クリスト&ジャンヌ=クロードの「Over the River」がキャンセル



今週クリストが「Over the River」プロジェクトを断念することを発表しました。
Over The River Statement

「Over the River」プロジェクトとは、クリストとジャンヌ=クロードが1992年から取り組んでいたプロジェクト。
コロラド州を流れるアルカンザス川の上空に銀色の布を走らせるというもので、その総距離は9.5kmという壮大なものでした。
実に25年の間、そこに住む住人を説得し、地主と交渉し、いくつもの法の制限をクリアしてきました。
5千万ドル(50億円超)の個人資産を注いできましたが、ここにきて断念に至りました。

僕はこのプロジェクトが本当に楽しみで楽しみで、これが完成したら何があっても駆けつけようと心に決めていただけに、本当にショックでちょっと受け入れるのに時間がかかりました。
しかしクリストはもう81歳。時間も限られています。
ここで、さらに40年以上かけて進めているアブダビの「The Mastaba」に全力を注ぐとのことです。
こちらは砂漠にドラム缶を積み上げて巨大なピラミッドのようなものを作るというもので、できたら恒久作品になるとか。
残念ですが、本人が決めたことなので仕方ありません。

ところで、Art Forumのニュースサイトには、これはトランプ政権へのプロテストだと書いてます。
Christo Stands Against Trump by Abandoning his More Than $50 Million Colorado River Project
記事にはクリスト自身の言葉も載ってますが、これ本当なのかな・・・だとしたら余計に悲しい。

あぁ、本当に悲しいです。心の拠り所を一つ失った感じ。はぁ。。。


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村岡三郎逝去

去る7月3日、作家の村岡三郎氏がお亡くなりになりました。85歳。

村岡さんは、ちょうど僕が入学する前年まで京都精華大学の洋画で教えられていて、ちょうど入れ違いでした。
なので、個人的なお付き合いはないのですが、その入学当時に大学内のギャラリーで開催されていた退官記念展の衝撃は今でも忘れられません。
現代美術のゲの字も知らぬ若造でしたが、凄まじい量の塩からなるインスタレーション(当時こんな言葉も知りませんでした)を見て、何だこれは!?と思いました。
他にも酸素ボンベの作品や、鉄の作品。そのどれもが記憶に鮮明に残っています。
今思えば僕にとって、美術という扉を開く前の洗礼でした。

以降も何度か作品を拝見して、そのどれもがかっこよくて、当時のもの派やらに回収されない作品群は、今後さらに評価されるべきでしょう。
特に国立国際美術館に所蔵されている弟さんの戦後死亡通知を用いた作品は衝撃的。
昨年も名古屋のケンジタキギャラリーで作品を見たところだったので、今回の訃報は驚きでした。

ご冥福をお祈りします。

Pritzker Prize 2013

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ここ最近引きこもりがちで特に書くこともなく、ここも放ったらかしで広告が出たままという体たらくっぷりでしたが、それを吹っ飛ばすニュースが飛び込んできました!

「建築界のノーベル賞」に伊東豊雄氏

キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!
ついにキましたこの時がっ!!
もう台中オペラハウスができるまではお預けと諦めてたのでびっくりです。
確かに昨年のヴェニス建築ビエンナーレでは、伊東さんが指揮をとった日本館が金獅子賞をとってたし、震災以降の被災地に対する建築家としての活動も活発で、その辺も高く評価されたんでしょうね。
正直ここ数年の伊東さんの建築のデザイン力の低下は目に見えてすごいので、昔程の熱狂もなかったんですが、やはり僕を建築に目覚めさせたのはこの人のサーペンタインパビリオンがすべてのはじまりだったので、やっぱりプリツカーの受賞は心の底からうれしい。
おめでとうございます。そしてこれからもドキドキさせてくれるような作品期待してます!
台中竣工したらすぐ駆けつけます!
これで日本人は丹下健三(1987)、槇文彦(1993)、安藤忠雄(1995)、SANAA(2010)に続く5人(組)目の受賞。授賞式は5月29日ボストンにあるthe John F. Kennedy Presidential Library and Museumにて催されるそう。(5月29日はケネディの誕生日だそうですが、こんないつも先やったっけ?)ちなみにこの建物は1983年に同賞を受賞したイオ・ミン・ペイによるもの。
WBCは負けちゃいましたが、まだまだ日本が元気であって欲しいですね。

