Jungki Beak 'Revelation' @ Doosan Gallery New York

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ロンドン時代からの友人ジョンキの個展に行ってきました。こちら
というか、このNY旅行のきっかけは、彼がこの夏から半年間NYに滞在しているのが大きかった。
彼と出会ってもう10年近くなるけれど、戦友に近い思いがあります。
そんな彼のNYでの初個展。見逃さない手はありません。

それにしても韓国のアートに対するサポートはすごい。
今回彼が展示してるスペースは韓国企業がオーガナイズしていて、かの有名なPACE GALLERYの斜向かいという凄まじい立地にあって、さらに近くにはスタジオと住居まで用意されている。渡航費も支給され、立派なカタログも制作されていて、本当に手厚いサポートです。
日本もイセ食品がやってるのがあるけれど、レジデンスや住居までは用意されていません。
まあ、「隣の芝は青く見える」っていうのもあるけど、それにしても韓国はすごい。

展覧会はロンドン時代の懐かしいものから、最新作まで。
最新作のひび割れた粘土にワセリンが塗り込められてるのは面白かった。
この前に韓国でやってたのは、壁一面だったのでそっちを見てみたかったけれど。
また、ろうそくの火を電気に替えて、卵をあっためるインスタレーションも面白かった。
ちょっと儀式的すぎるところもあるけれど、彼の作品はどれもどこか笑えるところがあって好きです。
実際卵は展覧会後に孵化して、現在飼育中です笑

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ここからはチェルシーにあるギャラリー特集。
星の数ほどあるので厳選したギャラリーたち。もうどこも美術館クラスに広すぎて、本当に疲れた。
ロンドンでも空間凄かったけど、NYは桁外れです。やっぱすごいわ。

Roy Lichtenstein @ Gagosian Gallery

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今更リキテンスタインかよ、と思いつつ行ったらめちゃくちゃ良かった。
1987年12月に伝説のギャラリーレオ・カステリで開催された展覧会の再現。
当時の指示書そのままに壁画が完璧に再現されてて圧巻。めちゃくちゃでかいです。
というか、展覧会をそのまま再現するなんて、もはや商業ギャラリーの域を超えてますよね。。。
最近昔の伝説的な展覧会を再現するのが一つのトレンドではあるけれど、ギャラリーでやっちゃうのがすごい。
そしてどの作品も本当に素晴らしかった。あっぱれです。


Dan Flavin/Godon Matta-Clark/Wolfgang Tillmans/Isa Genzken @ David Zwirner

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もっとも頭がおかしかったのがこのギャラリー。
とにかくでかい。スペースいくつもある。やってる展覧会もいちいちおかしい。
もう本当に凄かった。

まずはダン・フレイヴィン。この旅では何度も観ていていい加減食傷気味ですが、展示すごすぎ。
仮設壁のレベルが半端なくて、壁ごと作品になってる。マジで美術館クラス。
上ではゴードン・マッタ=クラークのドローイング。初めて見るものばかりで興味深かった。
そして何と言ってもティルマンス。
こちらは1ストリート隔てた別の棟でやってるんだけど、このギャラリーに移籍して一発目の個展ということで気合入りまくり。
こないだまでやってた国立国際の展示はこの展示のためのプレって印象までしたほどの勢い。
こちらの方が国立国際より断然良い展示になってたし、やっぱり国立国際はマケットだったのかしら。
美術館をマケットとして使って、ギャラリーの展示を本番に据えるなんて中々考えられないけど、ここならありえる話。
展示の緊張感がものすごくて、とても刺激的でした。
そして隣のガレージみたいなところではイザ・ゲンツゲン。正直何が良いのかわからなかったし、途中道端で実際こんなの俺にでもできるぜと言わんばかりにマネキン使った匿名のインスタレーションとかあって、さすがNYですね。


Christian Marclay @ Paula Cooper Gallery

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ドローイングと映像インスタレーション。
ドローイング全然面白くないのに、インスタレーションが半端なく面白かった。
漫画の効果音がひたすら洪水のように登場してきて、いつまでも見ていられる作品。素晴らしい。


Sarah Sze @ Tanya Bonakdar Gallery

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相変わらずサラ・ジーワールド全開だけど、これに一点一点プライスリストつけてるギャラリーすごい。
どこまでが一点なんだって感じですが、ちゃんと表もあってびっくりです。
どうやって運ぶんでしょうか。。。


結局15前後回りましたが、本当に面白かったのはこれぐらいかな。
大御所で言えばPace GalleryのChack CloseやHauser & WirthのMike Kellyなんかもありましたが、どちらも微妙。
前者はもうクリエーションの陰りが半端なくて観ていて辛い気持ちに。
後者はもともと得意な作家じゃないんですよね。展示空間が桁外れにでかかったなぁ。。。
日本人ではFergus McCaffreyで野村仁と、Jane Lombardで金氏徹平がやってました。

以下は他に回ったギャラリーの備忘録。

Elias Sime @ James Cohan Gallery
michael krebber @ Greene Naftali
Josh Smith @ Luhring Augustine
Walter Swnnen @ Gladstone Gallery
La Monte Young Marian Zazeela Jung Hee Choi @ Dia: Chelsea
Robert Overby @ Andrew Kreps Gallery
Billy Childish @ Lehmann Maupin
Morgan Fisher @ Bortolami


最後にうんと北に上ってグッゲンハイム。
こちらでは現在ドリス・サルセドとアルベルト・ブッリが同時にやってます。
といっても、ブッリの展覧会が始まったのが9日で、サルセドの展示が終わるのが12日なので、かぶるのは4日のみ。この間を逃さないように狙いました。今回NYで美術館の展示としてはめぼしいのがこれのみ。MoMAやニューミュージアムもいいのやってれば言うことなしでしたが、まあコレクションで十分満足でした。

というわけでグッゲンハイム。こちらは二度目の来訪。
螺旋の展示回廊にはブッリ。その途中の部屋でサルセドという凄まじい構成で、二つの強烈な世界観を行き来するのは中々スイッチの切り替えが大変でしたね。
サルセドの展示は花のカーペットや机のインスタレーションなど広島で観たものもあったけれど、家具を組み合わせた彫刻や、シャツにボルトが貫いてる作品なんかは改めて痛々しく見入ってしまいました。
天井に屋根瓦(?)が貼り付けられてる作品は地味に大掛かりで衝撃でした。
それに対してブッリは今回ほぼ初見。
イタリアではフォンタナに並ぶぐらい有名ですが、日本ではそこまで知名度ないんじゃないかと。
そういう作家って結構いて、日本でも人気のある作家とそうじゃない作家の境目ってなんなのか不思議です。
アメリカで言えばチェンバレンやフランケンサーラ、スティルあたりがそうかもしれません。
スペインでいうタピエスのような立ち位置でしょうか。
画面の中で本当に色々なことをしていますが、鉄の作品と白亜の作品は見とれるほど美しかった。
麻の作品がブッリの代名詞っぽいですが(今回グッズのバッグになってた)、そちらはあまり。
でも全体を通してどういう作家なのかいまいち掴みきれませんでしたね。
しかしブッリをこれだけ通して見られるのは中々ないので、観れて良かった。
それにしても河原温の展示もやっぱりみたかったなぁ。。。
サルセドの展示は終わってしまいましたが、ブッリの展示は1月6日まで。こちら

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Donald Judd's Home and Studio

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NYにカムバックしてもジャッドです。
ってことで彼のNYでのアトリエ兼住居に行ってきました。
ソーホーにあるビルをまるまる使っちゃってます。
ここも予約のみ。こちらから。
2013年の開館以来予約が殺到。開館当時は半年先まで予約で埋まっちゃったとか。今はそんなことはないものの一ヶ月先ぐらいまでは普通に埋まってます。

予約した時間にビルの一階に集合。ここは予約なしで誰でも入れます。
ツアーは2階から。
2階はダイニング。家具にも強いこだわりが目に見えます。
キッチンの食器棚や机も全部ジャッドのデザイン。かっこよかった。
子供のためにパペットショーをやるための空間が階段下にあって、意外に子煩悩だったのがわかります。
3階はアトリエ。
アトリエには美術家というより建築家のような製図道具がたくさん。
チナティの実物大マケットなんかも置いてて、この大きさのアルミ板どうやっていれたのかしらと。
製作に疲れたらそのまま床で寝れるような枕もあったけどミニマルすぎた。
家具はアールトやリートフェルトなんかがありましたね。
4階はゲストルーム(?)
ステラのでっかい絵が壁にかかってて衝撃。
5階は子供部屋と寝室。この寝室がすごすぎた。。。
壁一面にフレイヴィンの蛍光灯の作品が走ってて、この眩しさでどうやって寝んねんと。。。やっぱ寝るときは消してたのかしら笑
チェンバレンのでっかい彫刻もかかっててすごかった。
ジャッドの初期のまだミニマルになりきれてない作品もかかってて興味深かったです。
こうして1時間半のツアー終了。
生活の隅々までこだわりぬいた彼の生涯が垣間見れました。

ちなみにソーホーには、デ・マリアの作品がディア財団によって恒久設置されたスペースが二つあります。
ひとつは141 Wooster Streetにある「The New York Earth Room」。
ビルの一室が土で埋もれてます笑
1977年の発表以来ここにあるらしい。。。
もうひとつは393 W Broadwayにある「The Broken Kilometer」。
金色のポールが縦にずらーっと並べられてます。壮観。
こちらも1979年以来ずっとここにあるみたい。
デ・マリアといえばニューメキシコにある「Litning Field」。
一瞬チナティのついでに観に行こうかと思ったけど、ついでに観に行ける距離じゃないし、そもそも砂漠にポールが立ってる光景をそこまでして観に行くべきなのかと自問した末諦めました。。。
この時期のデ・マリアってディアの弱みでも握ってたのかと疑うぐらい恒久設置が続きます。
ニューメキシコはあれとして、ソーホーのこのふたつは観光ついでに観てもいいかも。
それぞれ水から日曜まで12時から18時まで無料で開放中です。

