帰国しました。

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約一ヶ月の滞在を終え無事帰国しました。
レジデンス期間中は特に決められたノルマもなかったので、将来のプロジェクトを進めたり、地元の作家のアトリエを訪ねたり、あとはフランス各地やスイス、ロンドンに行きました。
スタジオでは、広いスペースでほぼデスクワークだったのでもったいなかったですが。。。
いくつか将来に繋がる種もまけたような気もするので有意義な滞在でした。

期間中フランスはサッカーのEURO2016の開催国でしかも決勝戦まで駒を進めるという大盛り上がり。
仲良くなった作家たちとバーに観に行って僕もはしゃぎました。10年前のW杯をロンドンで観ていたのを思い出します。
残念ながらフランスはポルトガルに負けてしまいましたが、貴重な体験でした。
そして7月14日のフランス革命記念日ではパリで花火中継を観ていたらニースのテロの緊急速報が。
実はその朝までニースにいたので、一報を聞いて震撼しました。
各地でテロや殺戮が起こっていて、本当に物騒です。明日は我が身。こればかりは避けようがありません。
それでも犠牲になった人たち、その多くが子供だったと聞いて、本当に悲しい想いでいっぱいです。
思えば、フランス到着初日から英国のEU離脱、ダッカのテロ、トルコのクーデター未遂など世界が大混乱した激動の一ヶ月となりました。


さて、滞在中はバタバタしていたので、全くアップできなかった展覧会等の記事をまたアップしていきたいと思います。
といっても昔ほど狂ったようには見てないので、案外少ないかも。
とりあえずまずはボルドーの友達を訪ねて行った時に買ったカタログを紹介。
1996年にボルドー現代美術館(CAPC)で開催されたTraffic展のカタログ。
この展覧会は何と言っても当時この館のキュレーターだったニコラ・ブリオーが書いた、のちに日本語で「関係性の美学」と言われる「L'esthétique relationnelle」があまりにも有名。
展覧会を超えて、90年代のアートシーンで最も影響のあった文章と言っても過言ではありません。
所謂「参加型アート」を最初に象った文章で、リクリット・ティラヴァーニャやリアム・ギリックを大きく評価しました。
これは、90年代を席巻した、イギリスのYBAへのカウンターとも言われ、絵画や彫刻といった、言ってしまえば売りやすいマーケット型の作品とは一線を画す大陸型のアートとして当時は紹介されました。
しかし皮肉にも、今ではそういったフォームレスな作品を作る作家のほとんどがイギリスから輩出されています。
サイモン・フジワラ、ライアン・ガンダー、ティノ・セーガル等がそうですね。
これだけ有名な文章なのに、未だに邦訳が出ていないという問題があります。
実際邦訳は辻憲行氏によって進められているのだけれど、なぜか一向に出版されないというミステリー・・・。
昨年の「年内に出ます」という辻さんのツイッター宣言は何だったのか・・・。
それどころか、これを批判したクレア・ビショップの文章の方が先に翻訳されてたりして本当におかしい。
それはそうと、この展覧会、カタログを見ていると、この序章の文章だけが一人歩きしちゃった感がすごいです。
カタログ読むまで知らなかったんだけど、この展覧会ヤノベケンジとか参加してるんですね。
「関係性の美学」関係あるのか。。。
とはいえ、ポンピドゥーのコレクションでも「Traffic以降」というテーマコーナーがあったり、今回行ったジュネーブのmamcoでも展示のタイトルに「関係性の美学」が打ち出されてたり、20年経った今でも伝説となった展覧会であるのは事実です。
これがパリではなくボルドーで開催されてたってのがまた面白いですよね。
それにしても20年前のカタログが手に入るとは思ってなかったので嬉しいです。
最近では2013年にヴェネツィアで開催されたハロルド・ゼーマンによる「態度が形になる時」(1969)の再現や、2014年にポンピドゥーで開催されたジャン=ユベール・マルタンによる「大地の魔術師たち」(1989)の再考展など、こういった伝説的な展覧会を回顧する動きが活発ですね。
今年はこの「Traffic」から20年だけでなく、ベルギーはゲントで開催されたヤン・フートによる「シャンブル・ダミ」(1986)から30年の年であったりもします。
さて、この10年だと将来「伝説」として語り継がれる展覧会は何になるんでしょう。
個人的には2013年のマッシミリアーノ・ジオーニによるヴェネツィア・ビエンナーレ「百科事典宮殿」かなぁ。
見てないけどその前年2012年のキャロライン・クリストフ=バガルギエフによる「ドクメンタ14」もあるかもしれませんね。
ドクメンタといえば来年はミュンスター彫刻プロジェクトとヴェネツィア・ビエンナーレが被る10年に1度の美術惑星直列の年ですね。

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Artistes en Residence in Clermont-Ferrand

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2ヶ月ぶりの更新。。。生きてます。
現在フランスはクレルモン=フェランという町にアーティスト・イン・レジデンスできています。
約1ヶ月のみの滞在で、展覧会はないものの、様々な人と出会い、様々な刺激を受けて帰ってきたいと思います。
また観てきたものをここにアップしていく予定です。

Artistes en Residence

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"das Licht"終了しました。

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スイスのレジデンス最後の個展が昨日2日に終了しました。
終了の時点で日本にいるので実感はないですが。
この個展はここ5年でやってきたことの集大成的な展示になったように思えます。
会場となったGalerie zur Matzeはシュトックアルパー城の地下にある円形屋根が特徴的な巨大な空間で、初めて会場を見たときはあまりの広さにたじろぎましたが、最終的に大作2つ仕上げることができました。

ひとつは会場に降り立ってすぐに出会うことになる「das Licht (Geist)」という作品。
壁の天地にスリットを作るという構造自体は、以前「限りあるものと限りないもの」(2012)や「Silencer」(2011)で作ったことがありましたが、今回は裏に映像を投影しました。
以前から映像を使いたいと思っていて、何の像がいいか考えていましたが、スイスに到着してから、なぜか撮りためていた光の反射の画像があって、これを使ったらいいのではないかと思い立ちました。
自然のプロジェクションと人工のプロジェクション・光の光・壁に壁の像。
これらの構造によって、最終的に200枚以上の光の像を投影しました。こちら
また、次の部屋に行くのに、観客はこの映像の前を通り過ぎなければならず、その影が裏側のスリットに反映されるという構造にもなっています。