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伊東豊雄


55th Venice Biennale

昨日、来年のヴェニスビエンナーレ日本館の発表がありましたね。
なんと前回落選だった東京近美の蔵屋美香さんと作家田中功起さんのコンビ!!
前回の発表を見た時、どう考えてもこのコンビやろ!と思ってたのでリベンジうれしい。
その他の組み合わせは以下。
大島賛都x川俣正、岡村恵子x石田尚志、片岡真実x杉本博司、神谷幸江xオノヨーコ、林寿美x河原温
正直岡村x石田組以外今更感が拭えませんね。。。
やっぱり蔵屋x田中組でよかった。
田中さんは前回の発表時に落選案を公開しています。この態度は本当にすごい。
蔵屋美香+田中功起 ヴェネチア・ビエンナーレ日本館指名コンペ 落選案

来年のヴェニスはアーティスティックディレクターにニューミュージアムのキュレーターであり、光州ビエンナーレなど画期的なディレクションを行うマッシミリアーノ・ジオーニってだけでもテンションあがるのに、さらに今回の発表でぜひとも観に行きたくなりました。
さらにアメリカ館はサラ・ジー!
今朝発表されたイギリス館のジェレミー・デラーも楽しみ。
フランス館はアンリ・サラ。うーん、これは別に。
ドイツ館は作家の発表はまだなんかな?前回金獅子賞をとったSusanne Gaensheimerがまたキュレーションするから勝負かけてますね。
日本館も毎年金獅子賞にかすりもしないけど、今回はもしや、と思ってしまいます。
「震災」というキーワードがあったけど、田中さんらしいアプローチ期待してます。

ヴェニスは過去2回行ったことがあって、もういいかな、と思ってたけど来年は是非行きたいですね。


国際交流基金ヴェネツィア・ビエンナーレプレスリリース
2013年ヴェネツィア・ビエンナーレ、アーティスティックディレクター発表(ARTiT)
2013年ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館の作家は田中功起に(ARTiT)

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Sarah Sze @ Victoria Miro

テーマ : アート・デザイン
ジャンル : 学問・文化・芸術

Turner Prize winner 2011



もう先週ですがやっぱり書いとこうと思います。ターナー賞です。
振り返れば2006年から2008年以外ずっと書いてますね。
(2008年のMark Leckeyの作品は未だによくわかりません。。。)
今年はニューキャッスルの郊外ゲーツヘッドにあるBALTIC Centre for Contemporary Artで開催。
2007年にTate Liverpoolで開催されたことがありましたが、ロンドンでもなくテートでもない場所でターナー賞展が開催されるのは初めて。
来年はまたロンドン(Tate Britain)に戻り、再来年は北アイルランドのデリーに行くらしい。。。
今回の会場、ロンドンから車で5時間もかかるらしい。。。鬼!(電車だと8時間)
それでも来場者数はすごかったらしく、ターナー賞の底力計り知れません。
上の映像が一番わかりやすい今回のターナー賞展の展示風景。
今年はビジュアル的にも楽しいものが多い印象。

で、今年のターナー賞は。。。



Martin Boyce!
先週の月曜日(日本時間の火曜早朝)に発表されました。
ファッション写真家マリオ・テスティノによって発表されました。それが上の映像。
ってかテスティノ完全に言うタイミングミスってますよね笑
あとでもう一回言ってるし。。。残念すぎる。
Boyceはモダニズムデザインを参照にしながら、そのリサーチを元に彫刻を作る作家。
Simon Starlingもそうやけど、こういうリサーチ系の作家って日本にはあまりいませんね。
まあ、妥当かと思います。
それにしてもグラスゴー強い!
今回のノミネートも、このBoyceとKarla BlackがGlasgow School of Artの卒業者。
過去にもDouglas GordonやSimon Starlingなどのターナー賞受賞者を輩出。
そして2009年のRichard Wright、2010年のSusan Philipsに続くグラスゴー作家の受賞。
日本で言えば京都みたいなものか。
地方都市からどんどん面白い作家が生まれてます。
日本もこういう賞があれば京都の作家がとりまくりそう。
円山応挙賞(Maruyama Prize)なんていかがでしょう。



