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池田亮司展 @ 弘前れんが倉庫美術館

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今回の旅の最大の目玉!
2020年に開館した弘前れんが倉庫美術館です。
もともとこの建物は、実業家で酒造家であった福島藤助によって1923年に建てられた酒造工場でした。
福島は建設当初から「仮にこの事業が失敗しても、これらの建物が弘前の将来のために遺産として役立てばよい」と語っていて、その100年後美術館へと繋がるという壮大なストーリーがあります。
赤レンガの屈強な建物は戦後も生き残り、青森のリンゴを生かした日本初のシードルを製造し、その後ニッカウヰスキーに引き継がれましたが工場移転に伴い1965年に閉鎖。
その後も政府備蓄米倉庫として利用されたりしていましたが、今の美術館へと繋がるきっかけはなんといっても弘前出身の奈良美智。
初の大規模巡回展「I DON’T MIND, IF YOU FORGET ME.」が煉瓦倉庫を最終会場として2002年に開催され、約6万人の来館者を迎え、その後も、「From the Depth of My Drawer」(2005年)、「YOSHITOMO NARA + graf A to Z」展(2006年)が開催されました。
それから10年以上の歳月が流れて、ようやく現在の弘前れんが倉庫美術館へと生まれ変わったのです。
改修を手がけたのは田根剛。
田根さん、あんま好きじゃないけど、この建物はさすがですね。
建物そのものが凄いけど、金色の屋根もめちゃくちゃ自然だし、美術館としても展示室の配慮がかなり行き届いてました。
入口入ると大貢献者の奈良さんの犬がいて、その奥にはジャン=ミシェル・オトニエルの作品。

で、本番です。
この美術館、早く行きたいと思いつつ、僕の好きな展示がやってなくて、いつかこれだ!って時に行きたかったのです。
そして発表されたのが池田亮司展。
キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!
ってことで、期待に胸膨らませていざ!!!


「point of no return」(2018)
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「data flux [no1]」(2020)
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「data verse 3」(2020)
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「exp #1,2,3,4」(2020-22)
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「grdid system [no2-a],[no2-b],[no2-c],[no2-d] (2022)
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「data lecture [no1]」(2018)
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「data scan [no1b],[no2b],[no3b],[no4b],[no5b],[no6b],[no7b],[no8b],[no9b] (2011-22)
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「data scape [DNA]」(2019)

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エグかった。。。
本当に来てよかった。。。泣
最高に素晴らしかったです。。。
初っ端から光に飲まれて、終始音と映像の洪水状態。。。
言葉になりません。
写真載っけまくってるけど全然伝わらない。
そもそも暗いわハレーション起こりまくるわで全然うまく写真撮れないw
これは体験しないとわかりません。
チーム某の何兆倍も凄まじい体験ができます。
最高とかエグいとかちょっとバカみたいな感想しか出てこないけどマジで凄いです。
池田さんの空間の使い方が抜群にうますぎる。
掴みの「point of no return」から魂持ってかれるし、通路を利用した「data flux [no1]」も極上。
そこからクライマックスの「data verse 3」はマジでやばかった。。。あの大空間を圧倒してました。
「exp #1-4」はあの窪みの空間中々難しそうなのに、この為に作られた空間ですか?ってぐらい完璧。
2階の「data tecture [no1]はまさかの中に入れて完全没入した。
池田さんの展示いくつか観てるけど今回がもっとも素晴らしかった!!
8月28日までなので必見です!!!こちら

それにしてもこの空間、めちゃくちゃ可能性ありますね。
展示室がバリエーションに富んでるのでインスタレーション作家の個展をバンバンやるべき。
ここでカプーアとかオラファーとか観れたら最高だろうな。。。
次回はこの美術館のきっかけとなった奈良美智展のドキュメント展らしいけど、そんなんじゃなくて、もっとガッツリやって欲しいなぁ。。。
ってまあ、遠いのでいい展覧会ガシガシやられても困るんだけど。。。
金沢と同じく年2回の企画なので、来年の夏でいい企画期待してます!!


展示観終わったらお隣のカフェレストランで休憩。
そこで造られてるシードルは必ず飲みましょう。
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以上青森編でした。

名和晃平 生成する表皮 @ 十和田市現代美術館

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開館した2008年以来の14年ぶりの訪問!!こちら
そんなに時が経ってたなんて。。。恐ろしや。。。
当時も曇りでしたが今回も曇りw
この美術館は曇りが似合うと言い聞かせてます。
外には鈴木康広のリンゴの彫刻や奈良美智の壁画が増えてました。

で、現在この十和田市美術館では名和晃平展が開催されております。
名和さん、最近の作品、お世辞にもいいとは言い難いので正直ほぼ期待せずでした。
が、なんと今回の展示されてる作品はどれも良質な名和晃平でした!!
何と言っても今回の目玉である新作のBiomatrix(W)は最高でした。
シリコンオイルがグリッド状に気泡を生成する様は一生見ていられる。。。
2018年のSCAIでの個展でも出してましたが、いい作品ですね。
そして、この冬にNomartで展示してた学生時代のドローイングと新作のドローイング。
新作のドローイングもここ最近の中では特に良かったけど、やっぱり学生時代のドローイングが良い。。。
最近のドローイングはシステムに縛られてる感じがあるんですよね。
これはサンドイッチという工房システムに依るところも大きいとは思うんだけど。
僕はGUSHぐらいまでの名和さん自身が没入するように描いてたドローイングがやっぱり好きだな。
で、常設に新たに加えられた名和晃平を代表するPixCellの鹿の作品。安定の良さ。
やっぱり、名和さんって、無形のものや既にあるものに付け加えるような作品は安定感あります。
正直彫刻家という肩書きなんだけど、造形センスはそこまでないかと。。。
最近の3Dの作品とかは絶句するぐらい良くないと思います。
この辺の作品まだ深化できそうなのでこっちで行って欲しいな、と改めて思いました。


さて、14年ぶりの訪問でしたが、前回は室内の展示撮影不可だったのかブログに載せてないので、前回載せてない分を載せていきます。
塩田千春とレアンドロ・エルリッヒが新収蔵。
エルリッヒの作品、示し合わせたように子供達が入ってきてくれて良い絵が撮れましたw
こんなのあったっけ?ってやつ何個かあったけど記憶にないだけだった。。。

ロン・ミュエック「スタンディング・ウーマン」
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山本修路「松 其ノ三十二」
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塩田千春「水の記憶」
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ハンス・オプ・デ・ビーク「ロケーション(5)」
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トマス・サラセーノ「オン・クラウズ(エア・ポート・シティ)」
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オノ・ヨーコ「念願の木」「三途の川」「平和の鐘」
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アナ・ラウラ・アラエズ「光の橋」
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栗林隆「ザンプランド」
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フェデリコ・エレーロ「ウォール・ペインティングミラー」
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マリール・ノイデッカー「闇というもの」
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ボッレ・セートレ「無題/デッド・スノー・ワールド・システム」
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ラファエル・ローゼンダール「RR HAaiku 061」
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レアンドロ・エルリッヒ「建物ーブエノスアイレス」

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あといくつか誰のかわからないものも。。。(そもそも作品なのか?)

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カフェでは大岩雄典さんがトークしてた。これは後述。
ショップで探してた飯川雄大さんのヨコトリの冊子が売ってて大興奮で購入!
飯川さんは市内を走るバスのデコレーションを担当してます。ステキ!

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14年前になかったと言えば美術館前の道路渡ったアート広場。
街をアートが侵食していくようで面白い。

エルヴィン・ヴルム「ファット・ハウス/ファット・カー」
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草間彌生「愛はとこしえ十和田でうたう」
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ジャウメ・ブレンサ「エヴェン・シェティア」
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インゲス・イデー「ゴースト/アンノウン・マス」
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ニュー-テリトリーズ / R&Sie(n)「ヒプノティック・チェンバー」

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最後に、今回最も観たかったのが目[mé]が作った「space」。
スナックの入ってた空き家の2階をスパン!とくり抜いてできたような空間。相変わらずクレイジー。
そこに前述の大岩雄典さんが個展を開催していました。
正直わかりにくい作品で、美術館の中にもPにまつわるものが置いてたらしい。
って、さっき誰のかわからない作品書いてたのそうやん!書いてて今気づきましたw (プラモデル、ペット、パラシュート?)
今後も惑星ザムザに参加してた青柳菜摘さんや百瀬文さんがここで個展するそうで今後も楽しみ。

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名和晃平展は11月20日まで。こちら
大岩雄典展は9月4日まで。こちら


それにしても十和田、寂れてますね。。。
バスの時間とか潰せる場所がほとんどないです。。。
僕は八戸を拠点に動いてて、八戸からは前投稿のブックセンターの目の前のバス停から出てるバスで1時間半ぐらい。
グーグルマップではそのルートなぜか出てこないのでご注意ください。こちら

で、八戸はというと、昨年八戸市美術館がリニューアルして話題になりました。
が、実際行ってみると、これは美術館と呼べるのか??という代物。。。
ジャイアントルームというでっかい吹き抜け空間が売りなのですが、特に展示室というわけでもなく市民の憩いの場って感じで、それだったら美術館って呼び方しなくて良いんじゃない?とすら思いました。
やってる展覧会もアレだったので観てないですが、あまりに勿体無かった。。。
せっかく八戸いい街なのに本当に悔しい。。。
次回の佐藤時啓の展示はちょっと期待できるけど。。。
また八戸行きたいのでぜひぜひ凄い展示やってください!!!

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アヴァンガルド勃興 近代日本の前衛写真 / メメント・モリと写真 ー死は何を照らし出すのか @ 東京都写真美術館

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マン・レイ
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ウジェーヌ・アジェ
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ブラッサイ
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ハンス・ベルメール
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矢野敏延
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小石清、中山岩太、安井仲治
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中山岩太
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平井輝七
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ハナヤ勘兵衛
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小石清
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山本悍右
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後藤敬一郎
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吉崎一人
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瑛九
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恩地孝四郎
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永田一脩
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濱谷浩
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今写真美術館でやってる「アヴァンガルド勃興」と「メメント・モリ」観れば、古今東西の大体の写真史が掴めるというとんでもない企画をやってます。
前者では1930年代から40年くらいまでに起こった日本の前衛写真を、後者では「死」にまつわる世界中の近代写真を通覧できます。

まず「アヴァンガルド勃興」ですが、一言で言うと「日本前衛写真ベストアルバム」です。
これだけの作品が一堂に会するなんてそうそうないのでは。。。
冒頭はその日本前衛写真に影響を与えたマン・レイやアジェ等が展示されててこの時点ですごい。
ブラッサイ、改めて観ると本当に美しいですね。
そこから、大阪、名古屋、福岡、そして東京という流れで地域ごとに見せていくのもとてもわかりやすい。
特に大阪は前衛写真の宝庫なのでめちゃくちゃ見応えがあった。
出てる作品何度もイメージで観たことあるものばかりで、それらのオリジナルプリントがずらっと並ぶ展示室は異常でした。。。
特に小石清のプリントはすごく物質感が強くて不思議だった。
欲を言えば安井仲治をもっと観たかったけど、中山岩太の代表作いっぱい観れたからいいや。
その後に続く名古屋、福岡に関しては、昨年開催された名古屋市美の「写真の都」展と、福岡市美の「ソシエテ・イルフは前進する」展から美味しいとこどりって感じで、東京ってやっぱり恐いな、と思いました。。。
最後の東京編に出てた永田一脩の「手」は、まんま冒頭のマン・レイなんだけどオマージュなのかな?
あと、なぜ野島康三が出てなかったんだろう。。。かなり重要人物のはずなんだけど。。。
最後の最後、濱谷浩で終わってるのも、戦後に続く流れを表してて素晴らしい終わり方。
特に「敗戦の日の太陽」が最後って、このまま下の階の「メメント・モリ」への流れもあって凄い。たまたまかな?
僕は昨年写真の授業をやったりとかで、かなりこの辺は勉強したので、それの総ざらいって感じでした。
授業気になる方は是非動画でご購入を!これ観てこの展示観ればカンペキ!こちら


で、下の階の「メメント・モリ」も凄かった。。。
こちらでは上の階ではカバーしきれない世界中の戦前戦後の写真がずらりと。
冒頭はハンス・ホルバイン(子)の版画から始まるのも憎い。
そのまま本展示に進むと藤原新也の言葉が掲げられてる。
特にこのパンデミック真っ只中に死を考えることの意味。
そして、写真そのものが死を象徴しているというソンタグの言葉も印象的。
写真は撮られた瞬間に過去になり、それがそのまま残るという恐ろしいメディアでもあるのですよね。
そのことは、ソンタグだけでなく、バルトの「明るい部屋」でも述べられてるところ。
ということで、やや暗いテーマではあるものの、向き合うべき写真たちがずらりと並んでます。
戦前のユージン・スミス、ロバート・キャパ、ウォーカー・エヴァンズらが写し出す「大きな死」から、荒木経惟の「センチメンタルな旅」に「個人の死」に至る流れは、命に変わりないことを教えられます。
荒木の「センチメンタルな旅」の宣言文の展示も良かった。
そこからリー・フリードランダー、ロバート・フランク、ウィリアム・エルグストン、ダイアン・アーバスと今や近代アメリカ写真を代表する写真家たちの写真が次々と現れるのも凄かった。
彼らの写真に直接死は登場しないものの、生きることの過酷さや孤独が現れています。
そして最後は日本の近代、藤原新也と東松照明の登場。ひえぇ。
小島一郎の青森の生活を撮ったモノクロームも印象的でした。


一館でこれだけ歴史の代表作を一気に観られる機会はそうそうないのでオススメ。
「アヴァンガルド勃興」は8月21日まで。こちら
「メメント・モリ」は9月25日まで。こちら

自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで @ 国立西洋美術館

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リニューアルされた国立西洋美術館に行ってきました。
下手したら学生以来の来訪かも。。。
なのでリニューアルといってもどこが変わったのかよくわかりませんでした。。。
確かに言われてみれば前庭が広くなったような気も。。。
それはともかく、今回はドイツのエッセンにあるフォルクヴァング美術館のコレクションと西洋美術館のコレクションとのコラボで、なんとリヒターが展示されるということで行ってきました。
正直ほぼリヒター目的だったのですが、展覧会が普通に良くてびっくりしました。
タイトルの「自然と人のダイアローグ」というのが見事に反映されてます。
こういうコレクションの展覧会って、無理矢理タイトルつけてただ作品並べてるだけってのが多いのですが、今回の展示はちゃんと軸がしっかりしていて本当にいい展示。
海外のコレクションと自館のコレクションを混ぜるってのも中々ないですよね。
画家の自然へのまなざし(畏怖、憧憬、崇高)がじわじわ沁み渡るような展示で途中泣きそうになってました。

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最初のマネの嵐の海の絵からもうやばい。
船の描き方が異常すぎる。。。やっぱ天才。
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続くモネもヤバい。なんだこの筆致は。。。
モネ、昔は「おばさんが好きな絵」って感じで気にも留めてなかったけど、年々いいですね。
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そしてリヒター。
モネとの共演ですが、もっと違う絵があっただろうに。
リヒターの絵がこれだけシンプルなので、モネもシンプルな絵をおいて欲しかったな。
まあ、そこは箱根に譲りましょう。。。
それにしても雲だけでこれだけ見せられるのはやっぱり凄い。ずっと見てられるよ。。。
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いきなり前半に僕的ハイライト(リヒター)が来てしまったのでどうかと思ったんだけど、ここからがこの展覧会の凄いところだった。
リヒターがお気に入りのフリードリヒの作品から、ヨハン・クリスティアン・クラウゼン・ダール(長)の窓からの風景に、自然へのまなざしが強く反映されててめちゃくちゃエモい!!
窓はアルベルティを引くまでもなく絵画のメタファーなので、絵画内絵画のようなメタ構造が読み取れてとても面白い絵でした。
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このフォルクヴァング美術館蔵のクールベの波もめちゃいい。。。
お隣にももう一点クールベの波があってそっちは西洋美術館蔵。大陸を超えた壮大な共演。。。
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そして森。
ロヴィス・コリントの「樫の木」とクリスティアン・ロールフスの「森の中」が素晴らしかった。
しかもこの2点はそれぞれ所蔵が別ってのがこの展覧会の本気さを感じられます。
ちなみに前者が西洋美術館蔵で後者がフォルクヴァング美術館蔵。
写真撮れなかったけどマックス・エルンストの森の絵とイヴ・タンギーの絵も素晴らしかった。
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この後もセザンヌやゴッホらのビッグネームが続いてヤバすぎ。
このホドラーの絵も最高すぎる。。。
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モンドリアンのこの時期の作品を持ってくることで、自然を解体していく様も入ってきて素晴らしい。
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ゴッホもやっぱいいよなぁ。
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最後はモネの圧巻のラスト。
しかも一枚は第一次世界大戦でボロボロになった睡蓮でめっちゃかっこいいやないか。。。
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いやはや本当に素晴らしい展覧会でした。ありがたい。
この2館がいいもの持ってるのは言うまでもないけど、今回はキュレーションが抜群だった。
一流の素材(作品)を一流のシェフ(キュレーター)が一流の器(建築)に盛り付けた極上フルコース。
リヒター目当てだったのに、見終わった時にはそういえばリヒターもあったな、ぐらいの印象。
9月11日までやってるので是非!こちら


そして常設。
ほとんど来てないけどやっぱいいもの持ってるなぁ。
ハンマースホイ展も行きたかった。。。
ルーベンスの子供の絵は東近美の眠り展に出てましたね。
他にもブリューゲルやクールベやボナールもいいの持ってる。
今回みたいにいい企画展いっぱいやってくれたらもっと来たいのにな。。。

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そして何と言ってもこの美術館は国内唯一のコルビュジエ建築で東京唯一の世界遺産!
この美術館、見た目よりも広くて凄いんです。お陰で見終わった頃にはクタクタ。。。
これを建てたコルビュジエも「無限成長美術館」を謳っていて、コレクションの増加ともに展示室を増やすシステムらしい。メタボリズムの先をいってる。。。
そういえばコルビュジエが建てた美術館って他にないのでは?
19世紀ホールとかやっぱいいですね。
コルビュジエの絵画展もやってるけどこちらは才能あまりなかったのかな、って思える内容で逆に可愛い笑