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奥の部屋では、「das Licht (Panorama)」という作品を作りました。
横幅15mの空間に走る一本の光の線。その奥を覗くと塩でできた「風景」が立ち上がります。
この「風景」は地元の子供たち約100人と4日間かけて作り上げました。
子供たちが作ったとは思えないほどの「風景」には僕自身圧倒されました。
ちなみに塩を使ったのは、この空間が元々塩の貯蔵庫だったところから発想しました。
作品の構造自体は、2010年に発表した「確かなこと」を反転したようなものです。
あの時は外が明るく中が暗かったですが、今回は逆。スリットも5m伸びております。

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今回スイスに9ヶ月滞在して、改めて思ったのは、自分は人間が作ったものがたまらなく好きだということでした。
スイスはご存知の通り、アルプス山脈を始め、湖や草原の美しい国です。
そんな景色の中で、数ヶ月自分がここにいる理由を自問し続けました。
あまりの大きな自然に対して、僕は正直心を動かされるということがほとんどなく、それはどういうことなのかということを考えていた時に、子供たちの作った塩の風景に出会い思い至ったのが上の結論です。
何かを表現することを英語でrepresentationといいますが、この言葉はre(再)-presentation(現前)、つまり何かを再び目の前に現させるという意味を持ちます。
僕がやりたいし見たいのはこのrepresentationなんだと思います。
目の前のそのまま在る生のものに対して、一度それを咀嚼して吐き出したものにこそ僕は価値を見出します。
子供たちが作った塩の風景は、まさにrepresentationで、彼らが生まれて数年間ひたすら見続けてきた風景が、改めて彼らを通して再現前したのがあの風景でした。
僕がアートやデザインがこんなに好きなのは、そこから来てるんだと思います。
このことに気づけたのはこの滞在の大きな収穫でした。

<関連記事>
Artist in Residence Brig-Glis
das Licht: making document 01
das Licht: making document 02
das Licht: making document 03


さて、前回の記事の最後に、スイスアート編を書くと書いてましたが、帰国後の脱力感ですっかり書く気がなくなってしまいましたが、せっかくなので少し。
スイスは元々ロンドンやパリ、ベルリンのようなアートシーンというものが希薄で、アートクラスタが行くような場所ではないかもしれません。もちろんアートバーゼルなどのマーケットはあるのですが、いかんせん物価が高すぎて、国外作家が住むのに適してないのがその原因ではあるかも。
そんな中で、もしスイスに行ってアートを見るならオススメのスポットをいくつかご紹介します。

mamco (ジュネーブ)
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僕が一押しのスイスアートスポットはここ。
チューリッヒではなくジュネーブにある現代美術館です。
元工場を改修した美術館で、中は想像を絶する広さです。初めて訪れた時は度肝抜かれました。
中ではいくつもの展覧会が同時並行で開催されています。
ほとんどが知らない作家の展覧会でしたが、どれもクオリティが高くて見ごたえ十分。
コレクションも半端なくて、オフィスや家を模した展示室があったりユニーク。オススメです。
目の前には芸術センターやギャラリーもひしめいてるので現代美術の宝庫。
ジュネーブも本当に美しい街です。

Collection de l'Art Brut (ローザンヌ)
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ローザンヌにあるデュビュッフェが設立したアール・ブリュットの美術館。
中は見た目以上に広くて、アール・ブリュットの作品がずらっと並ぶ様は圧巻。
ヘンリー・ダーガーを始め、日本人の沢田真一さんの作品もあります。
ローザンヌは州立美術館SANAAのロレックスセンターもオススメです。


Kunstmuseum Thun (トゥーン)
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インターラーケンからほど近いトゥーン湖の畔にある美術館。
今やってるChristian Andersson展がすごくよかったのと、空間がものすごくいい。
正直全然アートな街ではないけれど、立ち寄る価値があるほど質の高い展覧会がみられます。


Hotel Castell (ツオーツ)
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オススメというか、超マニアックな場所。
サンモリッツから少し行ったツオーツにあるアートホテル。
ピピロッティ・リストが手がけたバーや、川俣正のテラスなどがあって、値は張りますが泊まってみてもいいかも。僕はタレルの作品が見たくて、ただただ見にいきました。駅からひたすら登り道で死んだ。


という感じです。
他にも色々ありますが、特筆すべきはこれぐらい。
チューリッヒもHauser&WirthKunsthalleが入ったアートコンプレックスビルがあったり、来年はManifestaが回ってくるのとダダ百周年で盛り上がりを見せそう。ダダが始まったとされるカフェCabaret Voltaireがあるので行ってみてもいいかも。
こんなとこで以上。

"das Licht(W.D.)" "Raum"終了しました。

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昨日無事二つの展覧会が終了しました。
特にアトリエの方は、昨年ここに来て以来続けていた展示だっただけに、感慨深いものがありました。
アトリエの展示では、元はWilli Dreesenという2013年に亡くなった画家のアトリエで、ここに来る以前から彼の話を聞き、是非ともコラボレーションがしたいと考えていました。
しかし、物故作家とのコラボレーションというのは、本人がいないだけに、デリケートな部分も多く、交渉も中々進まずに四苦八苦しました。
その結果、なんとか息子さんに了承を得て、彼のドローイングを二点借受けることができました。
展覧会初日、Dreesen夫人がいらっしゃいました。
僕としては、最大の敬意を持って、彼の作品を扱ってはいたものの、彼女の意にそぐわないものだったらと不安ではありましたが、アトリエに入って展示を観た彼女の目には涙が浮かんでいました。
彼女は英語を話すことができず、僕もドイツ語を話せないので、言葉はかわせないものの、彼女の涙を見て僕の目からも涙が溢れました。
この展示をやってよかった、と心から思えた瞬間でした。
今朝、撤収作業を終え、開かれていた窓を閉じて、寂しさと安堵に包まれました。
またここで次の作家がどんな作品を作るのか楽しみです。
9ヶ月間本当にお世話になりました。
まだスイスの滞在は2週間ほど残っているので、たっぷり楽しんで帰国したいと思います。
ちなみにGalerie zur Matzeの作品は僕の帰国後も展示しています。8月2日まで。

写真家Thomas Andenmattenによる作品写真と作品の説明をウェブサイトに載せています。
http://minorumorikawa.com

展覧会スタートしました。

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スイスに来て8ヶ月弱。
ようやくファイナルプロジェクトとなる展覧会が13日よりスタートしました。
ヴェルニサージュには、これまでお世話になった方々が次々と駆けつけてくれて、まるでこの数ヶ月を総決算するように感慨深いものとなりました。
スピーチも感動もの。泣きませんでしたが。
この日のために作ったちらし寿司も見事完売。
本当に最高の夜となりました。
同時にいよいよこの日々も終わるんだといきなり実感が湧いてきて少し寂しくもなったり。