さて、今年のターナー賞は個人的に特別でした。
なぜなら僕のロンドン時代にお世話になったHilary Lloydがノミネートされてたから。
彼女は僕のコースディレクターで、すごく熱心でユーモアもあり芯のある素敵な女性。
でも、どこかクールで、それは彼女の作品にもろに表れているように思えます。
彼女は映像をメディアに使う作家ですが、どこか醒めた目線を感じます。
それはカメラの動きそのものが作品に表れていることが大きいかと。
ひとつの画面にいくつかの映像が登場し、それらは同じ映像なんだけど時間がズレていたりすることで、妙な違和感が生じます。
映されているものより、そのズレが気になって、何を観ているのかわからなくなってくる。
映像というのは、「見せる」メディアの代表ですが、そこを「見せない」。
彼女のコンセプトと合ってるかはわかりませんが、僕はそこに彼女の作品の魅力を感じます。
受賞には至りませんでしたが、これからもがんばってほしいです!
下のインタビューで"I'm not a film maker"というところから始まるのが印象的ですね。



ロンドンから離れてもう4年経ちますが、やはりターナー賞は目が離せません。
それにしてもターナー賞の賞金って改めてみると安いですね。。。
宇部の方が多いのが恐ろしい。。。
でもやっぱこの後の影響力考えても価値のありあまる賞です。
Channel4のCMかっこいい。
考えたら、Channel4がターナー賞のスポンサーになって今年でちょうど20年なんですね。




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Turner Prize winner 2006
Turner Prize 2006
TURNER PRIZE:A RETROSPECTIVE @ TATE BRITAIN
英国美術の現在史:ターナー賞の歩み展@森美術館

ルシアン・フロイド逝去

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先日のサイ・トゥオンブリーに続きまたも巨人がこの世から去りました。
2005年、初めてのヨーロッパ、初めてのヴェニス・ビエンナーレで彼の回顧展を観ました。
躍動する人体に涙するほど感動しました。
ロンドン時代、足繁く通っていたテート・ブリテンで、僕の心を静め、興奮させてくれたのは、ベーコンと共に彼の絵画でした。
最後の正当な画家。
ひとつの時代が終わってしまいました。
生き残った僕達はどう彼らを引き継げるのでしょうか。
心からご冥福お祈りします。

今日22日はカルダーの113回目の誕生日だそうです。
googleのロゴがカルダーになってます。

中原佑介逝去

nakahara.jpg

地震の起きた翌日の新聞で中原佑介氏の死を知りました。
原因は書いていないのでわかりません。79歳でした。
戦後日本美術批評に置いて、重要なポストを担った中原氏。
2005年に亡くなられた東野芳明氏、昨年亡くなった針生一郎氏と共に「美術批評家御三家」と呼ばれ、その3人ともこの世を旅立たれたことになります。
かつては東京ビエンナーレを企画し、ヴェネツィア・ビエンナーレの日本館コミッショナーを務め、我が母校の精華大学の学長も務められ、その後も水戸芸術館総監督や兵庫県立美術館長を歴任されました。(昨年兵庫県立美術館では名誉館長に就任) 国際美術批評家連盟の日本支部会長でもあります。
著書も多数で、最近僕も「見ることの神話」を拝読しました。
最近では2008年の国立国際美術館における塩田千春展の寄稿が印象的でした。
また今年で50回目を迎えるUBEビエンナーレの運営委員長も務められていました。
10月に行われた審査の際のUStreamを見ていてもお元気そうだったので驚きました。
僕はこのUBEビエンナーレで9月にはお会いしてお話できると思っていただけで残念でなりません。
このビエンナーレに応募したのも、審査員長に中原さんがいたからといっても過言ではありません。
作品を見て頂けなかったのは残念ですが、選んでいただいた分全力で取り組みたいと思います。
ご冥福を心よりお祈りします。
関連記事>>第24回UBEビエンナーレ公開審査