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新しいエコロジーとアート @ 東京藝術大学大学美術館 本館3F, The 5th Floor
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川内倫子
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リリアナ・ザパタ
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小谷元彦
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エレナ・トゥタッチコワ
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石上純也
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HATRA + Synflux
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本田健
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リヴィタル・コーエン&テューア・ヴァン・バーレン
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AKI INOMATA
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スプツニ子!
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黒沢聖覇
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毛利悠子
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長谷川祐子の藝大退官記念展が藝大美術館本館と5th floorの2会場で展開しています。
藝大美術館、いつも陳列館の方しか行かないので本館はもしや初かも。
確か5th floor主催してる人も長谷川ゼミの卒業生なんですよね?
「新しいエコロジーとアート」と言う直球なタイトル。
正直昨今のSDGsとかほとんど興味ないんで、大丈夫かな、と思ってましたが、多分彼女の言う「エコロジー」って持続可能性とかいうよりももっと広義に人が生きていく環境のことを言ってるんじゃないかと展覧会を観ていて思いました。
メタバース系の作品もいくつか出てきていたのがその辺の顕著な傾向かと。
ただ、全体的にまとまりがないなぁという印象でほとんど集中できなかった。
もっと作家絞って大きな作品とかあれば見やすかったのかな、とも思いました。
AKI INOMATAさんの代表作が一気に見られたのとかは良かった。
5th floorの黒沢聖覇さんの作品もとても良かった。サウンドデザインがめちゃかっこ良すぎて全編見ちゃった。
1991年生まれで博士課程在籍中という若さ。。。凄い。。。
毛利さんもサウンドインスタレーションで新鮮だった。
とまあ個々に面白いのはあったけどでもやっぱ個人的にはあまり好きな展覧会ではなかった。
6/26まで。こちら

ゲルハルト・リヒター Drawings 2018-2022 and Elbe 1957 @ WAKO WORKS OF ART

この一週間ぐらいで観たギャラリーの展示まとめ。

まずは六本木エリアから。
リヒターに鈴木理策、米田知子に菅木志雄。。。
さらにまだカプーアもやってて、クリストとジャンヌもあったしこの週は俺得エリアでした。
WAKOのリヒターは1957年のまだ東ドイツにいた頃の版画と近年のドローイングを並べた展示。
東ドイツの頃から抽象化しててめちゃカッコいい。。。
しかしそれよりも何よりも最新作(2022年4月1日)のドローイングがめっちゃいいってどういうこと。。。?
正直東近美のリヒター展に出てたドローイングはピンとこなかったんだけど、また進化してらっしゃる。。。
今年90歳なんだけどこの人どうなってるの。。。
鈴木さんと米田さんの写真も相変わらず素晴らしい。。。
鈴木さんのディプティック、実は全然繋がってないの面白い。
菅木志雄の奥の部屋のインスタレーションもバリバリによかった。。。
あとはタムラさんのワニ馬鹿らしすぎて笑ったw

ゲルハルト・リヒター Drawings 2018-2022 and Elbe 1957 @ WAKO WORKS OF ART (-7/30 要予約)
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鈴木理策 「冬と春」@ TAKA ISHII GALLERY (-7/2)
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米田知子 残響―打ち寄せる波 @ ShugoArts (-7/9)
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菅木志雄「有でもなく無でもなく」@ 小山登美夫ギャラリー (-7/9)
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平子雄一 FOOTPRINTS @ KOTARO NUKAGA (-6/25)
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田島美加 Spectral @ TARO NASU (会期終了)
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タムラサトル ワニがまわる @ 国立新美術館 (-7/18)
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その他銀座やら上野やら新宿やら。
竹村・鬼頭夫妻のコラボ観ててしんどい。。。
絶対竹村さんだけでいい。明らかに悪影響だと思う。。。
田口さんの展示、エルメスにしてはめっちゃ大人しくてやや物足りない。。。
しりあがりさんはかわいいけどそれ以上の感想が浮かばないw
和田さん初めて観たけど、ステートメントで萎えた。。。
誰がブロンズのバナナ見て「人間の差別意識と優越感に対する批判が込められてる」と思うねん。。。
ブランデーが入ってる鏡面の作品は少し面白かった。
って文句ばっかり言ってますが、最後にKENJI TAKIでやってた渡辺英司さんは最高でした。
図鑑から魚切り取って並べるってだけの作業なんだけどとっても豊か。
やっぱベテランは素晴らしいっす。

竹村 京・鬼頭 健吾「色と感情」@ ポーラミュージアムアネックス (-7/24)
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田口和奈展「A Quiet Sun」@ エルメス Le Forum (-9/30)
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しりあがり寿 心頭滅却すれば火もまたCOOL!!銀座展 @ 銀座三越 本館7階 ギャラリー (会期終了)
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和田礼治郎「Market and Thieves in a Cloister」@ SCAI THE BATHHOUSE (-7/9)
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渡辺 英司 - エデンの海 @ KENJI TAKI (会期終了)
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以上!

「クリストとジャンヌ=クロード "包まれた凱旋門"」@ 21_21 DESIGN SIGHT

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昨年開催されたクリストとジャンヌ=クロードの「包まれた凱旋門」のドキュメント的な展覧会が21_21で始まりました。
開催日は2人の87回目の誕生日に当たる6月13日。
そう、この2人は同じ年の同じ日に生まれたのです。。。運命。。。
21_21は以前にもジャンヌが亡くなってすぐに回顧展を開催したりと、この2人への尊敬と愛情が半端ない美術館。
布を使って創造する2人と、三宅一生のクリエイション魂がつながる場所でもあるのです。

で、展示なんですが、正直実物見てしまった僕としてはまあこんなもんだよね、という感想。。。
ドローイングもコピーだったし。。。
とはいえ、2人の人生を編むように進むストーリーのある展示で、もう愛しかなかった。
凱旋門の映像見ながらもしかしたら自分もここに映ってるのかも、と思うと改めて「歴史的瞬間」に立ち会ったんだなぁとしみじみ。
本当に昔のことのようで、あれは夢だったんではとすら思います。
もう2人に出会えないのかと思うと寂しい。。。苦しい。。。
会期が来年の2月12日までとめちゃくちゃ長いので是非観に行ってください。こちら

スタッフのユニフォームが凱旋門プロジェクトのそれでめちゃ羨ましかった!!
これ着るためにここでバイトしたい。。。

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クリスト&ジャンヌ・クロード講演会@京都造形大学

ゲルハルト・リヒター展 @ 東京国立近代美術館

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ついに、ついにやって来ましたこの時が。。。
日本では16年ぶり、東京の美術館では初のゲルハルト・リヒター展です!
もうあれから16年も経つのか。。。
16年前の金沢21美と川村はどちらも行きました。
今見返したら金沢2回も行ってるww こちら
川村はこの時初めて行って雪積もってたんだよな。。。こちら
にしてはほとんど感想書いてない。。。
16年経てば曲がりなりにも文章力も上がってるのですね。

とまあ、そんな待ちに待ったリヒター展。
今年最注目の展覧会と言っちゃっていいでしょう。
今回も東近美と豊田の2会場開催ですがどっちも参りますよ。
なんでも東近美はリヒター本人監修、豊田は作品数増とのこと。鬼。
今回の出品作の殆どがリヒター本人所蔵のと、2019年に設立されたリヒター財団からのもので、展覧会に賭ける意気込みが伝わってくる。。。
正直想いが溢れすぎて何から書けばいいのかと途方に暮れておりますがとりあえず進めましょう。

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まず入ってこの光景。やばい。
いきなりそこら中で色んな楽器が大音量で鳴りまくってる印象。。。
しかも入って左の部屋がいきなり今回の目玉の「ビルケナウ」!!
待って、まだ心の準備できてないから。。。
とりあえずその部屋は後回しにして入って右の壁から。
で、いきなり僕がずっと観たかった作品「アブストラクト・ペインティング」(1992)が登場して動揺。。。
この作品は僕が学生の時に買った2002年のMoMAの回顧展カタログの表紙になってた作品なんですよ。
当時8000円ぐらいして、貧乏学生には痛すぎる出費だったのですが清水の舞台から飛び降りる勢いで購入。
今思えばこれが今のコレクションの原点。
この回顧展はリヒターの評価を決定づけた展覧会で、観覧するのに長蛇の列ができたとか。
この時点で70歳だったのに、これ以降も凄い作品バンバン手掛けてるんだから怪物すぎる。。。
で、この作品、なんとアルミに描かれているんです。
これは図録では全くわかってなかった発見。
実際見てみると下のアルミが透けて見えて照明でキラキラ反射するんですね。
やっぱり実物は違う。。。泣きそう。。。

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続いてアブストラクトペインティングが続きます。
しかも2016年とか2017年とか比較的新しい。
2017年を最後に油彩は描いてないそうで、今回その最後の作品も出てます。
そりゃ80過ぎてあんなでかい板でこすったりするんだから体力が持たないよね。。。
それにしても色数がめちゃ多くてとても80過ぎのおじいちゃんの絵とは思えない。。。

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アブストラクトに並んで彼の代表作となるのが「グレイ・ペインティング」。
リヒター曰く、グレイという色を「なんの感情も、連想も生み出さない「無」を明示するに最適な色」と表現しています。
今回出品されてるグレイの絵画たちはそれぞれ独特のテクスチャーがあっていつまで見てても飽きない。。。
絵画というよりそういう物体に見えてくるから不思議。

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最初の部屋の中央には「窓展」にも出てたガラスの作品「8枚のガラス」(2012)が鎮座。
作品や観客を映し出しています。
リヒターは自身のことを画家ではなくイメージメイカー(Bildermacher)と名乗っていますが、この言葉は言い得て妙というか、彼は絵画における像も、鏡やガラスに映る像もほとんど等価に扱ってる節があります。
彼自身の言葉で言えば「シャイン(Schein)」、つまり仮象、光をそのキャリアで追い求めてきました。
そもそも彼のキャリアのスタートとなったフォトペインティングは写真という像(=Schein)をひたすら絵画に反映させる作業で、「創造」という言葉からは少しズレた試みだったように思います。
展覧会において反射を伴う作品がいくつか出て来ます。
豊島にある恒久作品もいつか観に行きたい。。。

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「像」をさらにラディカルに推し進めたのが「カラーチャート」と「ストリップ」のシリーズ。
カラーチャートは画材屋にある色見本が最も美しい絵画だというのが発端で始まり、最終的にケルン大聖堂のステンドグラスに至るまで推し進めた作品群。
今回は「4900の色彩」(2007)が出品されてて、会場によって構成も変化するとのこと。
「ストリップ」は1990年に描いた抽象画をコンピューターで解体していき出来上がった像。
最終的に10mにも及ぶ長いストライプ状の「絵画」。
「絵画」と言っても画家の手ではなくプリントアウトによって出来上がってるもので、めちゃくちゃラディカル。
この作品は冬に大阪のヴィトンでも観ました。

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そしていよいよ「ビルケナウ」。。。
2014年に完成した今作は、リヒターが半世紀以上にも及ぶ長いキャリアの末にたどり着いた一つの境地といっても過言ではないでしょう。
彼はナチスが政権を担う1年前の1932年にドレスデン郊外に生まれ、その後叔母を強制収容所で亡くし、叔父も戦死、ドレスデン爆撃の際は13歳。
彼は戦争をリアルに体験した世代です。
その後もドイツが東西に分裂する最中、1961年、ベルリンの壁が築かれる5ヶ月前に東ドイツを抜け出し西ドイツに入って、デュッセルドルフアカデミーに入学します。
この辺のことは昨年公開された映画「ある画家の数奇な運命」でも描かれていましたね。
アドルノの「アウシュヴィッツ以後、詩を書くことは野蛮である。」という言葉は彼の中でも通奏低音のように響きます。
実際1986年のベンジャミン・ブクローとの対談でも「ドイツ、あんな過去をもったドイツでは、なにも生まれるはずがないと思っていた。」と述べています。
それでも1962年から始まったフォトペインティングでは、死んだ叔母や叔父の写真を描き写したり、爆撃機の写真を描いたりと戦争にまつわる絵画をいくつか制作したり、ナチスの安楽死政策に主導的役割を果したヴェルナー・ハイデの写真を描いた『ハイデ氏』(1965)という作品も描いています。
その後も1988年にはドイツ赤軍のテロリストたちを描いた「1977年10月18日」の絵画群や、ドイツの国会議事堂に掲げたドイツ国旗を表す黒・赤・金の作品など、ドイツの歴史に纏わる作品を定期的に制作してきました。
そのキャリアの中で何度も試みては挫折していたのがアウシュビッツという主題。
彼の中でこの主題は大きな十字架として背負い続けていたものでした。
そしてついにその時が訪れました。
制作された4枚組の大作は、アウシュビッツ内でゾンダーコマンドと呼ばれるユダヤ人捕虜の中から選ばれたガス室と火葬場の運営を任された人物が命がけで撮った4枚の写真が元になっています。実際その後この人物は収容所で殺害されているそう。。。
ジョルジュ・ディディ=ユペルマンの著書「イメージ、それでもなお」に収められたこれらの写真がきっかけになったと言われていますが、実際リヒター自身はこれらのうちの何枚かを60年代に手に入れていたのが彼のイメージソースを示す「アトラス」に示されています。
当初この4枚をフォトペインティングの要領で描き写していたのですが、途中からその上を覆うように絵の具が被さり、元の図像が分からなくなるまで絵の具が覆いかぶさりました。
タイトルがなければこの絵がアウシュビッツをテーマにしているなんて分からないでしょう。
それでもこの絵を前にすると、まるで絵の具が瘡蓋のように見えてきます。
他のアブストラクト・ペインティングとの違いはその色の少なさにもあります。
この絵には黒・白・赤・緑の4色しか使われていません。
先ほどのカラフルなのとは全く異質。
あのカラフルな画面はきっとこの絵を描いたことで荷が下りての開放感だったのかな。

アウシュビッツで起きたことは人類史の中でも癒やしようのない傷です。
それに並ぶのが広島、長崎への原爆投下でしょう。
但しこの二つが違うのは、前者は「隣人」が「隣人」を大量殺戮したという事実です。後者は圧倒的他者による殺戮。
この「隣人殺し」はドイツ人にとって永遠に克服不可能な課題。
このことは、日本人における、例えば関東大震災直後に起きた朝鮮人虐殺や南京大虐殺に当てはまるでしょう。
タイトルこそ「ビルケナウ」ですが、それぞれの国の加害性を突きつける作品だと思います。
奥の壁を大きなグレイの鏡が架けられていて、「己を見よ」と言わんばかり。
2016年にリヒターの故郷ドレスデンの美術館で初公開された当初はただ「アブストラクト・ペインティング」というタイトルだったのが、次のバーデンバーデンでの展示で「ビルケナウ」にタイトルを変更。
徐々に今の形のインスタレーションと化していきました。
そしてこの絵画群の前には全く同じ大きさのデジタル複製画がかかっていて余計混乱します。
複製画は1枚の絵画に対して4等分され十字に切られているのも謎。。。
歴史という主題と、前述した像の問題を多く含んでいて、一筋縄ではいかないインスタレーションとなってます。
「ビルケナウ」に関しては、図録に収録されてるベンジャミン・ブクローの論文や美術手帖2022年7月号の西野路代さんの文章を読むとより理解が深まるのでぜひ読んでほしいところです。
あと、もしかしたらリヒターは人間の目以外のものも想定して描いたのでは、とふと思ったり。
例えば近年古典絵画のX線鑑定がしきりに行われていて、最近もフェルメールの「窓辺で手紙を読む女」に描かれていた天使の絵が後年になって塗り潰されていたのを発見して修復されたりしていましたよね。
将来X線でこの作品を見れば下の強制収容所のフォトペインティングも露わになったりして。
等々想像は膨らむばかり。
いやはや脳が追いつかない。。。この部屋最後にして欲しかったな。。。

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ヘロヘロの状態で後半。。。
フォトペインティングや抽象やらまだまだ色々出てくるんだけどちょっと入ってこない。。。泣

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さらに後半。
60年代に描かれた「ルディ叔父さん」や「8人の女性見習看護師」の写真バージョンや映像、オイル・オン・フォト、ラッカーを使った「アラジン」シリーズ、そして最新のドローイング等実験的な作品が所狭しと並ぶ長い廊下。
ちょっとどれもピンと来なくて正直尻つぼみ感が。。。
これ順路逆にした方が良かったのでは??と思うんですがどうなのリヒターさん!