そして14日からはアトリエでのインスタレーションもお披露目です。
こちらは来た時からずーーーっとやってきたので、いよいよという感じ。
2013年に逝去されたWilli Dreesenという画家が元々使っていたアトリエで、彼とのコラボレーションを実現させました。

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シュトックアルパー城公園内にあるパヴィリオンでも展示があります。
こちらはウインドウディスプレイのように外からのみ24時間鑑賞可能。
3月5月にグループ展で見せてきた水を使った作品の言わば最終形態。
長期間かけて少しずつ作品が煮立っていく感覚が楽しかったです。

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ということで、現在3つの会場で開催中です。

タイトル:das Licht
会期:2015年6月13日(土)- 8月2日(日)
開廊時間:15:00-18:00 月火休
会場:Galerie zur Matze (Stockalper Palace, Alte Simplonstrasse 28, Brig, Switzerland)

タイトル:das Licht(W.D.)
会期:2015年6月14日(土)- 7月5日(日)
開廊時間:14:00-17:00 土日とアポイント(tubame25@hotmail.com)のみ
会場:Gastatelier (Furkaweg 1, Brig, Switzerland)

タイトル:Raum
会期:2015年6月13日(土)- 7月5日(日)
開廊時間:9:00-22:00
会場:Pavilion (Stockalpergarten, Brig, Switzerland)


先日改めて作品撮影がありまして、そちらの写真は展覧会が終わってからでもアップします。
毎度どうやって撮るのか皆目検討つかないインスタレーションでフォトグラファー頼りなので、今回も大変な苦労をさせました。
いつも日本では絶対的な信頼を置いてる先輩に撮ってもらってるのでとても不安でしたが、見事。
インスタレーションは最終的に形に残らないので、最後は写真が命です。

そして今回嬉しかったのが、地元のテレビ局が来て映像でも残してもらえたことです。
自分がカメラの前で英語喋ってるのは死ぬほど恥ずかしいですが。。。

展覧会のお知らせ "das Licht" "das Licht(W.D.)" "Raum"

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昨年10月より滞在しているスイスはブリークにて最後の個展を開催します。
本展覧会では、レジデンス開始以来撮りためてきたブリークの光の写真を使ったインスタレーションと、地元の子供達と制作した1トンの塩を使ったインスタレーションを展示します。
光の写真はInstagramにて公開中です。https://instagram.com/daslichtbrig/
また、アトリエとシュトックアルパー城公園内のパビリオン内でも展示があります。
アトリエでは、2013年に逝去したブリークの作家Willi Dreesenとのコラボレーションを、パビリオンでは陶器を使用したインスタレーションを展示します。

タイトル:das Licht
会期:2015年6月13日(土)- 8月2日(日)
開廊時間:15:00-18:00 月火休 6月13日18:00- ヴェルニサージュ
会場:Galerie zur Matze (Stockalper Palace, Alte Simplonstrasse 28, Brig, Switzerland)

タイトル:das Licht(W.D.)
会期:2015年6月14日(土)- 7月5日(日)
開廊時間:14:00-17:00 土日とアポイント(tubame25@hotmail.com)のみ
会場:Gastatelier (Furkaweg 1, Brig, Switzerland)

タイトル:Raum
会期:2015年6月13日(土)- 7月5日(日)
開廊時間:9:00-22:00
会場:Pavilion (Stockalpergarten, Brig, Switzerland)

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ちなみに個展って考えたら2010年の京都芸術センター以来なんですよね。。。時の経つのは早いというか。
よろしくお願いします。

"FORUM WALLIS" 終了しました。

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ロイク城で開催された5日間のイベントに参加させていただきました。
会期中は現代音楽が町中で演奏されて、中でもシュトックハウゼンの「ヘリコプター四重奏」はクレイジーでした笑 どこにそんな予算があるんだ。。。
ロイクはブリークから電車で30分弱の町ですが、地の果てみたいなところでした笑
小高い場所にある城の展望台からは雄大な景色が見渡せます。
ちなみにガラスの展望台はマリオ・ボッタによるものらしいです。
僕は3月のグループ展に出した作品をアレンジして、今回は古い椅子と組み合わせました。
この作品はさらに来月にもまた別の形で発表します。

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月曜から木曜にかけて地元の子供たちとワークショップをしました。
色んな学校から5クラス、計100名弱。
初日は思い切りパワー持っていかれましたが、日に日に彼らに与えられるものの大きさに気付かされて、ワークショップを全て終えてからの充実感はすごかったです。

内容は3つ。
まずはアトリエの作品鑑賞(体験)。
この作品に関しては後日また詳しく書く予定です。

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お城の庭園に移動し、以前山口の宇部でやったメガネづくり。こちら
塗装されたメガネに釘で絵や模様を描いて庭園内を歩き(走り)回るというもの。

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そして最後にギャラリーへ移動し、これまで散々作ってきた大作の肝となる「中身」制作。
1トンの塩で「風景」を作るワークショップです。
初日は1年生ぐらいの小さな子供たちだったので、バランスもへったくれもないやりたい放題。
どうなることことかと思いつつ、最後二日の高学年の子供たちにより、洗練された風景が出来上がりました。
高学年の子供達は中と外でお互いコンタクトを取りながら、どんどん全体を作り上げていく様は見ていて感動ものでした。

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今朝改めて自分以外誰もいない静かな会場で全体を見渡しながら、彼らに与えられたこの風景がこれまでやってきたことに対するギフトのように感じられ、また、この景色に出会うために遥々やってきたんだと思えてきて込み上げてくるものがありました。
ここまでのものになるとは思ってなかったというのが素直な感想です。
スイスの、この山々で囲まれたヴァリス州で育ったことが、彼らの血肉となって、この塩の風景を作り出しているんだと思います。これは日本の子供達には決して作られない風景だと確信しています。
スイスに来て7ヶ月強。辛いことも色々あったけど、その全てが浄化されるというか、スイスでしかできない作品を作られた幸福感に包まれました。もはや僕の作品と言っていいのかと思えるほど、何かすごいものができたような気がします。
ぜひ皆さんにもこの風景を見ていただきたいなと思います。
展覧会は来月の13日から。

そして、高学年の子供達には先生のリクエストで、日本で起きた地震のこと、原発事故のことを話しました。
世界がいかに微妙なバランスで成り立っているのか。いかに脆く壊れやすいか。
彼らの作った塩の風景のように、誰かが強く息を吹きかけただけで壊れてしまうかもしれない。
だからこそ一瞬一瞬を大切に生きて欲しい。
ちょっと想定外だったので焦りましたが、何かしら伝わってたら嬉しいです。
とても充実した4日間でした。ARIGATO!