あの日僕は丸亀から大阪への帰路の途中でした。
電車に乗っていた為揺れは全く気づきませんでしたが、相生駅のアナウンスで知りました。
地震、と聞いて、もう慣れっこになってしまっていて、危機感があまりに鈍感になっていたようです。
帰ってきてテレビを観て驚きました。
マグニチュード9.0。国内観測史上最大の地震。
阪神大震災を思い出して涙が溢れました。
地震の情報が連日流れてきます。
同じ地続きで繰り広げられている光景にただただ無力感を覚えます。
僕の住む大阪はそんな片鱗も見せずいつもと変わらぬ平和な日々が続いています。
水道からはいつもと変わらず水が出て、電気もいつもと変わらず流れています。
この当たり前が多くのサポートで当たり前になっていることを改めて思います。
僕はこうしてブログを更新したり、作品を作ったりしかできることがありません。
それでもやはり、日常を享受することが大事なんだと思います。
被災地で困っている方々にこれ以上不幸が起こらないように祈ります。
そして、亡くなられたたくさんの方々にご冥福をお祈りします。
それから、救済に向けて尽力を尽くされている方々に感謝します。
まだまだ救出されていない方々もおられると思います。
一人でも多くの命が救われることを本当に祈ります。
こんな状況でも並んでお金を出して物を買う日本人を誇りに思います。
阪神大震災の反省をしっかり活かしている今回の日本の動き。大変喜ばしく思ってます。
一日でも早い復興をお祈りします。

Turner Prize winner 2010



もう僕が言う必要もないと思うけど、やっぱり毎年恒例。
今年もターナー賞が発表されました。
ミウッチャ・プラダのイタリア訛り全開のアナウンスでスーザン・フィリップスの名前が読み上げられたのは現地時間の昨夜のこと(日本時間の朝方?)。
受賞者発表の瞬間はやはりいいですね。

今年の受賞者スーザンの作品はなんと音のみ。
会場には3台のスピーカーと長椅子が置かれているだけというもの。
スピーカーから流れるのは「Lowlands Away」という16世紀のスコットランドバラード。
アカペラで彼女自身が歌っています。
この潔さは2001年のマーティン・クリード以来かも。
オリジナルの作品はグラスゴーのクライド川の橋の下で流されていたそうです。
視覚芸術である美術からはかけ離れているとは思いますが、やはり美の概念は刻々と変化するもの。
今回訪れた観客の中でもほとんどの人がこの作品がターナー賞まちがいなしと見ていたようです。
僕も下の動画でちらっと観ましたが、確かに頭1つ出てる気がします。
他のは「アートの為のアート」と言った感じがしてうんざり。
スーザンの作品において、「なぜ音が美術館に展示される必要があるのか?」と問う人もいるでしょう。
では、今の時代に真剣に音と対峙することがあるでしょうか?
もちろんコンサート等で音と向きあう瞬間はあると思います。しかしそこではパフォーマンスという視覚要素もとても重要だということは間違いない事実でしょう。
こうして純粋に音とだけ向きあう瞬間って意外にないのかも。
だとすると、美術館は、何かに向き合うという点でぴったりな場所だと思います。
またイヤホンで聞かないというのは、他の雑音も入ってくるということです。
人の話し声、空気の音、川が流れる音、鳥の囀る音、電車が通る音。
様々な日常の音もいつもより敏感に聞こえてくるのではないでしょうか。
このような繊細で丁寧な作品に賞が与えられたのは個人的にとても嬉しい。
やはりターナー賞は世界が誇る素晴らしい賞です。
特に2001年のマーティン・クリードから、90年代の刺激の強い作品が席巻する賞からシフトチェンジしてきたように思います。
あのまま刺激だけを追い求めていたら、多分ここまでの賞になってなかったでしょう。
途中迷走期に入りそうな時期もありましたが、昨年のリチャード・ライトといい、今回のスーザン・フィリップスといい、賞の質がより成熟している気がします。
来年のターナー賞も実に楽しみです。