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さらに今回常設でも東近美所蔵のリヒターが何点か出てます。
本展でも出てるスイスのシルス・マリアの風景が印象的。
ここはニーチェ所縁の土地で、ハンス・ウルリッヒ=オブリストが1992年にリヒターの個展を企画してから、リヒターにとってもお気に入りの場所になったようです。
このことはユリイカ2022年6月号の杉田敦さんの文章に詳しく書かれています。
赤い抽象画もめちゃいい。
写真作品はやや謎でした。。。

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今回の常設は正直いつもよりパッとしないけど、リヒターに因んでドイツ所縁の作家(ベッヒャー、バゼリッツ) や会田誠の作品が観られたのは良かった。会田さんのやつ、元はビールケースに置かれてたように思うんだけど。。。
あと新収蔵のボナールの特集展示も。

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東近美のリヒター展は10月2日まで。こちら
まだまだ会期あるのでリピートしたい。
その後は10月15日から豊田市美術館に巡回。こちら
今回の展示やや消化不良なので豊田市美の展示も楽しみ。行かねば。
さらに現在3箇所でリヒター作品観れます!合わせてどうぞー!
モネからリヒターへ―新収蔵作品を中心に @ ポーラ美術館
自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで @ 国立西洋美術館
ゲルハルト・リヒター Drawings 2018-2022 and Elbe 1957 @ WAKO WORKS OF ART


蛇足ですが、、、
今回の平林奈緒美さんによるフライヤーが個人的にイマイチ過ぎて。。。
HYKEやARTS&SCIENCEのグラフィック担当されてる方だけど、英語との相性は良くても日本語との相性は良くない印象。。。
カタログもどうなることやらと思ってたらこちらは須山悠里さんによるデザインで素敵!!
マーク・マンダースや昨年の写真美術館の新進作家展のカタログデザインされた方なんですね。さすが。
下の写真のは会場限定のデザインらしいので是非展覧会行ってゲットしましょう。

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横手太紀「even a worm will turn」@ parcel

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先月の「惑星ザムザ」で最も気になったのが横手大紀さんでした。
その彼の個展が馬喰町のparcelでやってると聞いて行ってきました。
このギャラリーの入ってるまるかビルも4月にオープンしたばかりのアートコンプレックスビルで、気になってたのでちょうど良かった。

横手さんは1998年生まれで現在藝大の彫刻科の大学院生。若!!
この若さでこの作品のクオリティは凄い。
今回の個展を拝見して、ザムザの展示はサイトスペシフィックなものでないとわかって衝撃。
ブルーシートが蠢く作品も、スマホに映った埃の作品も場所に合いまくってたので。。。
ああいう特異な場所で展示するってなると、大概テンション上がっていつもと違うことやろうとしたりするんですが、いつも通り平熱であの展示をやってのけたと思うと末恐ろしい。。。
今回の個展ではザムザで見せてた作品をより鮮明に観せていました。
会場中に物体が蠢きまくってるのでかなりキモいですw
途中横手さん本人が蠢くビニール袋を調整してるの面白かった。。。
スマホに映った埃の作品もとても新鮮。
埃に着目した作家ってデュシャン以外に思いつかないんだけど。
ビニール袋が風で街中を彷徨う映像も良かった。
田中功起さんの「原因は結果」を思い出しました。
床に置かれた壺はよくわからなかった。。。本人いたから聞けば良かった。
白眉は入り口にあった瓦礫のような作品。
一部宙に浮いて回ってるんですが、テグスとかで吊ってるのかと思いきや完全に浮いてるんです!
多分磁石かな。。。
とにかく見所の多い展示。この若さでこれだけ観せられるのマジで凄い。
6月19日まで。こちら

上の階にはNEORT++とCON_というギャラリーが入ってます。
NEORT++はNFTのフィジカルスペース。
NFT、お店で聞かれるんですがほとんどわかりません。。。
ていうか、わかってる人に会ったことすらありません。レクチャー希望。
そんな僕でも知ってるShunsuke Takawoさんの「Generativemasks」が展示されてました。
まあ、実際見てもふーんって感じなんですが。。。
CON_では「界面体」と題したグループ展がやってましたが、カオス過ぎてどれが誰の作品かわからず。。。
そんな中セクシー下着一丁で鏡を舐め続けるやばい人がいたんだけど、以前曳舟で観た小寺創太さんだったw
唯一無二すぎる。。。会期中ずっとやってるのかしら。。。
NEORT++のShunsuke Takawo展は6月12日まで。こちら
CON_の「界面体」展は6月5日まで。こちら

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にしてもこのまるかビル凄い。。。
リノベの具合が絶妙。廃墟感漂わせつつ。
このビルだけでも十分面白いので新たなオススメスポットですね。

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そんなまるかビルを手がけたのが、近くのDDDhotel1階にあるPARCEL。
ホテル入口横の駐車場から入ります。分かりづらい。。。
今は小畑多丘さんの個展が開催中。
画像で見てた時バルーン的なものでできてるのかと思ってた立体作品はガッツリ木の彫刻でびっくりした。
彫刻の横に敷かれてた絵も小畑さんと思ったらギャラリーの人が慌てて片付け始めたので違ったw
ガラスに描かれたドローイングもかっこよかった。ホテルにもあります。
6月26日まで。こちら

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さらに同じ馬喰町にあるギャラリーαMへ。
ちょうど高柳恵里さんの展示がやってた。
豊田市美の千葉真智子さんをゲストキュレーターに迎えて、「判断の尺度」をテーマに一年かけて開催する企画の第一弾。
高柳さんの作品は、日常の物体から意味を引き剥がすような作品だけど、今回特に難解だったw
最後までこれは一体。。。という空間で唖然としました。。。
2017年に発行された作品集が買えたのはよかった。
6月10日まで。こちら

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最後は所変わって両国のGALLERY MoMoへ。
来月うちの店で展示して頂く大坂秩加さんが参加してるグループ展が開催中です。
「In Those Days」というタイトルで、4人の女性作家の作品が展示されてます。
タイトルでも示されているように、どの作品もどこか懐かしいような時代がわからなくなるような不思議な作品ばかりでとてもよかった。
どの作家も顔がない人間像を描いていたのも印象的。
最初の大久保如彌さんの超絶細かい装飾的な画面はマティスを思わせてくれて個人的には大ヒット。
朴愛里さんの版画作品も観ていてえも言えぬ感情になりました。
大坂さんも相変わらず不穏な雰囲気で、細部の描き込みがまたエグくて最高。
絵画内に登場するワンピースが実際かけられてるのもギョッとします。
奥の部屋の小作品も訳がわからなくて最高でしたw
6月25日まで。こちら

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Anish Kapoor:Selected works 2015-2022 @ SCAI PIRAMIDE

最近、てか4日間で観た展示。17展。
日本民藝館の「仏教絵画」展日本近代文学館の「川端康成」展入れたら19。。。流石に疲れた。。。

Anish Kapoor:Selected works 2015-2022 @ SCAI PIRAMIDE (-7/9)
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世界の終わりと環境世界 @ GYRE GALLERY (-7/3)
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私が神として崇拝しているカプーア様の展示が現在都内2箇所で開催中です。
1つは六本木のSCAIにて。
写真NGでしたがマジで神ってた。。。
久々のカプーア体験は本当にしびれました。。。
お椀型の作品の世界が反転する瞬間は相変わらずドキドキする。
奥の部屋の天井の隅にあった真っ黒な穴の作品は僕が初めて観た金沢の作品を彷彿と。規模は違えど作品の持つスケール感が変わらないのは本当にすごい。
赤い椀状の作品とステンレスの作品が壁のコーナーに違い合わせで並んでて、最初どっちも色がついてるのかと思ってたのに向かいの赤い色がそっくりそのまま鏡面に映ってるだけだったことに気づく瞬間とか世界がグラっと揺れる感覚すらある。
そして最も驚きだったのが最初の部屋の入って右側の壁にあったステンレスの作品。
もう言葉で説明するのはほぼ不可能なんだけど、最初正面から見た時に本当にこの作品がどういう形をしているのか全く把握できなくて焦った。
正面から観た時と横から観た時でここまで変わる作品って錚々ない。
やはりカプーア様凄すぎる。。。神でした。
ヴェネツィアの回顧展も観たすぎるし、そもそも日本の美術館で展覧会マジでやってほしいです。。。

そしてもう一つ表参道のGYREでやってるグループ展にも。
ここの展示毎回微妙なんだけど今回も微妙だった。。。
テーマとか出てる作家とか凄いんだけどなんでかね?
カプーアは初期の作品っぽいけどこの色は初めて観た。
この初期作は造形物に粉を振りかけて成立してる作品なんだけど今回のは粉しかないように見える。。。
他に草間彌生のひまわりの映像はめっちゃ笑ったw
AKI INOMATAさんの映像も良かった。
けど全体にやっぱりまとまりがないんだよな。。。

<関連記事>
Anish Kapoor @ 中央美術学院美術館
Anish Kapoor @ Chateau de Versailles
ARK NOVA by Anish Kapoor x 磯崎新
Anish Kapoor @ Leeum
Anish Kapoor @ Royal Academy of Arts
Anish Kapoor @ Lisson Gallery



河原温_死仮面画集_印刷絵画の実験 展 @ スクールデレック芸術社会学研究所 (-5/26)
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河口龍夫・個展「関係―種子・銅」@ SNOW Contemporary (-6/11)
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イケムラレイコ「限りなく透明な」@ ShugoArts (-5/28)
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大御所御3方の展覧会。
河原温の展示はアポイントメント制でどうなんだろう?と思って行ったけど素晴らしかった。
海外に行く前に発表した「死仮面」というドローイングのシリーズ。
この頃彼は「印刷絵画」という概念を発表していて、画廊や美術館に収まらない、個人の手元に届くような作品を目指していました。
ここからデートペインティングに向かう過程は非常に興味深いですね。
この「死仮面」シリーズ、不気味なんだけど素直にうますぎてびびります。
初期は「浴室」シリーズなど絵画(といっても絵の具は使わない)を手掛けてたように、そもそも絵の人なんだなぁというのが伝わる作品群でした。
これらの作品や過去のインタビュー、論考が載った立派な冊子も頂いてホクホク。

SNOWでは河口龍夫。
銅板の下に種が入ってるこのシリーズは河口作品の中でも最も好きな作品なので、これだけまとめて観れたのはとても嬉しかった。
真ん中にテープで包まれた木を置いて周囲を銅板が囲んでるインスタレーションも美しかった。

イケムラさんはそこまで好きな作家ではないけど、ガラスの新作と絵画の対比が面白かった。
ガラスの具象性と絵画の抽象性が入り混じるような展示。
奥の部屋にあったブランクーシのような作品は、完全にイケムラさん独自のものと化してて凄かった。


ヨーガン・アクセルバル「Look Up」@ KEN NAKAHASHI (-6/12)
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髙田安規子・政子「Going down the rabbit hole」@ MA2 Gallery (-6/25)
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Chim↑Pom from Smappa!Group「いつのことだか思いだしてごらん」@ 無人島プロダクション (-5/29)
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中堅3組。
ヨーガンの作品は、画像だけ観てたらピンとこなかったけど、実際の展示を観ると吸い込まれそうな画面に魅了されました。
話を聞くと、このシリーズは同ギャラリーで2019年に開催された佐藤雅春の「死神先生」が発端で作られたとのこと。
夜空に飛行機が飛んでる絵画があり、当初は凡庸な絵だと思いつつ印象が残り、その後佐藤さんが亡くなり、コロナのパンデミックとなり、そしてヨーガン自身が癌になるという経験をして空を見上げる機会が多くなって、オリンピックを機に東京の上空低く飛ぶ飛行機が気になり写真を撮り続けていたらこのシリーズに結実しました。
この佐藤さんから続くエピソードも美しいし、実際の作品も美しい。
特に茶色の空に飛行機とカイトが飛んでる作品はえも言えぬ物があります。

高田姉妹の展示は、アリスをモチーフにしているんだけど、その使い古された感すらあるテーマからここまでのインスタレーションに結実している様は舌を巻きます。
圧倒的なインスタレーションのセンスに脱帽。
一階の椅子がどんどん大きくなっていく展示から心を掴まれました。
コンセプト云々よりも作品の持つ力の説得力。オススメ!

Chim↑Pom from Smappa!Group(長)は、現在森美で開催中の展示とは打って変わって究極のカオス!!
まあ、森美も相当カオスではあるけど、それに輪を描いてカオス。
凄まじい物量過ぎて見るべきものが何もないという飽和状態が面白かった。
どちらも会期もうすぐで終わりですが併せてどうぞ。


高山夏希「空を泳ぐ鳥は火を灯す」@ NaDiff (-6/5)
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Vantage Point @ TAV GALLERY (会期終了)
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鳥井祥太「WHOLE THING」@ TOH (会期終了)
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新進。
高山さん、どこかで観たことあるな、と思ったら一昨年のVOCAで観たんだった。
絵画はさすがでしたが、版画と陶器はどうなんだろ?
TAVは阿佐ヶ谷から麻布に移って最初の展示。
水木さん久々に観た。
行った時Podcast(?)の収録されてたのに丁寧に説明してくれて感動しました。
逆にTOHは。。。ノーコメントですが多分もう行きません。。。


Rashid Johnson - Plateaus @ Espace Louis Vuitton Tokyo (-9/25)
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Gregor Schneider @ WAKO WORKS OF ART (会期終了)
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ブブ・ド・ラ・マドレーヌ「人魚の領土―旗と内臓」@ Ota Fine Arts (-6/4)
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登山博文 「1, 2」@ タカ・イシイギャラリー (会期終了)
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パウロ・モンテイロ「場所のない色」@ 小山登美夫ギャラリー (-6/4)
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ナチュラル・ファンクション @ スパイラル青山 (-5/23)
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スパイラルの展示で久々にヴァルダ・カイヴァーノ観れてホクホク。カッケー!!
杉戸さんも相変わらず素敵。
他。特に感想なし(死)
以上!

惑星ザムザ @ 旧小高製本工業㈱ビル

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中村葵「因子電信」
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小松千倫「Painful(wall)」
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名もなき実昌「いつかはきえる☆*:.。._(┐「ε:)_.。.:*☆」
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百瀬文「Born to Dine」
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田中勘太郎「上書きの下のミイラ」
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米津柊「絶滅のアニマ」
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倉知朋之介「ムシ図鑑」
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石曽根和佳子「大地の煌めき」「月夜のビル群」「無題」
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藤田紗衣「DDD(warp)」「untitled SML」
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オリア・リアリナ「セルフ・ポートレート」
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青柳菜摘「孵化日記 旅行」
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竹久直樹「遠隔応答都度発光」
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横手太紀「When the cat's away, the mice will play」「Building Flies」
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BIEN「15(for Planet Samsa)」
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布施琳太郎「海は僕と、雲はあなたと似ている(59.6kgの自画像」
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穴倉志信「P.S. Installer」
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MES「Steller's End / 恒星の終り」
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話題になってる布施琳太郎さんキュレーションの「惑星ザムザ」へ。
ここたまに通るけどこんな建物があったなんて。。。
6フロア全て展示に使われてて凄かった。。。
3階から入って階段で4階5階6階と登り、2階1階と降りて出口という動線。
全体的に厨二病っぽいんだけど、アミューズメント感があって楽しかった。
ただ場所が強すぎて、場所に助けられてる感は凄いありました。
ほとんど僕の知らない若手作家さんで、普段どんな作品作ってるのか知らないので今後他の場所でも観てみたい作家さんが何人かいました。
バナナやカーペットの砂絵がウォーホルの版画に見えたり(名もなき実昌)、押し花もプレス機を連想させたり(田中勘太郎)、布かと思ったら陶器で更にシルクスクリーンで刷ってたり(藤田紗衣)、元印刷所という場所の背景を感じさせる作品がいくつかあってよかった。
2階の横手太紀、BIEN、穴倉志信はお化け屋敷っぽい空間でめちゃくちゃ映えてました。
布施さんの作品(キュレーション)初めて観たけどちょっと判断つきかねるかな。
5月8日まで。こちら

廃墟と言えば川崎の工場でも山口幸士さんの個展がやってたみたいだけど流石に行けず。
場所強過ぎると作品負けることが多いけど普段入れないところに入れるのは楽しいよね。


熊谷亜莉沙|私はお前に生まれたかった @ Gallery Koyanagi
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もういっちょ若手作家さんの展覧会。こちらも初見。
ハイパーリアルっぽい絵画の作風とシュールなモチーフ、それにテキストを組み合わせる感じがなんだかチグハグ過ぎてしっくりこず。。。
ユアサエボシさんといい、最近特に絵画でシュールレアリスム的なものが増えてる気がします。
この若手作家さんのネオ・シュールとも言えそうな傾向を集めた展示とか観てみたいですね。


もはや昔みたいにギャラリー巡りとかもしないので若い作家さんが全然わかりません汗
どうしても馴染みの作家さんの展示ばかり観てしまう。。。
ちょうどARTnews JAPANで若手作家特集やってるので勉強します。。。

ジャム・セッション 石橋財団コレクション×柴田敏雄×鈴木理策 写真と絵画−セザンヌより 柴田敏雄と鈴木理策 @ アーティゾン美術館

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鴻池朋子、森村泰昌に続くアーティゾンの第3回となるジャム・セッション。
毎回現代作家とアーティゾンのコレクションがコラボレーションされます。
今回は柴田敏雄と鈴木理策の2名とセザンヌ。
元々別々の企画として発案されていましたが、両名共セザンヌに関心があり、ジャム・セッションで同時にやってみてはどうかということで企画がスタートしたとのこと。
結果最高に良かった。。。期待してたけど軽く凌駕した内容でした。

今回のジャム・セッションでは、セザンヌは基礎となっていますが、他にも沢山のコレクションとのコラボレーションが展開しています。
最初の柴田敏雄セクションでは藤島武二やマティス、モンドリアンが出品されてました。
藤島はこれまで特に注目したことなかったけど、風景画ものすごくいいですね。
下の階のコレクションの風景画もめちゃくちゃいい。
こうやってスルーしてた作品に改めて出会い直せるのも素晴らしいです。

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そして柴田敏雄。
今回彼の作品をこれだけまとめて観るのは何気に初めて。
改めて興味深い写真群でした。
上記のコレクションと同じく「風景」を扱っていますが、彼の撮るそれはいわゆる「風光明媚」とは程遠いもの。
できれば避けたくなるような、自然と人口が交差する地点を写真に収めています。
今回のジャム・セッションのテーマの一つに「絵画と写真」がありますが、柴田の写真はまさに「絵にならない」ものばかりな気がします。
写真であるからこその美しさが担保されてるのが凄い。
共通点ではなく差異としてのコラボレーションでとても面白かった。
彼の作品のもう一つの特徴としては空を写してないところ。
空がないことによって奥行きが薄まって視線が跳ね返されるような感覚があります。
これは松江泰治の写真にも共通しています。

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続いて鈴木理策。
元々好きな作家ですが、このセクションのモネとの共演は最高でした。。。
モネ、ロニ・ホーンだったりリヒターだったり現代作家との相性良すぎる。。。
鈴木さんの「Water Mirror」シリーズは息を呑む美しさ。。。

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鈴木さんとクールベの雪の共演も素晴らしかった。
クールベの鹿の絵は鴻池さんも選んでましたが人気ですね。
鈴木さんの写真の解像度がすごすぎて見入ってしまう。。。

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いよいよセザンヌのお出まし。ラスボス感すごい。
ここはもう言葉が要らないぐらい素晴らしかった。
文句なしの納得の展示クオリティ。ご馳走さまです。

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逆に後半のセクションはツッコミどころがいくつか。。。
柴田さんと円空は流石にないと思ったし(円空コレクションしてるのにはびっくりしたけど)、鈴木さんのポートレートは何これ?って感じだった。。。
カンディンスキーx柴田さんの抽象対決とボナールの桃x鈴木さんの林檎の作品は流石でした。
ジャコメッティの鏡像の写真があったのにクレジットされてないのはどういうことだろう??