The Chinati Foundation

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ヒューストンから10時間以上車で飛ばすという暴挙を経てテキサスの西にあるMarfaへ。
この旅完全にアメリカのスケールを舐めてました。
同じ州やったらパッといけると思ってたのが甘かった。甘すぎた。
昼の2時に出て着いたの夜中の0時半。
途中の道は真っ暗で、いつ横道から獣たちが飛び出してくるかヒヤヒヤの運転でした。
(実際道の途中は動物たちの無残な死骸たちが。。。)
無事にたどり着けるか不安すぎて、当日はホテルを取らずに出発。
なんとかMarfaにあるRiata Innというモーテルに泊まれました。
とはいえ行った時にはスタッフが寝てて、何度ベルを鳴らしたことか。。。
ちなみに普通はニューメキシコ州にあるエルパソ空港かミッドランド空港から来るみたいです。それでも4時間ほどのドライブが必要ですが。

そんな思いをしてまで行ってきたのがチナティ財団です。
ここは元空軍基地で、ドナルド・ジャッドがディア財団に働きかけて、そこを買い取り美術館にしてしまったという恐ろしい場所。
いつか行ってみたいと思ってはいたものの、この立地の過酷さにたじろぎっぱなしでしたが、もうこの勢いで行ってきたわけです。案ずるより産むがやすし。全然やすしではなかったですが。。。

こんな立地にもかかわらず事前に予約を取らなければなりません。こちら
フルコレクションツアーとセレクトツアーがあり、前者はなんと6時間。後者は2時間です。
僕らは時間がなかったので後者で。
11時にビジターセンター前から出発。
まずはジャッド棟。
ここには彼のアルミの作品が100個、2棟に分かれて展示されています。
入った瞬間に、こんな辺鄙すぎる場所をなぜ作品の展示場所として選んだのか理解できました。
あまりに美しい光景。
マーファの強い光と砂漠の借景。
それらを映し反射させる、ジャッドのアルミの彫刻群。
完璧。
Perfect Momentがしっかりこの空間に定着していました。
それらの周囲を歩き回りながら、その完璧さに涙が溢れて仕方なかったです。
もう胸がいっぱいすぎて苦しかった。
こういう経験は、豊島美術館以来かもしれません。
死ぬ思いをしてまで来て本当によかった。
もうこんなところ二度と来ない!と思ってたのに、死ぬまでに絶対再訪したい場所になってしまった。
本当に本当に素晴らしい体験でした。

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続いてフレイヴィン棟。
こちらは6棟にまたがっています。
ジャッドで胸いっぱいになりすぎていたので、もうフレイヴィンは。。。と思ってたけどこっちも凄すぎた。
6棟はそれぞれコの字型になっていて、左右のドアから入ることができます。
左右のウイングをつなぐ部分に彼の蛍光灯が輝いてるんですが、これはもう見てもらうほかないですね。説明不可能。。。すごい体験でした。フレイヴィンの作品であそこまで感動したのは初めて。
このプランをジャッドとフレイヴィンが実現させようと、ファンドを集め始めた当初は全く集まらず、実現が不可能と思われましたが、皮肉にも、二人の死後、ぜひ実現しようという動きが活性化し、結果的に2000年に完成と相成りました。
ミニマリズム。完全にマキシマミズム。。。
それにしても蛍光灯の光があんな色になるなんて。


外にはコンクリートのジャッドの作品。これらは予約なしでも無料で見られます。
途中インパラ(?)やウサギに出くわしました。。。

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ツアーはその後、なんと町中へ。車で現地集合というあたりがアメリカっぽい。
そこにはジョン・チェンバレン棟があります。こちらも広すぎ。
ただ正直ジャッドとフレイヴィンに感動しすぎてこちらはあまり感動に至りませんでした。
ビジターセンターにあった彼の作品が一番好きだったかも。

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そんなこんなで2時間強のツアー終了。
これでマーファは終了、とはならず、ここまで来たら見に行くべきはエルムグリーン&ドラッグセットによるPRADA MARFA。
チナティからさらに車で30分ほど西に走ったバレンタインという場所にそれはあります。
シュールすぎて大笑いしました。。。
これをよくプラダが許したなと感心しました。

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ということで過酷なマーファ体験終了。
しかし行って本当に本当によかった。一生忘れません。
このアメリカの旅もようやく山を越えた感じ。

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Rothko Chapel & Mark Rothko: A Retrospective @ The Museum of Fine Art, Houston

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NYから飛行機で4時間。テキサスまで来ました。確実に旅のコースがおかしい。。。
国内だからとなめてましたが4時間って!日本からだと北京ぐらいまで行けちゃいますね。
国内で時差もあるのがアメリカ。NYより一時間遅いです。

ダラスの空港からレンタカーを借りて4時間の旅。目的地はヒューストン。NASAの街。
この街の目的はまずヒューストン美術館。
この美術館には常設でタレルが展示されていたりします。

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しかし今回のお目当はなんといってもロスコの回顧展。
初期のシュールレアリズム時代の絵画から、遺作ではなかろうかという、彼の死の数ヶ月以内に描かれたものまでが一同に並べられています。
これらほとんどの作品がワシントンナショナルギャラリーからのもので、現在建物が改装中なので、こうした数の作品が借りられたんでしょうね。この春MIHOで開催されたニューマンもその一環。どんだけもってんねん。いつか行ってみたい美術館です。
回顧展の目玉は、なんといってもシーグラムビル内のレストランのために描いた連作のスケッチ。
スケッチといっても、実作のほぼ同サイズで描かれていて、ここまで下準備をするのかと驚きました。
現在これらの連作は、レストランにそぐわないというロスコの意向で、テートにすべて寄贈されることになるも、当時のテートにはそれらの作品すべてを受け入れる余裕がなく、そのうち数点を所蔵することになりました。それが現在のロスコルームに展示されているものです。
そして残りの一部をなんと日本の川村記念美術館が買い上げ、それもロスコルームとして展示。
さらに残りの一部が同じくヒューストンにあるロスコチャペルに展示されています。
ということで念願のロスコチャペルにも足を伸ばしました。

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もうずっと行きたかった場所でした。
美術館から車で10分もかからない、閑静な住宅街の中にある平和な一角。
公園にはリスが戯れ、人工池にはニューマンの彫刻が鎮座しています。
中に入るとそこは静寂の空間。
8角形の空間の壁に掛けられた超巨大絵画たち。
ここまで要素が少なくなるのかと驚くほどの画面の情報量の少なさに対して、発せられるエネルギーはすごかった。
近年テートのロスコ作品が破損され、それの修復に当たったチームが、画面に載せた絵の具のレイヤーの複雑さに感嘆したと言っていたけれど、そこまでのレイヤーを重ねて生まれるシンプリシティー。
この空間には、あらゆる宗教の聖典が並べられていて、どんな宗教も迎え入れます。

ちなみにお隣には、ロスコの収集家でもあったメニル夫妻のコレクションを展示しているメニル・コレクションもありますが、残念ながら月火休みでその日は火曜日。
なんでもフィラデルフィア美術館同様サイ・トゥンブリーギャラリーもあるらしい。
あとメニルコレクションの展覧会の一環で、近くの教会でカーディフ&ミラーの展示もあったみたい。
まあ、もうロスコでお腹いっぱいになったので満足です。
ロスコ展は来年1月24日まで。こちら

Philadelphia Museum of Art

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NYからバスで2時間でフィラデルフィアへ。
案外近くてバスも片道10$とかなので日帰りで行けます。こちら
そしてここには全米有数の規模を誇るフィラデルフィア美術館があるのです。

それにしてもでかかった。。。全然見切れません。
しかしコレクションがすごすぎて、絶対行った方がいい美術館。
行った時は「神々の怒り」という企画展がやってて、ミケランジェロやティッツィアーノ、ルーベンスなんかの絵画や素描が普通に展示されてて衝撃。
コレクションも、セザンヌの晩作からミニマリズムまでマスターピースの連続。
中でもサイ・トゥンブリーの部屋は圧巻。
もう入った途端に息がつまるぐらいのエネルギー。
実際はそこまで大きくない部屋なのに、巨大な空間を想起させます。
あれだけ不安定な画面なのに、これ以上手を加えてしまうと崩れてしまうという完璧さ。
改めて彼の絵画のすごさを感じました。

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そしてなんといってもここに来た最大の理由はデュシャン。
彼の代表作といえる「階段を降りる裸婦」、「大ガラス」そして「遺作」見られます。
レプリカでもって世界各地に存在してるデュシャンですが、「オリジナル」はここだけ。
「大ガラス」は、搬入時に割れて破損したことによって、皮肉にも「オリジナル」と化してしまいました
デュシャンの意図とは相反するその「オリジナル」な存在はすごかった。
後ろにサインも見て取れて、本当に幸せの極み。
さらに「遺作」はなんといってもここでしか見られません。
彼の死の直前に内密に展示されたこの作品。しっかり覗いてきました。
改めて実物を見ても謎しか残らない作品。
とにかくこの二つを見に来るだけでもフィラデルフィアに来る価値は大いにあるでしょう。こちら
ちなみに第一日曜日と水曜の5時以降は寄付制で好きな値段が払えます。