追記
彼らの名前をひらがな、カタカナ、漢字で書いたら狂喜乱舞してくれました笑

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展覧会のお知らせ "FORUM WALLIS" @ Schloss Leuk

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スイスはロイクにあるロイク城での展覧会に参加します。
タイトル:FORUM WALLIS
会期:2015年5月21日(木)- 5月25日(月)
開廊時間:5月21日 ヴェルニサージュ 19:00-, 22日-19:00, 23日-17:00, 24日-19:00, 25日-11:00
会場:Schloss Leuk (Rathausplatz, Leuk, Switzerland)
作家:Joëlle Allet, Barbezat-Villetard, Martin Chanda, Petra Fankhauser, Christophe Fellay, Vincent Fournier, Marie N. Guex, Renato Jordan, Balthazar Lovay, Minoru Morikawa, Katherine Oggier, Bruno Rüegg, Carlo Schmidt, Ramon Schnyder and Pascal Seiler
Website: FORUM WALLIS

24日の15時からはシュトックハウゼンの「ヘリコプター四重奏」の上演もあります。

das Licht: making document 02

搬入を開始して1ヶ月弱が経過。前回の記事はこちら
昨日ようやく大作のファサードが完成しました。
どんだけ買うねんっていう木材の量と、半端ない作業量で心身ともにボロボロ。
明日はこの「中身」がやってきます。
この辺でファサード完成までの途中経過をご覧ください。

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まだまだ作業は続きます。あと3つインスタレーション作る予定です。がんばろう。

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スイスに来てちょうど半年が過ぎました。
もう内容が濃すぎて精神的には2年ぐらい経ってる感じですが。
レジデンスも残す所3ヶ月。
最後の成果発表となる個展を2ヶ月後に控え早くも搬入が昨日から始まりました。
初日は地元の大工さんに来ていただき基礎となる構造を手伝っていただきました。
全部スイスドイツ語でやりとりするので、作家本人が最も状況を把握できてなかった。。。
まるでディオに初対峙したポルナレフ状態でしたが、とりあえず「あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!」ということで写真載っけときます。
にしてもものの1時間ぐらいで組み立っていく様は凄まじかったなぁ。大尊敬。
当初自分たちだけでやるつもりだったのを思うとぞっとします。。。

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"YOUNG ART 2015" 終了しました。

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スイス来て初の展覧会が無事終了しました。
3日間のみという短い期間でしたが、イベントも盛りだくさん。
会場は元軍の倉庫ということで、めちゃくちゃ広いので、僕は作品を散在させることにしました。
「Frülingslied」というドイツ語のタイトル。「春の歌」という意味です。メンデルスゾーンの曲のタイトルでもあるんですが、僕のイメージはむしろスピッツ(笑)
町で集めた雪解け水が、空中にぶら下げた器から下の器に滴るというもの。
その雫の音を「春の歌」として、広い会場の中でささやかに奏でてみました。
器はレジデンスにあったものを勝手に拝借したり、アンティークショップで買ったり。
個人的に物凄く反省の色々残る展覧会で、レジデンスも半分過ぎたこの時期にこうして振り返られたことはとても意義深かったです。
この反省をなんとか6月の展示に活かせたらと思っています。
嗚呼、早く春よ、来い。

展覧会のお知らせ "YOUNG ART 2015" @ ZeughausKultur

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来週金曜日からスイスのブリークで始まるグループ展「YOUNG ART 2015」に参加します。
「SWISSNESS」をテーマに8組の作家が展示します。
会期中には様々なイベントも開催されます。
自分は14日の17時からのアーティストトークに参加予定です。

Date:
13-15 March 2015
Venue:
ZeughausKultur
Artist:
Gael Epiney, Marion Locher, Minoru Morikawa, Luca Degunda, Angela Werlen, Jon Lindholm, Ramon Schnyder and Joana Fux
Event:
13 March 19:00- Vernissage 20:15- Symposium 22:00- Live(Franco Mento and Cédric Raccio)
14 March 14:00- Exhibition 17:00- Artist Talk1 18:15- Performance 19:00- Artist Talk2 21:00- Live (Plexelpunx)
15 March 14:00- Exhibition 16:00- Round Table 18:00- Finissage

会期が3日間だけと短いんですが、スポンサーもばっちしついて、制作費も出していただけました。
街中にも広告がたくさん。日本では考えられない。。。

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新年のご挨拶

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明けましておめでとうございます。
昨年も大変お世話になりました。

一度はブログを休止するといいながらなんだなかんだで色々更新してしまいました笑
本人の中ではこのブログとの向き合い方も随分変化していますが、細々と続けてまいりますので、引き続きよろしくお願いします。
というか今年の9月でこのブログ10年目ということに気づきました。怖い。

現在この記事はスイスで書いているわけですが、昨年の今頃はまさかスイスにいるなんて想像だにしないことでした。それもこれもこれまでのご縁が引き合わせてくれた新たなご縁です。縁って不思議ですね。
スイスに来て2ヶ月半になります。言葉も通じず、知り合いもいないこの土地で、辛いこともたくさんあります。
気持ちが弱くなって、誰かの所為にしたくなることもありますが、この環境にいて改めて思うのは、敵なんてどこにもいないということ。敵とは自分の中で勝手に作り上げる仮想敵でしかないということ。自分の敵は自分。このことを強く思うようになりました。手強い敵ですが、どうにかここにいる間にしっかり向き合いたいです。

のっけからネガティブなことを書いてしまいましたが、そうは言っても良いこともたくさん。
まず、やはりヨーロッパに拠点があると、フットワークが軽くなる。ただでも軽いですが、おかげでブログの更新頻度がまた上がってしまいました笑
そして日本では会えない人たちに会えるのも素晴らしい。ロンドンの時は学生でしかなかったし、コネクションもなかったので、誰かに会うという発想は持てませんでしたが、今作家としてヨーロッパにいて、色んな人に会いたいという思いが強いです。
それからなんといっても今与えられてる環境が恵まれすぎです。一昨年スタジオを閉じてからというもの自宅で制作していましたが、こっちで広すぎる家とスタジオを与えられて改めて環境の重要さを痛感してます。自宅でやってる間に知らず知らずに作品の規模が小さくなってしまっていたことに気づきました。構想段階から作れるサイズに勝手に合わせていたんです。これは本当に危険。広い空間を与えられた今、水を得た魚のように構想規模がでかくなってます。これはこれで困りもんですが、やっぱり大きな規模の作品を考えるのは楽しい。6月の成果展で発表予定の作品は自分の中で最大規模となる予定です。以下今年の発表予定です。

