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牡丹靖佳展 月にのぼり、地にもぐる @ 市立伊丹ミュージアム

関西に帰ってたので観てきた展示まとめ。

牡丹靖佳展 月にのぼり、地にもぐる @ 市立伊丹ミュージアム (会期終了)
2010年のトーキョーワンダーウォールで観て以来大好きな作家さん。
最近の活動を追えてなかったのですが、なんと美術館で個展がついにやって来ました!!
あの絵画世界に美術館規模で浸れると思うと居ても立ってもいられず伊丹まで。
めちゃくちゃ期待して行ったんだけど、正直やや肩透かしでした。
というのも、今回多く展示されてるのはこれまで出された4冊の絵本の原画で、それに加えていくつか作品があるだけ。
牡丹さんの作品の魅力は物語が見えるような見えないようなその間を行き来する感じが好きなので、絵本みたいに具体的に物語が提示されちゃうと想像の余地がないんですよね。
冒頭の「a little confusion」(2015)が結局一番良かった。
絵画のマチエールが一つの画面でたくさん展開されてて見ても見ても見尽くせません。
どこかサスナルをも思わせる画面展開ですね。
地下では伊丹市美術館のコレクションとのコラボや大作の新作もあったんだけど何かが違う。。。
薄塗りというか、全体的にぼやけた画面になってて、当時のバラエティ豊かなマチエールがほとんどない。
最近はこういう感じなのかな?
昔からのファンとしてはやや残念でしたが、また関東でもやってほしいなぁ。
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久門剛史「Dear Future Person, 」 @ @KCUA (会期終了)
新しくなった京都市立芸大のギャラリーの杮落し展を同大学出身の久門さんが担いました。
相変わらずの作品のクオリティで、本当に言うことないぐらいカッコいい展示。
悪く言うとそつがないというか、まあ綺麗にまとめるよな、といつも感心します。
今回はいつもの作品に加えて、この新しくできた展示室の床や展示壁をも巻き込んだインスタレーションになってます。
まるで絵の具をこぼしたみたいなリノリウムの使い方も斬新だし、展示壁があんな風に展開できるとはって感じで、久門ワールド全開でした。
写真が撮れなかったのは豊田市美での経験からかな?
それにしても京芸!!!
こんなに街中にできるなんてめちゃくちゃ驚き。
桂のあの山奥のキャンパスからの変化エグ過ぎ。。。
建築は乾久美子。うねるような屋根が特徴的で、結構ダイナミックな建築。
建築というより一つの街区のようで、広くて全体は回れなかったけど良かった。
行った時学生の作品展やってたけど、基本的に学生の作品興味ないのでスルー。
今後ギャラリーも含めてどういう展開していくのか楽しみ。
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Ruth van Beek @ VAGUE KOBE (会期終了)
展覧会というより、この空間を見たくて。
昨年夏にオープンしたクリエイティブディレクター柳原照弘が手がけた空間。
そもそもVAGUE KOBEが入ってる「チャータードビル」自体がすごくて、1938年に建てられた神戸旧居留地にある歴史的建造物。
その空間を生かすような空間づくりでどこを切り取っても絵になります。
元々常設で柳原の仕事や、他の作家の作品も展示されてあるので、どこまでが今回の展示なのか分かりにくいので展示自体の感想は特になし。
スツール60のヴィンテージがあって個人的にはそれが一番胸熱でした。
奥ではカフェもあって、むき出しの壁がカッコよかった。
とはいえ、まあ一度行ったらもういいかなって感じでそこまでの感動は個人的にはなし。
金曜から月曜までオープン。神戸行かれたらまあ行ってみていいと思います。
こちらの記事がより詳しいので興味のある方はどうぞ。
【インタビュー】デザイナー・柳原照弘の思考を可視化した神戸の新拠点〈VAGUE KOBE〉一部公開中。
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「FATHOM—塩田千春、金沢寿美、ソー・ソウエン」@ 京都精華大学ギャラリーTerra-S

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京都で観た展示まとめ。
意外に観るもの多くて疲れた。。。

「FATHOM—塩田千春、金沢寿美、ソー・ソウエン」@ 京都精華大学ギャラリーTerra-S
(-12/28)
百年ぶりの母校へ。
久々過ぎて色々感慨深かったけれど、自分が通っていた頃と全く変わってない所と変わり過ぎてる所の差が大き過ぎて情緒がおかしくなりそうでしたw
特に今回の展覧会がやってた明窓館が新しい建物になってて、中が異常にオシャレで素敵なカフェまで出来てて、まるでちゃんとした大学みたいで衝撃。。。
それはともかく今回の展示、今回の京都滞在で観た展示の中でも圧倒的に良かった。
遠くまでわざわざ来た甲斐があったというもの。
3人とも僕が卒業した精華大学の洋画出身で、塩田さん金沢さんは先輩、ソーさんは後輩にあたります。
ソーさんなんかは2019年卒業ってこないだやないかい!
先日√kで観た彼の展示が良過ぎて今回も期待して行ったけど素晴らしかった。
本展のタイトル「Fathom(ファゾム)」は、人が両手を左右に広げた時の幅に由来する「身体尺」のひとつで、水深を図るのに用いる単位(6フィート=183cm)を意味している。とのこと。
このFathomを最も表していたのが冒頭に展示してあったソーさんの「Bleaching#1」。
黒く染めたコットンに自身の身体をトレースしたもので、隣のドローイングも画面の真ん中から左右の手にパステルを握って両腕のストロークで描いたもの。
どちらも身体尺をそのまま使った作品で、そのテーマは「My body, your smell, and ours」でさらに展開していました。
様々なハーブが載せられた土偶を思わせる器たちが床に置かれていて、それらの香りが鑑賞者の往来で混ざり合うことで他者の身体を感じる展示。
√kで観たヘソの映像インスタレーションも相変わらず良かった。
金沢さんは、新聞紙を鉛筆でところどころ塗りつぶして夜空のように描いたドローイングで、森美の「地球がまわる音を聴く」展でも観たけど、今回の展示の方が圧倒的に良かった。
特に大画面の作品が圧巻で、この黒い画面を挟んでソーさんの黄色と塩田さんの赤が映えてて素晴らしかった。
塩田さんは相変わらずのクオリティで、今回は赤い毛糸で空間を編んで、その中に1000枚の夢について書かれた紙を巻き込んだインスタレーション。
今回特別だったのは、前面のガラス窓をそのまま開け放しにして風景を取り込んでるところ。
これまで彼女の作品は閉鎖空間の中で没入するようなものが多かったけど、今回は外の風景を取り込むことで明るい部屋になってて面白かった。
三者三様ながら、身体の延長のようなものを感じさせる展覧会としてよくできた展示でした。
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和を以て物語をなす @ 瑞雲庵 (会期終了)
先月初めに開催されていたACKの関連企画。
昨年hakuで観て作品まで買ってしまった松井照太さんが出てたので行ってきました。
企画は渡邊賢太郎さん。
京都を拠点にhaku kyotoギャラリーディレクターを軸として、インデペンデントのアートディレクター・キュレーターとしても活動している方。
それで松井さんが出品されてたのかと納得。
それにしても会場となってる瑞雲庵という建物がまたすごい。
西枝財団というところが管理していて、築100年の木造2階建ての民家と蔵からなる建物。
もともと両替商の邸宅だったそうで、茶室と庭もあります。
毎年春と秋に若手のキュレーターにキュレーションさせて展覧会を開催してるそうな。
展覧会自体、ほとんど無理なく空間に作品が溶け込んでてとても良かった。
そして改めて松井さんやっぱり良いなぁと惚れ惚れ。
まさに水石を自で行く姿勢が素晴らしいです。
庭にも岩があるので和空間とほとんど違和感がなかったのも素晴らしい。
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イケムラレイコ 愛のあゆみ @ 京都 蔦屋書店 (会期終了)
河原町の高島屋に出来た蔦屋書店のギャラリーでやってた展示。
あまりこの人の作品好きじゃないけど、今回出てた抽象画はどれも良かった
詩を元に描かれたとのことだったけどそれはよくわかりませんでした。
それにしても蔦屋も下のまんだらけも東京のに比べたらやっぱりしょぼい。。。
上に任天堂のショップ(?)も出来てたりしてサブカルに全振りな姿勢は悪くないと思いますが。
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三沢厚彦展 @ AMMON KYOTO (-12/24)
アレックス・カッツ 京都展 @ 有斐斎弘道館 (-12/6 要予約)
「Ground Zero」@ 京都芸術センター (-12/10)
最後3つまとめて。
三沢さんは通りかかったので観たけどやっぱりで?ってなっちゃう。。。
カッツもホックニー同様やっぱりおじいちゃんの趣味かなぁ、って感想。
会場の有斐斎弘道館がすご過ぎ。カッツの名前の入った暖簾が良かった(そこかよ)
芸術センターの展示は戦争をテーマにしててとても攻めてるけど難し過ぎてよくわからなかった。。。
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ゲルハルト・リヒター「14枚のガラス/豊島」@ 豊島

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国内に数ある辺境アートスポットの中でも最強クラスに行きづらいスポット。
それが瀬戸内海に浮かぶ無人島、豊島です。
トリエンナーレで有名な豊島(てしま)ではありません。
こちらは「とよしま」と呼びます。
さらにややこしいことに広島の呉市にも同じ読みの豊島があるのですが、こちらは愛媛県になります。
実際この辺の島出身の知り合いに聞いても知りませんでした。。。

そんな島に何があるのか。
なんとゲルハルト・リヒターの恒久作品が設置されているのです。
しかも最後のガラス作品と言われていて、パビリオンの設計もリヒター本人が行なったとのこと。
なんでそんなものがこんな無人島に。。。
さらにこの作品に辿り着くのを難しくさせてるのがその公開期間。
なんと1年のうち9月の土日祝日しかオープンしないのです。。。!!!
こんなに難しいなら逆に行くしかないッ!!
というわけでホリック代表として行ってまいりました。。。

僕は尾道からバスで因島の土生港まで行き、そこからフェリー。
このフェリーも、豊島に寄るのは1日2本しかありません。こちら
8時発か15:35発の便で僕は後者に乗りました。
そもそも無人島なのでフェリーが寄るのも不思議。。。
行先に豊島の文字はなく、弓削港か魚島港行きとしかなかったので焦りました。
とにかく「ニューうおしま」と書かれたフェリーに乗りましょう。
土生港から豊島までは約30分強。片道590円でした。

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到着。本当に何もない。。。
そんな中意外にも何人か降りてて怖!ってなりました。(お前もな)
数えたら11人。金田一よろしく事件が起こりそうな予感。。。

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港から見えてますが、受付の建物があり、そこで身分証明書の提示と、氏名、住所、電話番号の記入があります。
受付にも一点作品がありました。

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受付を済ませるといよいよパビリオンに移動です。
竹藪の中を登っていくと徐々に見えてきます。

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ついにご対面!!!!!

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いやはや、冒険の末にたどり着いた感がすごくて感慨もひとしお。。。
入口から入ると、14枚のガラスがそれぞれ微妙な角度をつけながらお出迎え。
奥から観ると、島の海景がガラスに映り込んで、複雑な像を描きます。
ガラスに映り込んだ像たちで、入口側が全く見えなくなるの凄い。
しばし堪能してからまた受付へ。
するとなぜか受付の奥に通されてレストランみたいな場所でドリンクが用意されてました。。。
全部無料なのにどゆこと???
よくわからないまま、海を見ながらしばしチル。
資料があったので、色々見てたら、どうも奥にヴィラがあって宿泊できるらしい。
ただし、ふるさと納税で50万円以上が対象。なんということでしょう。
そもそも、この施設は現代アートプラットフォームが運営してるみたいなんだけど、HP見ても謎すぎ。こちら

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船が来るまでまだ時間があったのでもう一度観に行く。
なんと自分1人でかなりの時間を独り占めできました。贅沢の極み!
さっきより日が暮れかかった夕景を映し出す14枚のガラスたち。素晴らしい。。。
しかし、途中で船が自分を置いて行ってしまったのではと不安になり港行ったら皆さんいたので一安心。
しばし海を眺めながら、無事来てくれた船に乗って尾道へ。
さよなら、豊島!さよならリヒター!

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本当に遠かったけど行けて本当に良かった。
こうなったら先日軽井沢にできたRichter Raumにも絶対行きたい!

尾道に戻って、以前行けなかったkadoさんでディナー。
ここにはうちで買ってくれた玉井さんの舟もあるのです。
そして宿は以前もお世話になった水尾之路さん。最高。こちら
今回はランチとタルトもいただきました。
次の日、商店街歩いてたら置物と化した猫様とも遭遇して尾道満喫!

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第11回ヒロシマ賞受賞記念 アルフレド・ジャー展 @ 広島市現代美術館

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リニューアル後の広島現美へ。
広島現美は2020年から今年の3月まで大規模な改修工事が行われてました。
見事にコロナと被っててラッキーといえばラッキーな期間。
休館期間中も「どこかで?ゲンビ」と称して、広島市内の各所で展示をやってて面白い活動だな、と思っていました。
館内にはリニューアル以前のサインやらが展示されてて面白かった。

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とはいえ今回のヒロシマ賞受賞記念展も本当は2020年に開催予定だったのが持ち越されてようやく開幕。
本来ヒロシマ賞は3年に一度なんですが、6年越しの開催となってしまいました。
ヒロシマ賞とは、美術の分野で人類の平和に貢献した作家の業績を顕彰し、世界の恒久平和を希求する「ヒロシマの心」を現代美術を通して広く世界へとアピールすることを目的として、広島市が1989年に創設したものです。
日本にもいくつか現代美術の賞はありますが、これほど意義深いものはないと思います。
そして日本ではあまり紹介されない作家が選ばれるのもあってとても貴重。
過去にはクシュトフ・ウディチコやドリス・サルセドが受賞していて、僕も受賞記念展は結構行ってます。
第7回ヒロシマ賞受賞記念 蔡國強展@広島市現代美術館
第8回ヒロシマ賞受賞記念 オノ・ヨーコ展「希望の路」@広島市現代美術館
第9回ヒロシマ賞受賞記念 ドリス・サルセド展@広島市現代美術館
第10回のモナ・ハトゥムはその直前にテートモダンの個展見ちゃったんでパスしました。
今回も、以前フィンランドのKIASMAで回顧展観てたのでいいかとも思ったんだけどやっぱり気になって行ってしまいました。
随分久々に来たな、とは思ったけど、ブログ見たら2014年のドリス・サルセド以来だった!!
もう10年近く来てなかったのか。。。
一時期は年に何度か行ってたんだけど、いつの間にか行かなくなってた。
やっぱり以前の学芸担当課長だった神谷幸江さんがいなくなったのはでかい。
彼女がいた時は本当にマニアックな展覧会がバンバンやってて、マーティン・クリードとかサイモン・スターリングとか、尖った企画にしびれました。
特にサイモン・スターリングの展覧会は、奇しくも震災の前日に観てて、しかも内容がヘンリー・ムーアと核について扱ってて、その後に起きた原発のことと重なって一生忘れられない展覧会になってしまいました。