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MoMA & Dia:Beacon

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NYに来て約1週間が過ぎました。目まぐるしすぎてもっといる感覚。。。
ひとまず2つの美術館報告。

まずは今更僕が書くまでもないですが、MoMAです。
こんだけ見といてMoMAに行ったことがなかったのかと。そうなんです。初MoMA。
前回NYを訪れたのは2004年の夏。なんと改装中だったのです。
その年の11月、谷口吉生の設計でリニューアルオープンしました。
建物は驚くほどのファサードレス建築。特徴というべきものは外からは見当たりません。
しかしそこは谷口吉生。
中に入って実際展示を見ていくと、見事と言うほかない動線の完璧さ。
広い展示室もストレスなく回ることができます。
それにしてもやはりMoMAはすごかった。。。あのコレクションは一体。。。
当然のようにポロックやマティス、ピカソの代表作が目白押し。
今回は特に面白い企画展もやってなかったけれど、コレクションだけでお腹いっぱい。
デザインのコレクションもゲームやロゴなどが展示されてるのが新鮮。榮久庵憲司の醤油入れもありました。
やっぱりMoMAはすごかった!
ということで写真をひたすらドロップ。

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お次はDia:Beacon。こちらも今更ですが初めてです。前回はその存在すら知らなかった。。。
NYから一時間半ほど電車で行ったBeaconというところにその美術館はあります。
デ・マリアのライトニングフィールドや、タレルのローデンクレーター、スミッソンのスパイラル・ジャッティなど、常軌を逸したプロジェクトたちをサポートしてるのがこの美術館の主、ディア財団です。
そんな財団が保持しているコレクションを展示してるのが、元ナビスコの工場だった超巨大空間。
作品も巨大すぎるものが多く、規模が違いすぎます。これで入場料12$は安い。
ってことでこっちもひたすら写真をドロップします。一部撮影不可。
展示作品はミニマルなものが多いですが、写真撮ってると、その素っ気なさに対して、さあ、この角度で撮ってくれとばかりに作品が見られることを欲してるのがわかります。
マイケル・フリードがその著書「Absorption and Theatricality(没入と演劇性)」でのミニマリズム批判の演劇性というのがここに来るとすごくわかるかも。
ということで写真撮りまくってしまいました。。。

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Taipei Biennale 2014

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台湾最後の記事。
ニコラ・ブリオーのキュレーションする台北ビエンナーレに行ってきました。
ニコラ・ブリオーといえば、パレ・ド・トーキョーのディレクターとしても有名ですが、なんといっても90年代を席巻したアートセオリー「関係性の美学」の著者。そんな彼がこの台北でどんなキュレーションをするのか非常に楽しみにしていました。
それにしても、日本はいつまで国内人だけでビエンナーレトリエンナーレをまわしていくつもりなんでしょうか。お隣の韓国も台湾もとっくの前から各国のキュレーターを呼んできて革新的な展覧会を開催しているというのに。。。正直ヨコトリはもう行く気にすらなりませんよ。
あと、この「関係性の美学」もいつになったら邦訳が出るのやら。名前だけが先行している。
韓国や中国では続々と重要書籍が訳されて出版されてます。やばいなぁ。

それはそうと台北ビエンナーレです。
会場は台北市美術館のみ。といっても1階から3階まで結構なボリュームでした。
なぜかこの日は無料。ラッキー。
タイトルは「THE GREAT ACCELATION (大加速時代)」。
副題(?)に'A TRIBUTE TO THE COACTIVITY AMONGST HUMANS AND ANIMALS, PLANTS AND OBJECTS'とついてて、展覧会のタイトルとは思えない不思議な雰囲気。
どうやらブリオーは人間中心と批判されてきた自身の「関係性の美学」を大きく刷新しようとしている模様。
実際「関係性」を感じさせるのは冒頭のブラジルグループOPAVIVATA!の作品や、Surasi Kusolwong の毛糸の山から、金のネックレスを捜すインスタレーションぐらい。

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大加速時代を物語るのに「労働」というキーワードがあって、それを示唆するのが台湾の作家Po-Chin Huangの服をひたすら清算してる作品と、同じく台湾のHung Chin Pengの3Dプリンターで船を造ってる作品。

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人間の営為の空しさを感じたのはイギリスのRoger Hironsの飛行機のエンジンを粉々に砕いて床に敷き詰めた作品と、シマブクの亀師匠(笑)、それからMika Rottenbergの謎の行為をひたすら繰り返す映像。これは麻薬感があってずっと見ちゃう。

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あと不思議な進化を遂げた生き物の骨を展示したChun Teng Chuや、猿の惑星のような猿人がひたすら何か喋ってるNathaniel Mellorsのインタビュー映像なんかも今回のテーマに合ってたと思う。

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全体的に、美術館の空間を大幅に変更するような規模の大きい作品が多かったのも特徴的。特にJonah Freeman & Justin Loweの作品は、地図からもはみ出る程美術館の内部を侵略しててすごかった。

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まあ、こんなとこでしょうか。
正直展覧会としてそこまでおもしろいものではなかったけれど、キュレーションを読み解いていく楽しさはやっぱりありましたね。
現在韓国で開催中の光州ビエンナーレも気になるところですが、これはさすがに行けない。
最近世界的にビエンナーレトリエンナーレが改めて活気づいてる気がする。
それはやはりスターキュレーターの台頭が大きいですよね。
来年のヴェニスやインスタンブールなんかも気になります。
日本も早くこの世界的な潮流に乗っかってほしいところですがどうなんでしょう。

台北ビエンナーレは来年の1月4日まで。http://www.taipeibiennial2014.org
ブリオーのインタビューはこちら

Manifesta 10 @ The State Hermitage Museum

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昨年モスクワを訪れた際、予定が組めずに行けずじまいにいたサンクトペテルブルク。
かつてのロシアの首都であり、なんといっても三大美術館のうちの1つエルミタージュのある街。
今年そのエルミタージュで、ヨーロッパ内を移動しながら開催されるビエンナーレ、マニフェスタが開催されると聞き、これは絶好のチャンスと旅程を組みました。
サンクトペテルブルクはヘルシンキから電車で3時間ちょっとで行けるという情報を得て、それなら前回行ったモスクワからより行ったことのないフィンランドも行けるし一石二鳥ということで、ヘルシンキーサンクトペテルブルクセットにしたのです。ということでぶっちゃけヘルシンキはおまけでメインはこっち。
1泊2日とは言え日本人にとってロシアはたとえ数時間の滞在でもビザのいる国。
また豊中まで出向いてビザ取ってきました。めんどい。。。
電車で入ると国境越えたあたりで検査官が何人も入ってきてビザを詳しくチェック。ものものしい。
無事検査も通過してサンクトペテルブルク到着です。
一路エルミタージュへ!

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マニフェスタは前述の通り、ヨーロッパ内を移動していく珍しいビエンナーレ。
今年で10回目迎えるこのビエンナーレは1996年にオランダのロッテルダムから始まり、これまで第2回ルクセンブルク、第3回リュブリャナ(スロベニア)、第4回フランクフルト(ドイツ)、第5回ドノスティア=セバスティアン(スペイン)、第7回トレンティノ=アルト・アディジェ/南ティロル自治州(イタリア)、第8回ムルシア(スペイン)、第9回リンブルフ(ベルギー)と回ってきました。(第6回のニコシア/キプロスは中止)
ちなみに次回2016年に開催予定の第11回はチューリッヒに決定しています。

このように、各地を回ることで、その土地が抱える歴史や地政学を取り込みながら作家とキュレーターがそれらの要素をどう組み込んで行くかが問われます。そしてあまり聞いたことのないような土地を回ってるのもおもしろいですね。回を重ねて行くことでヨーロッパの輪郭を改めて問い直すようなビエンナーレです。
今年選ばれたサンクトペテルブルクは、ヨーロッパとアジアの玄関口とも言えるような土地で、さらに歴史を持つエルミタージュを会場とすることで、時間と空間がどう織りなされるのか。
チーフ・キュレーターを務めるのはミュンスター・プロジェクトのディレクターでもあるカスパー・ケーニヒ。

実際全体を観て、ほとんどの作家は新作を発表していて、しかもそれらはロシアやエルミタージュに関連したもの。過去作をピックアップしてきてキュレーターの都合のいいように並べられた展覧会より遥かに見応えがあるのは当然。現存作家を取り扱うようなビエンナーレトリエンナーレはやはりこうあるべきだと思います。テーマに合わせて有名作家の過去作を並べて、しかも美術館でやるようなものならただの企画展でいいわけで。2年や3年に1度定期的になされるんだから、なによりその蓄積が大事だと思います。なぜ定期的に繰り返されるのか。こうしたビエンナーレを観ると改めて「正常」な感じがします。

ひとつひとつ観て行くと、まず大きく2会場に分かれています。
エルミタージュ美術館のメイン会場、所謂冬宮と、その前に湾曲して建つ旧参謀本部(The General Staff Building)。冬宮は広すぎるので別日にしてまずは旧参謀本部から。

この建物の中は驚く程新しくて綺麗。普段は何に使われてるんだろうか。企画展とかかな。
まずは最上階から。
そしていきなりマティスです。やられた。
普段は冬宮に架けられているマティスのコレクションが一同に会しています。
ロシアといえばマティスコレクションで有名。
エルミタージュにはたくさんのマティスコレクションがあって、中でも「ダンス」と「音楽」は秀逸。
この2作を観れただけでも来た甲斐がありました。。。
マティスだけで5部屋あります。すごい。
負けず劣らず大きな部屋を専有しているのはティルマンス。
彼の写真がたゆたうように大小様々、形も様々にインスタレーションされてます。
(今書きながらこのフロアの展示半分観てないことに気づいた。。。orz)

