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西天満→本町→西長堀


今日は久々に大阪にてギャラリー参拝。
今週はどうやら当たり週だったようでいいものがたくさん見れました。まず西天満周辺を攻めたのですが、ここのギャラリー界隈を回るのはかなり久々です。大学2年の頃ギャラリー巡りにハマりまくってた時期がありまして、それこそ毎週行っていたものです。ギャラリーってほぼ週単位で展示が変わるから飽きないんですよ。しかも夏はクーラー、冬は暖房が効いてるし、場所によってはお茶も出してくれてそんでもって無料!こんなおいしい場所があるでしょうか。
さて、本題。

片岡健二展@Oギャラリーeyes
全然面識はありませんが僕の精華の先輩です。
何度か見させてもらってますが、この人のこの首尾一貫っぷりには脱帽です。なんてったって彼女の顔ばかりもう何年も描き続けてるんだから(笑) 今回も空間360度全部彼女の顔です。にしてもやっぱ技術はすばらいしもんで、毎回そのディテールに驚きです。いつまでも彼女さんとお幸せに。

増田敏也展@ギャラリー白
3Dのワイヤーフレームを陶芸技術で立体作品化。
と、書いて伝わる自信がまったくないので詳しくはコチラで。
デジタルなヴィジュアルと、実際のアナログな陶芸というそのギャップにまず新鮮さを抱きました。そしてこの独特の現実感のなさは、作家さんもおっしゃってましたが、重さを感じさせないというところにあると思われます。台座のグリッド模様ガラスもその軽やかさに一役かってて、そこに映りこんだ像もとてもきれいでした。

長野由美展@ギャラリー白3
床にはたくさんの卵の殻が整然と並べられていて、その上にアクリル板。観客はその上を歩けるというもの。ミシミシいやな音がなるので普通に怖かったのですが、不思議な空間でした。

大久保武展「心象」@ギャラリーH.O.T
ステンレス板を磨いて風景を描く作家さん。観る角度によって光の加減などでいろんな表情を映し出すその画面は中々ロマンチックでした。不思議な郷愁感も漂わしてましたね。

森太三展「Sky mountains」@ギャラリーwks.
これにはホント心の底からやられました…。
森さんは精華の立体で教えてらっしゃって、これまた面識はないですが、何度か展覧会を見させてもらってます。いつもは紙媒体を使った非常に根気のいるインスタレーションが主流なのですが、今回は床を紙粘土で敷き詰めたインスタレーション。最初入った時状況がつかめませんでした(笑)
粘土の凹凸が足に心地よくしばらく歩き回ってたのですが、オーナーさんに座ってみてもいいよと言われたのでポートフォリオを見がてら座って鑑賞。そしたら立って見てた時と全然印象が違くてびっくり。粘土の床が目線に近くなってここはどこなのかわからなくなる。調光もかなりいい感じでホントに空の上にいるかのような気分でした。んーー、やられた。かなりインスパイアされてしまいましたよ。
それにしてもここのギャラリーは貸し画廊とは思えないほど毎回作品に合わせてくる。一度ここでもさせていただきたいです。ここのオーナーさんもすごく真面目な方で何度か京都でギャラリー巡りされてるのを目撃してます(笑) 以前最初の個展の時片付けの時に現れて搬出の手伝いまでしていただきました(笑) 場所もマンションの最上階ととても景色がよいです。

なんだか周りながら、足しげく通ってた頃のことや初めての個展のこととか思い出してしまいました。ちょうどあれから2年かぁ。挨拶しにホワイトキューブ訪ねたけどあの時お世話になったYさんがいなくて残念。改めて会場見ると意外と狭かった。

安喜万佐子展@CUBIC GALLERY
今年から精華の洋画講師安喜さん。僕らの代の時は特別授業で教えてらしたんですが、不良学生の僕はまったく出ず仕舞いだったのに打ち上げだけ参加(爆) そこでとても覚えてくださってて、前に個展行った時も名前覚えてくれてたし、なぜか某英語テスト隣の席だったしと何かとご縁があります。
作品はテンペラで描かれたとても細かい絵。よく見るとそれは街の絵であったりと、像が光の集合体のように見えてとても綺麗な作品をお描きになります。今回は樹の大型作品を中心に展示。でも僕的には像がわかりすぎてそんなにヒットじゃなかったです。でも近くで見るとその細かさは尋常じゃぁございません。さすが。

大西伸明展「Remnants of nature"@Studio J
京都先鋭選抜展以来この人の作品は何度か拝見してますが、どんどん凄みを増してる気がします。
樹脂でいろんなものを模した作品を作ってらっしゃって、先の選抜展では紙コップやら日用品に模した作品を作ってらっしゃいました。でもその時の印象は、正直「地味」って感じでした。すんません。でも今回自然物を模した作品たちにもう脱帽でした。くるみやら鹿の角やらもすごかったのですが、なんといっても樹の枝はそのまま。最初葉っぱだけが作品で本物の枝につけてるのかと思ったらギャラリーの人に突っ込まれた。いやぁ、あれはすごいわ…。須田悦弘氏もびっくりかも。でも他の地図の塗り絵とかは微妙やったなぁ…。

はい、こんな感じ。


ところで今東京にいます…。朝6時です。漫喫です。眠いです。
イギリスのビザをとらなあかんってことで急遽上京…。また日帰り。
ってか何回東京行っとんねん!って感じですね。
1ヶ月前の再演が行われております。
3ヶ月連続です。ってか来週の土日も行きます。それは大分前から計画されてたものだったんですが…はぁ…
しかし今回なんと東京行きのバスで恐ろしい価格を見つけてしまった。

1000円

信じられません。大阪・東京間ですよ???
最初思わず目を疑ってしまいましたが、どうやらこのバス会社はラストミニッツ割引というものがあるらしく、ぎりぎりになるとありえんくらい安くなるらしい。大体水曜が狙い目っぽい。しかし高速バス年々安くなってますが、ここまでとは…

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「前衛」写真の精神:なんでもないものの変容 瀧口修造、阿部展也、大辻清司、牛腸茂雄 @ 渋谷区立松濤美術館

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「オラファー・エリアソン展:相互に繋がりあう瞬間が協和する周期」 @ 麻布台ヒルズギャラリー

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第14回上海ビエンナーレ @ 上海当代芸術博物館

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・2024.01.11-03.10
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久門剛史「Dear Future Person, 」 @ @KCUA

・2024.01.12-02.25
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・2024.02.06-04.07
中平卓馬 火―氾濫 @ 東京国立近代美術館

・2024.01.18-03.24
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・2024.02.23-04.14
生誕120年 安井仲治 僕の大切な写真 @ 東京ステーションギャラリー

・2024.02.14-05.27
「マティス 自由なフォルム」@ 国立新美術館

・2024.03.06-06.03
遠距離現在 Universal / Remote @ 国立新美術館

・2024.03.09-06.30
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・2024.03.12-05.12
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・2024.03.15-06.09
横浜トリエンナーレ2023 @ 横浜美術館ほか

・2024.03.30-07.07
ブランクーシ 本質を象る @ アーティゾン美術館

・2024.04.06-07.07
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・2024.04.27-08.29
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・2024.05.23-08.04
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・2024.09.04-11.24
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・2024.09.14-12.01
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・2024.09.25-2025.01.19
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