前置きが例のごとく長くなってしまいましたが、アルフレッド・ジャー。
彼はハッセルブラッド国際写真賞も受賞するなど、写真を主なメディアとしていますが、様々なメディアを横断しながら社会的な作品を作ることで知られています。
今回もまず入口前に登場するのは「われらの狂気を生き延びる道を教えよ」というネオン管。
日本語版と英語版がありますが、この言葉は詩人W.H.オーデンの英語の詩句の一節を翻訳した、小説家・大江健三郎による短編集の表題から。
1995年に同館で開催された、被爆50周年記念展「ヒロシマ以後」でこの作品を発表していて、2015年にこの作品からコレクション展のタイトルになっています。こちら
今回前半はヒロシマ賞の為に作られた新作がほとんどで、迷ったけど来てよかったです。
但し、正直ちょっと安易じゃない?って作品が多かったのも事実。
広島長崎福島の原爆投下、地震発生時の時刻で止まった時計とか、原爆ドームの映像から暴風が吹き付けてくるやら。。。
むしろ後半の過去作の方が、よっぽどヒロシマ賞に合った作品が多かったように思います。
特に「音楽(私の知るすべてを、私は息子が生まれた日に学んだ)」は、広島市内の病院で生まれた子供たちの産声がその子たちの出生時刻に鳴り出すサウンドインスタレーション。
コロナ禍の3年で集められた産声なだけに、命というものをより考えさせられます。
また、ケビン・カーターの半生を扱った「サウンド・オブ・サイレンス」も以前も観たことあるけど、このヒロシマ賞で観ると非常に意義深い作品。
きっと多くの人が見たことのある、ハゲワシが飢餓の少女を襲おうとしている写真でピューリッツァー賞を受賞し、その後「なんで少女を救わなかったんだ」と非難を浴びた末に自殺したケビン・カーター。
そんな彼の人生を見せながら、最後強いフラッシュが焚かれます。
このフラッシュがどうしても原爆の「ピカ」を連想してしまいました。
また、最後に展示されてた「シャドウズ」も、オランダの写真家のコーエン・ウェッシングが撮影した、ひとりの農夫の殺害事件後の一連の写真を中心に構成されていて、最後はその死を嘆き悲しむふたりの娘のシルエットが強い光に変わって、しばらくそのシルエットが網膜に焼き付きます。
これも広島の原爆で影になった人のことを思い出させます。
別に広島の為に作ったわけではないのに、広島のことを想起させる作品たち。
それはひとえにそれらの作品が普遍性を帯びている結果だと思います。
改めてこの広島でこれらの作品が観られてよかったです。
この展示は10月15日まで。こちら
3年後のヒロシマ賞も今から楽しみ。ケントリッジか坂茂あたりかなぁ。

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続いてコレクション展。
ほとんど写真撮れなかったけど、ANBで知り合った加藤立さんの作品がよかった。
同館のコレクションから横尾忠則の「Y字路」をチョイスして、その模写したキャンバスを背負ってクールベよろしく比治山を散歩してる映像と写真と実際の模写。
他は巨匠の作品が並ぶベタな展示だったので流し見。
今回後半のメインとなってるコレクション・リレーションズ[村上友重+黒田大スケ:広島を視る]という企画も意欲的。
特に黒田の「広島の平和記念公園周辺などに設置される彫刻を題材とし、その作者や制作の背景に関する調査をすすめます。こうして得られた情報をもとに、それら彫刻家達に成り代わり、ユーモラスに心情を吐露する演技を映像におさめ」た映像は流石でした。
これらは前述した休館中の「どこかで?ゲンビ」でも展開していて、その延長線上の展示。
休館中も動きを止めなかったこの美術館の底力を感じました。
それ故に先日発表されたヒスロムの展覧会の中止は本当に悲しい。。。こちら

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最後外に出たらここにも新宮さんの作品あった。。。凄すぎ。。。

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ライアン・ガンダー アイムジャストレスティングマイアイズ(ちょっと目を休ませてるだけなんだ) @ 福岡醬油ギャラリー

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なんと今ライアン・ガンダーがやってるってんで岡山は福岡醤油ギャラリーへ。
去年来た時はチームラボの施設みたいになってたんだけど元に戻ってよかった。
タイトルはガンダーのお父さんがよく言う台詞だそうで、実際作品にもなってました。
1階と地下があって、地下の展示は、以前オペラシティのコレクション展をキュレーションした時と同じく暗い中を懐中電灯を持って観客自身が作品に光を当てて鑑賞するスタイル。
まあ、作品はいつも通りだけど、地下と懐中電灯ってのが親和性良すぎて楽しかったです。
展覧会は11月26日まで。こちら
作品や展覧会の解説はこちらが詳しいです。
ガンダーの作品、楽しいんだけど語れることがないんだよな。。。

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次岡山来たら絶対行こうと思ってたのがキャッスルという喫茶店。
店内にはなんと水槽が埋め込まれててめちゃくちゃ素敵空間!!!
椅子もゲーム台も電灯も全てが完璧過ぎて大興奮。
さぞ大人気だろうと思って行ったらしばらく客僕1人でした笑
お店の人も新聞読んでてゆるい雰囲気がこれまた最高。
モーニングはなんと珈琲込みで500円ぽっきり。
もう全てが最高なので岡山来たら絶対行くべし!!!

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ところで、今回岡山の宿どうしようかと思って、石川財団がやってるアートホテルも見たんだけど高過ぎて無理で、他も楽しい宿ないしなぁと思ってたらエアビーを思い出して探してみたら凄い宿を発見。
下の写真見てください。
完全に親戚の家www
民泊にしても民が過ぎるwwww
途中で誰か帰ってくるんじゃなくてドキドキしました。。。
駅からめっちゃ近くて5000円以下で泊まれます。
かなりネタですがよかったら。。。こちら

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絵画:想起のかたち 佐川晃司×安喜万佐子展 @ 奈義町現代美術館

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以前から行きたかった奈義町現代美術館へ!!!
兎に角遠いので、いい企画展がやってたら行こう行こうと思い続けて早十数年。
この度僕の恩師である佐川さんと安喜さんの2人展がやるってんで、まさにこれを逃すわけにはいかない!ということで遥々行ってまいりました。こちら
実際行ってみてもまあ遠い。。。
とりあえず津山まで行って、そこからバスで40分ちょっと。
やっと辿り着いた先には大阪でも観た新宮さんの作品が。
新宮さんの作品どこでもありすぎて凄い。

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早速企画展示室へ。
佐川さんと安喜さんの作品が一緒に並べられてるのがレア過ぎて最初部屋に入った時思考が完全にストップしてしまいました。
全く違うスタイルの絵なのに、一つの空間の中で見事に調和している。
安喜さんの作品はここ数年でも観てきたけど、佐川さんの作品はこれだけの数に出会うのは久々で、改めていい絵だなぁと見惚れてしまいました。
近くで見ると多層的に色が重ねられていて、一見単純な像なのに、目が追いつけないほどの情報量を持ってる絵画たち。
それはもちろん安喜さんも同様で、2人の作品をこれだけ浴びるように観ていると網膜がどうにかなりそう笑
奥の小さな部屋に展示されてた佐川さんの菱形のドローイングが物凄く格好よかった。。。
最後、部屋を出ようと思ったら、部屋の出入り口も一枚の絵画のようになってて美しい光景でした。
さらに受付の隣では安喜さんの小品と近くの那岐山で行ったフロッタージュが絵巻になって展示されてました。

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さて、奈義町現代美術館の見所といえば、3人の作家によるコミッションワーク。
今でこそ地中美術館や金沢21美、十和田現美等、建築と作品が一体となった美術館って2000年以降いくつかできたけど、この美術館の開館は1994年。
磯崎新設計で、宮脇愛子、岡崎和郎、荒川修作+マドリン・ギンズの3人のための空間がそれぞれ用意されています。
確かに宮脇愛子の作品が今までで一番美しい空間でした。
岡崎和郎の空間はちょっとやり過ぎ感が。
荒川マドリンのはむしろやり過ぎが過ぎててよかったw
今年軽井沢でドローイング観たばかりだったけど、どうして建築と絡むとこんなゴテゴテになるんだろう笑

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来年は岡山北エリアで長谷川祐子ディレクションで「森の芸術祭」が開催されます。こちら
多分この美術館も会場になると思うので、めちゃくちゃ遠いですがいい機会だと思うので是非。
僕は来るか悩み中w
作家のラインナップ次第ですね。
めちゃくちゃ周りにくそうですが。。。

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ところで津山にはまた別に行きたい場所がありました。
つやま自然のふしぎ館
2021年2月号の美術手帖で特集されてていつか行きたいと思っていました。
ここは津山屈指の豪商で知られた錦屋の三男坊森本慶三によって1963年に開館した私設博物館。
3階建ての建物の中に、びっしりと古今東西の動物の剥製や昆虫の標本、鉱物、化石など、2万点以上の展示物が迷路のような展示室の中にひしめきあってるとんでもスポット。
期待に違わず最高すぎました。
なんでも森本が20代の頃にキリスト教思想家の内村鑑三に弟子入りし、その後妻を失った森本に内村が説いた「悲痛の撲滅剤として最も有力なるは、他人の為にする活動に有之候」という言葉から1億円以上もの私財を投げ打って地元に博物館を建てたとのこと。
博物館開館の翌年森本は亡くなり、なんと自身の臓器をこの博物館に寄贈されていて実際に今も展示されてます。
いやはや日本広しと言えど、本当に稀有な施設でした。
津山にお越しの際は是非行ってみてください。

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津山、ふしぎな町でした。

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Parallel Lives 平行人生 — 新宮晋+レンゾ・ピアノ展 @ 大阪中之島美術館

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大阪に行ってきました。
大阪行くと必ずと言っていいほど向かうのが中之島の2つの美術館。
しかしどこからも遠いので行きにくいんですよね。。。
特に夏は歩くのも命がけ。
で、今回大阪駅から75番のバスに乗ればめちゃ近くの田蓑橋まで行けることに今更気づきました。
1時間に2本しかないけど、中之島美術館の目の前に着いてめちゃ便利!
ということで2つの美術館でやってた展覧会のレポです。


Parallel Lives 平行人生 — 新宮晋+レンゾ・ピアノ展 @ 大阪中之島美術館 (-9/14)
民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある @ 大阪中之島美術館 (-9/18)
まずは大阪中之島美術館。
やってたのは新宮晋+レンゾ・ピアノ展と民藝展。
今回の来阪の最大の目的は前者の展覧会。
新宮さん、実は僕が美術の道に向かうきっかけになった人なんですよね。
高校3年の秋に、同じ母校の卒業生として新宮さんが講演されて、それ聞いて美大に行こうと志したのでありました。
なのでこの展覧会は見逃すわけには行かなかったのです。巡回もないし。
この2人は各地でコラボレーションしていて、その始まりが1994年にオープンした関西国際空港。
建築をピアノが、中で風を孕んで動く彫刻を新宮が制作しました。
以前イタリアに留学していた新宮さんはイタリア語ができて、同い年というのもあってイタリア人のピアノと意気投合。
その後もいくつものプロジェクトを共にしています。
東京だと銀座のエルメスが有名ですね。
会場には2人の年表があって、2人とも1937年生まれ。
この展覧会は新宮さんの誕生日の7月13日に始まり、ピアノの誕生日の9月14日に終わるという粋な計らいが。
2人とも86歳になるのにバリバリ仕事しててすごい。。。
「平行人生」というタイトルが年表で見事に描かれていました。
初のコラボレーションは1994年ですが、実はその遥か前、2人の人生は1970年に交差しています。場所はこれまた大阪。
そう、大阪万博で、ピアノはイタリア産業館を手がけ、新宮は彫刻を手がけていました。
会場には2人の作品がとても贅沢に展示されていて、建築展によくある説明的な展示ではなく、新宮さんの作品も相まって体で感じる感覚がとても気持ちよかったです。
新宮さんの彫刻が床に落とす影が美しくて床ばかり撮ってました。
ピアノの最新プロジェクトでもある、丸の内にできる東京海上の新社屋も展示されていました。
年齢関係なく、のびのびと歩んでる2人の姿に改めて感動。素晴らしい展覧会でした。
そしてもういっちょ民藝展。
ちょっと前に東近美の民藝展あったしいいか、とも思ったんだけどせっかくなので。
案の定というか、そこまでの感動はなかったけど、江戸時代の燭台が最高にかっこよすぎて痺れた。
あと、第III章の柳の没後に世界に広がっていった民藝と、現在も受け継がれる民藝の紹介のコーナーはよかった。
小鹿田焼の里、日田の皿山にはいつか行きたい。。。
ちなみに両展見ると4000円オーバーです。高い。。。

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ホーム・スイート・ホーム @ 国立国際美術館 (-9/10)
コレクション1 80/90/00/10 @ 国立国際美術館 (-9/10)
続いて国立国際美術館。
企画の「ホーム・スイート・ホーム」展に関しては特に言うことなし汗
コロナ以降のホームというコンセプトはとてもいいのに展示がとても散漫。。。
クレジットには8名の作家がクレジットされてるもののそのうち2人は展示ではなく期間限定のスクリーニングでほとんど観られないし。
一番見ごたえがあったのは鎌田友介だったけど、わざわざ日本家屋を展示空間内に再現しちゃうのは違和感が。
潘逸舟は確かにこのテーマにぴったりの作家だとは思うけど、出品されてた作品が微妙すぎた。。。
それよか今回の目玉はコレクション展。
何と言っても最近購入した村上隆の「727 FATMAN LITTLE BOY」がデデンと正面に展示されてて圧巻。
他にも奈良美智、会田誠、中原浩大、ヤノベケンジ、西山美なコ、森村泰昌、やなぎみわ、束芋、小沢剛と、80年以降の代表作がこれでもかと展示されてて見所がたくさん。
マーク・マンダースがもはや置き場所ないから置かれてる感があって面白いw
なぜかこの展示終わったら来年まで展示ないみたいなんだけど改修でもするのかな?

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ところで大阪中之島美術館と中之島美術館をつなぐ渡り廊下がいつまで経っても通れず東西分裂感があるんだけど、バリアフリーやらでかなり大規模な工事がさらにいるらしく繋がるのはまだ先のことらしい。
もはや地上から行ってもそんな変わらないからいいっちゃいいんだけど色々大変ですね。。。

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「アルベルト・ジャコメッティ」展 @ エスパス ルイ・ヴィトン大阪

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先月お郷の大阪へ戻った際に行ったルイ・ヴィトンで開催中のジャコメッティ展。
東京ではティルマンスもやってるしヴィトン凄すぎ。。。
それにしてもミナミはほぼ訪日観光客でごった返していて日本語がマイナー言語状態。。。
ヴィトンにも沢山来てるんでしょうが銀座エルメス同様ギャラリーに行く際は専用エレベーターがあるのでショッピングエリアに立ち寄らなくて済むのはありがたい。
ここのエレベーターホログラムみたいになってるので毎回写真撮っちゃう。。。

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で、本題のジャコメッティ展ですが、めちゃくちゃ良かったです!
作品数は7点と決して多くはないものの、空間の密度がすごい。。。
以前にもジャコメッティ展いくつか見てるけど、空間の大きさと作品数のバランスが最高に良かった。
作品も全身像から顔のみから群像から胸像まで満遍なく揃ってて素晴らしかった。
全部でいくらぐらいするんだろうか。。。
そんな邪推はともかく、今回は昼に行ったんだけど、照明と自然光で出る影が美しかった。
彼がひたすら追求していた「実存」が作品と影で補完し合ってる様でした。
顔の彫刻も荘厳だったし、歩いてる群像はめちゃ面白い。
写真家エリ・ロタールをモデルにした最晩年の胸像3点もめちゃくちゃ良かった。座ってる作品って珍しいのでは。
ドキュメンタリーも流れてたけど平日でも人が沢山いたのであまりちゃんと見ず。
行けなかったけど夜は夜でまた違った雰囲気になるとか。
大阪の方は必見の展覧会です。6月25日まで。こちら
さらに詳しくは滋賀県美館長の保坂健二郎さんが書かれたこちらをどうぞ。


山城知佳子 ベラウの花 @ 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
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久々の高松・丸亀。
マリンライナーで渡る瀬戸内海相変わらず最高!
今回は高松でライブと行きたかったバーが丸亀にあったので。
丸亀まで来たのでMIMOCAへ。2017年の志賀理江子展以来。
山城知佳子展がやってたけど正直苦手な作家。。。
入ってやっぱいいかとも思ったけどせっかくなので観てきました。
うーん、、、やっぱり苦手だ。。。
どう苦手かうまく言語化できないんだけど、傷口を見せびらかされてる感覚というか。。。
ドギツイ色味とか、直喩的な表現とか、ポエジーに欠けるというか。。。
それでも新作の「ベラウの花」や「彼方」と題されたインスタレーションはかなり隠喩的になってて好感が持てました。
是非こっちの方向で行ってほしいです。
この展覧会は6月4日まで。
それにしても谷口吉生の建物相変わらず美しい。。。30年以上も経ってるとは思えない。。。