気を取り直して3階へ。ここで特筆すべきなのはフランシス・アリスでしょうか。後で触れます。
ナウマンのアトリエを映した有名なインスタレーションもあったけど、イマイチ文脈が理解できない。

2階は吹き抜けになってて、大型の作品が次々と登場。
中でも度肝を抜くのがヒルシュホンの作品。なんじゃこりゃ。。。
段ボールなどのチープな素材でできた廃墟。
ちょっとガザを彷彿とさせますが、家はロシアの昔ながらのアパートを模してる。
部屋の中にはマレーヴィッチなどのロシアアヴァンギャルドの絵が架けられている。
ウクライナとのことにも抵触しそうでちょっとハラハラする。

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個人的に好きだったのはErick Van Lieshoutの半年エルミタージュのネコたちと暮らすプロジェクト。
ネコたちの寝床を作ったり様々な方法でネコと絡む。
エルミタージュはネズミ捕り用に地下室にネコを飼ってるんですよね。
そこに作家が暮らしたドキュメンタリーはすごい。

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あと、Elena Kovylinaのエルミタージュ前の広場でたくさんの人たちが椅子の上に立ってるパフォーマンスもよかった。これは皆が同じ背の高さになるように一人一人特注で椅子が作られていて、観ていて気持ちいいです。モスクワビエンナーレでも観ましたが、今回のマニフェスタ用に再制作されたようです。

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他にもカヴァコフ夫妻やフォルステルの作品もありましたが割愛。
マニフェスタの2/3の作品はこの旧参謀本部で展示されてます。

続いていよいよ冬宮です。
8月なのに15度とか寒過ぎ。凍えながら開館を待つ。
30分ほど待ってようやく入場。
中はルーブルよりも豪華絢爛。広過ぎ。
全部回り終わった頃にはくたくたでした。

まずはヘルシンキでも観た西野達の作品。
最初なんのことかわからなかったんですが、ここでは彫刻ではなくエルミタージュにあるシャンデリアに併せて家が造られてました。

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冬宮は場所が強過ぎて、やはりほとんどの作家が苦戦してる感じでした。
大御所リヒターやボイスやブルジョワもありましたがとってつけた感。うーん。

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中でも一番成功していたのはLara Favarettoの作品かも。
クラシックな空間と彫刻の間に無造作に置かれるコンクリ−トの塊。
これだって彫刻なんだぜと言わんばかりのドヤ顔で置いてあるのがおもしろかったです。
なのに空間と不思議に調和してるんですよね。よかった。

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あとはところどころに森村さんの作品もあったけど、これだけ引用できそうな作品が詰まった冬宮でまさかの引用はなし。エルミタージュで模写する画家の写真でした。うーん。

最後に中庭に展示(?)されてたフランシス・アリス。
なんでも子供の頃からお兄ちゃんと一緒にロシアカーに乗って「鉄のカーテン」の向こう側を観たかったらしく、今回の展示ではその夢を叶えるべくベルギーからこの車にのって最後はエルミタージュの中庭の木にクラッシュしてゴールみたいな物語。旧参謀本部ではそのドキュメンタリーのような映像も展示されてました。いいですね。

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こんな感じで鑑賞終了。冬宮は本当に広くて疲れた。
マニフェスタ観ながらカラヴァッチョやルーベンスなんかも観られるのはおもしろかった。
これで三大美術館制覇!生き急いでます。
マニフェスタは10月31日まで。その頃には多分めっちゃ寒いです。
Mnifesta10 website: http://manifesta10.org/


おまけ。エルミタージュのネコ。入場待ってたら突如登場。ロシア人同様ツンデレ。

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Do Hoh Suh 'Home Within Home Within Home Within Home Within Home' @ MMCA Seoul

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展覧会参加の為に韓国に行ってきました。
なんだかんだで韓国は毎年のように行ってる気がしますが展示では初めて。
展覧会のリポートは後日にして、いくつか展覧会も見てきたのでご報告。

この冬ソウルのアートシーン大目玉はなんといっても韓国現代美術館(ソウル館)のオープン。
観光地で有名な景福宮の真隣というすごい立地に登場しました。
元々軍の施設だった建物を改修して、前政権の元急ピッチで進められたこのプロジェクト。
ちなみに前大統領のイミョンバクはソウル市長時代からそのスピード感に賛否あったみたい。現在のパククネ政権は逆に遅過ぎて国民から不満が噴出している模様。
まあ、韓国で展覧会やってみて感じたのは、そのスピード感。
もうやるとなったらすごいスピードで物事が進みます。日本とは真逆ですね。
既に現代美術館は既に2つありますが、どっちも街の中心からは遠いので不便でした。前行った時辿り着いた時にはヘトヘトになったの覚えてます。。。日本も都現美が清澄白河にあるのと同じですね。
それがいきなり景福宮の隣に、「現代」美術館ができちゃうんだから本当文化政策すごすぎ。
東京も一度有楽町の都庁が移転する時その跡地に都現美建てる計画が一瞬浮かんだそうですが、一瞬で却下されて東京国際フォーラムになっちゃったみたいですね。惜しいことしたなぁ。
てなわけで、前置き長くなりましたが、今月13日にオープンしたばかりのソウル館に突入。
今月いっぱいは予約ないと入れないけど、関係者に招待状もらえたので入れた。多謝!

中はめちゃくちゃ広くて、途中休憩入れないと一気に回るのはきついです。。。
全体の感想としては、あちゃーって感じでした。。。
立地や建物もせっかくよかったのに、中が最悪。
緊張感のないただ広いだけのホワイトキューブに回りにくい動線。
本当に惜しいです。もったいなさ過ぎ。
元軍事施設の建物のコンテキストも完全無視やし、やってる展覧会ほぼ卒展にしか見えない。
日本でいえば国立新美術館にそっくりです。貸しスペースにはよさそう。
どうしてもっとちゃんとした建築家選ばなかったんだろう。
こんな施設はちゃんと国際コンペとかしてしっかりやらんとあかん。
イミョンバクのスピード感が完全に裏目に出ちゃった感じですね。
期待してただけに残念至極。
ただ、これが成功してればまた日本は遅れをとっちゃうのでホッとしたのも事実。。。
それでも開館記念に展示されてるスードーホーの作品はやっぱり圧巻。
ここのクオリティだけずば抜けてましたね。
タシタ・ディーンのテートのプロジェクトやチェ・ウラムの巨大なダンゴムシみたいな彫刻は見応えあり。
チェ・ウラムは近くのヒュンダイギャラリーでも展覧会やってます。
まあ、普通に町中で現代美術をたっぷり観れるので、新たな観光地としても活躍しそうです。
ちなみにスードーホーの展示は来年の5月11日まで。

そしてこの近くは元々ギャラリーがたくさんあるエリアで、前述のヒュンダイギャラリーや、Kukje Galleryなど韓国でも指折りのギャラリーがひしめいてます。
今回行った中ではSKAPEというギャラリーでやってたKyuchul Ahnの展覧会が抜群によかった。
韓国の作家の作品ってキッチュでカラフルでけばけばしいのが多くて正直苦手なんですが、この人のは詩情に溢れた静かな世界観でとても好感が持てましたね。
特に地下の色んな背の机を本で持ち上げて全部同じ高さにする作品とか、虹を観客で作っていくみたいな参加型のとかとてもよかった。カタログ300円ぐらいだったので買っちゃいました。
1977年にソウル大学の学部出てるので結構なキャリアの人ですね。
画像検索してみたらかなり好きな感じ。コチラ
あとはArtsonje CenterではJewyo Rhiiのインスタレーション。アートソンジェセンターは館長の好みなのか、読み込み系の展示が多い気がしますね。前回来た時もKim Beomの読み込まないとわからないインスタレーションでしたし、過去にもサイモン・フジワラとかマーティン・クリードとか。去年は大竹伸朗なんかもやってたみたいですが。つまり今回の展示も読み込まないと難しく、ほぼ読み込めませんでした。。。
あとはDOORSという新しいアートフェアも知り合いの関係で行ってきました。
帝国ホテル的な装飾のすさまじいホテルでやってて、作品もけばけばしいのが多くて疲れました。。。

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テーマ : アート・デザイン
ジャンル : 学問・文化・芸術