3/13-15 グループ展「SWISSNESS」@ ZeughausKultur, ブリーク, スイス
4月 オープンスタジオ @ ブリーク, スイス
6/13-7/5 個展「das Licht」@ Galerie zur Matze, ブリーク, スイス
8月 2人展 Pierre Labat and Minoru Morikawa @ 未定, フランス

今年は闘いの年になりそう。自分に負けずに頑張ります。

最後にスイスのこと。
去年訪れた時はこんな壮大な風景の中で暮らすのってどんな感じなんやろうと思ってましたが、まさか本当に暮らすことになるとは笑
今いるブリークという町も2000-3000m級の山々に囲まれています。冬は特に太陽の南中高度が低くて山を越えられず、常に山越の光が町を照らしています。この光がすごく独特でこの光を題材に作品を作る予定です。
スイス人は日本人に似ています。きっちりしてるし、町もヨーロッパの他の国と比べると段違いできれい。逆にものすごく保守的で自分の国にプライド持ちすぎて日本同様少しガラパゴスかも。外国人の自分に対してすごく距離を置くし、そのおかげで全然友達ができない。スイス人が冷たいと言われる所以はここにあるかと思いますが、絶対そんなことはないと思う。単にシャイなんでしょうね。
日本人と違うのがやることが遅いってことでしょうか。これに結構悩まされてます。メールの返信も大体1週間ぐらいかかります。本人に悪気がないだけに辛い。逆に1週間前のメールをよく忘れずにいられるのがすごい。
あと、人口800万人で国土は九州ぐらい。大阪府より人口が少ない。なのに世界に対するこのプレゼンスの大きさはすごい。永世中立国という立場からEUにも入ってないので余計な移民も受け入れないで済む。スイスの純正を保ちつつ、国連本部やIOCもあってグローバルな国。こんな小さい国の中で4つもの言語が飛び交ってて、さらに英語もできる人が多い。相当かしこい民族です。特にドイツ語圏の人は語学に長けてる印象。会議で9人ドイツ語圏人、1人フランス語圏人だと会議はフランス語らしい笑 ドイツ語圏のレジデンスで助かりました。ドイツ語難しすぎるけど。しかもスイスドイツ。うーん。
そして完全な民主主義で何するにも国民投票が必要。ひとつのことが中々決まらないデメリットもあるけど、おかげで国民の政治意識が高い。どこかの国とは段違い。まあこの人口やから可能ってのもあるけど。
あと、外国人も3ヶ月以上滞在する場合は国民保険加入が義務で、それが民間に委ねられてるからめちゃくちゃややこしくて、本当に苦労した。Franchiesという年間に自己負担する額が選べてその額を越えて初めて1割負担で医療が受けられる。Franchiesが高いほど月額が安い。300から2500フランまで選べるので、よっぽど病院行かない自信のある人は2500とか選んで月額が節約できます。それでも年間30万円弱になるし、払えない人はどうなるんだか。
そして物価が高い。その分給料も日本人の倍。平均年収800万越え。なぜかビールとチョコとパスタが激安。この三種の神器で生き延びてます。ちなみにスイスは世界でも一人当たりのチョコレート消費量が世界一だそうです。
こんなとこかな。

新年早々長々と書いてしまいましたが、本年もどうぞ宜しくお願いします。

追伸
初詣にマッターホルンを拝んできました。
雲ひとつない空にくっきり浮かんだ神々しい姿。
前回来た時は雲に包まれて何も見えなかったので、無事リベンジ達成。
今年も良い年になりそうです。

あと、この記事777番目の記事らしい。めでたい!

Artist in Residence Brig-Glis

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先週の火曜日からスイスにおります。
アーティスト・イン・レジデンスにご招待頂き、ここブリークというスイスの小さな町に来年の7月15日までの計9ヶ月間滞在することになりました。
先週は台風で飛行機飛ぶか心配でしたが、なんとか一日前に関西を過ぎ離陸できました。

ここブリークは本当に小さな町ですが、シュトックアルパ―という昔塩で財を成した貴族の城があったり、なんといっても360度山に囲まれたスイスらしい風景が望めます。
また、イタリアとスイスを結ぶ玄関口だったり、観光客に人気のツェルマットやアレッチ氷河などを結ぶ中継地点でもあるので、駅前は観光客でにぎわっています。

そんな小さくも華やかな町でのレジデンスですが、そのレジデンスが凄すぎます。
城の真横にあるロケーションもですが、一人では勿体ないぐらいの広さ。。。

外観
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ダイニング
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キッチン
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リビング
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ベッドルーム
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客間(?)
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です。さらに別にアトリエも用意していただいてます。
家の真隣なのでアクセスも完璧。
それにしても、自分だけのアトリエって人生初で、この歳になって、異国で初めてのアトリエを持つことになろうとは人生って不思議ですね。

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アトリエの片隅には亡き祖父の写真を置いてます。
彼は大の旅行好きで、日本津々浦々回ってましたが、飛行機が大嫌いで生涯乗ったことがありませんでした。
そんな祖父でしたが、スイスだけはなぜか行きたがってて、生きてたら船ででも会いに来てくれたかもしれないなと思って、せめて写真だけでもと連れて来ました。
彼に見守られながら制作頑張りたいと思います。

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このレジデンスの最後には成果として個展が開催される予定なんですが、その会場もすごすぎ。。。
城の地下にあって、元は塩の倉庫だったそうです。広過ぎ。

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慣れないことも多い異国の地ですが、なんとかやっていきたいと思います。
スイスの風景はinstagramでアップしています。よかったら覗いてみてください。
http://instagram.com/tubame25

Artist in Residence Brig-Glis Official website: http://www.residence-brig-glis.ch

ASM:展示風景(後期)

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展覧会無事終了しました。
お越しいただいた皆様、誠にありがとうございました。
昨日の最終日のトークは台風直撃でしたが、それでもお集り頂き感謝の言葉もありませんでした。
昨年末から動き出したこの企画もようやく終わって寂しいようなホッとするような。
また新たな一歩に向けてがんばります。

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今回の展示は前期後期と2回の展示替えが行われました。
前期では山城君の作品を水平に、松本さんの作品を垂直に展示していたわけですが、後期は逆転。
作品の持つポテンシャルと、展覧会の在り方が改めて顕在化しました。
会期中に大きく展示替えすることなんて普段ないので疲れましたが新鮮で貴重な体験でした。
ギャラリーのスタッフのお二方には本当に感謝です。
そしてなぜか搬出を手伝ってくださったYさんにも感謝!