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ちなみに丸亀で行きたかったバーというのはサイレンスバー。こちら
新宿のオーセンティックバーで教えてもらったお店で、なんでもヴィンテージウィスキーの品揃えに関しては全国でもトップクラスのバーだとのこと。
丸亀にそんなところが。。。
今回高松でライブを終え、ここに行く為にわざわざ丸亀で宿を取りました。
場所は港のすぐそばで人通りはほぼなく、こんなところに本当にあるの??と半信半疑で歩いてたら、倉庫のような建物に「BAR SILENCE」のネオンサインを見つけて入店。
中はかなり暗くて薄っすら音楽が流れてる程度で、屋号よろしくマジで静か。。。
めちゃくちゃ緊張して席に着く。
先客が一名いて、ひたすら聞いたことのないウイスキーのハイボールを飲んでらっしゃって常連臭がすごい。
壁には無数のウイスキーがあり、どうしたら良いのか分からず聞くのも躊躇われたのだけど、偶々目の前に「陰翳礼讃」と書かれたボトルがあったのでこれはどこのですか?と聞くとアイラ島のなんちゃらとか仰り、え、漢字なのにスコッチ??と混乱しつつそれ以上質問するのも憚られそれを注文。
ピリッとスパイシーなアタックで美味しい。。。
飲み干して次に行こうとするも、マジで分からずギムレットでお茶を、いや酒を濁す。
だめだ。。。これ以上いれない。。。これ飲んだら帰ろうと思ってたら、隣のお客にマスターが「ハイボールお好きなんですね」と初の会話らしい会話があり、聞いてたら常連客と思われたその方もなんと初めてとのこと!
転勤でこっちにきて仕事場の人に聞いてきたらしく、その人も全然詳しくなかった。
それで一気に緊張が解れてマスターともお話しして、手頃なヴィンテージワインをいただく。
ここには19世紀のマッカランとかもあるので迂闊に飲むといくらになるか分からないのです。
出されたのは、松下電器がまだウイスキーを輸入していた頃に入ったスコッチ。
輸出で荷物をイギリスに運んだ船を空で帰って来させるのは勿体無いので当時高級品だったウィスキーを持って帰ってきたとのこと。
多分80年代ぐらいのウィスキーだけど、さっき飲んだのと違ってかなり角が取れてまろやか。
その後1杯目にいただいた「陰翳礼讃」はこの店の35周年でボトリングされたものだったことが判明。早く言ってよ!
偶然とはいえ飲めて良かった。。。
隣の人ともお話が弾み、ハイボールならサイレンスバーならではのタリソを是非とのこと。
タリソ?ってなってたらマスターが冷凍庫から取り出したのがタリスカー。
わざわざハイボール用に凍らせてて、タリスカーソーダ割をタリソって呼んでるんだって。
そんなの初めて聞いたよ!
最後にそれを飲ませてもらってお会計。1万円以内に収まってたので勝利。
いやはや極上体験でした!丸亀お越しの方は是非!!

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山本恵「空気中には様々なものが漂っている」@ hitoto

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昨夏初めてGULI GULIさんで拝見して以来、冬の名古屋のHaseさん、そして今回3度目の山本恵さんの展示。
これだけ集中的に観ても全く飽きさせない美しい世界観。。。
かなり雑多なマテリアルをここまで調和させて構成するセンスは本当にすごい。
このギャラリーは僕の地元にあるので、以前にも蚤の市のようなものをやってる時に来ました。
美術の展示というよりは工芸や雑貨なども扱ってる場所で、考えたらGULI GULIさんもHaseさんもゴリゴリの美術会場じゃないんですよね。
山本さんの作品は美術だけに留まらない魅力があるのでこれらの会場からお声がかかるのも頷けます。

今回は影がテーマで、作品はもちろん影もめちゃくちゃ魅力的。
ゆっくり回る大作はいつまでも観続けられます。。。
この影を出すのに相当手こずったそうですが、濃すぎず薄すぎず確かに微妙なバランス。。。
会場が結構暗いので棚にある作品などは懐中電灯を持って見たりして冒険のようで楽しい。
ボールを裏返したという作品が気になりました。
週末の作家在廊日のみ点く小さな電灯もあったり。
僕がHaseさんで買った作品の兄弟のようなオブジェもあって嬉しかった。
この展示は終わってしまいましたが、夏にA'holicでも展示していただきます!!
今の所7/20-8/22を予定しています。是非チェックしてくださいませ。


「ワンダーシュゲイズム」@ studio J (会期終了)
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大阪時代に何度かお邪魔したstudio Jさん。
いつの間にかあみだ筋沿いに移転されてた。
現在A'holicでも展示中の池田慎さんが参加されてるグループ展「ワンダーシュゲイズム」を観てきました。
扉を開けたらいきなりのスルメの匂いに笑ったw
このグループ展の為に参加作家さん3名が制作したタイトルが階段登った先に展示されてるんだけど、池田さんのスルメがやっぱり凄まじい存在感。。。
スルメ臭を通ってホワイトキューブに入るとやっぱり池田さんの作品に目がいく。
本当に凄まじい手仕事。。。
単純明快に見えて案外制作現場が想像つかない。どうやったらこんな風に刺繍していけるんだろうか。。。
今回吊り下げられてたプラスチック容器2つが不思議な装飾で見れば見るほどよく分からなくて楽しい。
他の中村協子さんと八木春香さんの作品も、手芸という柔らかい作業で一見優しい表現のように見えてどこか不気味さがあるのは童話に潜む不気味さに近いものがありました。
特に八木さんの編み物はかなりシュールな世界観で気になりました。


堀井ヒロツグ、成田舞、片山達貴 透明な手で触れる @ GOOD NATURE STATION 4F GALLERY (会期終了)
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KYOTOGRAPHIEが開催中だった京都。
個人的にあまり興味ないのでよっぽど観たい作家や会場がないと行かないんだけど、今回はKG+で友人の堀井くんが参加してたのでそれだけ観に行ってきました。
京都、めちゃくちゃ混んでた。。。
四条河原町交差点の元阪急、元マルイがあった場所がエディオンになってたりちょっと来ない間に変化してる。。。
そして会場になってたホテルも初めて。京阪がやってる最近できたホテルなのかな?
それはともかく展覧会。
展覧会タイトルである「透明な手で触れる」という言葉は、写真を撮る行為そのものを表してる気がして妙に腑に落ちました。
3名がそれぞれ関係性をテーマにしていて、これまでも共に話をしてきた堀井くんのステートメントはこれまでで一番「わかった」気がしました。
そして今回の作品に作家自身が登場してるのに驚きましたが、同時に彼のやってきたことがここに到達する必然性をものすごく感じられて嬉しかった。
これまでも確かに彼が写ってるものもあるにはありましたが、今回の作品の作家の在り方が「見る/見られる」「撮る/撮られる」の関係性を超えた両義性を宿していてまた一歩踏み出してる意識を強く感じました。
特に二重露光で自分と他者が重なってる大きな2つの作品「皮膚の思考(遅い鏡)」は今まで彼がやってきた関係性の一つの到達点のような気がして感慨深かった。
自分が他者になり他者が自分になる。
僕たちは身体としては分かれてるけれど、いくらでも何にでもなれる可能性を宿している。
本来境界線は曖昧模糊なんですよね。
成田さんの映像の中で堀井くんが「人類補完計画」という単語を出してるのが言い得て妙でした笑

「Kunisaki House」by レイチェル・ホワイトリード /「ANOTHER TIME XX」by アントニー・ゴームリー

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ある日お店でお客さんとイギリスアートについて話していた時のこと。
レイチェル・ホワイトリードの彫刻について熱く語っていたらお客さんが調べ始めて、
「日本にもあるんですね」
とか言い出して、いやいやあるわけないだろ?と見せてもらったらなんとあった。。。
それは去年大分県は国東半島にこっそりできてたガチガチのホワイトリード作品。。。

えええええええええええええええええええええええええええええええええ

となって、いてもたってもいられず観に行っちゃいました・・・。

ホワイトリードの作品は、普段我々が暮らしている空間というものを改めて目の前に示してくれます。
彼女の作品は、キャスティング(鋳造)という方法でヴォイドをボリュームに替えるのです。(不在を実在に替えるとも言える)
1993年、彼女はArtAngelの協力で、ロンドンにあった空き家にコンクリートを流し込み(正確には内側に吹き付け)、外壁を外すことで家の虚実を反転させてしまいました。
この作品は瞬く間に話題となり、「これはアートなのか」と賛否両論が持ち上がったのです。
展示期間中壁に落書きされるは、ホームレスが中に住み着くは、挙げ句の果てにあるミュージシャンがこの作品に「最悪アート賞」を送ると言い出すはで大変な騒ぎになりました。
結局この年のターナー賞は見事彼女の手に渡りました。当時まだ20代。凄すぎる。
その後もこの一貫したキャスティングという方法で様々な空間を彫刻化してきた彼女。
特に2006年にテートモダンのタービンホールを埋めた1万4千個ものダンボールの型は圧巻でした。。。こちら
しかし彼女の代表作「house」は現存せず、見てみたかったという思いは尽きません。
オーストリアのウィーンにある「ホロコースト記念碑(無名図書館)」は、まだそれに近いけれど遠いしな、、、と思っていたらまさかの大分県!!!
僕の中で行かない手はないのです。
というわけで行ってきました。

今回は小倉からレンタカーを借りて、約2時間強。
車を停めて、テクテク看板の通り歩いていくと、普通の住宅街の中に突然現れました。。。
積年の想いがありすぎて、こんなにあっさりご対面できるとは思わず焦りました笑
お隣の家の庭でおじいちゃんが普通に庭いじりやってる側にこんなのがあるなんてシュールが過ぎるよ!笑
ロンドンの「house」とは違って、日本家屋がこんなにもくっきりキャスティングされるとは。。。
それにしても存在感がやばすぎる。。。
美術館ではいくつか観てきたホワイトリードだけど、建物をその場所でそのままキャスティングしているので、ここに住んでいたであろう人々の記憶もそのまま封じ込められているようで、眺めながら色んな思いが駆け巡りました。
ディテールを見ていくと、襖の取手やその質感までもコンクリートにくっきり写っていて衝撃。。。
欄間なんかも日本家屋ならではで面白すぎ!!!
こんなものがこんなにひっそりと存在してるなんて。。。
調べても地元の情報しか出ずに、日本のアートメディアはマジで何やってるんだ。。。
ホワイトリード、確かに日本ではそこまで知られてないとは言え。。。
以前、森美術館のターナー賞展の時に来日していて、これは何かプロジェクトか展覧会の布石かと思いきや何もなかったし。。。
遠かったけど来て本当に良かった。。。
本当に貴重な作品なので、ぜひ観に行ってください。こちら


ところでこの作品は、NPO法人BEPPU PROJECT(以下BP)によるものです。
このBP、以前にも別府市内で梅田哲也塩田千春、そしてなんとアニッシュ・カプーアの展覧会まで実現させてきました。
2014年には国東半島アートプロジェクトという催しを開催しました。
この時に設置された作品が今でも残っていて、その中でもダントツ見てみたかったのがアントニー・ゴームリーの作品です。
五辻不動尊というお寺の近くの崖の上に設置されてる像で、これが本当に大変だった。。。
まず車で、本当にこんなとこっていう森の中をひたすら走ります。
小一時間人っ子一人会わなかった。。。
駐車場に車を停めるとそこからひたすら山を登る登る。
20分くらい登って広場に出たと思ったら、さらに険しい山道を登る。
まさに鳥取にある投入堂を思い出しました。
最終的に、マジで一歩間違ったら滑落しそうな場所に設置されてた。。。
眺めは最高でしたが。
朝に小倉の旦過市場で買ったおはぎを頬張りました。うまし。

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それにしてもこんな鉄の塊をどうやってこんな場所に。。。と思ってたら設置の方法まで詳しく書かれてるブログを発見したので貼っておきます。こちら
そしてついでなので五辻不動尊も見てきたけどそもそもこの建物がクレイジーだったw
アートと宗教ってやっぱり紙一重ですね。。。

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国東半島には他にも作品があるんだけど、個人的に観たかったのはこの2つのみ。
他にも気になる方は以下の記事等参考にして是非行ってみてくださいー。
ゴームリーから島袋道浩まで、国東半島でアートを巡る (美術手帖)

松井照太「 宙をゆく。」@ haku kyoto

関西で観た展示まとめ。
京都行ったの月曜でほとんど閉まってるかと思いきや思いの外開いてて忙しく回りました。
この週はArt Collaboration Kyotoもあったので盛り上がってました。


松井照太「 宙をゆく。」@ haku kyoto (-11/28)
スペースとして気になって行ってみたギャラリーでやってた知らない作家さんだったけどめちゃくちゃ良かった!!
作家はまだ20代の若手さんで、子供の頃から石や岩が好きで、それらを使った立体作品で、構造がとてもシンプルなんだけど見ていてとても気持ちいい作品。
思いがけず一点買ってしまいました。。。
見た目も美しいし、重力のことを考えさせてくれる作品で、実際作品の値段もグラム単位制!
グラム単価はキャリアを経ていくと高くなっていくのかな。おもろ!
最近若い作家さん全然わからないので、こういう出会いはとても嬉しい。
このスペースは上に美容室があって、京都市役所の近くにkokyuというスペースもあるそうなので次回行ってみたい。

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青柳龍太「関西で展示をします。」@ 個人宅 (-11/27)
一度お店に来ていただいたご縁でメールを頂き、今回特別に見せていただきました。
青柳さんの作品は以前池尻のCAPSULEで拝見したことはあるのだけれど、イマイチ消化しきれずモヤモヤしておりました。
今回アトリエでの展示ということでどうなんだろうと思って観に行ったけどやっぱりモヤモヤ。。。
展示されていたのは1階では青柳さんのアートや骨董のコレクション、2階では「2020」という2020年に集めたゴミ(あべのマスクとか)から骨董までを並べたインスタレーションと、以前の展示で発表したインストラクションや手紙が展示されてました。
インストラクションはまだわかるとして、やはり問題は「2020」。
それらがニュートラルなものならまだ作品としてわかるんだけど、青柳作品の場合、それら1つ1つに背景があるので、それらがどう「青柳龍太の作品」になる定義が僕にはわかりづらいんですよね。
デュシャン以降、作家が「選ぶ」という行為によって作品が生成されるというのは常套手段ではあるのだけれど、展示されてるものにあまりにストーリーがあり過ぎて混線してる感覚がすごい。
彼が敬愛している坂田和實さんは作家でないから面白いと僕は思っていて、それをアートにしてしまったら。。。
もう少し僕の中で整理が必要な作品でした。
あと、町家の空間が凄い。ここは青柳さんの住空間でもあります。
あまりに青柳龍太が充満してるので、確かに外の空間で観たらまた印象がかわるかも。
同時開催の大阪の古今ここんでの展示を観れなかったので、また別の機会で観て考えたいです。

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連続するプロジェクト/インスタレーションを所有する (-2023/5/7)
インスタレーションを所有するとはどういうことか、というのを考えさせてくれる展示。
実際のインスタレーション展示と、それらの作品を購入する際の契約書や指示書も展示されてて面白かった。
日本ではまだまだインスタレーションを所有するというのは難しいけど、ACKもあるしいい試みだと思います。

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Flowers of Time @ 本願寺伝道院 (-会期終了)
ACK関連企画。
トレスや中川幸夫など、参加作家が豪華で気になって観に行きました。
まず会場が凄過ぎ。こんな場所あったなんて知らなかった。
展示作品は、正直ふーんって感じだった。。。
以前都現美で体験できなかったユージンスタジオの暗闇の作品は案の定しょぼ過ぎた。。。