The 5th Moscow Biennale of Contemporary Art

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Adrian Villar Rojas (Argentina, 1980)
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Alfredo and Isabel Aquilizan (Philippines / Australia, 1965, 1962)
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Yin Xiuzhen (China, 1963)
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Micro-art-group "Gorod Ustinov" (Russia)
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Simryn Gill (Malaysia / Australia, 1959)
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Anonymous Artists (India)
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Aslan Gaisumov (Russia, 1991)
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Aisha Khalid (Pakistan, 1972)
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Edith Dekyndt (Belgium, 1960)
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Tom Molloy (Ireland, 1964)
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Gao Rong (China, 1986)
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Aslan Gaisumov (Russia, 1991)
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Maya Onoda (Japan, 1979)
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Robin Rhode (South Africa / Germany, 1976)
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Mona Hatoum (Lebanon / UK, 1952)
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Selma and Sofiane Ouissi (Tunis / France, 1972, 1975)
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Dmitry Venkov (Russia, 1980)
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Ed Pien (Taiwan / Canada, 1958)
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作品引き上げのため再びモスクワへ。
会期終了ギリギリでしたがモスクワビエンナーレも見せていただきました。
前回はこのビエンナーレの特別企画に参加しながら本展始まる前に帰国しちゃったんですよね。
でもまあモスクワビエンナーレって、自分たちが参加するまで存在すら知らなかったですし、正直そこまで期待はそてなかったんですが、結構よかったです。
会場は赤の広場、クレムリンに隣接するマネージ展示場で、かなりデカイ!
おまけに1階と地階の2フロアでかなり見応えあり。
作品も中々見れないユーラシア系作家も多くおもしろい作家がたくさん。
特に1階のAlfredo and Isabel Aquilizanによるソリで荷物運んでる作品は、移民問題や天変地異など、移動を余儀なくされた人々の悲哀や疲弊が滲み出ててくるものがありました。
最年少(1991年生まれ!)のAslan Gaisumovの作品も面白かったですね。本のバリエーションよくもそこまで思いついたなっていう。
彼は下の階でも錆びて穴の空いた門を使ったインスタレーションを発表していて、ロシアの注目新人なんでしょうかね。
あと1階と地階でライティングが全く違っていて、1階は自然光も入る明るい展示で、地階は逆に真っ暗。
これはこのビエンナーレのテーマ"More Light"にちなんだ展示方法らしく、地階の展示はまさに「もっと光を」な展示でした笑
ワンフロアまるまる電気消してって展示は確かにあまりないですよね。
解説文とか読むのに皆必死で携帯とかで照らしてました。
地階は自ずと映像がメインになりますね。
ここではモナ・ハトゥムやロビン・ロードなどの知ってる作家もちらほら。
唯一の日本人Maya Onodaさんは恥ずかしながら存じ上げませんでした。NYベースの作家さんなんですね。
ちなみにテーマの"More Light"はてっきりゲーテかと思いきや、挨拶文にはロシア詩人ウラジミール・マヤコフスキーの詩が引用されてて?となりました。。。まあ、おもしろかったしいっか。
ところで匿名作家のタントラドローイングってカプーアじゃないのか?


友人のMarina Femenkoが企画した展覧会"Metamorphosis"にも行ってきました。
これも僕ら同様ビエンナーレ関連企画に選ばれています。
会場はThe State Museum of the History of Gulag。第二次世界大戦前後に政治犯として強制収容された人々(GLUG)を紹介する博物館で、なかなかヘビーな場所。日本人のシベリア抑留者もこの人たちと同じ収容所で働かされました。
常設展時はかなりドラマティックな演出がかかってて、塩田千春?と見紛う毛糸のインスタレーションも!
そんな場所で4人の作家が展示。場所がかなり強いだけに中々難しいと思うけど、皆かなりの労作。
特にマリーナの展示はなんと地下にプールを作って漂流物で組んだ彫刻を浮かべていました。
こんなことできるとこ中々ないですよ。素晴らしいです。

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ビエンナーレ関連企画としてプーシキン美術館近くにあるメディアアートミュージアムではカバコフとリシツキーという超豪華な企画展も開催中。
想像以上に大規模で展示もすごく凝ってましたね。
正直リシツキー目当てでしたが、カバコフの展示がすごかった。
特に建築模型の展示は非常に興味深かったです。
リシツキーは主にドローイングで、それはそれで面白いですが、立体が見たいかった。
まあ、実物ほとんど残ってないから仕方ないけど、3D映像で表現してるのはおもしろかったです。
こちらは来月半ばまでやってるのでもし行く人があればオススメ。

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そして前回行けなかったプーシキンやトレチャコフにも行ってきました。
プーシキンはもうヨーロッパの近代絵画の宝庫で想像をはるかに越えてお腹いっぱいでした。
入ってすぐにボナールの巨大絵画2点組が現れて衝撃。あそこまででかいの初めて見た。そしてサイズは巨大でもやはりボナールクオリティ。素晴らしいです。
他にもマティスルームやモネルーム、セザンヌルームなど贅沢の極み!
彼らの中でもいい絵が揃ってて申し分ないです。
規模もそこまで大きくないし質で満たされてる素晴らしい美術館でした。
トレチャコフは本館と新館があって、本館はロシアの近代以前のコレクションで、ほとんど知らない作家ですが、時々変な絵があるので要注意。
新館は近代ですが、広すぎて最後泣きそうになりました。。。
そんな中でもロシアアヴァンギャルドのコレクションは眉唾もの。
マレーヴィチはもちろんですが、リシツキーのドローイングもすごいし、中でもタトリンの作品群はほとんどが再制作でしたが改めて目を開かれるような凄みがあります。タトリンタワーの模型も展示されてたし、ロシア来てよかったと最も感動した瞬間だったかも。
さらにオランダとロシアの国交400周年で、モンドリアンの展覧会が!ラッキー。
初期の風景画から次第にあの格子になっていく様がたまりません。改めてモンドリアンよかったです。
ロシア来たらやはりこの二つの美術館ははずせませんね。
来年はマニフェスタがサンクトペテルブルクで開催みたいやし、エルミタージュも見たいし再々訪露計画進行中です。ハラショーロシア。

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最後に美術とかではないですが、BDHX(ヴェーデーエヌハー)は地球の歩き方にも載ってませんがオススメ。
前回泊まってたホテルの次の駅でその名前からして気になったので行ってみたら想像の斜め上行ってた!
万博公園みたいにソ連時代のパヴィリオンが超広大な敷地に点在していて衝撃的。
その権威的な建物群の中はショッピングセンターみたくなってて超シュール。
入れませんでしたがジェット機が飛んでいくような科学館もすごい。
駅前のコスモスホテルも気になりすぎるので次回泊まってみたい。

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テーマ : アート・デザイン
ジャンル : 学問・文化・芸術

Anish Kapoor @ Leeum

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今回のメインです。もう言葉はいりません。
画像問題あったら消します。
ってことで見たい方はどうぞ。

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BUSAN BIENNALE 2012 @ Busan Museum of Art, etc

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釜山ビエンナーレに行ってきました。
そこまで興味のあるビエンナーレじゃないけどせっかくなので。
ソウルからバスで4時間ぐらい。1600円ぐらいで行けます。安い。。。

会場がいくつかあってそれぞれシャトルバスが巡回してます。
まずはメイン会場である釜山美術館へ。
ここは特に言うことないです。初っ端からテンション下がった。
こういうビエンナーレとかって、往々にして美術館の展示はおもしろくないですね。
結局普段の企画展とどう違うの?ってとこかな。本当に普通の展覧会でした。
高嶺格の「在日の恋人」がまた出てた。あと「ジャパンシンドローム」って作品が出てて、福島の放射能問題をかなり直接的に扱ってました。海外の人にはどう映るんでしょうか。

続いて、、、とりあえずこの写真をご覧ください。
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広安里のビーチ近くにあるミワールドというテーマパークです。そう、ここが会場なんです。
平日だったからか人がほぼ皆無ですごいシュールでした笑
調べたらこの遊園地来年なくなるみたいですね。。。わびしい。
そんな子供たちの夢の国で繰り広げられる釜山ビエンナーレですが、これがまたすごい。
のっけからイラク戦争の写真です(Sung-Su Cho)。。。その次も有刺鉄線でフラフープして血だらけになってる映像とか(Sigalit Landau)。。。とても子供には見せられません!
でも2つともものすごくよかった。
その奥のスイカがひたすら坂を転がっていく映像(Marie Bovo)もよかったし、強烈なフラッシュで残像を見せる作品(Fabrica Seixas)や、なぜかキャンディーキャンディーのちょっとエロい絵画(Hyun-Soo Son)とか、結構好きな作品が多かったですね。ここでやる意味があるのかどうかはわからなかったけど。
個人的にはここが一番よかったかも。
とりあえず美術館のがっかり感は軽減されました。

続いて、釜山鎮駅。
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ここは元々駅で現在は使われてないみたい。
色々作品はあったけど、どれもしっくり来ませんでした。
それよか隣でやってた炊き出しの行列の方が相当インパクトあったな。。。

次は釜山文化センター。
ここも色々あったけど特にインパクトに欠ける感じ。
まあ、美術館同様元々展示空間なので、普通に見れちゃうのがなーって感じでした。

最後に特別会場として佐川アパート。
駅から歩けるけどお勧めしないみたいなこと書いてあったので素直にタクシー。
韓国はタクシーが異常に安いです。何かの間違いかと思うぐらい。
この時も普通に10分ぐらい走って2200ウォン。日本円で160円ぐらい。マジか。。。
でも乗っててマジで歩かなくてよかったと思った。
もう50度はあるんじゃないかという急斜面をひたすらのぼります。韓国は坂が多いですね。
で、たどり着いた先がすごいとこでした。。。ってことでこちらをご覧ください。。。
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ここだ、とタクシーに降ろされた時は運ちゃん絶対間違ってると思った。
完全にお化け屋敷です。怖すぎます。中に入っては何度も引き返しましたよ。。。
でもせっかく来たのでおそるおそる階段上るとマジでビエンナーレの看板が出てきた。
たどり着いたら中から受付の子が出てきて、たどたどしい英語で色々説明してくれた。
その子がめっちゃかわいくて、正直説明ほとんど聞いてませんでした(死)
まあ断片的に聞こえたのは、このアパートは1959年に建てられたアパートで今は誰も住んでないとのこと。朝鮮戦争後にこういうアパートがどんどん建てられたが老朽化によってほとんど機能していないみたいな。外にも作品があると窓のとこまで連れて行かれたんだけど、その作品より、そこからの景色がすばらしくて、写真撮っておけばよかったと今更後悔。
で、いよいよ中に入ると、作家(Yeonbin Jeong)とAomaヨガアカデミー代表のJe-Chang Kim氏がコーヒー飲みながら会話してた。直前まで韓国語で喋ってたみたいだけど、自分が来たから英語にしてくれた。作家もアメリカに5年間住んでて、キム氏もインドに住んでたので英語が上手。とりあえず一緒にコーヒー飲みながらその会話を聞いたりたまに参加したり。会話の内容はメディテーション(瞑想)について。仏教(ニラバーニャ)とヒンドゥー教(輪廻転生)の違いや、瞑想の段階の話、西洋と東洋の話等1時間ぐらい参加させてもらった。こういう会話を会期中色んな人を招いて繰り返してるそうで、その模様は美術館の方に生中継されてる。そういやそんなのあった気がするなぁ。。。ってことでその時間は僕も美術館の映像に映ってたはず。
いわゆるリレーショナルアートってやつですね。何も考えずに行ったので最初は戸惑ったけど、まあ参加できてよかったです。でもこれ英語も韓国語もできないとアウトですね。。。
帰りは歩いて駅まで向かいましたが、坂道きつ過ぎて転び落ちそうになった。。。