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最後、下の階の雪舟x柴田・鈴木はもうアーティゾンの底力全開過ぎた・・・。
こんなコラボ他では見れないよ。。。

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というわけでお腹いっぱいでした。
ジャム・セッションはアーティゾンの力を遺憾なく発揮する好企画ですね。
また次回誰になるか楽しみです。
この展覧会は7月10日まで。こちら

内海聖史展 Coriolis -コリオリ- @ Bunkamura Box Gallery

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内海さんの個展初日にお邪魔しました!
作品が凄いのは言うまでもないですが、今回も「仕掛け」が凄いです。
入り口入るとキャンバスに描かれた作品と鏡とカラーアクリルが組み合わされたものが壁にずらりと並びます。
鏡の作品は那須の個展で初めて見たけど、今回カラーアクリルと組み合わさられることで、「あらゆる時間」とのリンクも見られました。
そこに映し出される他の作品の在り方も面白かったです。

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そしていよいよ大作のお目見え。
作品自体が壁となっていて、観客の動線を作っているという「仕掛け」でした。
タイトルになってる「コリオリ」とは慣性の法則を発見した人の名前だそう。
内海さんは元々かなりの展覧会ウォッチャーなのですが、動線に着目するのはその辺りの観客側の目線もわかっているからこそですよね。
ちなみに内海さんの作品をいつも観ている方が、大作はどうせ裏側しか見せないんでしょって観る前に引き返してきたってエピソード凄い笑
前の三越の時も確かに見えない作品ありましたもんねw

それにしてもこの大作凄い。
色彩もそうですが、いつも以上に荒々しい絵の具の染みみたいなのが見受けられて面白かった。
写真に撮ると床に映る色彩も美しい。。。
色彩に包まれる感覚は内海作品の真骨頂。至福でした。
そして、普通観られない絵画の裏も見えるのがお得。
僕は絵画を見る時淵の部分も見るのが好きなんです。
そこにその絵画の描かれるプロセスが垣間見えるから。
今回更にその先の裏側も見れて楽しかった。
内海さんの作品はまた、この「仕掛け」を作り出すための小道具も凄い。
今回額屋さんに頼んで作ってもらったとのこと。
搬入大変だったろうな。。。

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そして、実は「仕掛け」はこれだけではありません。
外にも展示があるんですが、なんと色付き鏡は外の作品の色とサイズが同じ作品があり、同じく外の色付き鏡はギャラリー内の作品と色とサイズが同じなのです。
この補完関係はアートフロントの時の展示とリンクしますね。
プライスリスト見てたら作品と鏡がセットで販売されてた笑

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この展覧会は5月5日まで。会期短いので急いで行ってください!こちら
ちなみにお隣のギャラリーでは金子國義展がやってました。
あまり期待せず観ましたが、版画を中心に大型の油彩画なんかもあってびっくり。
下のミュージアムでもボテロ展が開催されてるのでGW予定ない方は合わせてどうぞー。


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吉田志穂展 @ Yumiko Chiba Associates/ニコンプラザ東京 THE GALLERY

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第46回木村伊兵衛賞を受賞した吉田志穂さんの2つの個展が新宿でやってたので行ってきました。
彼女の写真は昨年のCHIBA FOTO新進作家展で観てるのだけど、作品観ただけではよくわからず結構スルーしてしまっていた作家でした。
今回賞を受賞されたことで、改めて解説などを読んでようやくどういう写真なのかなんとなくわかってきた次第です。
賞なんてお飾りではあるものの、やっぱり賞をとることで注目されてその作家のコンセプトを理解されることもあります。
特にコンセプチュアルな作品はパッと見では理解されないので、然るべき審査員たちがしっかり取り上げるのはとても重要。
特にこの木村伊兵衛賞は日本のアート賞の中で最も重要な賞と言っても過言ではないかと。
その辺の詳しい説明は僕のオンライン授業でやってるので気になる人は買ってください笑 こちら
こういう現代アートの賞も作って欲しい。。。

で、作品です。まずはYumiko Chiba Associatesで開催中の「測量|山」。
改めて観ても難しい笑
彼女の作品はネット上で見つけた「風景」の画像と、実際現地に赴いて撮った写真を組み合わせるといった手法で構成されています。
ただ、その二つの極は等価で並べられてるのでどれがネットの画像でどれが実際彼女が撮った写真なのかよくわからないのです。(しっかり見ればわかるのかな??)
面白いのが、写真そのものの在り方がとても「PROVOKE」的だということ。
「PROVOKE」とは中平卓馬や森山大道が1968年に創刊した伝説的な写真同人誌で、その中の写真がどれも「ブレ・ボケ・アレ」と称される、荒々しく斬新なスタイルで日本写真界に多大なる衝撃と影響を与えたものでした。
彼女の写真もとても荒い粒子でできてるものが多くて、現代の写真とは思えない不思議な存在感を放っています。
そして、ネットで見つけられた画像というのもファウンドフォトの系譜を踏んでます。
それらの伝統的または古典的とも言える写真手法とは裏腹に、ネットと現実の構成というのがとても現代的。
賞の評にも「コロナ時代」とのリンクがフィーチャーされてますが、確かに中々旅をしづらい現在(僕はしまくってるけどw)、グーグルマップとかで行きたい場所の画像を見ては行った気になるヴァーチャルトラベルやってる人も少なくはないのではないでしょうか。
若い人で海外興味ない人が多いという話もよく聞きますが、もはやヴァーチャルで事足りてしまうというのはとても現代的な感覚なのでしょうね。僕は絶対現地行きたいけど。
更に、これだけ画像が溢れてる現在において、改めて写真を撮るというのはどういうことなのかということも、彼女の写真は突きつけています。


続いてニコンプラザの展示。
こちらは新進作家展でやってたようなインスタレーション的な展示。
僕は写真家ではないので、やはりこういった展示が好き。
新進作家の時も独特な光の当て方をする人だなぁと思ってましたが、今回更にエッジが効いています。
写真を床に並べて、一筋の光を当てたり、写真のないところに照明が当たってたり。
こちらの展示ではそもそも「観る」とは何かを突きつけている感じがします。
どこか発掘現場のような雰囲気も漂っていて、彼女の考古学的視点も現していて面白かった。
こうして2つの個展を通して多視点的に観せられるのは素晴らしいです。写真集買おうかな。。。
Yumiko Chibaは5月14日まで。ニコン東京は4月30日まで開催後5月19日から大阪に巡回します。

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ちなみに今回の木村伊兵衛賞では同級生の山元彩香もノミネートされてて受賞逃しちゃったんですが、またいつか受賞して欲しい!

安喜万佐子展 「時の海・明日の地層」 @ FEI ART MUSEUM YOKOHAMA

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大学の先輩であり大尊敬する作家の一人、安喜万佐子さんの展覧会に行ってきました。
相変わらずの圧倒的な仕事量で凄過ぎた。。。

まず会場入って左手に現れる東北の森を描いたという作品「カオス・フロム・オーダー、オーダー・フロム・カオス (北の森)」(2019-2020)。
光の粒子が立ち昇っているかのように樹々を茫漠と浮かび上がらせています。
彼女の作品の特徴である、「風景」の「景」。
「景」とは本来影のことです。
英語では「Scape」と訳されますが、この言葉では到底測れない射程のある言葉なのです。
彼女はこの「景」をこれまでのキャリアで描き続けてきました。
この森の「景」は眩暈を覚えるほど鑑賞者を眩ませます。
今回東北の森を描いた作品がもう一点出ているので見比べるのも興味深いです。

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上記の絵画はテンペラという古典技法で描かれているのですが、同じ技法で都市を鳥瞰図のように眺めた作品群「Obliterated Ground」も彼女の代表シリーズの一つ。
こちらは光というより雪のイメージに近い気がします。
これも近くで観るのと遠くで観るのとで印象がとてつもなく変化する作品。
ただただ都市を俯瞰するのではなく、この絵画の元となるのは地面を擦って描くプロッタージュ。
このプロッタージュを元にして、都市を形成していくのですが、現在の景色もあれば、今はもうない過去の景色をコラージュのようにしてはめていくのだそうです。
時間や記憶といったものもこの作品には込められています。

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そして今回新作として出品されていた新作には本当に驚かされました。
コヴェントリーというイギリスの都市を描いた作品なのですが、なんと上部には大聖堂が唐突に描かれていたり、戦争の頃の写真を元にした人々の顔のようなものが挿し込まれていたりと、もはや「風景画」とも言えない不思議な画面となっていました。
特に近代以降、「絵画の死」という言葉が浮き沈みを繰り返していますが、この絵を観る限り絵画は死んでいないと言わざるを得ません。
この作品はどうやっても絵画にしかでません。
遠近法を消失させ、別の時間や空間が同時多発的に一つの画面に発生していて、観れば観るほど大混乱に陥りますが、とても心地いいカオスを形成しています。
ちょっとまだまだ整理つきませんが今はこんなところかな。。。

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それからこの10年程取り組んでいる金箔を用いた絵画たち。
これらの作品群は彼女の一つの到達点と言っても過言ではありません。
本来絵画には図と地という概念があるのですが、この絵にはそれらは逆転しています。
ボローニャ石膏で施された地と、金箔で覆われた部分が、従来の絵とは逆転しているのです。
つまり本来図のはずのモチーフ(樹々や烏)が地の部分になり、本来地(背景)の部分が金箔で覆われています。
しかも、モチーフが白い「景」と化すことによって、それらの遠近も失われています。
どちらが前にありどちらが後ろにあるかというのはこの絵の中では大きさで推測するしかなく、しかし実際のモチーフ部分は真っ平らの白い地なのです。
しかも今回の目玉の一つとも言える13枚のパネルで作られた「沈黙の水鏡、暁の烏」(2020) に至っては天地すら逆転しています。
タイトルの水鏡からするとこの場合逆転すらしてるのは水鏡に映った像であって絵画ではないのもさらに混乱を招く仕掛けがあるのが凄い。。。
そして、本来天も地もないはずの烏が舞っている空すら、この絵を観ていると天地逆転している気がするのがもうわけがわかりません。。。。
ずっと彼女の作品は観てきていますが、ここまで来たか。。。という驚きを隠せませんでした。
それにしても烏がカッコよすぎて泣いた。。。
以前シアトル美術館にある「鴉屏風」を指して、こんな絵が描きたいと仰ってたけど完全に自分のモチーフに落とし込んでいました。
金箔ではないけれど、青い画面の「暁の烏」(2020)もカッコよすぎた。。。

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最後の部屋には、近年映像作家の前田真二郎氏とコラボレーションしている、金箔の松林図に映像が投射されている作品。
また英語の「Landscacpe」と日本語の「風景」の話に戻ると、この言葉の「Land」と「風」にも大きな違いが現れています。
「Land」。つまり大地は動かないものと「風」、常に動くもの。
「風景」という言葉には常に変化し続けるものという意味も込められているように思います。
なんだったら日本にはおいては大地だって揺れ動いてしまうんですが。
この松林図には、映像が投射されることで「風景」という言葉に込められた動きも加えられています。
ちなみに松林図と聞くと長谷川等伯の作品を思い浮かべますが、あの屏風絵も水墨画によって見事に動きが取り入れられています。

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最後に、今回ロックダウン直前にロンドンで制作されたプロッタージュも展示されていました。
一つは木炭で和紙に擦られたロンドンの地面ですが、もう一つは顔料を和紙に着けて、ロンドンの雨によって「描かれた」作品。
なんとここに来て手すら使わない作品が登場しました。
この作品には安喜さんの新たな一手の予兆のようなものを感じてしまって、まだまだ進めるんだ!と震えました。
今後も楽しみで仕方ありません。

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この展覧会は4月28日まで。是非!こちら

池田慎「うつくしい日々」@ gallery noie, noie extent

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都立大にあるnoieというギャラリーに初訪問。
ここは額縁屋さんがやってるギャラリーで2会場あります。
ここで今池田慎さんの個展が開催中です。

池田慎さんはうちの店のお客さんが教えてくれた作家さん。
画像で作品を観て一瞬で惚れました。
今回ようやく実物を拝めるというので楽しみで楽しみで初日からお邪魔しました。
百聞は一見に如かず。まあご覧ください。
まずはextentの方から。

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伝統的な刺繍の施されたダンボールに写真にスルメ、紙幣で作られた家、暖簾のかかった拳銃。。。
かわいい!かわいい!かわいい!
いやはやどれもこれも変態的所業であります(褒めてる)
相当な仕事量なんだけど、見た目がとても軽やかでバランスが素晴らしい。。。
紙幣の作品は実際に使った紙幣分の値段で買えてタイトルもそのまま。
電気コードで編み込まれたマスクと実際に点灯してる電球の作品のタイトルは「ソーシャルディスタンス」w
どれも機知に富んでて素晴らしいです。

そしてもう1会場。
こちらはトロフィーをモチーフにした作品たち。
天井まで届きそうな長いトロフィーは電球を点けるためのスイッチでしたw

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そしてこの日はうちの店で永遠にかかってる僕のヒーローとんちピクルスさんのライブが!!
こんな俺得なことがあっていいのでしょうか。。。
この日はアコースティックで普段聴けないような曲が沢山披露されて最高でした。
背後に見えるのも池田さんの作品。

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というわけで超超オススメな展覧会なのでぜひ!4月29日まで!こちら
実はうちの店でも来年あたり池田さんの展示ができないかと計画中です。お楽しみに!!


Nerhol Naturalized Species @ イセタン ザ・スペース
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変態的技巧系繋がりでNerholの展示。
特に好きってわけでもないんだけど近くの伊勢丹でやってたので。
今回は植物をモチーフにした作品群。
特に木の年輪みたいな作品は、彼らのやってる地層を掘り出すような作業ととてもマッチしていてとても良かった。
あと石みたいな作品があって、これは珪化木という長年土の中で圧迫されることによって石のようになった木らしい。半分に切られてるんだけど、作品としてどういうものなのかはよくわからなかった。
5月8日まで伊勢丹2階でやってます。
それよか終わっちゃったけど伊勢丹のウインドディスプレイでの展示が滅茶苦茶カッコよかった!
前回もMAKI GALLERYの展示だったけど、ディスプレイx現代アートいいですよね。
折角なので搬入時の写真も。

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ヴァーチャル・ボディ:メディアにおける存在と不在 @ 東京藝術大学大学美術館 陳列館
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技巧系でもなんでもないけど話題になってた展示。
長谷川祐子監修のアートプロデュース専攻の学生たちが企画した展覧会。
仮想性と身体というのはこのコロナ時代に更に重要になった要素に着目したキュレーション。
でもまあ、ちょっと思考的過ぎて特に2階の展示はわかりにくかった。
僕はヨコトリで観た鄭波のシダ植物と交わる映像を観られるというので行ったのもあって、やっぱりこの作品最高に美しくていつまでも観てられる。。。
会期終了。


ところで久々に不忍池通りかかったんだけど、水鳥たちが囀りまくっててこんなに桃源郷みたいな場所だったのね。。。
東京ってやっぱり奥深い。
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原田裕規「Waiting for」@ KEN NAKAHASHI

3月に観たギャラリーの展示たち。
自分と同年代から下の世代の作家さんの展示を中心に。

原田裕規「Waiting for」@ KEN NAKAHASHI
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近年ますます大活躍の原田さん。
金沢に京都に広島にと個展バンバンやっててすごい。
今回京都で見逃した「Waiting for」を新宿で観られるということで。
ギャラリーの壁に3台の4Kモニターが並んでるシンプルな構成。
画面にはどことも言えない楽園的な風景がひたすら流されています。
ヘッドホンをつけると作家がひたすら動物の名前を呟いていて、それがまた心地よくて一生観てられる。
でもこれ実は33時間19分26秒もあるんですよ!!!
この時間はなんと作家が地球上にいる全ての動物の名前を読み上げるのにかかった時間。すごい。
そしてこの映像は「レンダリング・ポルノ」という技術で作られた架空のアニメーション。
前回の「One Million Seeings」もそうだけど、原田さんは作品の中で、「地球に残された最後の一人」という設定を引き受けてる感覚がありますね。
今作も映像には人間はおろか動物の姿もなくて、ひたすら原田さんの動物の名前を読み上げる声だけが存在している。
「あの世」や「彼岸」、「地の果て」を思わせる世界観。4月10日まで。


小寺創太 個展「調教都市」@ Token Art Center
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友人のツイートで見て気になりまくってた展示。
曳舟駅から徒歩10分にある一軒家を改装して作られたToken Art Centerにて。
ここは2019年オープンのプロジェクトやインスタレーションベースの発表の場として作られたそう。
到着すると看板は出てるけどドアが黒い布で覆われてる。
中を開けるとおぞましい光景が。。。!!
なんと手足を拘束された作家本人が黒マスクとホットパンツで変な台座に横たわってますw
これ知らずに近所の人入ってきたらどうなるんだろうw
この台座は都市に蔓延ってる「排除アート」を模したもの。
「排除アート」に関しては美術手帖に寄せた五十嵐太郎氏のテキストに詳しいです。こちら
2階には実際都市の中の排除アートと接触する様を捉えた作家のポートレート写真。
いやはや排除アートを誤読してSM道具に変換してしまうというのがなんとも爽快。
批判もありユーモアもありとてもウィットに富んだ作品。
そしてギルバート&ジョージより過激な方法で作家自ら彫刻と化しちゃうのが凄い。
昨年修士を修了したばかりの若い作家さん。今後も期待ですね。
こちらは4月2日まで。土日祝日のみ。


完璧に抗う⽅法 – the case against perfection – 平野泰子/衣真一郎「風景(私は知っている/整理できない)」@ あをば荘
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こちらも押上から14分ほどの一軒家(店舗?)を改装したギャラリー。
このエリアこういうの多いな。
図師雅⼈・藤林悠による企画で2人展を隔⽉で開催しているシリーズで、今回後輩の平野さんが展示してるので来ました。
平野さんの絵は一見単調な色彩に感じるのですが、よくよく見るとキャンバスの縁にはみ出た黄色や赤を見出して、この色調は色が重なってできた結果なのだとわかります。
見れば見るほど吸い込まれていくような深い絵画面はさすが。
しかも今回自然光が入ってるので余計それが強調されてるのかも。
小さめの作品が素晴らしかったです。
もう一方衣真一郎さんは結構カラフルな作品で、色の対比を見せたかったのかわからないけど、正直この組み合わせはよくわかりませんでした。
会期終了。