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DAZZLER @ 京都芸術センター (-12/10)
ACKの浮かれ気分に冷や水を浴びせるような展示w
芸術センター相変わらず尖ってて好き。
出品作家でもある林修平のキュレーションで、統治の歴史に置ける「目眩し(dazzler)」をテーマにした展覧会。
ハンセン病(癩病)をテーマにした飯山由貴と吉田裕亮、管理社会をモチーフにした林修平、身元不明者のモンタージュを制作した木原結花に加えて、一見政治的に見えない五月女哲平が入っているのが面白かった。
五月女の作品はほとんど差異がないように見えて淵から滲み出る下地の色など、少しずつ差異が存在していて、それらが一列に並ぶ様は、今回の「dazzler」というテーマにもしかしたら最も当てはまる作品なのかもと思いました。
戦争に用いられる迷彩とオプアートの関係は岡崎乾二郎の「抽象の力」にも詳しいですが、この展示を観て改めて再読したくなりました。
ちなみに芸術センターにある前田珈琲は金氏徹平の作品が溢れていて楽しいのでオススメ。

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金サジ「山に歩む舟」@ PURPLE (会期終了)
今や写真集業界でトップといっても過言ではない赤々舎のギャラリー。
ここ10年の重要な写真集は大体赤々舎から出てます。
前から行きたいと思っていて今回初訪問。
展示中の金サジさんの作品は正直得意ではなかったけど、赤々舎からこれまで出版された絶版になってるものも含めた写真集が観られて至福。
最近出た牛腸茂雄の写真集は本当に素晴らしかった。。。
トイレには清水さんのクラファンで製作された銭湯の広告がありましたw

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イセキアヤコ 山下陽子 Even After 100 Years @ Kit (会期終了)
ここも移転後初訪問。
基本雑貨屋さんなんだけど、新たにギャラリーができてた。
行った時はジュエリー作家のイセキさんと作家の山下さんのコラボ作品が展示販売されてました。
山下さんの作品初めて観たけど、コーネルにも通じるポエティックなコラージュで最高だった。
そこにイセキさんのヴィンテージダイヤモンドが付いててめっちゃ豪華。
店の方がジャスミンティー出してくれて、本当に至福の時間でした。。。

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すべて未知の世界へ―GUTAI 分化と統合 @ 大阪中之島美術館・国立国際美術館 (-2023/1/9)
初の両館共同企画。
友人が「具体も所詮画壇」という感想を漏らしてたけど僕もほぼ同意見。
当時の集団のムーヴメントって、瞬間の爆発的な力はあるけど永続性がないんですよね。
今こうして並べられて観てみたらあまりのアクチュアリティのなさに唖然とします。
以前アンフォルメル展もの派展を観た時も同じような感想でした。
グループ展に数点あるぐらいならまだ観られるんですが、こうして一同に会されるとどうにも。。。
あと、これ観る前に金沢で美しすぎる具体の展示を観てしまってたのもあって大阪での感動はかなり薄まりました。
ただ、今回初めて知った坪内晃幸の作品は、どことなく重い具体の作品群の中で、猪熊弦一郎を思わせるような軽さがあってとても良かった。
あと、国立国際のコレクション展がマーク・マンダース一点なのまじで凄過ぎた。。。

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おまけ、というか実は今回の関西行きのメインの1つ。(もう1つはCoccoのライブ。最前列で泣いた。)
新宿の方々のお招きで京都の島原へ。
ここは日本最古の遊郭。
祇園や先斗町は知ってても島原は知らない人多いんじゃないかな。
京都住んでてもほぼ行くことのない場所。僕も初めて行きました。
この地で唯一現役で営業を続けてらっしゃる輪違屋さんのお座敷に行ってまいりました!!!
まさか人生で京都のお座敷に上がらせてもらう日が来るとは夢にも思ってませんでしたよ。。。
もちろん一見お断りどす。入口には「観覧謝絶」の文字。。。
総勢12名で、現役の太夫、如月太夫のお席を堪能しました。
そもそもこの輪違屋の建物自体が重要文化財で、遊郭で重要文化財指定されてるのは日本でも島原のみ。
近藤勇の直筆の和歌なんかもありました。。。ヒエェ。。。
太夫というのも最も高い位で、天皇にも謁見できる程の身分。
吉原の花魁は島原の太夫を模したものだけど、格が全然違います。
そもそも太夫は遊女ですらなく、絶対に客と寝ません。
和歌や踊りなど、芸にも通じてなくてはならず、上流階級の器量の良い娘さんしかなれないのです。
そんな格式高すぎる空間で、ガチガチに緊張しながら道中や「かしの式」と呼ばれる儀式を息を呑みながら拝見。
蝋燭の灯りのみの空間は谷崎の世界そのまま。。。泣
緊張しながら宴の時間になりましたが、太夫の話術と、10代目当主の話が面白過ぎてなんと0時過ぎまで飲んで話してました。
初のお座敷は本当に素晴らしかった。。。
お誘いくださったKくん、そして企画してくださったS様本当にありがとうございました。
また機会があれば是非伺いたいです!!

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岡山芸術交流2022「DO WE DREAM UNDER THE SAME SKY」@ 岡山市内

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3度目の岡山芸術交流へ。
他の芸術祭と違って、全くと言っていいほど観客に媚を売らない態度が好きで初回から全部来てます。
が、今回総合プロデューサー石川康晴氏のセクハラ問題もあり、開催も危惧されましたが決行されました。
その辺りの動向はこちらで。

「岡山芸術交流2022」への市民からの陳情・要望について、実行委員会への質問と回答
「岡山芸術交流 2022」レポート。その"交流"が排除するのは誰か。

その辺りは未だにモヤモヤしていますが、今回はアーティスティックディレクターとしてリクリット・ティラヴァーニャを迎え、「DO WE DREAM UNDER THE SAME SKY」というテーマの元、岡山市内に13か国から28組の作家の作品が展示されてます。

正直なところ、今回は上記の問題を置いておいても、前2回と比べてかなり面白みの欠ける展示でした。。。
3度目となってくると、場所の新鮮味もほとんどないし。。。
今回初めて後楽園に行けたのとティラヴァーニャのカレーが美味しかったのが良かったぐらい。
あとオリエント美術館の円空と都市生活をテーマにした展示も素晴らしかった。
唯一岡山城での池田亮司は流石すぎた。16時からってのが難点でしたが。
もう日がないですが、行かれる方は下の順番で回るのが一番スマートな気がします。
11/27まで。こちら

2024年からは長谷川祐子をディレクターに迎える「森の芸術祭 晴れの国・岡山」なるものが岡山県北部で開催されるようなので、もしかしたら岡山芸術交流はこれが最後なのかな、、、とも思います。
サイモン・フジワラあたりがディレクターになるならまた行きたい。
とはいえ石川さんには岡山現代美術館を建ててほしいな、と思ったり。
森の芸術祭はまだ未知数ですが、奈義町現代美術館も未訪問なのでこれを機に行きたいところ。

<関連記事>
岡山芸術交流2016「開発」@ 岡山市内
岡山芸術交流2019「もし蛇が」@ 岡山市内

天満屋
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林原美術館
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旧内山下小学校
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石山公園
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岡山市立オリエント美術館
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岡山神社
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岡山県天神山文化プラザ
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後楽園
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岡山城 中の段
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第十二回 I氏賞受賞作家展 @ 岡山県立美術館
岡山芸術交流の会場であるオリエント美術館や岡山神社から至近なのに、県としては一切関わりありませんという態度を毎回取り続けている岡山県立美術館。
今回は「I氏賞」展がやってたので覗いてみました。
I氏賞というのは「岡山県高梁市(旧成羽町)出身の伊藤謙介氏から「岡山県にゆかりのある若手美術家のために役立ててもらいたい」と寄せられた寄附金を基に県が設置した基金により運営しているもので、岡山県にゆかりのある新進気鋭の美術作家に賞を贈呈するとともに発表の場を提供するなど創作活動を支援し、次代を担う美術家を育成することにより、文化の振興、発展に寄与するもの」だそう。こちら
過去には大西伸明(第2回)や、松井えり菜(第3回)、下道基行(第6回)などが受賞しています。
今回は第11回と12回の受賞者4名の展示。
柳楽晃太郎の作品は面白かったけど、あとはちょっとよくわかりませんでした。。。

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おまけ。
前から行きたかったカフェモヤウへ。
ここはうちの近所にある某読書カフェの店主が以前働いていたところ。
このモヤウさんも会話厳禁の読書部屋があり、池田亮司まで時間があったのでここで読書をさせてもらいました。
後楽園の対岸で川沿いにあってとても落ち着いた空間。オススメ。
ちなみにここの近くで、以前の芸術交流の会場にもなってた福岡醤油ギャラリーにTeamlabが。。。
近くのMaison Kitsuneのカフェはオシャンでオススメです。

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黒宮菜菜 鳥を抱いて船に乗る @ Gallery Nomart 

関西で観た展示まとめ。

黒宮菜菜 鳥を抱いて船に乗る @ Gallery Nomart (-10/29)
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友人の菜菜ちゃんの展示。
昨年の京都場の展示が行けなかったので今回は絶対行きたかったのです。
ちょうど先日GINZA SIXで1点だけ観たけど、こうしてシリーズとして通覧するとモチーフの選択から作品のディテールまで身体に染み込んでくるようで行けて本当に良かった。
蜜蝋が積層したその画面には花や石が埋め込まれていて、さらにそこにタイトルにあるように鳥を抱いて眠っている子供や女性が描かれていたり、舟に乗っている馬等のモチーフが描き込まれています。
見ても見ても見切れないぐらいのディテールで、実物の情報量がえぐい。。。
これらのモチーフは古事記から来てるそうで、実際に渡り鳥を抱いた子供の遺骨が発見されたこともあるらしい。
未来にまた舞い戻ってくるようにという祈りなのか、何だか凄いお話ですよね。。。
これらの絵は、ある意味「喪の儀式」なんだけど、囲まれるととても温かい気持ちになります。
丁寧に蜜蝋で「埋葬」されたモチーフたち。
それらを囲む石や花々にも、1つ1つ愛情を感じます。
また、技法としても、今回2階にあった蜜蝋を削ってるものや、模様を描き込んだものなど、まだまだ進化の余地のある技法も見られたので今後も楽しみになりました。
10月29日までなので関西の方々は是非。
帰り道に作品にも使われてた鶏頭に出くわしたのでパシャリしちゃいました。

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basement #01「五却のすりきれ」@ 京都文化博物館 (会期終了)
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今村くんの展示があるとのことで行ってみたんだけど、会場が見つからずインフォメーションに聞いてやっと見つかりました。。。まさかあんな場所にあるとは。。。
多分元店舗の場所が展示会場になってるんだけど、本当に変な場所だった。。。
で、展示なんだけど、正直中途半端な感は否めず。。。
折角の二人展なんだから、もっと作品同士が絡み合ってたら良かったのに。
両作家ともよく知ってる作品なので、改めての感動もほとんどできなかった。
展覧会タイトルの「五劫のすりきれ」とは落語の「寿限無」に出てくる、天女の羽衣が巨大な岩の表面を撫でて岩が擦り切れるまでの時間を一劫として、それを5回繰り返すほぼ永遠にも近い時間のことを指すらしい。
タイトルやコンセプトと作品の内容もわかるのだけど、もう少し染み渡るような展示を観たかったなぁ。

<関連記事>
今村遼佑個展「ユビキタスと雨宿り」終了しました。
今村遼佑くんのこと。
今村遼佑 | ねじれの位置と、木漏れ日 @ See Saw gallery+hibit
今村遼佑「雪は積もるか、消えるか」 @ アートラボあいち
今村遼佑「ながめるとみつめるのあいだ」@studio90
今村遼佑 第5回shiseido art egg 「ひるのまをながめる」@資生堂ギャラリー
今村遼佑「ノックする」@site
今村遼佑「白色と雑音」@GALLERY301
今村遼佑展「畔を廻る」@PANTALOON


高野いくの展 『あさがたタオルケット』@ iTohen (会期終了)
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iTohenさんでちょうど今村展の時に知り合った高野さんの展示があったので行ってきました。
菜菜ちゃんの展示を観たあとだったので、ちょうど絵画の積層性について考えていたら、高野さんの絵画がまさに「積層」を考えるのにうってつけの作品でとても良かった。
絵画って平面って言われるけど、実際は絵具という物質を載せてるので完全な平面なんてことはなく、特に今回の高野さんの絵は、観ていてとても触りたくなるような触知性のある絵画でした。
そして、僕は絵画を観ると必ず側面も見ちゃう性癖があって、なぜかというと、そこに絵画の出来上がる過程のヒントが隠されてるんです。
高野さんの絵は、下地に結構鮮やかな色を載せてるのが側面から見られて面白かった。
やっぱり絵画って面白いなぁと思わせてくれる作品でした。
会場でコーヒー飲んで来てる人や作家さんとおしゃべりできたのも良かった。


ティノ・セーガル これはあなた @ 京都市京セラ美術館 日本庭園 (-10/23)
川俣正「京に架ける橋」京都市京セラ美術館 エントランス前 (会期終了)
アンディ・ウォーホル・キョウト / ANDY WARHOL KYOTO. @ 京都市京セラ美術館 新館「東山キューブ」 (-2023/2/12)
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KYOTO EXPERIMENTの一環でティノ・セーガルのパフォーマンスが見られるとのことで京都市京セラ美術館へ。
偶然川俣正の作品も見られました。ふーんって程度でしたが。。。
セーガルの作品は、美術館の裏庭で日傘をさした女性が何か歌ってて、途中で話しかけられて焦った笑
中入るつもりなかったんだけど、ウォーホルのグッズが見たく入ったら、展覧会会場に行かないと見られないとのことで急遽展覧会も見ることに。
ウォーホルって正直何見たらいいかわからないというか、それ自体が彼のコンセプトであるような気がして、実物のありがたさってほとんどないんですよね。。。
とはいえ初期のドローイングとか、手業が見られるものも意外にありました。
で、お目当のグッズ売り場は最高に良かった。
展覧会よりグッズ売り場が面白いってのもウォーホルらしくて素晴らしいと思います。
特に今回京都の老舗とコラボしてるのがいい。こちら
鍵善良房の干菓子が最高すぎてお土産に買いました。
よーじやのコラボも良い。
グッズ買うついでに展覧会もどうぞ。

山本恵展 -TREATMENT ROOM- @ GULI GULI

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お盆の初めに大阪弾丸帰省してきました。
と言っても帰省はあくまでついで。
最大の目的は山本恵さんの個展!
実は来夏うちで展示して頂くのですがなんと実際に作品を拝見するのは初でして。。。
第一回のたまけんさんが紹介してくれたiTohenの鰺坂さんが紹介してくれた作家さん。
画像を拝見した時点で好き!となり、実物拝見する前に決めてしまったのです。
来春の池田慎さんもこの4月の個展でようやく実物拝見したばかりで、こちらもその前に決めてたのですが、お二方共に関西なのに今までなんで存じ上げなかったのか。。。
そんなわけで行ってきました。

場所は大阪の池田市にあるGLIGULIというギャラリー。こちら
大阪以外の人で池田市って言われてもピンと来ないだろうけど、僕は高校も昔住んでた家も近くて、昔付き合ってた人が住んでたりととっても馴染みのある阪急宝塚沿線の街。
これまたこんな場所があったなんて知らなかった。。。いつからあるんだろ?
結構広くて、緑生い茂る庭にギャラリーとショップとカフェがあります。
ギャラリーも広い!
大きなガラス窓から緑が映えます。

そしてついに山本さんの作品とご対面!
作品数かなり多いんですが、どれをとっても素晴らしかった。。。
コーネルとか好きな人は絶対ハマると思います。
特に宙に吊られてる作品は小宇宙のようで見惚れました。
1つ1つディテールが細かくて見ても見ても目が追いつかない。。。
中々言葉にできずにもどかしいんですが、こんな素敵な作品がうちの店にやってくるのかと思うとワクワクが止まらなかったし、嬉しくて嬉しくて仕方なかったです。
いつまでもいたいぐらい心地いい世界観で、会場を後にするのが後ろ髪引かれる思いでしたが、大興奮で本当に来た甲斐がありました。
8月14日で展示は終わってしまいましたが、観れなかった人は来年のうちの個展楽しみにしててください!