そんな感じでビエンナーレ終了。結局一日がかりで回りました。
このビエンナーレは、前々回(2007年)のドクメンタのキュレーターがキュレーションしたみたい。テーマは「Garden of Learning」。確かに2007年のドクメンタも教育的なテーマだったな。今回も最後のアパートのやつとか特にそうだし、作品としてはつながってるけど、展覧会としてはつながりが相当薄いように思いました。そここそキュレーターの力の見せ所なんだけど。期待してなかったものの、それ相応でしたね。
光州ビエンナーレも行こうか迷ったけど、前回マッシミリアーノ・ジオーニが企画した「1000lives」が良すぎて行けなかった悔しさもあり、どうせあれは超えられないのはわかってたので見送りました。結局行かなくて正解だったと思いますが。
でも韓国は積極的に海外のキュレーターを招いてるので、ビエンナーレトリエンナーレの試みとしては、日本より遥かに先を行ってますね。日本は今のとこ国内のキュレーターしかやってない。韓国は東アジアの中でもまっさきにビエンナーレを取り入れた国なので、その実績はすごいです。
そういえば前回の釜山は先日亡くなられた東谷隆司氏でしたね。。。
光州もどんなのか気になるので、またおもしろいテーマだったら行ってみたいです。
今回の釜山ビエンナーレは今週末までです。


テーマ : アート・デザイン
ジャンル : 学問・文化・芸術

Sydney Biennale 2010

シドニービエンナーレに行ってきました。
今年は韓国でも釜山、光州とビエンナーレが続くので、こうなったらシンガポールとかも含めて環太平洋地域のビエンナーレを制覇してみようかしら、なんて思っちゃいませんってば、決して。うん、多分。でも韓国のは本気で検討中です。
それはさておき今回で17回目を迎えるこのビエンナーレ。
意外に歴史積んでますね。
今回のディレクターは元森美の館長デヴィッド・エリオット氏。
「The Beauty of Distance」をテーマに36か国のアーティスト166人の作品440点あまりがシドニーの各所に展示されている。
中でもやはり目玉の会場はコカトゥアイランド(Cokatoo Island)。
元流刑地という凄まじい背景を持つ恐ろしい島。
受刑者の人々が作り上げた、まるで日本の軍艦島みたいなイメージ。
まずは船で上陸です。

このビエンナーレで驚くのが、全部無料なこと。
この船も無料やし、入場料なんて一切とらない。
スポンサーがやたらとついてはいるものの、少しぐらいとってもいいんじゃ?と逆に心配になってしまうけれど、太っ腹なオージースピリットにのっかちゃいました。
にしてもこの島広い!
上陸してから全部見終わるまで4時間ぐらいかかりました。疲れた。
でもいくつかいい作品に出会えたので良しです。

まずは楊福東の映像。相変わらず美しい。20分間釘付け。


でっかい工場(発電所)では蔡國強のド派でインスタレーション。んー、あんま好きじゃないけど悔しいほど映える笑


あと好きだったのがDaniel Crooksの映像で、太極拳やってるおじいちゃんが、右から左に溶けていくような、連動性の気持ちいい作品。音もよかった。


他はオーストラリアのペインターDale Frankの63mも続く壁に整然と並べられてる感じが気持ちよかった。画面はエナメル系の素材でテカテカしてました。


続いて炭坑跡みたいな暗い通路を超えていく。すごい。


「アヴァンギャルド・チャイナ」でも話題になったスン・ユァンのこれまたG8首脳たちの屍体安置所みたいなインスタレーション。なんかお見舞いに来たような感覚になる。


上の階でやってて、話題になってるアイザック・ジュリアンの映像はあまりよくわかりませんでした。。。

お隣の曾建華(ツァン・キンワ) の天上に投影された映像インスタがかっこよかった。うまいことプロジェクションしてはる。
中国勢がやたら元気ありますね。


近くでやってたRegina Jos� Galindoの映像がめちゃくちゃ恐かった。マッチョな黒人さんが、女の人を水の入ったドラム缶に沈めるのを何度も繰り返すという、、、見てはいけないものを見てしまったような感覚。どうやらこの沈められてる女性が作家自身らしく、この映像は実際のパフォーマンスの映像らしい。目の前で見たら余計恐そう・・・。

そして、我らが草間様!歌歌ってはった笑 尊敬します。


そして、今回のビエンナーレの目玉の1つと言っていいでしょう。
杉本博司のインスタレーション、「Faraday Cage」。







放電場シリーズと雷神像が、この元発電所に現れました。
デュシャンの写真や、実際に放電を始める装置など、様々な仕掛けもありつつ、荘厳なインスタレーション。圧巻。

あとはAdel Abidenの女性を挟んで卓球やってる映像がばかばかしいんだけど、すごいキレイに撮られてる感じが好きでした。


チェ・ジョンファのザルを使った作品は、シンプルなのに美しい、安上がりで済むいい作品だと思った。

この人は今回ボタニックガーデンやオペラハウスでも展示してます。オペラハウスのは見つけられなかった・・・。ボタニックガーデンのは大きな蓮が閉じたり開いたりする作品。ものすごく馬鹿っぽいです笑


最後はロシアの作家集団AES+Fの巨大スクリーニング。これも圧巻。


そして、キャプションはないものの、島の各地に点在していた黒い穴の開いた旗。この島のダークな空気を孕んだ異様な存在感を示していました。Gardar Eide Einarsonという作家の作品。この作家は現代美術館にも、アメリカの国旗の星条旗の部分に「LIBERTY OF DEATH(自由の死)」と書いた黒い国旗を出してました。こえぇ。


にしてもこの島すごかった・・・廃墟遊戯です。
この島があるからこそこのビエンナーレやる意味ありますね。


さて、他の会場はというと、次に大きいのは現代美術館(MCA)。

玄関口に大きな彫刻。特におもしろくもないけど。

おもしろかったのは沈少民(Shen Shaomin)の拘束具をつけられた痛々しい盆栽の彫刻と、Cockatoo IslandでG8サミット陣の屍体彫刻を発表していたスン・ユァン&ポン・ユゥの写真インスタレーション。こちらは、香港の豪邸に仕える掃除夫らの後ろ姿と、実際の豪邸の中の写真。しかしその部屋の中にはどれも手榴弾が写っている。貧富の差の激しさが産むねじれのようなものを表現しているのかな。これのおもしろいのが、これまでのように白人とその他という関係ではなく、アジア人同士の中にもギャップが生じ始めているという事実が指し示されている点。ここでも中国勢が強いです。

あと個人的にビル・ヴィオラが出品されてるのはうれしかったり、マーク・ウォリンジャーやスティーブ・マックインの映像は印象に残ってますね。あとヨーン・ボック謎過ぎた。


近くのPIER2/3。



ここもすごい場所やった。。。
でもなぜかここでの出品は3作家のみ。
ポール・マッカーシー相変わらずきもい。。。
それよか、外に置いてたこれは作品??



あとは、すこし外れのニューサウスウェールズ美術館(ART GALLERY NSW)。

ここではアジア圏の作家の作品が展示されていて、日本からも会田誠や山口晃らが展示されていました。天明屋尚の作品初めて見たけど、すごい技術。あとレゾナンス展にも出てたラキブ・ショウのペインティングに釘付け。求心力が半端ない。リュウ・ジァンファ(Liu Jianhua)の陶の作品もよかった。コレクションもホワイトリードやリヒターなど、いいもの持ってて見応えたっぷり。日本の伝統工芸を展示している部屋では、なんと須田さんの彫刻が紛れ込んでました笑 すごいなぁ。


さらにはずれのART SPACE。

こちらでは東京のパフォーマンススペースSuper Deluxとのコラボ。
特にそんなことはどうでもよくて、ただたださわひらきさんが出てるってだけで観に行きました。相変わらず素晴らしい映像でした。

他にも野外のオペラシティやボタニックガーデンなどにも展示がありましたが、すごく中途半端な感じ。どうなんでしょ。



こうして3日間かけて、ゆっくり回ってみました。
総体としての感想は、無難なビエンナーレだな、ということ。
特に何か考えさせられるってこともなかったし、新しさもなかった。
場所に相当助けられてるって感じもする。
様々な「距離」がテーマだったんやろうけど、なんだかもの凄く20世紀的。
確かにアボリジニの歴史とか考えても、オーストラリアでやる意味を考えてのことかもしれない。でももう17回もやってるんやし、特にそこに縛られる必要はあるんやろうかとも思う。
その点で、現代美術館に展示されていたスン・ユァン&ポン・ユゥの作品は、もっとも今回のテーマを汲んでいるし、21世紀的な「距離」を見せつけてくれるいい作品だったと思う。
今回は改めて中国勢の強さと映像の多さを確認したような感じでした。

にしても寒かった!
これ夏にやったら最高なんやろうなぁ・・・。
でもがっつりビエンナーレのTシャツゲット。
会期終了間際ってことでNSW美術館で半額になって15AU$(約1200円)。
ART SPACEではまだ23AU$でした。この差は一体?