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関連記事
A Sense of Mapping: tumblr
展覧会のお知らせ:「A Sense of Mapping -私の世界の測り方-」@ Gallery PARC
ASM:搬入
ASM:展示風景(前期)
ASM:搬入2
ASM:トークのお知らせ

ASM:トークのお知らせ

台風が関西に近づいていますが、明日は展覧会の最終日。
16時からは京都国立近代美術館研究補佐員の平田剛志さんをゲストに迎えてトークをします。
トークまでに台風が過ぎ去ってくれていることを祈りつつ。。。

関連トークイベント:「地図感覚のこと」
日時: 8月10日16:00- 予約不要、参加無料
出演: 平田剛志(京都国立近代美術館研究補佐員) x 森川穣 x 松本絢子 x 山城優摩

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現在開催中の「A Sense of Mapping -私の世界の測り方-」。
先週その初日を終えた次の日から旅に出た小生の元にギャラリーのMさんから一本の電話が。。。

「来週から展示替えてみいひん?」

衝撃の提案!
色々話しあった挙げ句、やっぱりそれは乗らな損やろってことで乗っかることに。
ということで2週間の会期中に2回の展示替え。
会期中に展示替えってやったことがなかったのでとても貴重な経験でした。
同じ作品、同じコンセプトの元で、これだけ大幅に展示構成を替えられるってのは嬉しいですね。
そして作品の見え方も先週とはかなり違っています。
急なことだったので告知ができず、先週見逃された方には申し訳ありません。
そして先週来られた方、もう一度来てみてください!
このような機会を与えて頂いたMさんには本当に感謝です。
他のギャラリーだと中々こんなことできないと思います。
だって、普通に面倒くさいもんね。でも面白いが勝っちゃう人って素敵です。
といことで引き続きよろしくお願いします。
今週末にはトークイベントもあります!

タイトル:「A Sense of Mapping -私の世界の測り方-」
作家: 松本絢子、山城優摩
企画: 森川穣(ASM実行委員会代表)
会期:2014年7月29日(火)- 8月10日(日)
開廊時間:11:00-19:00 月休/金曜-20:00/最終日-18:00
会場:Gallery PARC (京都市中京区三条通御幸町弁慶石町48三条ありもとビル[ル・グランマーブル カフェ クラッセ] 2階)
http://www.galleryparc.com

関連トークイベント:「地図感覚のこと」
日時: 8月10日16:00- 予約不要、参加無料
出演: 平田剛志(京都国立近代美術館研究補佐員) x 森川穣 x 松本絢子 x 山城優摩

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ASM:展示風景(前期)

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ASM:搬入

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昨日はGallery PARCにて「A Sense of Mapping -私の世界の測り方-」展の搬入をしてきました。
朝10時から20時まで。もっと早く終わると思ったんですがやはりそうは問屋が卸しません。
なんと作品数が30点以上あって、展示構成も少し複雑なので、むしろ20時で終わってよかった。
このギャラリーでの出品点数記録の上位には組み込めたと思います笑
今回の展示の裏テーマは「more is more」だったので充分満足。
ここの展示皆さん抑えたのが多いので、攻めたかったんですよね。
まあ、自分の個展とかだったらこういう展示はできる気がしませんが笑
作家の二人が本当にがんばってくれました。おつかれさま。
そして毎度アシスタントとして手伝ってくれるT氏にも。彼がいないと何もできません。
それからご理解の厚いギャラリーのお二人には感謝でいっぱいです。

ということで本日より展覧会スタートです。よろしくお願いします。
10日にはトークもあります。

タイトル:「A Sense of Mapping -私の世界の測り方-」
作家: 松本絢子、山城優摩
企画: 森川穣(ASM実行委員会代表)
会期:2014年7月29日(火)- 8月10日(日)
開廊時間:11:00-19:00 月休/金曜-20:00/最終日-18:00
会場:Gallery PARC (京都市中京区三条通御幸町弁慶石町48三条ありもとビル[ル・グランマーブル カフェ クラッセ] 2階)
http://www.galleryparc.com

関連トークイベント:「地図感覚のこと」
日時: 8月10日16:00- 予約不要、参加無料
出演: 平田剛志(京都国立近代美術館研究補佐員) x 森川穣 x 松本絢子 x 山城優摩

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展覧会のお知らせ:「A Sense of Mapping -私の世界の測り方-」@ Gallery PARC

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キュレーションを手がけた展覧会が以下の内容で開催されます。

タイトル:「A Sense of Mapping -私の世界の測り方-」
作家: 松本絢子、山城優摩
企画: 森川穣(ASM実行委員会代表)
会期:2014年7月29日(火)- 8月10日(日)
開廊時間:11:00-19:00 月休/金曜-20:00/最終日-18:00
会場:Gallery PARC (京都市中京区三条通御幸町弁慶石町48三条ありもとビル[ル・グランマーブル カフェ クラッセ] 2階)
http://www.galleryparc.com

関連トークイベント:「地図感覚のこと」
日時: 8月10日16:00- 予約不要、参加無料
出演: 平田剛志(京都国立近代美術館研究補佐員) x 森川穣 x 松本絢子 x 山城優摩

Magic Numbers: 会場風景

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Photos by Frédéric Weigel


「1990」

小学生に上がるまで自分のことを「みのる」と呼んでいた。
やがて周りの友達からそれはおかしいとからかわれ、やむなく「みのる」は自分のことを「僕」と名乗ることになった。
日本語にはフランス語と違って一人称がいくつかある。
その中から皆知らないうちに自分の一人称を選ぶのだが、「みのる」は自身を名乗る一人称を見つけられなかった。
それ以来四半世紀経った今でもしっくりくる一人称を見つけられずにいる。
一人称を選択できなかったことで、自分なんてものはそもそもいなくて、自分は空っぽの存在なのではと思い至るようになった。
しかし、最近ではむしろ「みのる」は、無意識ながら「僕」でも「俺」でもない確固たる自分を既に見つけていたのかもしれないと思い直し、「みのる」のことをよく思い出している。


森川穣

プロジェクト参加のお知らせ:Magic Numbers @ palais des paris

フランス人作家マーシャル・デフラシューとピエール・ラバのプロジェクト「Magic Numbers」に参加します。
参加作家はCamila Oliveira Fairclough, Clément Murin, Hugo Livet, Hervé Bréhier, Johanna Fournier, Marie Lancelin, Marion Robin, Minoru Morikawa, Rémy Brière, Sébastien Maloberti, Vincent Carlier, Thomas Merretの12名。
作家たちは1桁から24桁までの数字を選び、その数字を選んだ理由とがなぜ自分にとって重要なのかが会場で示されます。

タイトル:Magic Numbers
会期:2014年5月24日(土)- 5月25日(日)
開廊時間:5月24日 14:00-20:00 ヴェルニサージュ 18:00-20:00 5月25日 14:00-18:00
会場:palais des paris (群馬県高崎市大橋町96-2)
http://palaisdesparis.org