最後は隣のカフェでケーキセットで〆ました。
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Hello! Super Collection 超コレクション展 ―99のものがたり― @ ⼤阪中之島美術館

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僕が生まれた1983年に構想が発表され、1990年に準備室を開設。
その後何度も計画が頓挫しつつ、ようやくこの2月2日に約40年の歳月を経て大阪市中之島美術館が開館しました!
場所は国立国際美術館の目の前。
ずっと空き地でシルク・ド・ソレイユとかがやってた場所ですね。
今後国立国際とは連携して秋に具体展とかやるみたいなのでそれも楽しみ。

さて、この美術館。
僕が学生の頃には心斎橋に準備室があって、たまにコレクション展がやってました。
僕が以前観た記憶があるのは以下。

アートのひとStyle―自画像から現代のミューズまで (2003/10/4-26)
こんどは現代美術! (2006/4/22-7/2)
夢の美術館:大阪コレクションズ (2007/1/16-3/25)
写真の美術/美術の写真 「浪華」「丹平」から森村泰昌まで (2008/1/26-3/23)

途中でこれまでのチラシが展示されてて中々感慨深かったです。
特に最初のは南港の方でやってて、こんなの持ってるの!?と驚きました。
そこからももう20年経ってるわけですからね。。。
開館までにここまで苦節を強いられた美術館も中々ないのでは。
そもそも中之島には国立国際美術館があって、コレクションも被ってるし本当に必要?とは僕も当時思ってました。
いっそのこと国立国際美術館にコレクション寄贈してしまえば良いのではとか。
2007年の展示は国立国際美術館で開催されててこれでええやん、と実際思ったりして。。。
しかし粘りに粘って2013年にようやくGOサインが出され、建築は2017年にコンペで遠藤克彦建築研究所が選ばれました。
そして出来上がったのがブラックボックスのような建物。
中は吹き抜けで黒いエスカレーターが三方から伸びてるのが印象的。
入り口もいくつかあって、休館日も入れるってのが面白い。
コンペ時のテーマが「パッサージュ」だったのは頷けます。
正面入り口から入るといきなりショップってのもなんか大阪っぽいw
レストランはまだオープンしてなくて、国立国際美術館とつながる通路もまだ開通してない状態。

行った日は平日だったにも関わらずたくさんの人が来ててびっくり。
コロナ禍で行く場所ない中で新しい場所ができたのは大きいかと。
最初アートって大阪の人たちにも必要とされてるのか!と思ったけどお向かいの国立国際美術館はガラガラだったので今後落ち着いてくるかな。落ち着いた時にまた来たい。

2階でチケットを購入し、エスカレーターで4階へ。(3階は収蔵庫かしら)
現在これまで収集したなんと6000点にも及ぶコレクションが多数展示されてます。
そもそもこのコレクションは山本發次郎のコレクションを大阪市に寄贈されたところから始まってます。
その目玉は何と言っても佐伯祐三。
彼の代表作はほぼここに集まってると言っても過言ではありません。
山本のコレクションは佐伯だけではなくて、日本画や民族衣装まで多岐に渡っていて、特にインドネシアの衣装はめちゃくちゃ美しくて佐伯より感動しました。
そこから大阪ならではの丹平写真倶楽部や具体の作品、特に吉原治良がこれでもかと言わんばかりにありました。
さらに5階に上がると近現代美術の作品群。
特に目玉のモディリアーニやマグリットはここにあったの!?って感じでした。
モーリス・ルイスの大作のタイトルが偶然「オミクロン」w
その後、他の館では珍しいマッキントッシュやアアルトなどの近代デザイン家具のコレクションや、閉館したサントリーミュージアム大阪から寄贈された18000点のポスターの展示など独自性があって面白かったです。
ロシア・アヴァンギャルドのコレクションは個人的にめっちゃよかった。
最後は倉俣史朗や田中一光、亀倉雄策ら日本の近代デザインを支えた名品の数々でフィニッシュ。
2025年には大阪万博もあることだしこの辺のコレクションでなんかやって欲しいですね。

とまあ、2フロア一気に観てめっちゃ疲れた。。。
1990年から始まった収集はやっぱりとんでもなかったけど、正直散漫な印象も。
特に写真のコーナーに安井仲治や中山岩太のような関西写真界の巨人の作品がなかったのがえ??ってなったり。
今回はとにかくこれまでのコレクションを一気に見せるというものなので仕方ないんだけど、今後はもっとテーマを絞って面白い展示を期待します。
このオープニング展は3月21日まで。こちら


ところで、2階の一角でこっそり現代作家の展示がやってます。誰も観てない。。。
荒木悠・林勇気・柳瀬安里の3名による「テールズアウト」
事前に募集して集まった300点のVHSの映像を使って各々が作品を作ってます。
これ、ウェブサイトの展覧会情報のところに載ってなくてイベント情報のところに載ってた。。。
京セラのトライアングルもそうだけど、取ってつけたように現代美術やるのどうなんだろう。。。
こちらも3月21日まで。今後もここで現代美術やるのかな??

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ちなみに大阪府にも美術館の準備室のような大阪府立江之子島文化芸術創造センター/ enocoというところがあり、コレクションもありますがここも当分箱はできなさそう。。。
今ちょうどコレクションの展示をやってるみたいなので興味ある方はこちら
昔はパスポートセンターの下に大阪府立現代美術センターがあって、こっちは面白い展示もやってたし何回か行ってたけどenooになってから一度も行ったことがない。。。

感覚の領域 今、「経験する」ということ @ 国立国際美術館

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この展覧会発表された時、なんか某ギャラリーの作家多くない??と思ってその某ギャラリーのサイト見に行ったら冒頭に掲げられてるモットーがこちらでした。

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ちなみにこの展覧会の発表当時のタイトルは「感覚の交差点」。あちゃー。
とまあ、思いっきり政治力を感じながら期待せず観に行ったんですが、やっぱり作家がいいので普通に展示としてはよく見えちゃうんですよね。。。うーん。
タイトルも感覚とか経験なんて言葉曖昧過ぎるし、挨拶文も無難過ぎるし、そもそもジェンダーバランスが男女比6:1人で悪すぎるしキュレーションのキュの字もないけど。
ってことでまずはその某ギャラリー作家の展示から。

今村源
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伊庭靖子
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名和晃平
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中原浩大
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のっけから今村さんの作品にやられて泣いた。。。
ここの空間これまでで一番最高な使い方してる。。。常設にしてほしい。。。
今回の出品者の中で最年長だと思うんだけど、作品が最も若い。。。凄い。。。
前述の政治力が無効になるぐらい素晴らしい作品でした。。。
伊庭さんは最近の立体視のやつ何が面白いかわからない。。。普通に絵を描いて欲しい。。。
名和さんと中原さん思いっきり某ギャラリーのお仕事じゃないですか??
中原さんの作品は本になってていちいちスタッフの方が1ページ1ページめくるので見てられなかった。パフォーマンスとしては面白いかも。。。

で、その某ギャラリー色を薄める他の作家さんたち。

大岩オスカール
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藤原康博
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飯川雄大
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大岩オスカールの版画はまず某ギャラリーの仕事だろうな。。。
藤原さん、初めて観たけど世界観が面白かった。深掘りしたい。
この展覧会で今村さんに並んで優秀賞は何と言っても飯川さん。最高でした!
壁を動かすなんて普通に楽しいし、館のサーキュレーションを組み替えるという脱構築的な構造も面白い。
ヨコトリで経験してたので知ってたけど、これ知らなかったら壁動き出したらめっちゃ怖いw
大きな壁を女性スタッフさんが1人で動かしてるの勇者感あってかっこよかったw
前回は全く説明がなかったけど、今回はスタッフの方が教えてくれた。
この教える/教えないは微妙だろうなぁ、と想像します。どっちでも面白いと思いますが。
館内にあるバッグも彼の作品。持ち上げるとめっちゃ重いです。
ハンドル回すと持ち上がるタイプもあったw
会場にヨコトリの時の冊子があったんだけど、これめっちゃ欲しい。。。
調べたけど入手方法がわからず。わかる人いたら教えてください!!
もうすぐ兵庫県美でも展示があるし飯川さんのってますね。

この展覧会は5月22日まで。こちら
美術館ショップ行ったら某ギャラリー関連の本めっちゃ置いてて笑った。



コレクション2:つなぐいのち
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国立国際で絶対見逃せないのがコレクション展。
コレクションが凄過ぎる美術館はいくつかありますが(東近美とか豊田市美とか)、国立国際もそう。
特に今回マーク・マンダースがあったのがめっちゃびびった・・・。
都現美の展示の後そのまま買い取ったんだとか。。。凄い。。。
ボルタンスキーも国立新美の時に買い取ったんだろうか。。。
今回は「つなぐいのち」ってテーマなのでやや重めで僕好み。
特に村上三郎、館勝生、木下晋が並んでるのは熱すぎた。
館さんの作品、観るたびに素晴らしいんだけど、関東ではまだまだ知られてなくて残念過ぎる。。。
後米田知子やO JUNをこれだけ揃えてるのは凄すぎ。
今回もお腹いっぱいでした。



名和晃平個展「Kohei Nawa / Esquisse」@ Gallery Nomart
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某ギャラリーです爆
学生時代はよく行ってたんだけど、本当に久しぶり。深江橋なんてまず降りる駅じゃないから。
今回は名和さんの学生時代のエスキースの展示ということで。
学生時代の作品出してくるってどうなの?って思いつつ、やっぱりこの頃の名和さんはノッてるんだよなぁ。
作品どれも素敵でした。
今回新たに出したエスキースの本も買っちゃいました。
あぁ、この頃の名和さんに戻って欲しい。。。
展覧会は2月19日まで。

ゲルハルト・リヒター「Abstrakt」 @ エスパス ルイ・ヴィトン大阪

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先日2月9日御歳90を迎えたゲルハルト・リヒター。
今年はその生誕90年を寿ぐ展覧会が世界各地で開催されます。
日本でも東近美豊田で開催される16年ぶりの回顧展にポーラ美術館が最近30億で購入した作品を見せる展示などが挙げられます。
東近美の展示はリヒターが直接指示したもので、豊田は前者より出品数が多いということで、同じ展覧会ではあるんですがやっぱりどっちも行く必要がありそう。。。
16年前もどっちも行ったなぁ。。。特に川村は雪で大変だった思い出。。。こちら

そんなリヒター展に先駆けて開催されてるのが大阪のルイ・ヴィトンで開催されてる本展。
財団のコレクションからリヒターの抽象画に焦点を当てた展示です。
一企業でこれだけ揃えられるなんてドン引きです。。。
スペースは広くはないものの、一言に「抽象」と言っても様々なアプローチで展開されていてかなり見ごたえがたっぷり。
森の写真に絵の具を直接載せてるもの。
アクリル板で絵の具を圧着させてるもの。
筆と大きな板みたいなものでキャンバスに絵の具塗りつけてるもの。
そして色とりどりのストライプ。
特にストライプの作品は絵の具すら使われてないんですが、遠ざかったり近づいたりして見ると眩暈を覚えそうになります。
90になるにも関わらず旺盛な制作を続けてて、しかもクリエーションの質が落ちてないのは本当に凄い。。。
普通年取っていくと作品が段々とダサくなっていくんですけど何なのこのおじいちゃん。。。
今年の展覧会郡さらに楽しみになりました!
この展覧会は4月17日まで。こちら


夜のルイ・ヴィトン大阪。美しい。。。

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ホー・ツーニェン《ヴォイス・オブ・ヴォイド—虚無の声》

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この春に、山口情報芸術センターで開催されてたホー・ツーニェンの新作展
山口は無理だぁと諦めたのですが、この度の来京のタイミングでそれが京都芸術センターに回ってきた!ラッキー!!
これはKYOTO EXPERIMENTの一環で開催されました。
KYOTO EXPERIMENTも前記事のKYOTOGRAPHIE同様京都にしては長く続いてますね。
何と言っても2010年の第一回で僕は地点と出会ったので本当にありがたいイベントです。こちら
年々知らない人たちばかりなので参加しなくなったけど、今回も恩恵に与りました。

さて、この展覧会、本当にすごかった!!!!
一昨年のあいちトリエンナーレで話題だった「喜楽亭」の作品にも出ていた京都学派によりフォーカスを絞った内容。
まさにこの京都で、しかも京都芸術センターの特異な施設を見事に使い切ってて、もう最初からここでやるつもりだったのでは、というぐらい場所にぴったりだった。

まず、入口の受付で「VRは体験されます?」と聞かれて、なんかわからないけど「はい」と答え、整理券を渡されるも、実際会場の大広間に行くと客は僕だけ。。。
とても長くてややこしい説明動画を見た後に会場にイン。
VR装置を装着してレディーゴー!
正座で見ていると、まずは京都の料亭「左阿彌」の茶室に誘われます。
ちなみにこの料亭は今も円山公園の中にあります。こちら
ここでは高坂正顕、西谷啓治、高山岩男、鈴木成高らの京都学派四天王と呼ばれた哲学者たちが会談を行なっていて、自分はその会談の速記者という役割。
実際に僕が目の前にある紙に速記を始めると彼らが話し始めるんだけど、やめると彼らの心の声がボソボソ聞こえてくるんだけど、何を言ってるのかよくわからない。
この筆記の作業が結構大変で、中々紙に焦点当てるのがむずく、書いてたら茶室の窓が開いていくんだけど、書くのやめると閉まっちゃうので、全開になるまで筆記してたら腕がつりそうになったw
全開になって満足したので、筆記をやめてその場で立ち上がると、そのまま視点は上昇して空へ。
なぜかザクがたくさん浮かんでて、また誰かの囁くような声が聞こえる。
次第にザクたちは空中分解されていくなんとも不気味な光景に。
さらにその場で横たわると今度は視線が一気に下降。
そこは刑務所で、牢屋では蛆が湧いてて本当に不気味。ここでも声が聞こえる。
この「声」はタイトルにもなっているようにとても重要なファクター。
そんなこんなで気づいたら30分ぐらい経ってた。すごい。

あの「声」の正体はなんだったのか。
それは他の会場で明らかになります。
まずはギャラリー南へ。
ここでは2面スクリーンで囚人らしき人が横たわっっています。
VRで見た「監獄」の映像です。(その時は人はいなかったけど)
裏表でほぼ同じ映像なんだけど、セリフが微妙に違う。
一方の人物は三木清、他方は戸坂潤。
共に京都大学の哲学科出身で、西田幾多郎に師事し京都学派の一員として研究を続ける。
戦時中、治安維持法の思想弾圧により刑務所に拘留されどちらも獄死。
死後に出版された三木清の「人生論ノート」は戦後のベストセラーに。

続いて制作室4へ向かう途中のスロープに様々な資料が置かれていて、作品理解の助けになります。
そのスロープを上がると今度は「空」の世界。あのザクたちのやつ。
ここで語られていた声の主は田邊元のものだとわかります。
西田幾多郎に次ぐ京都学派のドンです。
ここで語られているのは田辺元が1943年に行った公開講座『死生』。
この公開講座は徴兵される若者に向けてのもので、講演の後絶句し涙を流して懺悔の言葉を口にしたという証言もあります。
あの空中でバラバラになっていくザクたちは、特攻で死んでいく若者たちを表していたんですね。