Ron Mueck @ Gallery of Modern Art, Brisbane













オーストラリアに行ってきました!
完全にバカンスです。
それでもやっぱりアートは必須っていう。

ゴールドコーストからコーチで1時間半。
オーストラリア第三の街ブリスベン。
ここにある近代美術館。とても立派な美術館でした。
レストランで食べたベジタリアンラザニアが激ウマ。
そんなブリスベン近美ですが、今はロン・ミュエックの展覧会が開催中!
もう何度も見てますが、せっかくなので、、、。
しかも今回は彼の地元オーストラリアでの開催なので凱旋帰国展ですね。
しかし蓋を開けてみれば、エジンバラでも金沢でも出品されてなかった彼の代表作のひとつ、'Dead Dad'が初っ端から展示されててテンション上がりました。
しかも新作が何点か出されていて、中々見応えのある展覧会。
中でもびっくりなのが鶏!!!
これまで人ばかり作っていたのになしてまたどうして?
びっくりはしたけど、やはり人の彫刻に比べるとおもしろみには欠けるかな。
あと、浮き輪の上のおっさんと、横腹に傷を負った青年。
これ、どう見てもキリストですよね?
前からキリストの影はちらついてましたが、ここまで顕著なのは珍しいのでは。
やはり、自分自身ヒトを作っているようなものなので、神を意識するんでしょうか。
何度見ても彼の制作ドキュメントは衝撃でした。

ところでブリスベンではこの4月まで、APT6が開かれていて、日本からも名和さんや大巻伸嗣さん、さわひらきさんなどが参加されるなど、おもしろそうな展覧会だっただけに、なぜシドニービエンナーレとかぶしてくられなかったんだ、と恨み節。
ショップにはその名残で、参加作家さんの画集などが置かれてました。
日本語の詳しいレポートはこちら
また来月からヴァレンチノの展覧会が開催されるそう。がんばってんなぁ。

関連記事>>Ron Mueck@NGS

Jung Ki Beak 'Sweet Rain' @ INSA ART SPACE


























INSA ART SPACEで23日まで行われた白丁基(パク・ジョンキ)の個展。
実はこれが今回の韓国行きの最大の目的。
彼は僕のロンドン時代の大親友。
同じフラットで暮らしていたこともありました(しみじみ)
そんな彼からメールが来たのは14日の金曜日。
そこに添付してあった写真に思わず目を疑いました。
あ、雨が降っとるーーー!!
その個展が23日までってことで、もう次の日から行動開始。
まさか、その一週間後にソウルでこの作品を見ていようとは。
多分ジョンキが一番びっくりしたと思います笑
彼とも実際ロンドン以来だったから約2年半ぶりの再会。
驚くほど変わってませんでした笑
ソウルでは彼の実家に泊めてもらって、車でギャラリーへ。
まず受付で長靴、雨がっぱ、傘の三点セットを借りる。
そして地下のスペースへ・・・。
写真で見た光景が目の前で繰り広げられてます。
雨音、雨足、雨だれ、雨粒。
ギャラリーの中で降られる雨。すごい体験です。来てよかった。
この雨はタイトルの通り、舐めると甘い味がします。
実際砂糖が含まれているんですね。
韓国では、日照りが続いた後に降る雨のことを実際「甘い雨」という意味で??(タンピ)といい、それを実際にやってしまったんだそう笑
役所広司がエビスビールのCMで「雨の名前だけで幾つもある国」と言ってますが、実際韓国のそれに比べると日本のボキャブラリーは少ないくらいです。
韓国には実にたくさんの雨に関する表現があり、この「甘い雨」もそのひとつ。
ジョンキは元々ロンドン留学前はずっと身体を護る鎧のようなものを作っていて、ロンドンに来てからそれがワセリンを使った柔らかい鎧、はたまた湿度を伴い傷を癒す効果も取り入れ、そこから癒しや湿度といった主題に傾倒し、僕が日本に帰ってきた頃にはサハラ砂漠で雨乞いの儀式みたいな作品を作ってたみたいです。
2年半ぶりに見る彼の作品はずいぶん変化していましたが、久々に彼の渾身の一作が見れてとてもうれしかったです。
彼的にはクオリティの面においてかなり不満が残る結果だったようですが。
実際、韓国政府から500万ウォン(訳50万円)程出て、それに自分で200万ウォンほどつぎ込んだとのことでしたが、やはり個人でこれだけのことをやろうと思えば限界があって、構造とか驚くことに木で出来てて、そりゃ3週間ほど水にさらされてたら大変なことになりまっせということで、僕の行った最終日間際には確かに至る所に欠陥が生じてました。
でもまあ、こういう作品は、最初はとにかくやっちゃうことに意義があって、そこからどんどんクオリティを上げていくという方向に向かうべきなので、その挑戦に敬意を評すべきでしょう。
あとはそのコンセプトがちょっと弱いというか、鎧を作っていた頃に比べて、作家自身との関わりが薄れていて、もう少し自分に引きつけるべきだと思いました。
これからどう変化していくのか楽しみではあります。
そして、凄いなと思うのがこんなことをやらせちゃうこのギャラリー。
京都で言う京都芸術センターのような施設で、新進作家に作品発表の機会を与える場として、韓国政府が出資し、毎年コンペで何人かの作家が選ばれ制作費を出し個展をさせるんだそう。
昨年丸亀で行われた「Double Fantasy」に出てたキム・ヘナもこのINSAで個展をしていますね。
それにしてもこの雨。建物の耐久として大丈夫なんだろうか・・・。
日本でこの展示ができるところってあるのかな?うーん。
ちなみにINSA ART SPACEは、世界遺産であり、「チャングムの誓い」の舞台となった昌徳宮(チャンドックン)の隣。よく仁寺洞(インサドン)にあるINSA ART CENTERとごっちゃになりがちですが違います。CENTERはGANAが運営するギャラリーです。ややこしい。
INSA ART SPACEに関してはコチラが詳しいです。
なぜか公式HPが更新止まってる・・・。


'The Beginning of Love' @ RYU HWARANG






「今日から自分が参加してるグループ展がはじまんねん」と、事前に知らされてない情報を普通に言い出すジョンキ。相変わらずです。
ってことでそのオープニングレセプションに行ってきました。
Leeumから歩けそうだったので歩きました。
この展覧会は、このギャラリーの開廊記念展で、約30名の作家が出品してます。
色んな作品が出てましたが、それよかオープニングでトッポギ(韓国の餅を甘辛く煮た伝統料理)を出してる方が衝撃でした笑
元々オーナーのお父さんが古美術商で、息子に譲った途端コンテンポラリーになっちゃったという、まあよくあるパターン。
その時の名残でスタッフは全員白衣を着てました。マルジェラみたい。
トッポギを頬張りながら、ジョンキのワセリンケーキを鑑賞しました。
2階には滑り台が設置してあって、外で鈴を鳴らすとトッポギが落ちてくる笑
日本もオープニングでたこ焼きとか出したらええねん。


'GOLD EXPERIENCE' @ HYUN GALLERY

「鞍馬口美術界隈」でもお世話になったHRD FINE ARTの原田さんが企画された展覧会もちょうど始まって、色んな縁を感じた今回の韓国旅行。
テーマはまさに「金」で、金箔を使用してる作家のグループ展。
日本から3人、韓国から3人という構成で、僕の先輩にあたる、安喜さんも出品。
行ったらちょうど安喜さんがレクチャーをしていて、作品の制作過程をスライドで見せていただき、大変貴重な機会となりました。これまでテンペラを駆使した技法で凄まじく細かい細密画を描かれてきましたが、ここにきて金という要素が入り込んでさらに複雑な画面構成になってて、とてもおもしろい展開です。
にしても皆さん本当に博識で、僕は一体大学出て何やってたんだと・・・。
技法のことなんてなにひとつ知りませんずら。ごめんなさい。
日本の金箔は世界で最薄なんだそうです。
「金」ひとつとっても、使い方が様々でとてもおもしろかったです。
展示としては、コマーシャル寄りの画廊なので仕方ないですが、やはり金の力を発揮するには照明を落とすべきでしたね。僅かな明かりでも煌めく黄金の反射はとても美しいです。かつての金箔画が明かり取りの要素も兼ね備えていたことを思い起こさせます。
韓国最後の夜には、原田さんや安喜さん、寺島さんも加わり、韓国からもギャラリーオーナーさんや出品作家さんに混じって、ほぼ関係ないのにジョンキと打ち上げ焼き肉に参加させていただきました笑 ごっつぁんです!
韓国の作家さんでチェルシーに留学されてた人もいて、その話題で盛り上がったり、実際共通の知り合いがいたりして、世界は狭いと実感。
有意義な韓国旅行でした!!観光地全然行けなかったけど!
以上、韓国リポート終了!疲れた!