ジュゴンの見える丘

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GWに沖縄に行ってきました。すんごいGWっぽいですが、僕にとって沖縄は特別な場所です。
というのも、自分の母方の曾祖父母が沖縄人、うちなーんちゅだからです。
自分は1/8うちなーんちゅってわけです。
小さい頃、よく曾祖母にサーターアンダギーを作ってもらってました。
このサーターアンダギーがそこいらの夜店とかに売ってるのとは全然違って、めっちゃ固いんです。
歯が折れそうなほど固いけど、うまいので必死に食べてました。
あの味はやはりうちなーんちゅしか出せません。
といいつつ、沖縄に行くの自体は今回で二度目。しかも高校の修学旅行以来十数年ぶり。
今では曾祖母も亡くなり、親戚付き合いもないのでそうそう行くこともありません。
特に祖母は、自分の両親がうちなーんちゅであるにも関わらず全く行きたがりません。
それは、彼女の若い頃、沖縄は外国で、うちなーんちゅ=外国人、しかも日本を負かした戦勝国アメリカなので、差別やいじめもあったみたいです。
祖母は自分がうちなーんちゅの子供だということを隠しながら生きてきた人です。
沖縄を訪れたのは沖縄海洋博を訪れていた曾祖父が現地で亡くなり飛んでいった1回切りという徹底ぶり。
それほど沖縄に対してコンプレックスや嫌な思い出があるんでしょうか。
今でこそエメラルドの海に南国ムード、歌手や芸能人をたくさん輩出する魅惑の土地で、なんでそこまで嫌がるのか子供の頃は不思議でした。
僕は沖縄の歌手Coccoの大ファンで、中学で彼女の音楽に出会って以来最も好きな歌手です。
祖母からは沖縄に関して聞きづらいので、Coccoを通して沖縄を学んできました。
Coccoの歌に「ジュゴンの見える丘」という曲があります。
言うまでもなく、沖縄は日本で唯一地上戦を経験した土地です。
その地上戦が終結した6月23日を「慰霊の日」として、沖縄では祝日になっています。
2007年の慰霊の日、大浦湾に2頭のジュゴンが現れました。
大浦湾は、アメリカ軍がヘリポート移設の為に埋め立てようとしている辺野古の海です。
既に海底調査器も入ったその上をジュゴンが泳いでいました。
その2週間後の7月7日のLIVE EARTHでその曲は披露されました。ジュゴンに向けて作った曲です。



この曲を聴いて僕は涙が止まりませんでした。
それ以来どうしてもこの「ジュゴンの見える丘」に立ってみたかった。
そしてその夢を今回果たしてきました。
行き方は地元のタクシーの運転手さんが詳しく書いてくれてて助かりました。こちら
約一年ぶりの本格的な運転でしたがなんとか近くまで到着。そこから細道をひたすら歩く。

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写真では中々伝わりませんが、言葉を失う程の絶景でした。
180度パノラマの輝く海。今まで生きてきてこんな光景見たことありません。想像以上でした。
それだけにこの光景が失われると思うと胸が傷みます。
1月に行われた名護市長選挙は、辺野古埋め立て反対派の稲嶺氏が当選しました。
前市長も最初は反対してたのに、圧力からか最後は屈してしまい、埋め立てを承認してしまいましたが、なんとか踏ん張って欲しい。切にそう願います。
稲嶺進・名護市長独占インタビュー 前編 後編

沖縄は明治政府によって琉球処分を受けて以来幾度もの苦難に見舞われました。
1929年にはアメリカ大恐慌の煽りを受けて、沖縄も職がなくなり、各地に出稼ぎに行きました。
この時大阪に出てきたのが曾祖父で、その嫁として大阪に嫁いできたのが曾祖母です。
中には船に乗ってブラジルに行った人たちも多くいます。日系ブラジル人には沖縄を祖とする人も多いと聞きます。
さらに戦前には創氏改名まで行われ、無理矢理ヤマト民族にさせられ、戦中には地上戦により民間人だけで9万4000人以上が命を落としました。中には日本軍によって虐殺された人までいたというのです。
戦後も今のいままで日本の人身御供となり、日本の国土の0.6%しかない沖縄の中に、国内の米軍基地の70%以上がこの沖縄にあります。
これらは今回行く前に読んだ「沖縄現代史」や、初めて訪れたひめゆりの塔や平和記念公園に行くことで改めて知りました。(高校の修学旅行で訪れなかったのは今考えると酷すぎると思う)
平和の礎に自分の親戚の名前が刻まれていないか探しましたが多過ぎて探せませんでした。
ここには沖縄戦で亡くなった方々や沖縄出身の戦没者の名前が刻まれていて、その数24万人以上。
すごいのは、敵味方も関係なく刻まれていて、アメリカ人の名前も多く刻まれていました。
ここはあまりツアーでも来なくて、中々遠い場所だけれど沖縄来たら是非訪れて欲しい場所です。

美ら海水族館も観ずにこんなとこばかり回ってましたが、いいGWになりました。
この国では現在集団的自衛権を巡って議論されてますが、戦争を「できる」状態にしてはいけないとこの旅を通じて改めて思いました。
また次回訪れる時は親戚の家も訪ねてみたいです。

A Sense of Mapping: tumblr

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この夏開催される小生キュレーションの「A Sense of Mapping -私の世界の測り方-」に先駆けて、tumblr開始しました。
地図または地図感覚に関する事例を挙げていきます。
こうやって色々資料を放り込んでいくことでブレインストーミングみたく改めて自分が何に関心があるのかが整理されて今更ながらtumblr楽しいです。
http://a-sense-of-mapping.tumblr.com



自身のウェブサイトも少しリニューアルしました。各ページを独立させました。
http://minorumorikawa.com

今思うこと 2014.03.11

お久しぶりです。
本当はTwitterでぽつりとつぶやければと思ったのですが、やはり140文字では書ききれないなと思ってブログを久々に更新することにしました。

そう、今日であの震災からまる3年が経ちました。

この3年でこの国は大きく変わってしまいました。多分悪い方に。
もうすぐ大阪市長選もありますが、選挙の度に悲しい気持ちになります。
あの震災は何だったんだろうか?と振り返ざるをえません。

この3年で自分も大きく変わりました。
30代に突入したってこともありますが、やはりあの震災は心のどこかで大きく影響しているように思います。
20代前半では想像もしえなかった変化です。
この変化は今後少しずつではありますが表面化させていければと思っています。