そして最後に茶室ではあの 『左阿彌の茶室』。
2部屋に分かれていて、一つの部屋では4つの座布団だけが置かれた不在の茶室。
ここでは西田幾多郎が1938年に実施した公開講座『日本文化の問題』が紹介されています。
もう一つは4人のみが映されていて、その背景に前述の不在の茶室が被ります。
1941年に雑誌『中央公論』で3回にわたって行った座談会『世界史的立場と日本』の様子。
前者は日米開戦の回避を、後者は大東亜共栄圏を、と一見相矛盾する京都学派の立場が語られているけれど、それらの映像が二重写しになってるのが興味深い。
それが実際に茶室で見られるのは京都芸術センターならでは。

というように、かなりディープな内容で、正直半分も理解したかわからないんだけど、身体と空間全体で京都学派と戦争という過去を声を通して体験するというのは本当に稀有な時間でした。
さらに詳しい説明はこちらが詳しいので是非。
もっとたくさんの人に観てもらいたい作品でした。
これ、今度の豊田市美術館の展示では流石に出ないんだろうか。
ちなみにあの伝説の「旅館アポリア」が会期途中の12月4日からまた喜楽亭で再現されます!
あの作品観てない人は絶対見たほうがいいです!こちら
いやはや、ホー・ツーニェン、本当にすごい作家だ。。。

「それはまなざしか」/ 内藤礼 / KYOTOGRAPHIE 2021

京都で観てきた展示3つまとめて。

まずはアトリエみつしまでやってた「それはまなざしか」。
ここは西陣織の工場をリノベーションした場所で、全盲の作家光島貴之さんがオーナーです。
光島さんは以前学生の時にワークショップに来て下さって、目隠しして触りながら絵を描くという内容で今でもその体験を鮮明に覚えています。
この展覧会では光島さんをはじめ、今村遼佑、小池芽英子、児玉靖枝、船井美佐の5人が「まなざし」をテーマに作品を発表しています。
今村くん目当てで行ったわけですが、やはり今村くんはすごい。
2階の畳敷きの大広間に広がるインスタレーションんで、光と音を使った作品です。
畳に埋め込まれた発光ダイオードは点滅していて、その点滅はそれぞれ自身のアトリエ近くの木漏れ日に合わせています。
また、天井にはモーターに洗濯ばさみや枝、石、紙くずといったものが取り付けられてて、まるで家鳴りのようにそこかしこで鳴ります。
これだけミニマルなのに、これだけ広い空間を充満させてる空気感を作り出してるのはやっぱりすごい。
展覧会は10月31日まで。こちら

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続いてMtK Contemporary Artでやってた内藤礼「breath」。
この3月に京都市京セラ美術館近くにできた新しいギャラリー。
マツシマホールディングスが運営し、鬼頭健吾がディレクション、名和晃率いるSandwichがデザインを担当して話題になりました。こちら
ちょっとご縁がないかな、と思ってたらまさかの内藤礼。
どんなもんじゃろと寄ってみましたが、彼女の近年取り組んでるドローイング作品「color beginning」の新作がずらっと並んでました。
この作品個人的にあまり好きじゃないので、へぇって感じでした。。。
11月7日まで。こちら

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最後にKYOTOGRAPHIE
京都ってアートイベント本当に続かないんだけど、このイベントだけは2013年から始まって今回で8回目。(2020年は中止)
毎年恒例のイベントになっててすごいなとは思うものの、京都と写真ってのがよく繋がらないんですよね。
まあ、昔はfoilもあったし、今は何と言っても赤々舎があるのはでかいでしょうね。
今回は京都市内12箇所で展開。
そのうち僕はDELTA琵琶湖疏水記念館京都文化博物館別館HOSOO GALLERY三条両替町ビルの5箇所だけ回りました。
会場がバラバラだし、休みも変則的で、把握しながら周るのは結構難易度高いです。
DELTAも水木休みで、「KYOTOGRAPHIE Permanent Space」って銘打ってるんだからその期間ぐらい無休にしろよって思うんだけど。。。
僕が行った時は二条城や両足院、Sferaが閉まってたり。
特に二条城は毎回他の催事との兼ね合いで休み多すぎ。
しかも展示が結構二条城に固まってるので、観られないのは結構辛い。
とはいえ、今回初めて行った琵琶湖疏水記念館なんかは面白い試みでした。
榮榮と映里による展示で、この2人なんか聞いたことある名前だな、と思ったら、北京の現代写真センター「三影堂撮影芸術中心」を設立した人たちなんですね。北京行った時に行きたかったけど行けなかった。
2015年から京都に移住って書いてあったけどもう関わってないのかな?
それはともかく展示は、寓話的な要素があって、場所の特異性も相まってとても幻想的でした。
文博のアーウィン・ オラフも場所に負けない美しい展示だった。

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ボイス+パレルモ / 1968年展 −新しいパラダイムを求めて− @ 国立国際美術館

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埼玉でも観たんだけど大阪でも観たくなって2回目の「ボイス+パレルモ」
なんてったって友人の福元君が担当学芸をしていて、しかも彼が学芸員を目指したきっかけがボイスで、早くもボイスの展覧会をする夢を叶えたわけで、それをどうしても見届けたく初日にお邪魔しました。
結果的には、こっちの方が空間が広いので圧倒的に埼玉よりよかったです。
展示の順番も微妙に違ってたり、埼玉にはなかった黒板が見れたり。
最後のボイスのレモンの作品と、パレルモの黄色い絵画が並んでる展示も素晴らしかった。
そして、埼玉で初っ端から聞こえてきたボイスのサウンドインスタレーション(?)も、吹き抜けの大きな空間を使ってとても贅沢な展示となっていました。
同じ展覧会を別会場で観ると差異が見えて面白いですね。
これは豊田も観たかったなぁと後悔。
兎に角素晴らしい展示でした。福元くん、本当におめでとう。
にしても、よくもこんなわけのわからないおじさん(ボイス)を研究対象に選んだよなw
8月のZOOMトークでもボイスはみんなの攻撃対象になってて福元くん1人がボイスを庇うっていう地獄のような構図になってたしw
(それにしてもあの直後に林さんが、、、)

そして、コレクション展が僕の大好物すぎる「1968年」!!!
これはおいし過ぎてよだれ出そうな企画でした。
2018年に観た「1968年展」ほどではないものの、こんな作品あったんだ!っていう驚きがいくつか。
特に最初の田中信太朗のライトを使った作品や、新潟のパフォーマンス集団「GUN」とか初めて観ました。
今回は両フロアとも大当たりなので、関西の方はぜひ!!!来年1月16日まで。
(コレクション展は許可を得て撮影しています。)


そしてもう終わっちゃいましたが、お隣のgrafでもボイス関連の企画が。
こちらの企画でも15日に福元くんがゲストとしてトークしてました。
ボイスに纏わる作品とのことでしたが、まあみんな自由にやってましたw
特にインパクトあったのは宮木亜菜のパフォーマンスの記録。
レモンを咥えながらドローイングするというもので、国立国際の最後に展示してあったレモンを彷彿とさせました。
そして小清水斬。岩がワイヤーで吊るされてるんだけど、その吊るされ方が地味にすごくてこれは展示泣かせすぎると思いました。。。
あと昔のドクメンタの資料がたくさん置かれてて貴重すぎました。
特にハロルド・ゼーマンがディレクションしてパレルモも参加したドクメンタ5のカタログはヤバすぎる。
バインダーに収められてて、捲るの怖すぎる。。。白手袋しても緊張した。。。
展覧会の内容はこちらから。

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水尾之路

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ずっと前から泊まりたかった宿。
東京でアパレルの仕事をしていたお二人が、尾道にひっそりと建つ築80年以上の古民家を改装して3年前に始めたのが「水尾之路」。
お昼はカフェになっていて、夜は1組限定で宿泊が可能です。
1組限定にしては相当良心的なお値段だと思います。
そしてこの宿泊体験は本当に特別なものになりました。
お二人の美学が一分の隙もなく貫かれた空間で時間を贅沢に過ごせる体験は、ほとんどアート体験の質でした。
これをアートと言っちゃうと安っぽくなっちゃうかもしれないけれど、どうしても記録しておきたかったのです。
尾道行ったら是非泊まってみてください。
朝のスコーンも美味すぎたし、庭を横切る猫様も拝めて最高でした。

水尾之路website: https://www.mionomichi.com/index.html
水尾之路instagram: https://www.instagram.com/mionomichi/?hl=ja

Soft Territory かかわりのあわい @ 滋賀県立美術館

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この6月にリニューアルオープンした滋賀県立美術館へ。
半分行くつもりで招待券だけ持って行ってたら友達が車出してくれるというので便乗して行ってきました。
以前は滋賀県立近代美術館という名前で、2004年の「コピーの時代」以来だから17年ぶり。。。ヒエェ。。。
一度は長谷川祐子が館長になり、SANAAが建物を手がけるということで2017年に休館となりましたが、その後入札がつかず断念し、新たに館長に据えられたのが東近美の学芸員保坂健二郎さん。ちなみに現在館長ではなくディレクターという肩書きになってます。
(その後長谷川さんは金沢21美の館長に、島敦彦さんが国立国際の館長になり、収まるとこに収まった感)
建物の改修はgrafが手がけ、グラフィックは原田祐馬。
この辺りのことは美術手帖の記事が詳しいです。
ロビーで持ち込みありで飲み食いできたり、県内の作家が館内で作品販売できるとか画期的すぎ!
特に保坂さんのインタビューは必読!
横浜県美の館長になった蔵屋さんといい、東近美から逸材が流れてるのが切ない。。。

生まれ変わった「滋賀県立美術館」の内部が公開。目指したのは「リビングルームのような美術館」
滋賀県立美術館ディレクター・保坂健二朗インタビュー。目指すのは「リビングルーム」としての美術館

なんせ前に来たのが17年前なのであまり覚えてないんだけど、確かにエントランスも開放的になったし、要所要所に地元の信楽焼が使われていてオシャレ!

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開館記念として、現在「Soft Territory かかわりのあわい」が開催中。
滋賀ゆかりの若手作家の展示です。
知ってる人もちらほら。

まずは井上唯さん。彼女がこれまで収集してきたものや、新たに滋賀をテーマにしたものまで大きな展示室にたくさん並べられてて圧巻。
作家自身が公開制作をしていて、船を作ってました。

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後輩の薬師川千晴。めちゃくちゃかっこよかった!
VOCAでも見てた裏表見せる作品だけど、ちゃんと深化してた。素晴らしい。

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石黒健一。今回初めて見た作家だったけど、一番好きな作品でした。(と思ってたら去年駒込倉庫で観てた!)
館収蔵のブランクーシの作品をルアーにして琵琶湖でブラックバス釣るっていう作品笑
ブラックバスを日本に初めて移入したとされる赤星鉄馬が回り回ってブランクーシに繋がってるっていう図も最高でした。

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松延総司と小宮太郎は安定感がありますね。

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外には井上裕加里の彫刻。何気にジャッドもありました。

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もう一会場は個人的にグッとくるものがなかったので割愛。
中々行きにくい場所でもあるので行けて良かった!この展覧会は8月22日まで。こちら
今後保坂さんの手腕が楽しみすぎます。


その後、足を伸ばして信楽まで。
友達が行きたかったNOTA SHOPってとこに行ってきました。
こんなところに店なんかあるの?って場所にあったんだけど、お客さんがひっきりなしに来ててなんかすごかった。
ショップと工房があって、工房ではさっきまでいた滋賀県美で使われてた信楽焼が全部ここで作られてたことが判明。工房もお邪魔したけど素晴らしかったです。

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鷹野隆大 毎日写真1999-2021 @国立国際美術館

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ほとんど諦めかけてたけど、やっぱり行ってきました鷹野隆大展。
この日、久々に四天王寺の蚤の市に行こうかとも思ってたのだけど、暑さに負けて国立国際を選んだら大正解。次の日行こうと思ってたけど、何とその日は台風で閉館してしまったのです。。。あぶねーー。。。

鷹野さんと言えば、木村伊兵衛賞をとった「IN MY ROOM」や「男の乗り方」など男性ヌードのイメージが強いと思います。
実際自分もそうなんですが、今回はそちらではなく、展覧会タイトルにもなっている、1998年から毎日撮り続けている「毎日写真」がメイン。
というわけで正直期待半分だったわけですが、まあ可もなく不可もなくという感じでした。
「毎日写真」に関して、そんなに毎日撮ってるということは相当な枚数があるはずなのに、それに対して展示数少なすぎるなぁという印象でした。
額装されて一点一点観せるより情報が飽和するぐらい雑多に展示してても良かったのでは、と個人的には思いました。
そんな「毎日写真」よりも近年鷹野さんの興味が「影」に傾倒してるのが面白かったです。
今回「欲望の部屋」という、観客の影が壁に残る体験型展示があったり、そのままストレートに影を撮った写真や、フォトグラムのような写真など、とても興味深かった。
そこまで真剣に追ってるわけではないので、近年の作品がまとめて観られたのは良かったです。

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そしてもう一つ地下3階では「Viva Video! 久保田成子展」が同時開催中です。
久保田成子はナムジュン・パイクのパートナーという印象でしたが、近年のジェンダーの動きから彼女もまた改めてスポットが当たったという形です。
これまであまり知られてこなかったというのもあり、彼女の人となりを紹介するコーナーが多かったのが印象的。
そんな中、彼女の真骨頂でもある「ヴィデオ彫刻」の展示は圧巻。
デュシャンへのオマージュ作品シリーズ「デュシャンピアナ」はやっぱいいですね。
あと、上階の鷹野さんの「影」に対し、久保田さんは「光」の印象で好対照なのも面白かった。
ところどころ映像が反射してるのが印象的でした。

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鷹野展、久保田展ともに9月23日まで。



さて、向かいの来年2月についに開館する大阪中之島美術館。外観はほぼ完成してました。楽しみ。

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佐藤雅晴 尾行 存在の不在/不在の存在 @ 大分県立美術館

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この旅最大の目的、2019年に亡くなった佐藤雅晴さんの展覧会です。
水戸芸術館にも回ってくるんですが、磯崎新より坂茂の空間で観たかったし、大分は佐藤さんの故郷なので、距離とか考えてもどうしても大分県立美術館で観たかったのです。

入っていきなり彼の代表作でもある「東京尾行」(2015-16) からスタート。
冒頭からやられました。
2015年の原美術館での個展で発表され、今年になってその歴史に幕を下ろした原美術館の最後の展覧会にも出品されていました。
光ー呼吸 時をすくう5人 @ 原美術館
無人のピアノの奏でるドビュッシーの「月の光」が会場に響き渡ります。
12のモニターには一部だけがアニメーションになった東京の日常が映されています。
この展覧会のタイトルにもなってる、「存在」と「不在」がまっすぐ届く作品です。
それまでの佐藤さんの作品は、これ以降も出てきますが、ロトスコープという実写映像をトレースするという方法を用いて、全てアニメーション化されていました。
しかしこの作品では一部のみがアニメーション化されることによって、より「実在の不在化」を実現しています。
例えばアイスクリームをほうばる女性のアイスクリームの部分だけがアニメになることによって、それまで映っていたであろうアイスの触感や味覚はアニメのフラットさに変換されることにより消失します。
面白いのが、それが「生命を与える」という意味のanimateからくるアニメーションによって、生命感を奪っているのが印象的です。(さらに遡るとanimateの語源であるラテン語のanimaには生命や魂という意味があります)

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次の部屋ではドイツ時代の初期作品が並びます。
個人的にはフォトデジタルペインティングを用いた平面作品群は初めて観ました。
平面作品はシュールレアリズムが色濃く出ていて興味深かったです。

「Call」(2009) /「I touch Dream #1」(1999) /「Coffee」(2009)
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「Clearman」(2009) /「TRAUM」 (2004-7) / 「Hair」(2009)
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「Silent」(2010) / 「Reading」(2010) / 「Flower」(2010)
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続く「アバター11」(2009) は、11のモニターにそれぞれ人の顔が振り向くというだけのアニメーションがループで流れるんだけれど、これが非常に怖い。
首は昔から魂の在り処と考えられていて、武将が首をとるのは魂を奪うという意味もあったそうなのだけど、その魂の在り処である首だけが動いている映像群は魂があるのかないのか、実在と不在をこれまた行き来しているようで不気味でした。