中村裕太「万物資生|中村裕太は、資生堂と   を調合する」@ SHISEIDO GALLERY
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中村さんは同じ大学の同級生なんだけど、陶芸出身で、陶を軸にして多様な表現を繰り出してくるのに毎回驚かされます。
今回も、資生堂の歴史をめちゃくちゃマニアックに解析して、会場構成も博物館みたいになってて流石の展示。
まあ、テキスト多いし派手さはないので一般受けは厳しいけどw
会場で配られてるハンドアウトは資生堂の歴史を詳しく知れてこれだけでも価値あり。
5月29日までなので銀座行ったらぜひ。


大山エンリコイサム「Paint Blister」@ NADiff a/p/a/r/t
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こちらも同い年のやっぱり気になる作家さん。
今回は「気泡」がテーマらしいのだけど、QTSがブレないのに対して支持体とかが多様過ぎてイマイチ集中できない。。。
もちろん一個一個はいいんだけど、ひたすら実験を繰り返してるような感じがしてもう少しシンプルに観せて欲しいなぁというのが観客としてのワガママ。
会期終了。


「接近、動き出すイメージ」@ トーキョーアーツアンドスペース本郷
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先日内覧に行ったVOCA2022に出てたユアサエボシと斎藤春佳が出てるので気になって行ってきました。
まず1階ではユアサエボシの展示。
ユアサエボシは大正生まれの架空の三流画家、ユアサヱボシ(1924−1987)に擬態し作品を制作している僕と同い年の作家なんだけど、僕はこの設定の方を最近まで真に受けていました。。。
昨年ギャラリー小柳のグループ展で初めて観たんだけど、その時はへぇ、こういう画家がいたんだなぁと思って、さらに「奇想のモード」展で観て流行ってるのかな?と思い出し、VOCAで、え?どういうこと??と大混乱w
絵もなんとなく古い感じなので石田徹也的な感じなのかな?と勝手に騙されてた。。。
今回まとめて観たのは初めてでした。
ちょっとその誤解もあって冷静に観れないのでまたの機会に。。。
2階は中澤大輔の作品だけど、あまり興味持てなかったのでパス。
そして3階が斎藤春佳さん。
VOCAでは大作の絵画1点だったけど、今回はインスタレーション。
TOKAS本郷の建物の歴史から着想した展示なんだけど、正直そんなサイトスペシフィックな感じ必要かなぁ?と思ってしまいました。。。
初めて彼女の展示を観るのでなんとも言えないんだけど、もっとそういうの関係なく感覚的な展示だったらもっと良かったなぁと。
実際奥の展示はそこまで関係なく成立してるのが美しかったですし。
ちょっといくつか観てみないと評価できないですね。。。
会期終了。


「Role Play」@ PRADA青山店
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自分でない理想の自分に「なりきる」をテーマにした展覧会。
このテーマをプラダでやってるのは秀逸。
プラダを着ることも理想になりきる行為ですからね。
到着すると顧客情報の登録から始まります。ドキドキ。
5階に到着すると真っ青な空間が。
テーマ的に青より赤とかピンクの空間の方が合ってたと思うけど。
このテーマに澤田知子はぴったりですね。
それにしてもやっぱヘルドムの建物アガりますね。6月20日まで。


ファンダメンタルズフェスmini @ JR上野駅13番線ホーム
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お店に来てくれた前川紘士君が「今こんなのに出てるんですよ」って知らせてくれた展覧会。
ざっくり言うと科学者とアーティストを掛け合わせて何かを作り出そうという試み。
場所が謎のJR上野駅13番線ホーム。。。
兎に角わけがわからないので行ってみたけど行ってもわけがわからなかったww
まだ経過報告って感じで3年ぐらいかけて何かの成果にするみたい。
この場所もほとんど電車の来ないホームらしくてめちゃシュール。。。
次回の作家と科学者も公募してたみたい。
神経美学とか非平衡物理学とか表面界面化学とか聞いたことないものばかり。。。
興味のある方はリンクで色々読んでみてください。
プレイベントのYouTubeトークとかも沢山遼さんに星野太さんとか何気に豪華。。。


風間健介 写真展「夕張」@ スタジオ35分
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三重出身なのに日本を放浪した末に夕張に住み着き写真を撮り続け56歳の若さでこの世を去った風間健介の写真展。
さすが35分な展示です。
炭鉱の町として栄えた夕張は1990年に最後の炭鉱が閉山し寂れていくのですが、風間の写真にはむしろその栄枯盛衰の侘しさよりもその儚さを捉えていて物凄くロマンチックな写真。
夜の廃墟を長時間露光で撮った写真なんかは星の軌道まで捉えていて一枚の中に時間を詰め込んだような美しさがあります。
4月9日までなので是非。
写真といえば、蔦屋銀座で「石原悦郎 The Beginning of Art Photography 写真をアートにした男」という展示があると聞いて行ってきたのだけど、ショーケースにちょこっとだけ展示されてるだけだった。。。
石原悦郎は日本初のコマーシャル・フォト・ギャラリー「ZEIT-FOTO SALON」を創設したギャラリストで、オリジナルプリントの価値を日本に根付かせた伝説的な人物。
その彼のコレクションを販売するとのことでした。
石原悦郎に纏わるがっつりした展示見てみたい。

カラーフィールド 色の海を泳ぐ @ DIC川村記念美術館

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久々の川村記念美術館!
2019年のコーネル展以来約3年ぶり。
なんといっても遠いので前回のミニマル/コンセプチュアル展みたく巡回ありだとどうしても足が遠のいちゃう。。。
今回のように単館開催でようやく重い腰が上がるわけです。
でも今思えば2020年の「ふたつのまどか」展とかなんで行かなかったんだろう。。。
まあ、兎に角頑張って行ってきました。
とはいえ東京駅から直通の高速バス(9:55発)も出てるし、なんだかんだで水戸芸ほども遠くないっていうね。

さて、今回の展覧会。
もうタイトル見ただけで胸熱です。
この美術館はなんといっても戦後アメリカ美術のコレクションが異常ですから、その中でもカラーフィールドをここが企画するってのは必然中の必然。面白くないわけがない。
戦後アメリカ美術大好きな僕としては見逃すわけにはいかない展覧会なのです。
会期も9月4日までと長めですが、ダラダラしてたら終わっちゃうので始まってすぐ行ってきました。

久々に来たけどやっぱりこの美術館最高。
遠いって敬遠してる場合ではないですね。反省。。。
もうコレクションの段階でやばい。
既に企画展始まっちゃってるのでは??っていうレベルの一流のコレクション。
特に今回は企画展に合わせて部屋ごとにテーマカラーを設けてたのが面白かった。
まずは「青 | 緑」の部屋のリキテンスタインの大作が最高すぎた。
イヴ・クラインやポロックも小作品といえど流石です。コーネルも相変わらず素晴らしい。
サム・フランシスなんてもう企画展の方に入れちゃってもいいレベル。
中西夏之の絵画も素晴らしかった。。。
そして「赤 | 黒」の展示室が本当に最高だった。
マグリットにマティス、カルダーの赤とケリーやマレーヴィッチの黒が対峙してるなんて贅沢過ぎる空間。。。
アド・ラインハートの黒い絵画や次の部屋にあったステラの銀色の絵画もカラーフィールド展で観せていいのでは。。。
どちらも作家の経歴的にかなりいい作品の方だと思う。これ持ってるの本当に凄まじい。。。
そして何と言ってもこの美術館の至宝中の至宝がロスコルーム。
来るたびに泣いちゃう。。。
改めて何時間でもいたい空間です。。。
ニューマンの「アンナの光」が売却された時はめちゃくちゃ悲しかったけど、このロスコルームだけはどうか手離さないでください。。。
そしてその元ニューマンルームにはライマンがかかっててとても良かった。
ここ、ニューマンなき後はサイ・トゥオンブリーの部屋になってたんだけど、個人的には今回のライマンの方がこの部屋に合ってると思う。
ライマンの白い絵画に微妙に周囲の窓から入ってくる木立の緑が反映されててめちゃくちゃ美しかった。
その傍らに西川勝人とラリー・ベルの彫刻置いてたけど余計だった。。。

とまあ、企画展始まるまでにすっかりお腹いっぱい。。。
で、いよいよ企画展の「カラーフィールド」。
この企画は前回のドロテ&コンラート・フィッシャー同様、カナダはトロントに1963年から1978年まで存在したデイヴィッド・マーヴィッシュ・ギャラリー(David Mirvish Gallery)のデイヴィッドとその妻オードリーのコレクションから。
こんなギャラリーあるの知らなかったし、こんなでかい絵たちこんなに所有してるってどんだけ。。。
このマーヴィッシュコレクションをテーマにするのは1985年のフォートワース美術館以来だそう。

今回面白いのが出展作家がアメリカに限定されてないところでしょうか。
カラーフィールド=アメリカの絵画というイメージですが、今回イギリスのアンソニー・カロの彫刻が入ってるのは斬新でした。
だだっ広い展示室に絵画だけでは心許ないところをカロの彫刻が補っててとても良かった。
フランク・ステラやケネス・ノーランド、モーリス・ルイスも相変わらず素晴らしいですが、僕が最も観たかったのはヘレン・フランケンサーラー。
彼女の作品を国内で観る機会って中々ないのでとても貴重。
アーティゾンで一点だけ観たことあるけど。
ステイニングのイメージがとても強かったのだけど、実際観てみると一つの画面の中で様々な筆致があることに気づきます。
彼女のようにアメリカではとても重要な作家なのに日本で未だにほとんど紹介されてない作家っていて、クリフォード・スティルやジョン・チェンバレンが国内でほとんど観られないのは本当に残念。
で、今回僕も知らない作家が何人か出ててとても新鮮でした。
カナダのジャック・ブッシュや東京生まれでアメリカに渡ったラリー・プーンズ、ベルリン生まれで同じくアメリカに渡ってヘレン・フランケンサーラーと共同でアトリエを使っていたフリーデル・ズーバス、そしてロシアのジュールズ・オリツキー。
特にズーバスの作品はフランケンサーラーとの類似と差異を見ていくととても興味深かったです。
というように、これまでの「カラーフィールド」のイメージを拡張するような意欲的な展覧会でとても刺激的でした。
そしてこの展覧会が川村記念美術館でやってるというのがやっぱり大きい。
少し遠いですが、ぜひ。9月4日まで。こちら
ちなみに全日要予約制です。正直そんな密になるわけねぇだろと思いますが。。。

ついでに前から気になってた佐倉の国立歴史民俗博物館にも勢いで行ってきました。
川村記念美術館から12時50分発のシャトルバスで無料で運んでくれます。
美術館から約30分。意外に遠かった。。。
そして広すぎてびっくり。。。
帰りの東京駅行き高速バスが博物館15時発だったんだけど、全然見切れなかった。。。
また機会があれば。。。
2020年の「性差ジェンダーの日本史」を「ふたつのまどか」展と合わせて観に来れば良かったと後悔。。。


ミロ展―日本を夢みて @ Bunkamura ザ・ミュージアム
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こういう巨匠系ってあんまり観ないんだけど、なんとなく気になったので行ってみました。
それにしても「日本を夢みて」とか自分で言うなよってタイトルですよね。。。
バスキアの時も「MADE IN JAPAN」だったし、なんか最近の日本は衰退が激しいからかテレビ番組とかでもやたら自国賛美のものが多くてキモいです。
英題の「Joan Miro and Japan(ミロと日本)」でええやん。
と、早速文句からですが、まあ漠然とミロを集めただけでなく、ミロと日本の関係を見せるという確固たるテーマがあるのは良かったと思います。
それにしても出品作の殆どが日本の美術館から集めてきたもので、日本ってこんなにミロを持ってるんだなぁと感心しました。
特に福岡市美術館が持ってる「ゴシック聖堂でオルガン演奏を聞いている踊り子」は素晴らしかった。
今回国立国際美術館に常設されてる陶板画が、大阪万博のガスパビリオンに展示されてたものだったっての初めて知った。。。
富山県美の「絵画(パイプを吸う男)」は森村が成りきった作品を思い出してしまうw
いっそその森村とか、ミロが影響を与えた日本人作家の作品とか展示しても面白かったのにね。
逆に日本関連の資料がスペイン側からの提供なのが面白かった。
そして何と言っても瀧口修造との友情物語はアツい。
彼が出した「ミロ」という本が世界で初めてのミロだけを扱った本なんだそうで。
アーティゾンのコレクション展でも観たけど瀧口の詩とのコラボは美しいですね。
ミロがあげた瓢箪も展示されてたし。
何かの本で読んで、瓢箪??と思ってたけどまさか実物が展示されるとはw
あと、最後の書を思わせる三連画は素晴らしかった。
以前バルセロナのミロ美術館で見た、一本の線だけで構成された三連画にすごく感動したのだけど、それを思わせる作品。
中々見ごたえのある展示でした。4月17日まで。土日祝と最終週は要予約です。

青野文昭ーどこから来てどこへ向かうのかー/VOCA展2022 @ 上野の森美術館

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出展者の加藤笑平くんのご招待でVOCAの内覧に行ってきました。
VOCA正直あまり興味ないんだけど、ここ数年は知人が出てたりして毎年のように行ってるかも。
興味のなさの要因はまず平面のみであること。
同じメディアばかり続けて見ると集中力が崩壊してまともに観れらないことが多々あります。
そして、知らない作家がほとんどの中、一点のみで評価を下せないこと。
作家の評価は作品単体ではなく群で見るべきなので、一点のみではなんとも言えないんですよね。
とは言え毎年オッと思わせてくれる作品も何点かあります。
今回特に気になったのは齋藤春佳さんの絵画。
シャガールの絵を解体したようなポップさもありつつなんだか闇も感じるんですよね。
今後フォローしてみたい作家です。
にしてもほとんど皆自分より若い。。。
そもそもVOCAの出展条件が40歳以下なのでそりゃ若いわ。。。年取りました泣

VOCAと同時開催でギャラリーでおまけのようにやってる展覧会があります。
過去のVOCA出展者の個展なんですが何気に毎年豪華な作家がやってます。
出口の地味なところにあるのでお客さんほとんどいなくて勿体ない。
今年は青野文昭。
2008年の足利美で観て以来フォローしてる作家で嬉しい。
特に震災以降、彼の「なおす」という表現はとても重要で、2019年のせんだいメディアテークでの個展は行けなかったのが悔やまれます。。。
近年は古家具に人が潜んでいるような作品を手がけていて、囁き声すら聞こえてきそうな空気が会場にあふれていてちょっとすごかった。。。
見る人によっては当てられるかもしれません。
特に今回初日が3月11日なので、あの日の記憶と接続してしまう人もいるのでは。
青野さん自身仙台に住んでるので、そういうことと真正面に向き合ってるのだと作品から感じられます。
最近読んだ清水裕貴さんの小説「花盛りの椅子」に通づるものがあります。
古家具には何か宿るものがあるんですよね。
VOCAも青野文昭展も3月30日までと会期が短いですが是非!こちら


遠藤利克 @ SCAI THE BATHHOUSE
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上野に来たらSCAIも寄りましょう。
現在遠藤利克の個展が開催中です。
人によっては古い!って思うかもしれませんが、重い作品好きにはたまりません。
もの派に回収されなかった河口龍夫や村岡三郎、その後の遠藤さんや戸谷成雄、今井祝雄、植松奎二あたりが僕の好物。
今回の展示も、特に鏡という要素が入り込んでたのが興味深かった。
より儀式的になってきたと言えばそうなんだけど、遠藤さんの作品って全然押し付けてこないんですよね。
5月14日まで。

近くのVANERもオススメ。
焼きたてのカルダモンパン最高すぎた。。。
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上野の桜はいつも早い。春ですねぇ。
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ロニ・ホーン:水の中にあなたを見るとき、あなたの中に水を感じる? @ ポーラ美術館

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昨年9月から始まったロニ・ホーン展。
もう開催決定時から楽しみで、いつ行こうかと計画しておりました。
ロニの作品を初めて観たのは2003年にまだ万博公園内にあった国立国際美術館で開催された「連続と侵犯」という展覧会に出品されてた「あなたは天気」。
この展覧会は僕が現代美術よくわからない時期に受けた洗礼的な展覧会で、すべての作品に衝撃を受けました。
それからギャラリー等で何度か観たことはあるものの、写真作品が主で、こうして彼女の作品を通覧する機会は本当になくって、よくぞ取り上げてくれた!という気持ちでした。
ちょうど友人らも行きたいとのことだったので、だったらGoTo始まり次第いい宿とって行こうぜ!と言っておりましたらそんなもの始まる気配もなく年を越してようやく。。。
途中コロナも多くなってきたり、雪で閉館したりしてて、どうにか!と祈るような気持ちで無事参ってきました。


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前回観たケリス・ウィン・エヴァンスの作品も健在。これずっとあるのかな?
この人の名前一生覚えられない。。。
会場入り口にあるロニの写真作品に映り込んでるのいい感じ。
入ってすぐは写真作品メイン。
僕はほぼ職業病で、作品がどういう風に展示されてるのか見ちゃうんですが、彼女の写真作品の額装の仕方がちょっと特殊なんですよ。これまた後で述べます。


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この展覧会の中でも最もビジュアルとして映えてる作品群。
てっきり水が張ってるものだと思ってたら全てガラスで出来てた!
目の前の大きなガラスの向こう側の景色が映り込んで素晴らしかった。
このリフレクションという要素は彼女の作品でとても重要な要素。
それぞれ不思議なタイトルがついてます。
例えば、
『無題(「必要なニュースはすべて天気予報から手に入れる。」)』
とか
『無題(「魔女は山雨の中で想像していたよりもずっと素敵だ。」)』
等々。
もっと長いものもいくつかあります。
全体のインスタレーションとしては
『無題(「私の社会的な意識は、ほんの数十年前までは未開拓だった土地で形成された。寂寥感、なにもない土地、広々とした空、どこまでも続く地平線、そして、ほんのわずかな人々。これらが私の最初の事実であり、長い間、支配的なものであった。」』(2018-2020)
長ッ!
こういう文学的な面もロニの真骨頂の一つです。