ちなみに彼女の作品はミュンスター彫刻プロジェクトで体験済み。
橋の下で流される彼女の歌が川を挟んで出会うというもの。
これのどこが彫刻?と思いましたが、よく覚えています。
来年水戸芸術館で彼女の作品に出会える機会があるみたいです。
この展覧会には僕が観たいと想い続けている土屋信子さんも出ている!!!
ついに出会えるのかー。楽しみすぎる。
あと木村友紀さんもIZUは行けなさそうなのでこっちで観ます。
キュレーターは高橋瑞木さん。さすがです。
「クワイエット・アテンションズ 彼女からの出発」(2011.02.12-05.08)

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サーペンタインギャラリーが移転

またまたロンドンからビッグニュース。
ハイドパーク内にあるサーペンタインギャラリーが移転するそうです。
http://www.bloomberg.com/news/2010-09-27/serpentine-is-set-to-beat-hirst-to-hyde-park-space-zaha-hadid-will-design.html
同じハイドパーク内だそうですが、さらに大きなスペースとなるよう。
元軍事倉庫だとか。そんなとこあったっけ?
しかもリノベーションはザハ・ハディド!!
2012年のオリンピックまでに間に合わせるそうです。
なんでもその場所はデミアン・ハーストが彼のコレクションを見せるスペースを作ろうと計画していた場所らしく、それにサーペンタインが競り勝ったんだとか。
んーー、どこにそんな金が。。。寄付らしいですよ。寄付。
文化事業費がガンガン削られてるイギリスですが、それでもテートの増築はちゃんとやるそうですし、まだまだ文化への投資は続きます。
2012年ってことは、パビリオン企画はもしや来年のズントーで終わり!?
ますます行きたいです・・・泣

追記
投稿後に気づいたけど、これ結構前のニュースみたい。9月27日ってなってる。恥!

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Serpentine Pavilion 2011

ピーター・ズントーに決定!!!!!!
http://www.architectsjournal.co.uk/news/daily-news/zumthor-to-design-serpentine-pavilion/8606904.article


あああああぁぁぁぁ。。。
前回の記事で「当分ロンドンへは行かなくてよさそう。」なんてほざいた罰が早速あたりました、、、。
行きたい!!!
これを機に本気でズントー巡り熟慮中、、、。
ロンドンへはオリンピック終わるまで行きたくなかったんですが。
てか今回発表早過ぎません?
誤報希望で、、、。

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伊東豊雄

The Unilever Series:Ai Weiwei'Sunflower Seeds' @ Tate Modern



テートのアイ・ウェイウェイの展示が始まったみたいです。
一億粒以上の陶磁器で出来たひまわりの種。
オラファーの太陽が種になって落ちてきた!って感じ。深読み?
ここ最近のこのシリーズの中ではいい線行ってますね。
少なくとも去年・一昨年よりかは断然いい。
でも、行きたい!見てみたい!ってほどではないかなー。
茂木さん流に言えば、心に傷がつかない。
なんか無難にまとめてきたなーって感じがします。
今ロンドンはFriezeウィークで活気づいてるみたいです。
カプーアのケンジントンパークでの展示やガゴーシアンのタレルなど。
リッソンのアブラモヴィッチもおもしろそう。
でもやっぱ去年のカプーアの回顧展ほどのインパクトはないな。
当分ロンドンへは行かなくてよさそう。
さて、来年のこのシリーズは誰がやるんやろう、って気が早すぎ?

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第22回高松宮殿下記念世界文化賞



建築部門で伊東さんが受賞されました!
おめでとうございます!
この調子でプリツカーもたのんます。
ズントーもこの賞をとった後にプリツカーでしたし。
これからもドキドキさせてくれる建築期待してます。
「若い人よりもっと若い建築を作り続けられるように頑張りたい」
かっこよすぎます。

ジグマー・ポルケ逝去


訃報が続きます。
6月10日、ポルケがこの世を去りました。
国立国際で見たポルケ展が今でも忘れられません。
それまで画集で観てもピンと来なかったけど、それもそのはずと納得した。
その美しさは写真では捉えることの不可能な異形のもの。
絵画の永続性を嘲笑うかの如く、刻々と変化し続ける画面。
画材から遠く離れたものも自由に使いこなし、新たな美を作り上げた人。
最近できたスイスの教会のステンドグラスは是非観に行きたい逸品。
尊敬する愛すべき作家でした。
ご冥福をお祈りします。