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続く「バインド・ドライブ」(2010-2011) の車と体育館、「9 holes」(2012-13) のエレベーターが、代表作でもある「Calling」(2009-10/2014)にも出てくることが見られたのは面白かった。
佐藤さんの場合、活動期間が20年弱しかないので、こうして通して見た時に作品の発展が非常にわかりやすく見られて印象的でした。
そして改めて「Calling」はすごい作品だなぁと。
電話というのは、電話を取る人とかける人がいるわけだけれど、どちらも可視化されず、電話が鳴るところだけ見せられると、その不在に観客は想像力を掻き立てられる生理みたいなものを非常に巧みに作品化されてる。
それは後に続く「ダテマキ」(2013) もそうで、機械でダテマキが作られる7つの工程をアニメーション化されてるわけだけれど、周到に最後の人間の手がそれを巻く8つ目の工程は省かれていて、人間不在のまま機械だけがただただ動く様を、しかもアニメーションで見せられる。
充実ではなく不足がいかに想像力の着火点になりうるのかを思い知らされる作品たちです。
その究極が「東京尾行」の姉妹作品とも言える「福島尾行」(2018) で、人間は作業員以外ほとんど出てきません。
さらにそこに音の鳴らないピアノが奏でる「月の光」が加わることで、「非在」まで極まる。
この展覧会は冒頭の「東京尾行」の「月の光」から「バインド・ドライブ」の演歌「絆」など、所々で音が鳴り響いていて、会場中でその音が混ざるんですが、最後の最後にその音まで消えてしまうなんて。
最後は遺作となった初の絵画作品「死神先生」(2018) で展覧会が終わる。
最後の最後には、数字が剥がされ最早時を刻まない時計「now」(2018) が掲げられてエピローグ。
この流れは出来過ぎなぐらい美しかった。
ぜひ彼の故郷大分で観られる人は観て欲しいです。6月27日までなんと無休!こちら
大分まで行けない人は11月30日からの水戸芸術館で。こちら

「バインド・ドライブ」(2010-2011)
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「Calling」(ドイツ編 2009-10 / 日本編 2014)
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「ダテマキ」(2013)
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「福島尾行」(2018)
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「死神先生」(2018)
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「now」(2018)
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「うたかたと瓦礫:平成の美術1989–2019」 @ 京都市京セラ美術館

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自分が物心ついて初めて覚えてる社会的ニュースは「ベルリンの壁崩壊」。
テレビ(木目調のブラウン管でチャンネルをひねって変えるタイプ)の画面の中で大人たちが楽しそうに壁を壊している映像を不思議な気持ちで観ていました。
それは日本における平成元年の11月9日。
流石に昭和天皇崩御は覚えていないけれど、その年の3月に母方の祖父が亡くなり、10月には父方の祖母が亡くなりと、その時の記憶も幼心に鮮明に焼き付いています。
僕の記憶はそんな平成元年から始まり、ほぼ僕の人生が詰まってるのが平成という時代。
そんな平成を美術の観点から回顧する展覧会が京都で開催されています。
キュレーションは「アノーマリー」や「日本ゼロ年」を企画した椹木野衣。
1998年には著書「日本・現代・美術」において、日本を「悪い場所」と位置づけ、その後も多くの著書を連ねた椹木さんが、どう「平成」を切り取るのか、とても楽しみにしていました。
僕はてっきりその「アノーマリー」や「日本ゼロ年」にも出ていた村上隆やヤノベケンジ、中原浩大や奈良美智、会田誠、山口晃などの作家が名を連ねるものだと思っていたら、発表された内容は今でいう「コレクティブ」を集めた展覧会になったのは意外でした。

今回関西に帰る用事があったので実際観てまいりました。
まず入ってすぐの「平成の壁」が圧巻。
改めて平成30年間で本当にいろんなことがあったなぁ、と。
特に1995年は本当にメルクマールだった。
阪神大震災に始まり地下鉄サリン事件、古橋悌二が亡くなりエヴァンゲリオンが放送開始。Windows95も。
まさか令和になってもダムタイプが新作を発表しエヴァが終わってなかっただなんて誰が想像したのか。
その後展覧会へと続くわけなんだけれど、正直展示は観れたもんじゃなかった。
まあ、敢えてそうしてるんだろうけれど、会場はカオスで、作品というかもはや瓦礫に見える。
キュレーション的には平成を三つの時代(「うたかたの時代」(1989-2001)、「うたかたから瓦礫へ」(2001-2011)、「瓦礫の時代」(2011-2019))で分けてるんだけれど、その時代区分もバラバラに展示されてるので、整理された展示では決してなく、一つ一つの作品に向き合うという展示構成では全くありません。
もうほとんど周遊するって感じで見るともなしに見てました。
椹木さん的には展示会場をも「悪い場所」へと変換したかったのかもしれません。知らんけど。

この展覧会は、一つの歴史観を示す意味ではとても重要だとは思います。
ただ、この展示で観る限り、圧倒的に芸術の敗北を感じざるを得ません。
芸術は時代を映す鏡、とも言われますが、時代がそれを遥かに凌駕してる。
それは今回の展示の中で最も圧巻なのが冒頭の「平成の壁」なのが皮肉に表してます。
イデオロギーの崩壊、バブルの崩壊、災害による崩壊、、、、
平成というのは崩壊を幾度となく繰り返した30年だったのかもしれません。
そしてその崩壊をほとんど映せてない芸術の無力。
芸術が無力であるのはある意味自明であり、その無力さ故に人の心を打つことができるのだけれど、そんな美辞麗句では済まなかったのが2011年の東日本大震災。
今回のコロナではまだその無力さが役立ってるのを感じますが。
それにしても平成って本当にこんな暗い時代だったんだっけ?
僕の青春が全て詰まった時代なのでそう思うと悲しい。
決して「平らかに成」らなかったけれど、それでも明るいこともあったよね?

ただ、展示はともかくやはり椹木さんの平成史観は面白いと言わざるを得ません。
今回のカタログを読んでも本当に面白い。
椹木さんも仰る通り、こんな極東の島国でしか通用しない「元号」で美術を切り取ることの滑稽さもありつつ、だからと言って80年代、90年代、00年代のように10年ごとに切ることの違和感も確かに納得をせざるを得ません。
平成を「傷ついた時間」とし、日本最初の災害文学といわれる「方丈記」からのうたかたと、磯崎新の著書「瓦礫の未来」から副題をとってるのも面白いし、さらに元来の「巨匠」と呼ばれる一人の天才を崇めることをやめ、離合集散する密なるコレクティブを集めたのも興味深い。
ただ3つの時代のうち、最初の「うたかたの時代」の出品作は、古くなりすぎて見れたものじゃないし、最後の「瓦礫の時代」はここまで作者性が消えたものにどう反応して良いのかわからず、真ん中の「うたかたから瓦礫へ」がちょうどいい距離感で観られたのは面白かった。
展覧会は4月11日まで。こちら
4月6日以降に行けば、正面の京都近美で始まる「ピピロッティ・リスト」展も観られてお得。

ところで最後の展示でDOMMUNEによるカオスラのインタビュー映像が流れてたけど、流石に黒田氏が映るの抵抗があった。。。
あと、「平成美術」にもパープルームとして出品してる梅津庸一「平成の気分」展が同じ京都の現代美術 艸居で開催されてます。
一応行きましたが彼の良さがやっぱりわかんない。。。3月27日まで。こちら




あとは関西では大阪のルイ・ヴィトンにできたエスパス・ルイ・ヴィトンへ。
こけら落としはコレクションからジョアン・ミッチェルとカール・アンドレの二人展。渋すぎ笑
ジョアン・ミッチェルはあまり観たことがなかったので、改めてすごい画面でした。
アンドレも相変わらず素っ気ないのだけど、これは歩かせる為の装置だと気づいて楽しかった。
7月2日まで。こちら
今後の展示も楽しみです。

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アートではないんだけど、思いつきで京都の河井寛次郎記念館と大阪の東洋陶磁美術館へ。
どちらも初訪問だったんだけど、めちゃくちゃ良かった。
河井寛次郎の暮らし方本当に素敵すぎた。。。
東洋陶磁美術館では黒田泰蔵展がやってて、前から来たかったこともあって行ってみたのだけど、コレクションが最高すぎた。
初っ端の鼻煙壺(びえんこ/嗅ぎタバコを携帯する為のもの)コレクションからやられた…。欲しい。
その後の韓国の青磁も最高。欲しい。
黒田さんの白磁も素晴らしかった。欲しい。
川に沿った空間も美。
ちなみに隣は新たに出来た安藤忠雄のこども図書館だったけどスルー。

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ちなみに今回の関西旅では今後お店でやるイベントの打ち合わせもいくつかしてきました!
遊んできただけじゃないんです笑
お楽しみに!

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ヤン・ヴォー ーォヴ・ンヤ | 越境する線描 @ 国立国際美術館

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勝手にGoToキャンペーン第二弾は我が故郷大阪!

とはいえ万が一を考えて親類には内緒のお忍び帰郷でした。
初めて地元でホテルとったんですが新鮮でめっちゃ楽しかった。
しかもコロナの影響なのかめちゃくちゃ安い!
中之島のビジネスホテルで3000円でした。最高。
友人と行きたかった馬肉の店で晩飯を食い、近くのリーガロイヤルのバーでカクテルを飲み(リーチバー行きたかったが22時閉店だった。。。)、朝食はホテルのブレクファスト、その後川沿いを散歩しながら国立国際美術館へ。最高かよ!

というわけで前置き長くなりましたが大阪の目的は国立国際美術館。
現在ベルリンとメキシコ在住の作家ヤン・ヴォーの国内美術館初の個展が開催中です。
この展覧会も当初4月に開催予定でしたがコロナで延期、6月から再開の運びとなりました。
学芸員の友人福元くんにも色々聞いてましたが、本当に大変だったんだろうなぁ。。。
混乱を表すように、再開当初も閉幕日が決まってないというすごい事態になってました。
今は10月11日までとなっております。

さて、このヤン・ヴォー展。
僕も彼の作品は岡山芸術交流ぐらいでしか見たことがなくあまりデータがありませんでした。
よく語られる彼の壮絶な背景、
「4歳のときに父手製のボートに乗ってベトナムを離れ、難民としてデンマークに移住。」
という、昨今のシリア難民に先駆けること数十年前の出来事。
当時のヴェトナム戦争の最中、祖国をボートで去ってそこから作家になるという背景はインパクトありすぎ。

そんな彼は、こうした自身のアイデンティティの揺らぎやトランスナショナル、セクシャリティ等、様々なマイノリティを作品にしているんですが、これがまた難解!超ハイコンテキストすぎて笑った。
なんせ、会場には一切解説がなく、作品、というより「もの」が置かれているのみ。
こうした作品の在り方を美術館の冊子でもの派の菅木志雄と並べて批評しようとしているけれど、流石に無理があるだろうと思います。
菅の「もの」は「それそのもの」という存在論が主軸に置かれているけれど、ヴォーの「もの」には確実に背景があり物語があるんです。
ただ、その「もの」たちは無言を貫いていて、一向に語りかけてくれません。
よくもまあこんな攻めた展覧会を国立の美術館がやったもんだなぁ。。。
案の定お客さんも少なくソーシャルディスタンスどころの騒ぎではありませんでしたw
作品は写真も撮れないし、ちょっと解説はできないので他に譲ります。

わかりやすい文脈への回収を避ける意図とは? 平芳幸浩評「ヤン・ヴォー ーォヴ・ンヤ」展

ヤン・ヴォー ーォヴ・ンヤ

あとヴォー自身のインタビューや作品も観れる動画は必見。




とはいえ全くわからないでもありません。
展示会場に置かれている出品目録のタイトルや素材を見るとぼやっとわかることも。
例えば

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セントラル・ロトンダ/ウィンター・ガーデン
2011年
シャンデリア、クレート、輸送用パレット
{パリ、アヴェニュー・クレベールの旧ホテル・マジェスティックのセントラル・ロトンダ/ウィンター・ガーデンに飾られていた19世紀末のシャンデリア]

とか

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ロット39: 大統領の署名用ペン4点組
2013年
金属、インク
[ジョンソン大統領が1964年3月20日の国防物資調達法案に署名する際に使ったペン先4点]


とかね、ってやっぱりわからないねw
ってことで、普段は借りないオーディオ・ガイドを借りたりしてなんとか半分ぐらい理解できました。
とはいえ、もはや理解するしないはそこまで重要ではないのかもしれません。
というのも、単純にインスタレーションとして格好いいんですよ。
そのほとんどが、構造物が見えちゃったりしてて、まるで美術館の裏側に来たみたい。
会場が倉庫のような仕上がりになっていて、美術館というものを脱構築している。
その展示の説得力で結構見られます。
展示壁が途中で終わってたり、書き割りそのままだったり、探検してるみたいな体験。
どこまでを許容するのかが試されています。

展覧会の中で印象的なのが、何度も登場するフランス語の手紙。
「1861年2月2日」と題された作品で、会場に何度も登場します。
これはベトナムに派遣されたフランス人宣教師が処刑される前夜に父親に送った手紙をもとに、父親が手書きでコピーしたものなんだけれど、実は父親のフン・ヴォーはフランス語が読めなくて、カリグラフィーとして作品になっています。
この「作品」は300ドルで販売されていて、画廊に100ドル、ヤン・ヴォーに100ドル、そして父親に100ドルが渡るようになっているそうで、労働としての側面もあります。
そして父親はフランス語を読めないというのが大きくて、ただの線描となってるのも面白い。

そのことを思いながら2階に登ってコレクション展「越境する線描」を見るとさらに面白いです。
このコレクション展は友人の福元君が企画したものなんだけれど、前述の豊田市美術館同様、この国立国際美術館もコレクション展がベラボーに面白いんです。
まあ、持ってるコレクションの質が良すぎるんですが、それを料理する学芸員のキュレーション力も試されていて、特に今回の「線描」を巡る展示はとても面白い。
日本語の「線描」には色んな意味を含んでいることに注目して、「デッサン」から「グラフィック」、「スケッチ」と進んで、最後に「ドローイング」に至る痛快さが見所です。
特に僕は「スケッチという断片」で出品されてる展示がどれも素晴らしくて、今村源の展覧会プランのスケッチや、マーク・ダイオンのプロジェクト案、ヤノベケンジの「メガロマニア」展のための構想、パナマレンコの設計図等よくもこんなもの収蔵してたな!という驚きの連続。
最後のドローイングセクションは、サイ・トゥオンブリーにポルケ、伊藤存に法貴信也と待ってましたの連続。
最後は金氏徹平に今村源、宮脇愛子の彫刻で締めるのもにくい。
この企画した学芸員の福元崇志さんとのインタビューは絶賛販売中です!
https://aholic.stores.jp/items/5ed5c76abd2178100e30c984

今後美術館に行ったらコレクション展をしっかり見ましょう。
ここに美術館の底力が表れてます。

ヤン・ヴォーも越境する線描展も共に10/11まで。こちら
僕が行った時解説付きのカタログがまだ出てなかった。。。早く出てくれー!!


目の前の大阪市近代美術館が外壁まで付いてた!2022年の開館が楽しみ!