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次の部屋では棒のような作品が立てかけられてます。
側面から見ると模様にしか見えないんだけど、正面から見るとテキストになってるっていう。
このテキストはエミリ・ディキンスンの手紙から引用された言葉らしい。
これもロニの文学的な作品の一つ。
ショップでこれが箸になってて笑った。天才。
そして何よりこの部屋では、僕がこの展覧会で最も観たかった「ゴールド・フィールド」(1980/1994)が展示されてます。
薄い金箔が床に置かれてるだけの作品なんだけど、この作品に纏わる素敵過ぎるエピソードがあるんです。
このお話はミヤギフトシさんの文章の中で知ったんだけど、ロニのこの作品に感動したフェリックス・ゴンザレス=トレスが、「Untitled (Placebo – Landscape – for Roni) 」という金色の包み紙に包まれたキャンディを床にしきつめた作品を作るんです。その後トレスはエイズで亡くなり、ロニはトレスと彼の恋人に捧げる「Gold Mats, Paired for Ross and Felix」(1994)という金箔を2枚重ねた作品を制作するんです。
何なんだこのオシャレすぎるやりとり。。。
このエピソード知らなくても勿論素敵な作品なんだけど、知ると余計見方が変わります。
で、この話調べてたら今年の4月から昨年行ったパリのブルス・ドゥ・コメルスでロニとトレスの2人展がやるのを知ってしまった。。。オープニングでやれや!!めちゃ観たい。。。こちら
この作品も前の風景が映し出されていて、まるで水面のよう。
かなり初期の作品だけれど、彼女の通底する「水」という要素がここにも顕れていてびっくり。
ゴールドは色であって色でないのも素晴らしいですね。
これ観れただけでも来た甲斐があったよ。。。泣


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次の部屋は暗い中ガラスケースに本の作品とコラージュ作品。
彼女が魅了されたアイスランドをテーマに作られたシリーズ。
そしてお次は人の身長より高い位置に配置された、北アイルランドで撮影された45点の写真。
「野生の鴨の巣跡から手作業で羽毛を集めることを生業とするビョルン村夫妻を中心に」
って、どんな生業やねんww
それはともかく、展示の緩急のつけ方が上手すぎる。。。
どの展示室も全く飽きさせない工夫がすごい。
そしてこの写真作品、絶対伝わらないと思うんだけど、額装の仕方が変すぎ。
何というのかな。。。写真の下の部分が額の中で浮いてるんですよ。
もしかしたら上の角2点で留めてるのかもしれない。
よく見ると写真もヨレてるし、何なんだこの有様は。。。
このあと出てくる写真もそんな感じ。まるでポスターのよう。
ほとんどの人が気づかないと思うけど、この感じ凄く謎でした。


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そして映像。
2012年にデンマークのルイジアナ近代美術館で行ったロニ本人による「水と言う」という詩の朗読。
40分もあるけれど最後まで見入ってしまった。。。
黄昏の明るい空が最後には真っ暗になっててとてもドラマチック。
今回の展覧会タイトルの「水の中にあなたを見るとき、あなたの中に水を感じる?」という言葉もこの詩の中に登場します。
他にも印象的な言葉が並びます。

「水について考えることは、その未来について考えること、あるいはただ未来を。わたしの未来、あなたの未来。それは個人的なこと、特に今は。」

「あなたがそれを川と言う。わたしはそれを信じる。でもあなたがそれを水と言うなら、わたしはそれを疑う。」

「あなたが水と言うとき、それは天気について話しているの?それともあなた自身?
水の中にあなたを見るとき、あなたの中に水を感じる?」

「水はセクシーだ。近づくとその官能性がわたしをじらす。」

「あなたは自分がどんな風に川沿いを歩いているのかを知っている?あなたは歩き、川は流れる。あなたは川の流れとか反射とか、なにかしらを見ている。水の中に何かを見るのではないかと考えながら。あなたはじっと見る。何かが現れてくるのを待ちながら。ただ、もしそこが湖ならば、あなたは腰を下ろしただろう。もしそこが湖ならば、こうした予感は生まれないだろう。今にも何かを見つけるのではないかという予感。おそらくは何か気分の悪くなるもの、あるいは価値のあるもの。」

「水はユートピア的な物質だ。水の間とは?水は複数形?たとえ一本の川でも、単数形だなんてことがありえるだろうか?その水はどこから来たのか?」

「アンハイドロニーは水なき水、水とは正反対にあるものだ。形態は液体のまま、その物質が変わる。もう一つのアイデンティティに置き換えられる。アンハイドロニーは乾いた水だ。
アンハイドロニーはまだ認知されていない言葉だ。存在しないということが、その意味を受け入れることの難しさを指摘している。」

「テムズ川にはアイデンティティを溶かす力がある。」

「水が水らしく見えることなんて滅多にないことに気づいたことはある?」

「果たして川に終わりはあるのか?そう、川はただ流れつづけ、また別の名前となって流れていく。」


と、挙げていくとキリがないぐらい印象的な言葉たち。
そしてそのまま次の作品へと流れていきます。。。


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ロンドンのテムズ川の水面を映した写真作品群。
前の詩の朗読にもテムズ川はしばしば登場していて、そのままの流れでこの展示はにくい。
この写真も前の写真同様額の中でペラペラしています。
そしてよく見ると、水面の中に番号が振られていて、下にその番号に合わせて言葉が綴られています。
まるで水面が話しかけているよう。
その言葉は先ほどの詩だと思うんだけど、こっちの方が年代的に先に制作されているのですね。
僕もロンドンにいたのでわかりますが、テムズ川って常に茶色でめちゃ汚いんですよ。。。
その濁りが余計色んなものを誘発するのかもしれません。


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もう既にお腹いっぱいなんだけどさらに下階に続きます。
大きな地図を思わせるドローイングの展示は圧巻。
言葉を切りはりしたコラージュもかわいい。
そして最後の最後に彼女の代表作とも言える「あなたは天気」が並びます。すごい。。。
しかもパート2となってて、80年代に作ったものとは違う、同じ女性を約30年後のアイスランドで撮ったもの。
30年前とほとんど変わってない姿にびっくりなのと、ポートレートなのにほとんど景色のように見せてるの流石すぎる。。。
その周りにある湿った大気まで感じさせるインスタレーション。
外にはロニの本が並んでていくつか欲しいものができてしまった。。。


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最後は遊歩道の森に設置された「鳥葬」と言う彫刻。
森の中で白い光を帯びた姿は神々しかった。。。
これもガラスでできてて、上には水が溜まってます。

これで以上なんだけど、改めてロニ・ホーンのすごさを思い知れたし、何と言っても箱根でやってるのはでかい。
この展示を観ながら箱根で浸かったお湯のことをずっと思い出してました。
日本とロニのモチーフとなってるアイスランドは有数の温泉大国です。
これほど水と親和性の高い民族は中々いないと思う。
ほぼ毎日湯船に浸かってるなんて海外の人からしたら驚き。
温泉に浸かって無になって溶けていく感覚がこの展覧会に通底していました。
いやはや本当にいい展覧会だった。。。
3月30日までなのでまだの方は必見です!こちら


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さらに見逃してはいけないのがコレクション展。
特に「水の風景」と題された展示はやられた。
こういう企画展と連動したコレクション展は大好物です。
そしてモネ!
これほどロニ・ホーン からの流れをくむ作品があっただろうか。。。やられた。。。
さらに「モネ-光のなかに」では、建築家の中山英之が展示構成をしています。
これとっくに終わってると思ってたからやっててラッキー。
「外光派」と呼ばれたモネの絵を外光のように照らすというもの。
でも外光ってこんなに均質じゃないよね。。。ってのが僕の感想。
特にルーアン大聖堂の絵は移りゆく光を捉えようと試行錯誤した絵なので、光も時間で変わるとかだったら面白かったかも。
あとは「ラファエル・コランと黒田清輝―120年目の邂逅」
こちらも豪華過ぎ。黒田の師匠だったコランの「眠り」とそれを模したであろう黒田の近年まで行方不明だった幻の作品「野辺」が並んで展示されてた。。。すごい。。。
ポーラ、次回もコロナ禍の中で30億で買ったリヒターがついにお目見えするコレクション展やるので必見。また来なくては。。。こちら


さて、箱根。
結局目当ての宿は高過ぎて無理だったけど、憧れの宿元湯環翠楼さまに宿泊しました。
小田急百貨店デパ地下で弁当と酒を買ってロマンスカーで酒盛りから始まり。
箱根着いてやることないのでとりあえず喫茶店で時間潰して宿へ。
創業400年、築100年越えの建築は圧巻。。。広すぎてほぼ迷宮。凄過ぎた。。。
映え過ぎる風呂場に謎の大広間。温泉も最高でした。。。
BAR閉まったけど行きたかったな。。。
夜はUNOと人生ゲームで中年修学旅行気分。夜も朝もお食事素晴らしかった。
書いてたらまた行きたくなってきた!箱根、最高ですよね。。。

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Chim↑Pom展:ハッピースプリング @ 森美術館

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最初に断っておきますが僕はChim↑Pomのこと好きでも嫌いでもありません。
それでもこの展覧会は発表された時から楽しみにしておりました。
本来なら昨年の夏開催予定だった本展覧会。
2020年からのコロナ禍により森美的にオリンピックとぶつけたかったであろう「スター」展は中途半端な時期に開催されて、もしかしたらオリンピックの時期にChim↑Pomがかぶることになるのか!!と期待しましたがそれもずれ、さらに不自然すぎる「アナザーエナジー」展の会期延長。。。
ギリギリまでChim↑Pom展の会期が発表されず、やっぱり揉めてるんだろうなぁと中止になることだけは避けて欲しいと願っていましたが、ようやく発表され先週初日を迎えました。

好きでも嫌いでもないのになんで僕が楽しみにしてたのか。
それはやはり彼らの作品の時代を読む速さと的確な表現方法はどうしても認めざるを得ないのです。
そして今回、やっぱりすげーやと思わざるを得ない圧倒的な展示構成。
まず、入り口に託児所を兼ねた作品「くらいんぐみゅーじあむ」が置かれ、美術館にもう一つの機能を作品として付け加えるというこれまた独特のやり方。
それを横目に展示会場に入るといきなり鉄骨で組まれた工事現場のような風景が広がり、初期の代表作「スーパーラット」や「ブラック・オブ・デス」が散りばめられていていきなり観客の心鷲掴み。
さらに歌舞伎町で展開された「ビルバーガー」があり、天井を覗くとなんと上に空間がある!!
この2フロアにしてしまうというやり方は森美の展示史上初では。。。
上に早く登りたいという衝動を抑えながら、台湾の「道」プロジェクトや、イギリスで行ったペストをテーマにしたプロジェクト「酔いどれパンデミック」が並びます。
この「酔いどれパンデミック」はなんとコロナの前年2019年に発表したっていうんだから本当に予言者かよっていう驚き。。。
で、ついに上に。

絶句。。。

そこに広がっていたのはアスファルトの地面。。。!!!
今までいた下の空間はすっかりネズミたちの住まう地下空間と化してて、僕ら観客はそこから這い上がってきたというストーリーが成立している。。。!!
凄すぎる。。。
ところでなんか電話してる女性がいたんだけどもしかしてエリィだったのかな。。。
スロープでまた降りると大きなゴミ袋に入れる「ゴールド・エクスペリエンス」が鎮座。
その場で予約して1分だけ入れるんだけど、中で何か起こるのかと思ったら何も起こらずw
そんなこんなで前半終了。

後半への途中、それまで密密に詰まってた展示がいきなりすこーんと抜ける。
ここでは避難地域に展示された「Don't Follow the Wind」が紹介されてて、これもまた見せ方うますぎた。
ここの空間いつも中途半端なんですよね。
敢えてスカスカにすることで、不可視の放射能を思わせる不気味な空間になってるし、窓から広がる東京の風景もまたChim↑Pomの作品に見えてしまうという。。。

で、後半。
既に前半でお腹いっぱいだったんだけど、ここからまたギアが上がって、そうそうこれもあった!っていう代表作がこれでもかと言うぐらい連続で登場。
まずは「ヒロシマの空をピカッとさせる」。
無数の折り鶴で作られた圧倒的なパビリオンと共に、中止に追い込まれたあの伝説のプロジェクトを紹介。
さらにその奥には東日本大震災をテーマにした伝説の作品群「LEVEL 7 feat.『明日の神話』」・「リアル・タイムス」・「気合い100連発」が登場。
「気合い100連発」は2019年のあいちトリエンナーレの「表現の不自由展」に出ていて話題になったためかここだけ撮影不可。。。
この作品今見ても泣きそうになる。いい作品だなぁ。一番好き。
この後は近年の作品が続くんだけど、正直これまでの作品と比べるとどうしても弱い。
意外にオリンピックに言及したのがほとんどなかった。
最後のエリィのコーナーも初期の「サンキューセレブプロジェクト アイムボカン」以外はピンと来ず。
最後の最後、ショップも作品にしてたのはさすがだった。
千円のガチャ怖すぎてできなかったw


で、この展覧会、実は別会場があります。
案の定美術館側と揉めたようで、某アニメをイメージした代表作の「スーパーラット」が展示できなかったんですよね。
ちなみに森美術館の外にダニエル・アーシャムの件のアニメのブロンズ作品があるんだけど、それはいいんかい。
兎に角虎ノ門の方に別会場が用意されてるんだけど、これがまた知ってないと辿り着けない。
館側からの案内は一切なく、受付で聞かないと教えてくれない。
しかも時間予約制で、その日のうちでないとダメで、別会場17時まで。こちら
これ会期終了間際とか混んで入れない人めっちゃ出そう。。。
で、行ってみたんだけど、森美の冒頭に出てた映像と例の問題のねずみちゃん、そして「ハイパーラット」と言う映像の3点のみで、僕は問題のねずみちゃんは何度か見てるしあんまり見応えはなかったかな。。。

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兎に角、これまでの彼らのヒット作が目白押しのベストアルバム的展覧会見逃す手はないと思います。
ただただ回顧するだけでなく、見せ方が流石すぎるのでぜひ体験してみてください。
5月29日までですが、展覧会後半は特に混雑必至なのでできるだけ前半で行くのをお勧めします。こちら

ミニマル/コンセプチュアル ドロテ&コンラート・フィッシャーと1960-70年代美術 @ 愛知県美術館

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京都で泊まらせてくれた友人が仕事で一宮まで行くんだけど乗ってく?と言われて衝動的に愛知へ。
ちょうど川村記念でスルーした「ミニマル/コンセプチュアル」展が愛知県美術館でやってて気になってたところだったのです。
川村、同じ関東と言えど愛知県美の方が行きやすいっていう。。。
とはいえ次回の「カラーフィールド 色の海を泳ぐ」展は単館開催っぽいので久々に行かねば。。。

本題。
この展覧会は副題にもあるように、ドイツはデュッセルドルフにあるコンラート・フィッシャーギャラリーのコレクションを中心に展開されています。
ギャラリーの名前はなんとなく聞いたことあったんだけど、今回ここまでヨーロッパにおいて重要な役割を果たしたギャラリーであることを初めて知りました。

概要だけさらっと。

まずコンラート・フィッシャーは1958年にデュッセルドルフアカデミーに入学し、そこでリヒターやポルケ、パレルモに出会いコンラート・リューク(母親の旧姓)としての画家のキャリアをスタートさせます。
1964年にはドロテ・フランケと結婚し、卒業後はボイスを世に出したアルフレート・シュメーラのギャラリーで展示撤去手伝いとして働き、ドロテは美術教師として働きながら生計を立てていました。
(シュメール・ギャラリーは現在シュメール・ハウスとしてレジデンスや教育施設として存続。こちら。)
1967年10月、フィッシャーギャラリーをオープン。
当初からミニマリズムとコンセプチュアリズムを中心に紹介することを念頭にスタート。
出来上がった作品を輸送するのではなく、作家を直接来させてサイトスペシフィックな作品を作ってもらうか、指示書によって作家ではなくギャラリー側が制作するという、当時としては画期的なシステムで展示を行います。
このリモートの展示方法って、今のコロナ時代に改めて見直すべきやり方ですよね。
そもそもフィッシャー自身が元々作家だったのは大きかったとは思いますが。
制作のことをわかってる人だからこそ他の作家も信頼してたんでしょうね。
フィッシャーは自身のことをギャラリストではなく「アートエージェント(アートの媒介者)」として、売買よりも関係性に重きを置きながら活動し、1996年56歳の若さで逝去。
その後妻のドロテが運営を続け、彼女の死後は娘のベルタが今も運営しています。こちら
この展覧会はコンラートの死後、ドロテからコレクションを譲り受けたノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館の全面協力の元開催されてるそうなんだけど、初めて聞いたぞと思ってたらデュッセルドルフにある通称K20/21のことでした。なるほど。こちら

で、展覧会。
なんとなく資料の多そうな展覧会だなぁと思ってたのですが、思いの外実際の作品がたくさん出ていてびっくり。
のっけからカール・アンドレでテンションが上がる!
アンドレはフィッシャーギャラリーで最初の展示をした作家らしい。
いきなり床に敷き詰めた鉄の板を観客がその上を歩くっていうラディカルな作品。
フィッシャーが戸惑う観客に手招きして歩かせてる写真めっちゃいい。
そりゃ触れるだけでもご法度なはずの作品を踏めって言うんだから躊躇するよね。
他にも当時のDMや手紙が展示されてて、アンドレの文字がめっちゃ読みやすい字で親近感。
さらにその奥にはダン・フレイヴィンの「無題(タトリンのためのモニュメント)」が展示されててまたテンション上がる!
「ART SINCE 1900」で見て観たかった作品だったので。
そこからソル・ルウィットにベッヒャー、河原温と、今やスターと化した作家たちの作品が続く続く。
ルウィットの手書きの指示書もめっちゃ貴重。。。
ライマンの作品はミニマルなだけに壁の継ぎ目がめっちゃ気になった。。。
「ミニマル/コンセプチュアル」といえば当時アメリカが大きなポジションを築いてたけど、しっかりヨーロッパの作家も紹介。
パレルモやリヒターの同窓生の展覧会もやってて、感慨深かっただろうなぁと勝手に想像。
ビュレンやブロータース、ブラウンの作品も貴重。
スタンリー・ブラウンは、先日行った長野県立美術館でやってた松澤宥と関わりがあって、ブラウンの世界中の1平方メートルの土地を買うプロジェクトに実際松澤が土地を売ってて、そこに建てた「瞑想台」でパフォーマンスしてたりするんですよね。
松澤は他にも今回の出展者のヤン・ディベッツやギルバート&ジョージ、ハンネ・ダルボーフェンらとも交流してたりして、あの厨二病親父マジで只者じゃない。。。
最後はブルース・ナウマンとギルバート&ジョージでフィニッシュなんだけど、この展示、キュレーションもめっちゃしっかりしてるなぁと言うのが最後まで見終えての感想。
冒頭のアンドレやルウィットの作品からは、無機質で作家の主体性を消してしまうような作品が続くんだけど、河原温の「I AM STILL ALIVE」といった言葉やブロータースの署名から作家の主体を徐々に取り戻していき、ロングあたりからいよいよ作家の身体が「歩行」という形で仄めかされ始めて、ナウマンとG&Gでついに作家の身体が登場!という流れがうまく出来上がっててキュレーションすげーーー!!!って思いました。
いやはや正直そこまで期待してなかったので本当に来てよかった。
会場のハンドアウトも可愛いくて素敵!
カタログは会場だと千円安く買えます。林さんが寄稿してるけどもう良いんだろうか。。。
愛知県美での展示は3月13日まで。こちら
その後兵庫県立美術館に巡回します。こちら
兵庫県美は初日と次の日3月26,27だけ飯川雄大さんの展示が被るので行ける人はここ狙うべき!