関連記事>>ジグマー・ポルケ「不思議の国のアリス」@国立国際美術館

ルイーズ・ブルジョワ逝去


彫刻家ルイーズ・ブルジョワが98年の生涯を終えました。
彼女の蜘蛛ママンは世界に一体何匹存在してるのでしょうか。
六本木で、ロンドンで、ソウルで、ビルバオで。
たくさんの場所で出遭いました。
正直あまり好きではないですが、それでも彼女は巨星です。
近頃荒川修作や針生一郎など、20世紀の巨人達の死が相次いでますね。
荒川氏は奇しくも国立国際と京都工芸繊維大で個展中の死。
しかも国立国際の展覧会のタイトルは「死なないための葬送」。
ブルース・リーの遺作が「死亡遊戯」というタイトルだったのを思い出します。
彼は死ぬことで「永遠の命」を手に入れたのでしょうか。
イギリスのコインにはアイザック・ニュートンのこんな言葉が刻まれています。
'standing on the shoulder of giants'
彼らの肩の上で僕らは更に遠くを眺められるのです。
彼らのご冥福をお祈りします。

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養老天命反転地 by 荒川修作+マドリン・ギンズ

Jeanne-Claude Memorial


現地時間の26日。
NYのメトロポリタン美術館の講堂にて故ジャンヌ・クロードの追悼式典が行われました。
参列者は特別招待された約2000人という彼女の功績にしては小さなもの。
レクイエムの演奏に始まり、NY市長のMichael Bloombergを始め、元メトロポリタン美術館館長のPhilippe de Montebelloやスミソニアン美術館館長のElizabeth Broun、オーストラリアの「包まれた海岸線」をコーディネートしたJohn Kaldor、建築批評家のPaul Goldbergerなど8人のスピーチがあり、どれも彼女を悼むというより、思い出話を仲間内でしているような、とてもアットホームな雰囲気で、彼女のユニークなキャラクターを彷彿とする涙のない式典です。
最後はずっとクリストとジャンヌの活動を撮り続けてきたMaysies兄弟がこの式典の為に再編集したジャンヌの映像が流されました。
彼女の激動の人生を皆で振り返り、今は遠いところで静養しているであろう彼女を想うようなとてもいい式典です。
この式典の様子はライブストリーミングでインターネットを介して中継され、今もクリストとジャンヌのHPで見ることが出来ます。
約1時間半ですが、好きな方は是非。
http://www.visualwebcaster.com/CVJ/67362/event.html
にしても何故彼女の没後約半年も経ったこの時期なんだろうか?
そしてクリストのスピーチが是非聞きたかった。


ところで最近ようやく昨年末に出た「LIFE=WORKS=PROJECTS」を読破。
改めて彼らの凄まじ過ぎる業績を噛み締めました。
ずっとクリストとジャンヌの近くで彼らの活動をサポートしてきた柳正彦さんによるテキストがすごくリアルでドキドキしました。
早くとも2012年に行われる「Over The River」は必見です!

Pritzker Prize 2010


SANAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!!!!!
日本人4組目の受賞です!!!
師匠の伊東さんを越しちゃいました・・・。
まあ、仕方ないです。
プロジェクトの実現率が半端ないし、妹島さん今年のヴェニスビエンナーレの総合ディレクターやし・・・。
妹島さんはこれから伊東さんにギャルソンをいくら送っても微笑んでくれないかもしれません。うそです。伊東さんは宇宙のように心の広い人なんです。
うわぁあああ、うれしいけど複雑・・・。
おめでとうございます!!!!

それにしても、SANAAの国際的評価が本格化したのってやはり金沢からですよね。あれからたった5年でこの快挙はどう考えてもすごい・・・。
伊東さんは台湾建てるまで待ちます。
日本人2年連続はないだろうしな・・・。
でももう他に思い浮かばない。うーん。


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海の駅なおしま by SANAA
SANAA @バウハウス展示館

坂茂 on 情熱大陸


皆さん、日曜の情熱大陸は必ず見ましょう!