以前宗教学者の濱田陽さんとお話しして、自分の傷に気づけたということをここでも書きました。
今思うこと 2012.06.18
最近読んだ「ラッセンとは何だったのか?」という本の中の星野太さんの論考の中でも思いがけずこんな文章に出くわしました。
「心的外傷は、それが「傷」として自覚されたときにはすでにその解消へと向けた助走を始めている。裏返して言えば、心的外傷はそれが外傷として自覚されていない段階において、もっとも深刻な事態を示すことになるだろう。よって、心的外傷の治療のためには、まずそれを自覚する/させることこそが最初の重要なステップとなる。」星野太「ラッセンの(事情)聴取」より
僕は今完全に自分の「傷」を捉えています。
3年前には傷ついていたことすら気づいていませんでした。
今はその治癒に向けて走り始めていますが、行き着く先がどこかはまだわかりません。

作家の小沢剛さんのツイートにもありましたが、震災は我々の生活からたくさんのものを奪い、深い哀しみと絶望を生み出しましたが、僕のようにあの震災をきっかけにして新たな変化をもたらされた人も少なからずいると思います。
その変化を大事に受け止めて生き続けることがせめてもの希望なのだと思います。

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(阪神大震災から19年後の神戸にて撮影/2014.01.28)

「ROOTS at FREEDOM FROM COMMONSENSE.」:会場風景

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All photos by Toshiyuki AOYAMA

展示会のお知らせ "'Roots" at FREEDOM FROM COMMONSENSE.

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本日より、心斎橋にあるセレクトショップ「FREEDOM FROM COMMONSENSE. 」さんにて、今月25日までの間作品を展示させていただいております。
先月開催された「ROOTS」展で一緒に展示した靴ブランドNOの受注会に併せて、オーナーさんのご厚意で設置させていただけることになりました。
先日展示した天地(visitor)と天地(emergence)と、昨年「うつせみ」展で発表した「おとずれ」を展示しています。
またその「うつせみ」展のカタログも販売させていただいております。
VADE MECVM.と同様、ここもショップの域を超えて、オーナーさんの美学が貫かれたギャラリーのようなホワイトキューブになっていて、空間としてもすごく面白い場所です。
また、オーナーさんの言葉が店内にちらばっているのも魅力的。
お近くに寄られることがありましたらぜひお立ち寄りください。

タイトル:Roots at FREEDOM FROM COMMONSENSE.
会期:2013年12月16日(月)- 12月25日(水)
開廊時間:12:00 - 20:00 12月18日(水)休
会場:FREEDOM FROM COMMONSENSE. (大阪市中央区南船場4-6-3 田口ビル2F)
http://www.freedom-from-commonsense.com


現在、フランスの作家ピエール・ラバのプロジェクト「Le peintre」にも参加しています。
これは作品をプリントしたTシャツをピエールが着て街中を歩き、人々にその作品の説明をするというもの。
僕も併せて12名の作家の作品プリントTシャツがあります。
僕は2008年にstudio90で発表した「彼の地」のプリントをしてもらってます。
ピエール自身がとてもおもしろい作家です。
来年の10月までこのプロジェクトは継続されるそうです。
"Le peintre"

「ROOTS」:会場風景

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All photos by Nobutada OMOTE

作品に見る東アジアの「共通感覚」

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韓国のニュースサイトに展覧会記事が掲載されています。
http://www.mr-e.co.kr/news/articleView.html?idxno=3659
以下google翻訳で訳してみました。。。

作品に見る東アジアの「共通感覚」
韓国、日本、台湾の三国キュレーターと作家の芸術的探求展示オープン

三つの国のキュレーターと作家たちが、東アジアの「共通感覚」に注目した展示が開催されている。

O'NewWall(代表ソジュンホ​​)が22日から12月13日までの安国洞にあるGallery175で「Common Sense of the East」展を開催中。韓国芸術総合学校美術院とパラダイス文化財団が後援する今回の展示は、韓国、日本、台湾のキュレーター3人が選んだ7人の作家の作品が一同に展示されている。

去る19、​​20日にかけて共同企画者、Shanglin Wu(キュレーター兼作家)と原田明和(キュレーター、HRD Fine Art代表)の講演がO'NewWall、トータル美術館で、22日のGallery175で開催されたオープニングには、キュレーターと作家たちが参加したトークイベントが行われた。

展示には、経済的にますます緊密になれど、政治·文化·軍事的には葛藤が高まっている、いわゆる「アジアパラドックス」についての質問や議論の過程を経て作家たちは、東アジアの言説が欠如した芸術的、感覚的な側面を独特の分離した個別な声で表わした作品を発表している。

韓国のLee Wanは台湾のサトウキビ農場を訪問し、直接ひとつまみの砂糖を作る過程を映像とインスタレーションで発表した。実際に台湾は韓国と日本の砂糖を輸出した後に、成長の基盤を形成したとされる。巨大な経済システムが日常に影響を与える制御された社会とそのフィクションに興味を傾けてきたLee Wanの新作「Made in Taiwan」は、日常的に使用される砂糖をめぐる東アジアの経済の浮き沈みと文化史の関連性を思い起こさせる。

森川穣の作品は特に、今回の展示の企画意図を象徴的に表わす。彼は日本各地から集められた雨水がカップを通過して垂直につながり落ちるように作成したインスタレーションを披露した。日本での地域と時期ごとに様々に呼ばれるこの雨水は、作家が用意した様々な形のカップを通り過ぎながら落ちる。展示会場の文脈に移されたこのデバイスは、最終的には雨は水でしかないということを物語っている。

このように、森川は、複数の地域や文化を象徴する多彩なカップを通過する雨水を提示することで、雨水が持つ相互に矛盾的二進的な特性、すなわち、地域的でありながら、脱地域的な二重性を効果的に露出する。



他の作品に対して、かなり地味な作品だったので、そこをちゃんと見てくれて記事にして頂いてるのは本当に嬉しいです。
特にこの展覧会の為に作った作品ではないのですが、こうして文脈が様々に移り変わることが可能だということが改めてわかりました。
雨は局所的に、地面の一カ所に向けて降る、ある種超サイトスペシフィックなものですが、同時にそれは国境もなにもない一続きの空を雲に乗ってやってくる、脱サイトスペシフィックなものでもあります。
そしてそれらは例え韓国であろうがインドであろうがドイツ、ブラジルであろうが、見た目には単なる水。
その超越的存在感に魅かれるんですよね。
また、雨は循環のメタファーでもあり、降っては昇りを日々繰り返しています。
ここ3年程雨の作品を作り続けていますが、まだまだ未知な部分が多いので、探求を続けたいテーマです。
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森川穣
現代美術作家。
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