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モリムラ@ミュージアム

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アート・プロジェクト KOBE 2019:TRANS- @ 神戸市内

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岡山行くので関西も回ってきました。
まずは神戸のグレゴール・シュナイダー。
この企画もう一作家いますがその人には興味ないのでスキップ。。。
シュナイダーもそこまで興味なかったんですが、うちのお客様で以前ドクメンタに行った時に彼の作品を体験して、それが頭から離れないという話を聞いて一気に興味津々。
先日六本木のWAKOでも観て面白かったので行くことに。

今回シュナイダーは「美術館の終焉ー12の道行き」と題して神戸市内10カ所12作品という恐ろしい企画。
作家の方もよくやったなぁと素直に感心するんだけど、そもそもよくもまあこんな特殊な会場を押さえたよなぁという。
そのほとんどが、マジで!?っていう作品ばかり。
作品には留というタイトルがついており、僕は番号関係なく、第8留の神戸市立兵庫荘から回ったのですが、どうやら1留から順番に回った方が良かったみたいです。どうもストーリーラインがあるらしく。
それにしてもその8留がまずすごかった。
低所得者の勤労者の一時宿泊施設なんだけど、なんとワンフロア丸々真っ黒に染めてた。
さっきまで誰かいただろうという雰囲気そのままで、布団がくちゃくちゃになった感じとか、タバコが積まれた灰皿とか囲碁盤とか、とにかくそのままの状態で真っ黒に染められてて異常すぎる。
そもそも入る時ペンライトを渡されるんだけど、マジで真っ黒でマジで怖い。
二段ベッドが何個かある部屋とか生々しすぎて。。。
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早速カウンターパンチくらったまま次、駒ケ林駅へ。
その駅直結の第9留もすごい。
ポンプ室を改造してアメリカがキューバに作ったグアンタナモ湾収容キャンプが再現されていて、ポンプ室の普通のドアを開くと真っ白な牢獄があって、元の空間が想像できないぐらい。すごい。
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その後第10−12留はふーんって感じでしたが。。。

移動して神戸駅へ。本来ここからがスタート。
第1、2留も微妙なのでスルーですが、第3留がすごい、というか場所がすごい。
旧兵庫県立健康生活科学研究所というところで、生物実験とかやってたっぽいラボの雰囲気が怖すぎる。
バイオハザードマークや放射線マークのついた部屋などがあり、どこまでが作品なのかよくわからず。
場の持つ力が強すぎる。。。
屋上から見た神戸の風景で少し癒されました。
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そして第4留。これマジですごい。ネタバレになるので秘密で。
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第5留の神戸ヴィレッジアートセンターでは映像がやってるんだけど、それよかここで第6、7留の見学予約をしなくてはならず、これが難儀。
電話では予約できないので、直接ここに来なくてはならないんだけど、見学開催日が限られてるのですぐに予約が埋まってしまう。
とはいえ、第5留の映像がなんと13時半からしか上映されなくて、それに合わせていくと予約が取れないというジレンマ。。。
結局僕がついたのは12時だったんだけど、最後の一人ギリギリでセーフ!あぶねー。
そしてその第6、7留がすごいんです。行かれる方は是非予約間に合わせてください。
この二つは個人宅なので住所完全非公開。
決められた時間に連れられていかなくてはなりません。
で、第6留が衝撃だった。
ガチで生活感溢れる家の中にパフォーマーが二人いて、ツアー参加者が見てる中普通に生活してる。
一人は風呂場でシャワー浴びててすりガラス越しにしか見えず、もう一人は2階で布団にくるまって本読んでる。。。
何を見せられてるんだwww
そして第7留はとんでもない家、家なのか??もうどこまでが作品なんだか。。。
こうしてシュナイダー体験終了。
なんとトータルで岡山芸術交流より時間かかってしまった。。。
皆さま行かれる際は十分時間とってください。
作品の詳細はCASAのこの記事が詳しいです。

神戸に潜む亡霊たちを探す芸術祭へ|青野尚子の今週末見るべきアート

11月10日まで。こちら
第6、7留の開催日時もここでご確認ください。


ジャコメッティと Ⅱ @ 国立国際美術館
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ジャコメッティによる矢内原の胸像がコレクションに加わったことによる展覧会。
前回1では、ジャコメッティと矢内原との関係性をそれはもう丁寧に展示されてて泣きそうになった。
そして今回は、その彫刻がいきなり初っ端から登場して、そこからジャコメッティの制作に纏わるテーマを、ジャコメッティ以外のコレクションで紐解いていくんですが、これがまた最高のキュレーション。
まずは身体。
シュテファン・バルケンホールや加藤泉、棚田康司等々身体に纏わる超豪華メンバーたち。
そして存在。
トーマス・ルフから石内都まで。
さらに不在。
内藤礼の死者のための枕から高松次郎の影まで。
歴史。ここに米田知子。
そしてそして、テリーサ・ハバード/アレクサンダー・ビルヒラーのジャコメッティの元恋人を描いた映像「フローラ」で完全涙腺崩壊。
もう何この布陣。最高すぎる。
外でやってた、関係性(コミュニケーション)をテーマにした加藤翼や小沢剛は少し蛇足だったかも。。。
やー、本当にこの展示は常設展と侮るなかれ。12月8日までなのでぜひ!

国立国際の前にできる中之島美術館、ボーリングが始まってました。2021年度開館だそうです。
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Stone Letter Project #3 @ 京都場
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以前から行きたかった京都場。
元染色工場を改築したギャラリー。
想像以上にすごい空間だった。。。
あまり展覧会やってないのが勿体無い。
今はリトグラフの展示をやってて、内海聖史さんらが展示しています。
京都芸大にプレス機と石版が大量に眠ってたらしく、それを京都場に運び込んでワークショップ。
版画って大変。。。
プロセスも多いし道具もいるし。
それぞれの作家さんがリトグラフというメディアを使って作ってるのが新鮮でした。


地点「ハムレットマシーン」 @ THEATRE E9 KYOTO
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展覧会じゃないけど毎度の地点。
新しい劇場のこけら落とし公演。
ハイナー・ミュラーの「ハムレット・マシーン」。
元々コラージュ的な作品らしいのだけど、さらに地点なのでもうマジでわけわからんw
いつもわけわからんのだけど、今回のは特に。。。
最後までノリについていけなかった。。。次回の「罪と罰」に期待!
ところで地点にハラスメント問題が出てるみたいです。こちら
確かにこのAさん、わかります。
何度か出てましたがいつの間にか消えてました。
多分、この記事はほとんど本当だと思います。
だけどね、僕も思ってたけどこのAさん完全に浮いてたんですよ。
やっぱ劇団にはカラーがあって、そこに染まれないとキツい。
2回か3回出てましたが、最後まで馴染んでなくて、僕もうーんと思ってました。
そしたら案の定こんな感じかーという。
こういうの難しいですね。
不当解雇っつっても、表現活動ですからね。論理的な理由だけでないのもあるよね。
とはいえ地点は何かしらの声明を出すべきだと思います。
実際このことは、後ろの人たちの会話で知ったんですが、これが不協和音になって少なくない人たちが地点の舞台を集中して見られないんじゃないかな。
劇団が大きくなった証拠でもあるけど、ここは正念場かも。
大好きすぎる劇団なので、本当にふんばってほしいです。

岡山芸術交流2019「もし蛇が」@ 岡山市内

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楽しみにしていた岡山芸術交流に行ってきました。
何と言ってもピエール・ユイグがアーティスト・ディレクターですからね。
もうこの時点で期待MAX。
前回のリアム・ギリックも素晴らしかったけど。

岡山芸術交流2016「開発」@ 岡山市内

そして発表されたタイトルが「もし蛇が」。
想像の斜め上行くわけわからなさすぎるタイトル笑
もう行くっきゃありません。
事前にある程度どんな感じか美術手帖の記事をいくつか読んでました。

緩やかにつながるアート。ピエール・ユイグがディレクションする「岡山芸術交流2019 IF THE SNAKE もし蛇が」が開幕
ピエール・ユイグが岡山芸術交流で目指すもの。「超個体(スーパーオーガニズム)」とは何か?
なぜ「IF THE SNAKE」なのか? ピエール・ユイグに聞く「岡山芸術交流2019」に込めた意図

で、早速総合的な感想ですが、

「わけわからん!!最高!!」

です笑
こんな展覧会観たことありません。
こんなものが日本で観られるなんて。
多分他の国でもここまでのものは観られないでしょう。
ただ、ほとんどの人にはお勧めできません笑
攻めすぎ!ある意味あいちより攻めてる!
上に写真載せてますが、もはやどれが誰の作品とかはどうでもよくなる。
どの作品がどうとかいう批評はこの展覧会では全くもって無力です。
互いの作品同士が干渉しあって、ぐちゃぐちゃに混ざり合う。
もう、この感覚は本当に最高。
一応キャプションもありますが、途中からもう見ませんでした。
やっぱりユイグはすごいなぁ。泣きそう。
ここ最近あいちのこともあって、美術業界内で「連帯」とかいう単語が飛び交ってますが、そもそもアーティストなんてそれができないからアーティストなんじゃないの、って思うんですよね。少なくとも僕はその言葉聞くだけで吐き気がします。
その点この岡山では「ただ共にある」という押し付けもない本当に清々しいと言っていいぐらいの在り方を見せられた気がします。
あと、展覧会見てたらわけわからんと思ってたタイトルもしっくり馴染んでくるのが不思議。
作品が生命体のように見えてくるのはすごい。
こういう展覧会の在り方があるのかーと目から鱗落ちまくりました。
アートクラスタは必ず行くべき展覧会です。
会場も固まってるので午前中から見始めれば余裕で観られます。(シネマ・クレールでやってる映像除く)
11月24日まで。こちら


ところで前回、ライアン・ガンダーによって破壊されてた駐車場が修復されてて小さく感動!
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そして、芸術交流ではないですが、岡山県立美術館でやってる熊谷守一太田三郎の展覧会が素晴らしいです。
熊谷の絵改めて観ると本当に不思議な絵。
あの独特の輪郭線、描いてるんじゃなくて、避けて塗ってるんですね。
そして太田三郎、前から好きだったけどまた好きになった。カタログ買いました。
津山に住んでらっしゃるんですね。
ってか、この美術館前回も参加してないんだけど、なんか確執でもあるんだろうか。。。
オリエント美術館すら参加してるのに。。。
大原美術館でやってる黒宮菜菜の展示も観たかったけど力尽きました。。。

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蛇足。(蛇だけに)
岡山行かれる方にお勧めご飯情報。

味司 野村
讃岐の男うどん
カフェ キツネ ロースタリー

ご当地の「デミグラス丼」が食べたい人は野村へ!
岡山で讃岐うどんってって思うかもですが、男うどんうますぎ。
そして最近できたおしゃスポットカフェキツネ。
芸術交流会場の旧福岡醤油建物のすぐ近くです。
隣は近代名作家具を扱うGALLERY SIGNさんが!

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「ジャコメッティと I」 @ 国立国際美術館

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家族の用事で関西に帰ってました。
本当は体調最悪だったのだけど、折角なので京都大阪。
東京帰ってきて病院行ったらえらいことになってたけどまあ行って良かったです。

何と言ってもよかったのが表題の「ジャコメッティと I」。
企画展ではなくコレクション展なのだけど、企画展と言っちゃっていい内容だった。
ジャコメッティの盟友矢内原伊作の彫像を国内で初めて収蔵した記念の展示。
矢内原の彫像が日本になかったなんて意外だったけど、そもそも完成した作品が2体で、鋳造合わせても世界に7体のみだそう!
矢内原の書いた「ジャコメッティ」を読んだけど、作っては潰しての繰り返し。モデルを前に叫ぶしもうほんと際どい笑
わざわざ日本から矢内原を呼んでモデルをさせても結局完成しないとかもう大変。。。
そんな貴重な矢内原の彫像がついに日本へ!
国立の美術館は何年に一回か特別予算というものが付くそうです。
これは本来の収蔵予算とは別に、「未来の日本に有効となる作品」の為の収蔵予算、だそう。正しい言い方は忘れた。
今回はこの作品が選ばれました。
お値段は聞きましたが公開していいのかわからないので気になる方はお店に来てください笑

さて、展示の内容は前半はジャコメッティと同時期の作家の作品や、身体にまつわる作品をコレクションから。
正直この辺は無理矢理感がありましたが、後半がえげつなかったのです。
ついに矢内原の彫像の部屋へ。
まず冒頭、ジャコメッティのお言葉が素晴らしい。

「確かに私は絵画と彫刻をやっている。そしてそれは初めから、私が絵を描き出した最初から、現実を捉えるため、自らを守るため、自らを養うため、大きくなるためだ。大きくなるのは一層よく自らを守るため、一層よく攻撃するため、掴むため、あらゆる面であらゆる方向に可能の限り前進するため、飢餓に抗し寒さに抗し死に抗して自らを守るため、可能の限り最も自由になるためだ。可能の限り最も自由になるのはー今日の私に最も適当な手段でー一層よく見んがため、周囲のものを一層よく理解せんがため、一層自由になるために一層よく理解せんがためだ。可能の限り大きくなるのは使い果たすため、仕事の中で可能の限り自分を使い果たすため、私の冒険を敢行するため、新しい世界を発見するため、私の戦いを戦うためだ。戦いの悦びのため?戦いの歓喜のため?勝ちまた敗れる悦びのためだ。」
アルベルト・ジャコメッティ(訳:矢内原伊作)
ピエール・ヴォルドゥーのアンケート「各個人における現実」への回答
『XX siècle』第9号、1957年6月、35頁


なんだこの格好良い文章は。。。
矢内原もジャコメッティは文章もうまいと書いていたけれど本当に惚れ惚れする。
「勝ちまた敗れる悦び」。素敵です。

そして肝心要の作品がこちらです。

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ああ、もうなんて素晴らしいんだろう。
似てるとか通り越して矢内原伊作の塊。
これ一作でものすごい説得力。
やっぱモデルとの関係性をある程度知ってると違いますよね。
上の二人の写真とか最高です。
さらに奥の部屋には矢内原を書いたドローイング、というか落書きとかまで。
ほとんどが神奈川近美でびっくり。こんな持ってたんですね。
さらに奥では、ジャコメッティとの日々を矢内原が綴った手帳やジャコメッティが矢内原に送った手紙、二人の写真など、もうこれ見てたら泣けて来て仕方なかった。。。
いつだったか、国立新美術館でジャコメッティ展観た時はほとんど感動なんてなかったのに、圧倒的に規模の小さいこの展示は、その何倍もの感動。
やっぱりね、展示への愛のかけ方が違う。
所詮国立新美術館のは海外からの巡回ですよ。
コレクション展でここまでしっかりした展示を見られるとは思っても見なかったので本当にびっくりでした。
展示室の使い方もゆったりとしていてとても良かった。
この展示は8月4日からで、なんと「I」があるからには「II」もあります。こちらは8月27日から。これも行きたいなぁ。。。

ちなみに下の企画展「抽象世界」も想像よりは良かったけど、あまりぱっとした印象がない。。。
仕切り壁がゼロで広場みたいな感覚は楽しかったけど。
なんか80年代といい大味の展示増えてきてないか?国立国際。
ジャコメッティみたいな展示ができるポテンシャルがあるんだからもっと頑張ってほしい。

ところでなぜか過去の美術館報が無料配布されてた。
キリがないので持って帰らなかったけど。。。

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「セレブレーション-日本ポーランド現代美術展-」 @ 京都芸術センター

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日本とポーランド国交樹立100周年ということで企画された展覧会。
本当は京都市内でいくつか分散してるのだけど、僕が見たのは芸術センターのみ。
それにしてもなんでタイトル「セレブレーション」なんだろう。
全部観てないからなんとも言えないんだけど、芸術センターに関しては「気持ちの悪い」作品が多くてびっくり。
特にギャラリー北と南。まさかどっちとも日本人だったとは。実際見てください。
しかし何と言っても見たかったのは今村くん。
やっぱりどこでやってもブレない。
そしてライトがさらに小さくなって進化してる!
新しい展開も見え隠れしててこれからさらにまた楽しみになる。

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あとちょうど友人の堤加奈恵が制作室を借りてたので覗きに行きました。
フィンランドから帰国したばかりで現地で作ってた作品も見れたし久々に再会できて良かった!
帰国してから色々考えることもあるだろうけど、迷いながら色々作って欲しい。楽しみです。

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