にしても、飛行機の関係上実際回れたの実質2日のみ。
それでこれだけ回れたのは我ながらすごい・・・。

JUNG KI BEAK website>>http://jungkibeak.blogspot.com/
なんか7月からも展示があるらしい。
そっちはさすがに行けないけどがんばれー。

Won Seoung Won @ Gana Contemporary


昨年の丸亀での「Double Fantasy」にも出ていたウォン・ソンウォンの個展が開催されてたので行ってきた。
というより、真の目的はこの平倉洞(ピョンチャンドン)というエリアの視察。
実際、ソンウォンのデジタルコラージュとも言うべき、様々な景色を合成した写真作品は確かに面白いのだけど、何度か見ると飽きるし、実際まだ2回しか見てないのに何の新鮮味も感じなかった。
それよか、平倉洞。
ここは地下鉄の駅がなく、バスかタクシーしか交通手段はない。
観光客にバスは厳しいと聞いていたが、気合いで乗り込む。
地下鉄3号線のGyeongbokgung駅から1711か1020番のバス。
バス停の名は「Byucksan Pyeongchang Hillstate」。
一応英語のアナウンスも流れるが、耳をダンボにして目的のバス停で降りる。
途中2度程トンネルを潜り抜けたりして不安になりつつ。
そして辿り着いた先は、超セレブエリア。
映画「うつせみ」に出てきたような風景!
ほとんど城といった佇まいの家々。これぞまさに「ヒルズ族」。
日本は財閥解体で本当の金持ちは存在しない。しかしここにはある。
アートを受け入れる土壌がこんなところにあるんですね。日本は敵わないわけだ。

それに寄生、もとい、寄り添うようにギャラリーがいくつかある。
その中でもドンがこのGANA
もはやギャラリーの規模ではない。立派な美術館です。
多分オークションハウスも経営していて、そっちのギャラリーもすごかった。
普通にデミアンの蝶の作品とかあったし・・・。
そして野外にはマーク・クィンのケイト・モスの彫刻がッ!!!
こんなところで見れるとは・・・。


実際ギャラリーの数はそこまで多くはないけど規模が桁違い。
閉まってたけど、Gallery SejulKimi Artなど。


そして、Gaain Galleryへ。そもそも、ここの地図を信用したのが間違いでした。
地図ではとてもシンプルだけど、スケールが明らかにおかしい。
しかもここは基本的に丘なので坂道の傾斜が半端ない。
そこらへんのリムジンに乗せてもらいたかった・・・。
GanaからGaainまで、頭痛と闘いながらなんとか見つけ出しました・・・涙
でもここでやってたFred Sandbackの展覧会が良かったのでよしとします。
糸で空間に幾何学を描くようなミニマルなインスタレーションなんだけど、完成度というか、その糸の付け根が床や壁、天井にまったく埋まっている!
シンプルに見えて、かなり大掛かりな仕掛けをしていると思う。
でもすごくすっきり見せてるのがとても素敵でした。
こういうプロフェッショナルなギャラリーを見ると安心しますね。
作家はもう亡くなってるみたいやけど、とてもよかったです。
平倉洞の案内はこちら


さて、舞台は移って、ソウル最大のギャラリー街安国駅周辺エリア。
世界遺産の景福宮や、工芸品店の並ぶ仁寺洞など、観光客が最も集まるこのエリアに普通にギャラリー街が存在しているところにソウルの凄さがある。
前の記事にも書いた現代美術館別館もこの当たりにできます。
「犬も歩けば棒に当たる」ほど、ここはギャラリーでいっぱい。
クラシックもコンテンポラリーも入り交じってるので選んで入りましょう。
実際行き当たりばったりでどんどん入っていったので全ては把握してません汗
その中でもいくつか印象に残ったところ。
まずは、ArtSonje
普通にギャラリーかと思ったらめっさでっかくてびっくり。アートセンター?
年末から年始にかけてはマーティン・クリードとかもやってたらしい。
今やってるのはKim Beomの個展。
どんな作家か調べようとしたら同名の俳優しか出て来ない汗 割愛。
1階は受付と本屋、カフェで展示室は2階と3階。
展示室は壁もないだだっ広いワンルーム。広い。
2階はよくわからなかったが、3階の展示は、色んな物体に学者が丁寧に講義をしているというシニカルな映像と実際のものを組み合わせたインスタレーションでした。


近くのART LINKではこれまた韓国の作家、Chang Eung-Boggの展覧会。
実際ファインアートよりのテキスタイル作家のようで、すごくクオリティは高いんだけど、オリエンタルな雰囲気が好きじゃなかったです。
ここは、サイトを見ると、杉本博司や草間彌生、トーマス・シュトゥルート、ゲオルグ・バゼリッツなど錚々たる顔ぶれを抱えてるようやけどホンマかな?
寺院をリノベーションしたようなギャラリーで結構周辺に多いです。


続いてHakgojae Gallery
ここも寺院をリノベーションしたギャラリーのようです。
やってたのはChoong Supの月に関する作品。
とてもポエティックな彫刻やインスタレーションで結構好きな感じ。
ここのお抱えは、ジャッドにステラ、ペノーネにライマンなど、超ベテラン揃い。


すぐ側のKukje Galleryでは昨年のヴェルサイユでの展示も記憶に新しいザヴィエ・ ヴェイヤンの展覧会。
開いてたので普通に入ったら、展覧会は明日からだと言われる。
でもほとんど作品見れたのでよし。ってかあまり好きじゃないし。
ここはビル・ヴィオラやオラファーなどすごい展示をやったりする、らしい。



他にも学生の家を改装したようなギャラリーとかがあって、結構リノベーション型のギャラリーが多かったのがおもしろかった。いいなぁ。
準備中だったARARIOなど、おもしろそうなギャラリーがまだまだあるので、また今度来たらゆっくり回ってみたい。


あと 狎鴎亭洞(アックジョンドン)エリアも見逃せない。
ここにはギャラリー現代DoArtなど時代を作ってきたギャラリーやGALLERY 2などの比較的新しいギャラリーなども存在するエリア。観光客にとってはブランドのひしめくショッピングエリアでもある。
残念ながら時間切れで、このエリアはコリアナ化粧品の運営するギャラリーspace*cしか行けなかった。
日本でいうところの資生堂ギャラリーがまさにそれに当たると思う。
ここでは今「ARTIST'S BODY」という企画展が開催中で、アブラモヴィッチやピピロッティ・リストなどの作品を拝むことができました。
そんなこんなでざっと回ってみました。疲れたよ、パトラッシュ。。。

Kiwon Park 'Who's Afraid of Museums?' @ National Museum of Contemporary Art, Korea





















韓国の現代アートシーンを徹底リサーチ!
ということでまずは国立現代美術館から。
しかし現代美術館は東京のそれと同様遠い。
なんかテーマパークみたいなでっかい公園の一角にあります。
駅からシャトルバスが出てると聞いて待ってたのに、待てど暮らせど来ず、人々が次第に諦めて歩き始めたので、僕も歩きました。約20分ぐらい。しんどい。
そして辿り着いたものの、そのでかさに圧倒。
韓国の美術館やギャラリーはとにかく規模がでかいのが特徴ですね。
外にはリー・ウーファンの彫刻があったり、中にもでっかいナム・ジュン・パイクの塔がそびえ立ってたりと凄まじい規模。
この日はなぜか全館無料の日。ラッキー!
そして、そこでやってたパク・キウォンの展覧会が結構よかった。
これは、「Artist of the Year」という韓国版ターナー賞のような、その年を代表する作家に与えられる賞に選ばれた記念展。
彼は作品そのものを見せるというより、その作用で変容する空間を見せるようなタイプの人のようで、実際、空間がとてもおもしろく見えました。
写真のグリーンな空間はなんとすべてドローイングで埋め尽くされてる!
なんて労力・・・。
中の展示も鉄の細いワイヤーをひたすら引っ張りだすことで、でっかい鉄くずの塊みたいなものが、展示室内にポンポンと置かれていて、まるでどこかの工場のよう。
あとは、エアパックの透明の壁とか、空間との関わり方がとてもおもしろい。
ドキュメンタリーフィルムも上映されてて、その労力に思わず笑み。
本当はもう1つ開催中の「30th Anniversary of the Young Korean Artists」に期待してたんやけど、こっちはそんなにおもしろくなかった。これは1981年から徳寿宮美術館で行われている「Young Korean Artists Biennale」の30周年を記念して、過去15回の出品作家が一同に集まって展示している。
最初、若手作家の作品が一気に見れるやんと期待してたら、前半が日展作家のような作品が並んでてかなり焦った。
中盤から、去年の堂島ビエンナーレでも見た、リー・キーボンの机の上に本が置かれてて、そこに雨が降り注ぐという大規模なインスタレーションなんかが出てきてホッとしました。
あとほとんど通り過ぎるような作品ばかりでしたが、Oh Sang-GilやKim Yong-Ik,Yook Keun-Byung ,Noh Sang-Kyoonなんかがおもしろかった。地下にはスー・ドーホーもあって、これもよかった。
そんなこんなで美術館をあとに。また20分歩いて駅へ。しんどい。
駅の広告もしゃれてます。これも空間をゆがめてますね。
あと、パクさんのビジュアルが貧そなのがウケる。

ところでアートギャラリーひしめく安国(アングク)駅周辺にある旧国軍機武司令部敷地、通称KIMUSAが現代美術館ソウル別館として生まれ変わるそうな。
昨年「PLATFORM2009」と題したプレイベントみたいなのがやってましたね。宮永愛子さんらが出してておもしろそうな展覧会でした。
そうなるとかなりアクセス便利なので大助かりです。
2013年開館予定。空間もかなり特異なので今から楽しみです。
国立現代美術館>>http://www.moca.go.kr/eng/
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