Rachel Whiteread "EMBANKMENT" @TATE MODERN

テートモダン。
そこは我が心の聖地。世界で一番好きな美術館。
毎年10月くらいから4月にかけて、ユニリバーシリーズと言って、その特異な展示環境を活かした大型展示が行われるのです。(テートモダンは元火力発電所で、そこには本当に巨大なタービンホールなる空間がある)
特に3年前のアニッシュ・カプーア以降作品の規模が半端なくでかくなってて、毎年今度は誰が選ばれるのかとイギリスアートオタ共は熱狂するのです。(かくいう私も海を挟んで熱狂させていただいております)
そして今回選ばれたのがレイチェル・ホワイトリード!!
彼女の作品は物体の型をとった建築的な立体で有名です。
なんといっても家一軒そのままコンクリートで固めてしまった作品は圧巻。
それにしてもこのユニリバーシリーズ昨年のブルース・ナウマンで最後とか聞いてたし、実際発表らしきものもなかった(見逃してただけか)からもうないものと思ったら続いててよかった。しかも大好きなレイチェル・ホワイトリードとは。やられました。
見た瞬間から行きたくなった今回のロンドン行きの最大の理由。
とにかくこの規模!人が豆のようです。
なんといっても1万4千個のボックス。このボックスの正体は段ボールの内部の型。これが白い樹脂で作られててすんごい綺麗!まるで氷山のようです。
上の写真は2階から撮ったもの。
とりあえず写真でお楽しみあれ。






いやぁ、ホントにすごかった…。観にいけてよかったです…。4月2日までってことやったけど、5月まで延長してた。ちなみにこれの次はカールステン・フラー。楽しみ。
ところで行く前にこれの図録をamazonで定価より安かったから買ったら、テートで半額以下になってた…ショック…(T-T)
Martin Kippenberger @TATE MODERN
ドイツの作家の企画展。
1人の作家の作品とは思えないほど多岐に渡った作品群に驚き。あんま好きじゃなかったけど、どういう感覚してはんねんやろってのは気になる。
Collection displays @TATE MODERN
昨年秋からテートは開館して5年目にして初の常設展示の掛け変えが行われております。これまで半世紀以上美術館の展示基準はニューヨーク近代美術館(MoMA)がリードしていたんですが(白い壁、時代別展示等)、テートは開館以来その規範を自分たちで作ろうと言う意欲がムンムン。まずはその展示方法。ほとんどの美術館が時代別、イズム別だったのに対してテートは「風景」・「人体」などのテーマ別。開館当初現代美術家のリチャード・ロングとモネの睡蓮が同じ展示室に飾られたりとその展示方法が話題になり、なんとMoMAまでこの展示方法を採用。そして今回もPoetry and Dream展示において、なんと2段掛け展示を採用!何気に見てるかもしれませんが、美術館の展示はほとんど1段掛け。つまり、横に一列に並んでますよね。でも昔は縦に2段3段は当たり前だったのです。これもMoMAが1段掛けにして以来のルール。今回展示室入って、違和感あるなぁと思ったらこの2段掛けで1人で興奮してました。テートのこの革新的な部分が大好きです。それにしてもやはりここの所蔵は魅力的。アニッシュ・カプーアのやつもよかったし、ベーコンの観たかった作品も観れたし。なんといっても無料ですからすごいことです。しかしベーコンとブルジョアが同じ部屋ってすごい濃かった…。ロスコルームも相変わらずよかった。この夏から公開される5階の新たな常設展示も楽しみです。テート最高。