さて、お次はコレクション展。ここのコレクションも侮れません。
まず20世紀のグラフィックと称したコレクションたち。
ウイーンの分離派のポスターやカタログからスタートしますが、個人的見所は何と言っても次のお部屋のマティスとピカソによる装丁のコレクション。最高すぎた。。。

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そして、コロナ禍で始まった若手の作品を収集するプロジェクト。
これは本当に素晴らしい取り組み。。。

加藤巧
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THE COPY TRAVELERS
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大田黒衣美
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青田真也
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文谷有佳里
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玉山拓郎
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小栗沙弥子
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展示室以外にも戸谷成雄の大作と木村友紀のインスタレーションが。
木村さんのは、おじいさんが昔撮った桂離宮の写真を使ったインスタレーションでめっちゃ良いです。
思わず見逃しそうなところにあるけど忘れないで!

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マツモト建築芸術祭 @ 長野県松本市内

釘町彰、本城直季 @ 旧司祭館
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中島崇 @ 旧開智学校, アルモニービアン(旧第一勧業銀行松本支店), コーヒーラウンジ 紫陽花
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松澤宥 @ 池上百竹亭 茶室
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五月女哲平 @ 旧宮島肉店
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鴻池朋子 @ 上土シネマ
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土屋信子 @ 下町会館
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白鳥真太郎 @ 白鳥写真館, 上土劇場(旧ピカデリーホール)
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河田誠一 @ 珈琲茶房かめのや
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石川直樹 @ レストランヒカリヤ
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ロッテ・ライオン @ かわかみ建築設計室
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磯谷博史 @ 池上邸 土蔵
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井村一登 @ まつもと市民芸術館
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鬼頭健吾 @ NTT東日本松本大名町ビル
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写真貼るだけで疲れた。。。
ってことでマツモト建築芸術祭に行ってきました。
初回となる今回は扉ホールディングス株式会社代表取締役・齊藤忠政が発起人となり、実行委員長を務め、総合ディレクターはおおうちおさむが担当。
民間主導で街全体を使うのは滋賀県の近江八幡でやってるBIWAKOビエンナーレに近い形ですね。
兎に角回るの結構大変だったけど、ただただ松本のポテンシャル凄すぎてびっくり。
あるはあるは最高すぎる建築たち。
国宝になってるものから全く無名の建築まで全18カ所。
疲れ果てて断念した旧念来寺鐘楼と休みだった割烹松本館以外の16ヶ所回りました。
コロナの影響もあって、近々になってお休みになるケースも多々あるみたいなので行く人はウェブサイト常にチェックした方がいいです。割烹松本館休みだったのは痛かった。。。

ともあれ内容ですが、正直アートの方は添え物感がすごかった。
タイトルに建築がまずついてるのもあって、やはり建築が主役。
岡山芸術交流みたいに世界中から一流の作家集めるぐらいやらないと建築と芸術は中々マッチしないです。
そんな中で場所の空気を全く読んでなかった土屋信子の展示が最高でした笑
ここでやる意味ある?って感じだったけど、土屋ワールド全開で展示としては素晴らしかった。
他はまあ別に。。。
途中のかめのやのプリン最高でした。
2月20日まで。こちら


会場じゃないんだけど旧宮島肉店から上土シネマに行く途中にあった宮島耳鼻咽喉科医院もすごかった。。。
松本来るたびに凄いと思わせてくれる街だなぁ。

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松澤宥 生誕100年 @ 長野県立美術館

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昨年4月のリニューアルオープンから既に2回目の長野県立美術館。(前回はこちら。)
生まれ育った下諏訪でその生涯をかけて芸術活動を全うした松澤宥。
その彼の生誕100年展が長野でって観に行かない手はないのです。
オープニングが2月2日で彼の誕生日ってのも素晴らしい。
2月2日というのはもう一つ意味があって、2222年の2月2日が松澤によると人類最後の日なんですよ。
彼の300歳の誕生日でちょうど200年後。
なんか陰謀論めいてますね。。。ほぼ厨二病
美術館入って早速「人類よ消滅しよう行こう行こう(ギャテイギャテイ)反文明委員会」の横断幕から笑いましたw

実は彼の作品、何度見ても「ようわからん」で終わっちゃうんだけど、なんか気になるんだよね。。。
実際今回の展覧会観ても、なんのこっちゃ、だったんだけど、やっぱり無視できない「気になるアイツ」。
最初早稲田の建築学科を出てて、その頃から詩を書いてるんだけどもう凄い。
「私は鉄とコンクリートの固さを信じない、魂の建築、無形の建築、見えない建築をしたい」と謝恩会でのたまったのは有名な話。
哲学出身だった建築家の白井晟一に似てますね。
松澤の場合は建築から詩、そして芸術に行くわけだけど、詩をやってた頃北園克衛の「VOU」に入ってたのは今回初めて知りました。
言語に依らない「記号詩」はとても良かった。
その後1954年頃から絵画や立体に向かい、その頃から「プサイ」という言葉を作品に使い始めるんだけど、これはギリシャ数字の最後となる「Ω(オメガ)」のひとつ前が「Ψ(プサイ)」であることから、現在が終末のひとつ前の時代だということを表す言葉。
今コロナがちょうどギリシャ数字を使って名前つけられてるけど、この時代に松澤が生きてたら楽しかっただろうなぁと思いました。
Ωまで来たら人類はコロナによって滅ぼされるのかな?
と、ここまでで既に厨二病が過ぎてるんだけど、さらに1964年に夢の中で「オブジェを消せ」という明示を受けて、絵画や彫刻ではなく、文字を使った概念芸術に変遷していきます。
この変遷には元々詩をやってた経歴が生かされてたんですね。
文字を使うわりに字があまりお上手と言えないのがなんとも。。。
ここからはほとんど文字だし、儀式みたいなのが多いので観てても?の連続なので割愛。
最後は下諏訪にあった彼のアトリエで瀧口修造が命名した「プサイの部屋」の再現展示。
瀧口が命名したのに実際行ったことなかったのはびっくりしましたw
この「プサイの部屋」は今はないんだけど、2018年に長野県立美術館と信州大学工学部建築学科の寺内研究室により調査整理作業が実施されて会場に出現。
スマホ使ってVRでも見られます。
結構なボリュームで結局見終えるのに1時間半ぐらいかかってしまった。。。
この展覧会は3月21日まで。こちら

常設展、あんま期待せず観てたら菱田春草と横山大観のコラボ作品とかあってびびった。
あと村山槐多の「尿する裸僧」がここ所蔵だったのはびっくりしました。
今回時間の都合で中谷不二子の霧観れなかった。。。
帰り道の景色が雄大過ぎた。

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ちなみに現在各地で松澤宥の展示が開催されてます。
流石に全部は回れないけど参考までに。

松澤宥 生誕100年祭 @ 下諏訪
「私の死 松澤宥」展 @ マツモトアートセンター
松澤宥 生誕100年展 @ TS4312


大坂秩加|つぎはぎのうろこ @ GALLERY MoMo

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お店で知り合った大坂秩加さんの個展に行ってきました。
作品を生で観るのは初めてでとても楽しみにしていた展覧会でした。

ギャラリーに着くとまず飛び込んでくる大画面。
横5m、高さ2m近い大きさで凄まじい迫力。
さらにディテールが凄過ぎて見ても見ても見尽くせないのです。
一つの絵になっているものの、それぞれ小さなストーリーが継ぎ接ぎされていてめちゃくちゃ楽しい!


「出来事の残像を、人は記憶として所有し続ける。記憶は生き物のように年々そのカタチや色を変えて、最終的には心で思い出したりする。」
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「見返りを一切求めない尽くす気持ちこそが愛だ、その愛は必ず自分に戻ってくる。なんて、本当はうそ。
でも皆そんな神話みたいなのを小さなときから刷り込まれてるから、大人になって理想と現実のバランスがとれなくなってるんだ。
私には優子も佳奈も奈津子も志江も香里も舞もみんなみんな、ヒロインになりたくて自ら不幸を探してるみたいに見える。」

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「頭がだんだんうやむやになってきたところでその辺のものを見つめると、それが本当に面白いものに思えてきてね。この星でいま一番しあわせなのは私とか思えたりしちゃって。
大人って楽しい。歳取るごとに自由になってく感じがするよ。」

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「土ふまずに亀を仕込まないとできない変な性癖のある男だった。わたしがこの街から出るには誰かにぶら下がるしかなくて、そのためなら何だってがまんできた。」
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「はじめまして!!突然のお手紙でおどろかせてしまったことと思います。あなたをはじめて見たのは去年の8月。そのお顔に彫られた笹の刺青が渋くって、なんだか七夕を思い出しちゃったりして笑 その刺青はいつ頃入れたんですか?なんて、はじめてのお手紙なのに私ってば笑 そのお顔に私は心を撃ち抜かれたみたいになってしまって、端的に言うと好きになってしまいました。付き合ってください。どうやって伝えたらいいかなあと考えていて、私はこう見えてシャイなところがあるので、それだったらラブレターを書こうと思い、このように書いています。ただの紙ではつまらないので、そおお顔の笹もようにちなんで、短冊に私の想いを書くのとにしました。私は小・中・高とイジメに合っていて、とてもくらい子供時代をすごしました。なので、あなたのようなワイルドな男性にひかれるのかもしれません。デートはどこに行きたいとかありますか?私は動物園に行きたいです。ビーバーに似てるって言われたことがあります笑 ビーバーは好きですか?お返事まってます。」
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「見かけだおしでからっぽ。運だけ人間わたし。」
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「大すきなの、外法梯子剃(げほうはしこぞり)。このさ、張された外法の長頭のさ、肥大しすぎた自尊心って解釈あるみたいなんだけど、最高と思わない?自尊心だけでこれまで生きてきた私そのもの笑」
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「六月五日(雨)
まちにまった六月六日、明日は遠足です。もう四年間も大好きな川しまくんと、こんかい同じ班になれました。きせきです。だけど、天気よほうでは明日も雨だっていってます。おじいちゃんに
も手伝ってもらって、てるてるぼうずをいっぱい作りました。でもまだ雨がふっています。だから今からわたしもてるてるぼうずになって、おいのりします。
六月六日(晴)
六月七日(晴)
きのうの遠足は晴れてよかったけど、わたしはとちゅうで熱がでて、くるしかったです。ずっとバスにいました。」

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「クロワッサンを食べたあとにお皿に残るカサカサを、ザザーと口に流しこむ瞬間!あの一瞬の美味しさのために私はクロワッサンを食べると言っても過言じゃないです。
なんかそんなクロワッサンのカサカサみたいなさ、脳みそやからだ中がしあわせで震えるような時間を、どこかにいるあなたも経験していますように、満たされながら生きていますように。」

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なんなんだこの世界観!!!!
テキストも絵も最高に独特過ぎる!!!
特に最後のクロワッサンが好き過ぎる笑
あのカサカサを天から降り注ぐなんてやってみたい!!
これらのテキストはハンドアウトになってて作品の前の椅子たちに座りながら読めます。
椅子も独特なんだけど、なんと実家にあった椅子らしい笑

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さらにさらに奥にはこれらのテキストが、様々な人によって書かれた手書きの文字になってて、しかもこの文字はシルクスクリーンで刷られてるというマニアックさ!!

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世界観の構築が本当に抜かりなくて素晴らしい展覧会でした。
2月12日まで開催中なので是々非々!!!!こちら
DMもめちゃくちゃ凝っててすごい。お店にあります!

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SUBJEKTIVE PHOTOGRAPHY VOL.4 原本康三写真展 @ スタジオ35分
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新山清、大藤薫、後藤敬一郎とスタジオ35分は主観主義写真の写真家紹介してきました。
その第4弾で原本康三の写真展。
正直ほとんどの人が知らないと思います。写真やってる人だって知らないのでは。
そもそも主観主義写真ってのも普通知らないですよね。
僕もここに初めて来た時にやってたのが前述の後藤敬一郎の展覧会で、その時初めて「主観主義写真」と言う言葉を知りました。
この運動は瀧口修造がリーダーとなって、戦後登場した写真運動で、当時は土門拳が掲げる「リアリズム写真」が写真界を席巻していました。
いわば、そのカウンターとして登場したのが「主観主義写真」でした。
さらに、そのオリジンはドイツでオットー・シュタイネルトが立ち上げた「SUBJEKTIVE PHOTOGRAPHY」。
この展覧会は3回ほど続きましたが、10年ほどで終わってしまった運動でした。
他の国ではどうだかわらかないんだけど、特に日本でこのSUBJEKTIVE PHOTOGRAPHYは主観主義写真として受け入れられて静かなムーブメントを起こしていたのです。
そしてこのドイツの本家の展覧会に出していたのが原本だったのです。
今回その貴重な「SUBJEKTIVE PHOTOGRAPHY」の全3回のカタログと、オリジナル作品から複製した写真が展示されているんですが、本当に独特で引き込まれました。
もはやオリジナルのネガから焼き直したってこのプリントは本人以外無理ではと思われるザラザラした質感はまるで版画のよう。
原本のフェティッシュがビシビシ伝わる作品群で素晴らしかったです。
特に何点かはシュールレアリスムを思わせる作品で、興味深いのが、原本は広島の原爆で被爆し原爆症を患いながらこれらの写真を撮ったと言う事実。
逆に50年代になるまで広島を訪れたこともなかった土門拳がリアリズムの手法で広島を撮っていたのとは全く逆のアプローチなんですよね。
多分原爆というものが現実というものを超えたシュールレアリスム的光景だったのではと想像します。
そうなってくるとリアルとは何なのか、土門と原本を比較することで色々考えさせられます。
そうそう見ることのできない作品なので是非!2月18日まで。

池内晶子 あるいは、地のちからをあつめて @ 府中市美術館

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2022年初美術館詣では府中市美術館!
早速大雪で過酷な幕開け。。。
府中市美術館は2009年の青山悟さんの公開制作以来の訪問。
現在池内晶子展がやってるので久々に来ました。
もう少し先に行こうかとも思ってたんだけど、流行物がまた蔓延し始めたので行けるうちに行かねば、と。。。
池内さんの作品は、これまで各所で観てきましたが美術館での個展は初。
あの繊細な作品がどう展開していくのか楽しみでありました。

会場に入って最初の展示室からすごかった。
写真は撮れなかったんですが、とにかく展示室の使い方が大胆でしびれました。
大きな展示室の四方(東西南北らしい)から赤い糸が張られていて、その先には半円錐型の糸でできた筒が吊られていて、その周りをまた糸がぐるぐると取り巻いているという、言葉では説明しづらいんですが、とにかく美しいインスタレーション。この糸は全て繋がってて全長2万2千メートルとのこと!!!
展示室内の空気の流れで微かに揺れる様も繊細で池内ワールド全開。
次の部屋も、暗い中に一本の白い糸が垂れ下がってるんだけど、多分糸を幾重にも撚って作られていて、捩じれながら天井から床に向かってこれまた空気の流れで微かに揺れてる。
ここも中々大きな展示室なのにこの糸一本で成立してる。。。
そして次の大きな展示室もまた赤い糸が10cm感覚で東西の壁から緩く張られていて、微かにしか見えないんだけどその確かな存在感に酔いしれました。
ガラス展示室の中でも同じ方法で張られてるんだけど、コーナリングのところが見どころ。
その後はドローイングや小作品が展示してるんだけど、贅沢を言うならあと3点ぐらい大きなインスタレーションを観たかった。。。
インスタレーション作家のドローイングってなぜか大体面白くなくて、池内さんのも正直ピンと来ませんでした。
最後にインタビュー動画を観ていて、実はエントランスホールにも作品があることが判明したんだけど、どうしても見えずインフォメーションで聞いてしまったw
2階の展示室入口から出口まで一本の白い糸が張ってるらしいんだけど、本当によく見ないと見えないのでお見逃しなく!!
この展覧会は2月27日まで。こちら


岩井優 ハウツー・クリーンアップ・ザ・ミュージアム @ 府中市美術館
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同時開催で、岩井優が同美術館内で公開制作しています。
府中市美術館は開館当時から公開制作を続けていて、昨年出た本をちょうど今読んでるところです。こちら
この試みは府中市美術館独自のもので、成果物を展示する展覧会と違って、本当に生の現場そのものを見せるのでどう転ぶかわからない分美術館にとってもとてもリスキーな試みだと思うんだけど、それを20年以上も続けてきたのは本当にすごい。
今回の岩井さんは前回のヨコトリで知って面白い作家だな、と思ってたので池内晶子展と併せて俺得だったのですが、この日は残念ながら公開制作はやってなくて途中経過がスタジオに掲示されてるって感じでした。
岩井さんの「お掃除」がこの美術館でも行われてるみたいで、公開日は今後1月16、22、29、30日と2月12、13、17、18日なので行ける人はぜひ合わせて行ってみてください。


雪の初美術館詣では中々大変だったけど、美術館から見る雪景色は美しくてこれはこれで良い幕開けになりました。

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今村遼佑 | ねじれの位置と、木漏れ日 @ See Saw gallery+hibit

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名古屋市内にあるSee Saw galleryにて今村くんの展示。
「五月のそよ風をゼリーにして持つて来て下さい」という詩人の立原道造が病床で云った言葉を元に制作されたペインティングや木漏れ日の光に合わせて光る小さなライト、古い時計がゼンマイ時計の時を刻む音に、木や石などのファウンドオブジェが壁を打つ幽けき音、さらに猫たちの寝息。。。
日差しが差し込む空間にとてもとてもやさしい時間が流れていました。
この展示は終了してしまいましたが、来月にはA'holicで展示が始まります!
やさしい時間を是非体験しに来て下さい。


今村遼佑個展「ユビキタスと雨宿り」於A'holic
2022.01.20-02.13 水曜休み


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ホー・ツーニェン 百鬼夜行 @ 豊田市美術館

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「100の妖怪」
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「36の妖怪」
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今年最後の遠征は楽しみにしていた豊田市美のホー・ツーニェン展!
期待に違わぬ圧巻の展示でした。
というか、僕は幼少期から水木しげるの大ファンなので、妖怪好きには堪らない展示になってます。。。
特に最初の「100の妖怪」は映像音楽共に最高すぎた!
壁には大きく百鬼夜行のアニメーション、手前のスクリーンには眠る人の姿。
妖怪は黄昏(逢魔時)から寝静まる間に現れるものなので、この眠る人はそういうことなのでしょう。
百鬼夜行の中には銃刀を持った軍人の姿もあって、この行進は戦争のメタファーとしても仄めかされてます。
圧巻だったのは美術館中に鳴り響くこのインスタレーションの音です。
恥ずかしながら存じ上げなかったのだけど、この音楽を担当した灰野敬二さんって有名な方なんですね!
美術館のどこにいても聞こえるぐらい凄い音で、圧倒されました。
これらの全妖怪の説明がハンドアウトに全部載ってて最高!トレーディングカードとか作れそうw
ちなみに載ってる妖怪99しかないんだけど、100匹目は人間ってことなのかしら?
そして次の「36の妖怪」では、各妖怪の説明映像なんだけど、そこには「マレーの虎」と呼ばれた山下奉文と谷豊や、ぬらりひょんとして登場する鈴木大拙など、具体的な人物が妖怪として表されてることがわかります。「粘菌」としての南方熊楠なんかも。
あと、「国体」はAKIRAから、「目玉のおやじ」はジョジョから取られたようなキャラクターなんかもあったりして目が離せないのです。
さらに次の「1人もしくは2人のスパイ」では、1938年に開校したスパイを育成する「陸軍中野学校」に纏わるアニメーション。
人物たちは全員のっぺらぼうとして描かれ、この後南方の秘密工作機関として編成される通称「F機関」について触れられます。
「F機関」の他にも前述の「マレーの虎」の谷豊が関わった「ハリマオ作戦」や「ビルマの竪琴」のモデルになった人物の話など、なんとなく聞き知ってはいたもののはっきりと知らなかった南方作戦の事実がこれらのアニメによって紡がれます。
最後の「1人もしくは2人の虎」では、「マレーの虎」の2人についてのアニメーション。
日本人も知らないような太平洋戦争のことを、ここまでリサーチして作品に落とし込むのは本当に凄い。。。
全部見ると余裕で1時間以上になります。最高に見応えありました!
展覧会は来年1月23日までなので是非!こちら

さらに豊田市美はコレクション展も素晴らしいのです。
今回は「絶対時間」と題して、河原温をメインに据えての展示。
河原温が「デイト・ペインティング」を開始した1971年の5月の1ヶ月分全日揃っててビビった!凄すぎ!
来年のあいトリもこの愛知出身の作家がテーマですもんね。
その他にも杉本博司の「The First Seven Days」とか李禹煥の作品群とか素晴らしかった。
さらにクリムト、シーレ、ココシュカのドローイングや速水御舟の鯉も良かった。
松澤宥もさすがだったし、ちゃっかり妖怪の作品もコレクション展に入れてるのも小憎い演出。

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最後はレストランにてこのホー・ツーニェン展に合わせたデザート「おまえの目玉」で〆。
食べかけグロすぎwwww

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さらに12月4日から、前回のあいトリでも話題になった喜楽亭の「旅館アポリア」が再展示されてます!!
1回観たし時間かかるしやめとこうかとも思ったけどやっぱり観に行っちゃいました。
豊田市美の展示や、京都芸術センターでやってた「ヴォイス・オブ・ヴォイド—虚無の声」を観てからこの作品を改めて観るとさらに面白かったのでまた観られて良かった!
全部通して見ると1時間半もあるけど、ここでしか観られない展示なので時間ある方は是非。こちらも来年1月23日まで。

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「転移のすがた」アーティスト・レジデンシー10周年記念展 @ 銀座メゾンエルメスフォーラム

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パリで知り合った作家の小平篤乃生さんにご招待されて、なんと銀座エルメスの展覧会のレセプションにお呼ばれしてきました!!
この展覧会は、過去10年でエルメス財団が行ってきたアーティスト・レジデンシ―プログラムの成果を発表するもので、今回はプログラムに参加した作家とその推薦者(メンター)の作品を一緒に展示することで、お互いがどう共鳴しその思考を「転移」させてきたかを見せるものでした。
空間が3つに分けられて、3組の展示が見られます。
その展示の仕方も、どこからどこまでが作家の作品なのかメンターの作品なのか敢えて分かりにくく溶け合うように展示されてて面白かったです。
ガラスを使った小平さんの作品はポエティックでエルメスのガラスのファサードと相まって素晴らしい空間になってたし、それにメンターのペノーネの作品が加わって本当に詩的なシンフォニーが繰り広げられてました。
他の作家も正直全然知らなかったんだけど、本当にどこからどこまでが誰の作品なのか本当にわからない。
そんな作家性の溶け合いを楽しみながら、会場を周遊していくのがとても楽しい体験でした。
展覧会は来年の4月3日までなので銀座行く際は是非!こちら


小平篤乃生&ジュゼッペ・ペノーネ
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エンツォ・ミアネス&ミシェル・ブラジー
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クロエ・ケナム&イザベル・コルナロ
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いやぁ、エルメスのレセプション華やかで最高でした。
小平さんとユウリ君にもパリ以来に再開できて嬉しかった!
誘われた時はエルメスのレセプションなんて何着ていけばいいの!?ってなって、急遽人生2着目のスーツを買って臨んだけど案外皆さんカジュアルだった笑 (エルメスのスーツは買えなかったのでドルガバで)
小平さん、お誘い頂き本当にありがとうございました!!

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ジャム・セッション 石橋財団コレクション×森村泰昌 M式「海の幸」ー森村泰昌 ワタシガタリの神話 @ アーティゾン美術館

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アーティゾンのコレクションと現代作家を組み合わせるシリーズ「ジャム・セッション」。
昨今の美術館において、コレクションをどう生かすかは重要な鍵になってる中とてもいい企画だと思います。
鴻池朋子に次いで選ばれたのは森村泰昌。
森村が選んだアーティゾンのコレクションは青木繁の「海の幸」。
この美術館、青木繁の代表作ほとんど持っててビビります。さすがの選択。
前半は青木の実際の作品と森村のオマージュ作品、言葉などが並びます。
そして問題の「海の幸」。
これ本当に不思議な作品ですよね。
日本における油絵のあり方をその主題に置いた青木。
ヨーロッパに倣って日本の神話を元に作品を制作していきますが、そんな中で「海の幸」は異色の作品。
この絵は神話ではなく市井の人々を描いてるんですよね。
しかも全員裸の「絵にならない」身体。
そして半分下絵なんじゃないの?と思わせる筆致。
見れば見るほど不思議な絵です。
それを森村はどう料理するのか。
というか、実はこの前にも森村は「海の幸」を題材に2010年に「海の幸・戦場の頂上の旗」という映像作品を制作しています。こちら
これは2010年に京都近美で開催された青木繁展に合わせて出展されてました。
これから11年後の現在、またこの続きのようなものが出てくるのかと勝手に予想してたのですが全く違いました。
青木のコーナーが終わると、この展覧会のために制作された作品の資料やらジオラマやらドローイングやらが所狭しと並んでいます。
そして真ん中の部屋でメインとなる写真作品が並んでるのですが、もうぶっ飛び過ぎてた笑
最初はおなじみの「海の幸」になりきった写真作品だけど、どんどん時代が進んでいって、大正、戦争、東京オリンピック(1964)、万博、学生運動、バブル、コロナと現代にまで至ります。
そして最後は謎の土偶人間。。。
独創的すぎてついていけない笑
もはや途中「海の幸」ほとんど関係なくて、戦争の作品なんて青木繁ですらなく藤田嗣治を引用してるっていう。。。
学生運動の作品だけ「海の幸」の構図でした。全部この構図でやればもう少しわかりやすかったんだろうけど。。。
とはいえもうこれだけの発想の飛躍力には舌を巻きます。
惜しむらくは絶筆の「朝日」が出てなかったことですね。
この作品はアーティゾンのコレクションではなくなぜか佐賀県が持っているという。。。
映像作品はさらに独創的すぎ。。。実際に見てください。1月10日まで。こちら
下の印象派やコレクションはあまり引っかかるものもなくでした。
次の「ジャムセッション」は柴田敏雄×鈴木理策とセザンヌということでまた楽しみです。


第15回 shiseido art egg 中島伽耶子展「Hedgehogs ハリネズミたち」 @ SHISEIDO GALLERY
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後輩の中島の展示。
このシセイドウアートエッグは、僕と仲間でやってたアーティスト・ラン・スペースのstudio90でその存在を知ったらしくて、そこから10年経ってここまで辿り着いたのは素晴らしい。
期待を持っていきましたが、ちょっと色々不満。。。
まず「ハリネズミたち」というタイトルの割に、壁に刺さったアクリルに刺々しさがなくて、アクリルの先を鋭角にしたらもっとその印象になったのではという点。
そして、スタッフさんに扉の向こうに行けませんと最初に言われるんだけど、行こうと思えば行けそうな展示になってること。
ここにアクリルを刺しまくって構造的にドアを開けられない風にした方が説得力があったのでは。
展示室ももう少しくらい方がアクリルを通した光が綺麗に映えたんだろうな、と。
あと、壁の向こうのベルも、人がいないと鳴らないし。。。
展示構成は中々面白い分残念な箇所が目立ちました。。。
と、不満タラタラと書いちゃいましたがこの展示は12月19日まで。是非観にいってあげてください!


大垣美穂子「UZU」@ KEN NAKAHASHI
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ドイツ時代のドローイングと新作の彫刻を並べた展示。
時の流れがわからないほど作品が一貫しててとても説得力がありました。
ドローイングはもう狂気を感じる細い線の集積ですごい。。。
色鉛筆をピンピンに尖らせて描いてるので凄まじい作業量です。。。
こういう瞑想的な作品は大垣さんの真骨頂ですね。
しかもこの作品もっと大きかったらしくてどんだけ時間がかかったんだろう。。。
彫刻もドローイングの線を思わせるストロークで面白かった。12月24日まで。


最近観た他の展示。
奈良原一高 写真展「宇宙への郷愁」@ 写大ギャラリー
三田村光土里 「365 Encyclopedia」@ SYP Gallery
冨井大裕「線を重ねる」@ Yumiko Chiba Associates
塩田千春展 @ KENJI TAKI GALLERY

クリスチャン・マークレー トランスレーティング[翻訳する]@ 東京都現代美術館

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期待していたクリスチャン・マークレー展は期待以上に最高な展示でした!

まず最初の「リサイクル工場のためのプロジェクト」(2006)から最高。
工場のけたたましい音と、工場の映像がそこで生産されてる生産物(コンピューター)に映し出されてる。
構造が潔いぐらいシンプルで良い。
しかしショップにあった作品の折りたたみ携帯もそうだけど、当時のハードを使った作品は維持が大変だろうなぁ。。。と。
壁の文字は音楽のレビューらしい。
「すべての芸術は音楽の状態にあこがれる」とはショーペンハウアーやニーチェがの言葉ですが、それを地で行くのがマークレー。
70年代末からの長いキャリアでこれだけの展開は本当にすごい。
ナム・ジュン・パイクのようなメディアアートの系譜からサブカルチャーまで、現代美術史の文脈もしっかり受け継ぎながら常にヴィヴィッドであり続けるマークレー。素晴らしいです。

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廊下の初期の映像作品やレコード作品を眺めつつ次のお部屋の入口にあった平面作品がまた最高。
なぜか作品解説に載ってないんだけど確か「サイレンス」って作品だったと思う。
パッと見真っ白の紙で、ああジョン・ケージの4分33秒的なアレねって感じで通り過ぎようとしたんだけど、よーーく見たら「しーーーん」って日本語でエンボス加工されててやられた!!ってなった。
後半にもこの黒バージョンが登場します。写真で撮ってもほとんど写らず。。。地味だけどとても好きな作品。
こういうオノマトペはマークレーの作品群にしばしば登場します。
巻物状になった「マンガ・スクロール」(2010)もそれを繋げた作品で素敵。
そしてその最高潮が「サラウンド・サウンズ」(2014-2015) 。
マンガに出てくる擬音に囲まれる映像インスタレーションで永遠に居られる。。。
これニューヨーク行った時にちょうど観れたんだよなぁ。また観られて嬉しい。こちら
この作品のジョジョバージョンをぜひ作ってほしいですw

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日本でマークレーを知った人の多くは2011年のヨコトリで展示された「The Clock」ではないでしょうか?
僕もその1人で、映画の時計が映るシーンを延々とコラージュしてリアルタイムの時間と同じにするっていう気の遠くなるような24時間の映像作品。
同年のヴェネツィア・ビエンナーレの金獅子賞も受賞するなどめちゃくちゃ話題になりました。
残念ながらこの作品は今回出品されてませんが、その前身となるような作品が今回出品されてる「ビデオ・カルテット」(2002)でしょう。
古今東西の映画の音に纏わるシーンをひたすら繋ぎ合わせて4つの映像を作って、さらにそれらがアンサンブルを奏でることでカルテットになるという、これまた膨大な作業量による映像作品。
これも永遠に観て(聴いて)られるなぁ。。。

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他にも写真やコラージュと様々なメディアを横断しながら一貫して「音」をテーマに展開していくマークレーワールド。
来年2月23日までなので是非!こちら

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ちなみに現在ギャラリー小柳でもマークレーの個展を開催中。
コロナ禍で制作された最新作が展示されてます。来年2月26日まで。併せて是非。こちら

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さて、これだけでは終わらないのが都現美。
遠いけどまあ来る価値はあります。
今回常設展は前回に引き続き「Journals2 日々、記す」
前半まったく変わってなったんだけど、途中同時開催中の久保田成子展に併せてかフルクサスの展示が導入されてました。
(久保展は国立国際で観たのでパス)
三島喜美代と郭徳俊の展示も良かった。

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この常設の白眉はこの後に続く康夏奈の展示。
昨年44歳という若さで亡くなった作家を偲ぶように、ほとんど個展のようにして展示された彼女の作品群。
どれも本当に美しく、特に小豆島で制作された逆円錐状に天井から吊るされた「花寿波島の秘密」は圧巻。
山を描いた「No dimensional limit anymore」のインスタレーションも美しかった。。。

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他にも太田三郎にサム・テイラー=ジョン ソン、マルレネ・デュマス、小林正人、アピチャッポン・ウィー ラセタクンに今年亡くなったボルタンスキー等、常設展だけでお腹いっぱい。。。

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さらにもういっちょユージン・スタジオ展
アトリウムに海作っちゃったことで話題になってるけど、僕はどうもこの人たちの作品好きになれない。。。映画のセットじゃんって思っちゃう。床を改めて造ってたのは良かった。
一応写真撮ったので載せときますね(投げやり)

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どれも2月23日まで。
美術館出る頃にはヘロヘロ。。。久保田展も観てたら死んでた。。。
次回はどれも興味がないので今度来るのは夏以降かな。。。
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・2022.08.29-09.04
劇団チョコレートケーキ「ガマ」@ シアターイースト

・2022.09.02-04
MUM&GYPSY「cocoon」@ 彩の国さいたま芸術劇場 大ホール

・2022.09.01-11.23
柳宗悦と朝鮮の工芸 陶磁器の美に導かれて @ 日本民藝館

・2022.09.03-10.30
装いの力―異性装の日本史 @ 松濤美術館

・2022.09.30-11.27
岡山芸術交流2022

・2022.10.01-2023.03.05
時を超えるイヴ・クラインの想像力 ―不確かさと非物質的なるもの @ 金沢21世紀美術館

・2022.10.07-11.13
Scape on Wonder 内海聖史 @ Artstay maison FUWARI

・2022.10.07-11.13
はじめての牛腸茂雄。 @ ほぼ日曜日

・2022.10.07-2023.01.22
野口里佳(仮称) @ 東京都写真美術館

・2022.10.08-12.18
川内倫子展 @ 東京オペラシティ アートギャラリー

・2022.10.15-2023.01.29
ゲルハルト・リヒター展 @ 豊田市美術館

・2022.10.22-2023.01.09
すべて未知の世界へ―GUTAI 分化と統合 @ 国立国際美術館・大阪中之島美術館

・2022.10.22-2023.01.22
内藤 礼 すべて動物は、世界の内にちょうど水の中に水があるように存在している 2022 @ 神奈川県立近代美術館葉山館

・2022.12.01-2023.03.26
六本木クロッシング2022展 @ 森美術館

・2022.12.17-2023.03.05
交歓するモダン 機能と装飾のポリフォニー @ 東京都庭園美術館

・2022.12-2023.06
クリスチャン・ディオール、 夢のクチュリエ @ 東京都現代美術館

・2023.01.13-04.02
生誕100年 柚木沙弥郎展 @ 日本民藝館

・2023.01.18-03.26
泉太郎展 @ 東京オペラシティ アートギャラリー

・2023.01.26-04.09
エゴン・シーレ展(仮称) @ 東京都美術館

・2023.02.25-05.14
戸谷成雄展 @ 埼玉県立近代美術館

・2023.03.20-06.04
ヘザウィック・スタジオ展:共感する建築 @ 森美術館

・2023.04.27-08.20
マティス展 Henri Matisse: The Path to Color @ 東京都美術館

・2023.12.09-2024.03.10
横浜トリエンナーレ2023 @ 横浜美術館、プロット48

・2021.09.15-12.13
「マティス 自由なフォルム」@ 国立新美術館

・2022.05
ピナ・バウシュ 「春の祭典」@ Bunkamuraオーチャードホール

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