あと、ついでですが、今年のサーペンタイン・パヴィリオンの設計者がジャン・ヌーベルに決定したそうです。
公園の緑に対して補色の真っ赤なパビリオン。
色からのアプローチはこれまでなかったように思います。
彫刻的建築を作るヌーベルならではですね。
でもヌーベルならいいや。むしろサマーセットハウスのマルジェラ展観に行きたい。
詳しくはこちらで。

The Unilever Series 2010



今年で11回目を迎えるテートモダンの一大イベント。
その11人目の作家が発表されました。
それは中国人作家のアイ・ウェイウェイ。
個人的にホッとすると同時に残念な感じ。
もう、ドリス以降パッとしてませんからね、このシリーズは。
アイ・ウェイウェイか・・・どうなんでしょう。
今年の10月にお目見えです。
ってかまだ今の闇のやつ終わってないけど。

うーん、今後誰がやったらおもしろいかなぁ。
僕としては塩田さんがあの糸をタービンホールいっぱいに張り巡らしたらおもしろいかと。
今塩田さんはロンドン屈指のギャラリーHaunch of Venisonで個展開催中。
昨年のHaywardのグループショーから大出世です。
とどまることを知らない塩田さん。どうでしょう、テートさん。


The Unilever Series: Ai Weiwei
12 October 2010 ? 25 April 2011
Tate Modern 詳細はコチラ



ところでサーペンタインパヴィリオンの発表はいつなのかしら。

Turner Prize winner 2009



Richard Wright!! 予想的中~!!
やはりヒオンズは逃しましたね。
ヒオンズの場合はもの凄く「のりしろ」を感じる作家なのでまだ延びそうです。
逆に今とらずにそののりしろいっぱいいっぱいまでいききった所でとってほしい。
とても楽しみな作家。
一方ライトは、もうやっぱ作品のありようが素晴らしい。
ただの壁画ですが場の空気を完全に孕んだインスタレーション。
今年49歳。ラストチャンスでの受賞は感涙もの。
この人の展覧会もたくさん見たいなぁ。
あとの2人はやっぱ論外でしたね。うん。
もの凄く納得のいく内容。やっぱターナー賞はおもしろい。
<関連記事>
Roger Hirons 'SEIZURE' @ 151-189 Harper Road
TURNER PRIZE:A RETROSPECTIVE @ TATE BRITAIN
英国美術の現在史:ターナー賞の歩み展@森美術館
TURNER PRIZE 2007 @ Tate Liverpool
Turner Prize winner 2007
Turner Prize 2006
Turner Prize winner 2006

Berkeley Art Museum and the Pacific Film Archiveが建設中止!

またもアメリカから悲しいお知らせ。
アメリカ初となる伊東豊雄のBerkeley Art Museum and the Pacific Film Archiveが建設中止になったとのこと。。。
壁のすき間をすり抜けるようにして作品を鑑賞するというプランで、何気に伊東さんこれまた初の美術館だったと思うんですが・・・。
やはりこの経済危機で資金繰りが成り立たなかったんだとか。
アメリカの場合は寄付とかの集まりでも左右されますしね・・・残念。
またどこかでリベンジしていただきたいです。

↑多分見えてる模型がそれ。

ジャンヌ・クロード逝去


クリストのパートナージャンヌ・クロードが亡くなりました。
死因は脳動脈瘤による合併症だそう。享年74歳。
2年前にトークで見た彼女はその年とは思えぬバイタリティでまくしたてていただけに、信じられません。。。最も尊敬する作家の一人でした。
ご冥福を心よりお祈りします。

現在進行中のプロジェクトはクリストが1人で続行するとのこと。
51年も苦楽を共にしてきた2人。
その哀しみは計り知れません。
次回のプロジェクトは必ず見ようと思います。

<関連記事>
クリスト&ジャンヌ・クロード講演会 @ 福岡市美術館
クリスト&ジャンヌ・クロード講演会@京都造形大学

OFFICIAL WEBSITE>>http://christojeanneclaude.net/

Pritzker Prize 2009


ピーター・ズントー氏がプリツカー賞を受賞しました!!!
いやはや、これにはびっくりです。
ズントーの場合、ひとつひとつのプロジェクトはもう世界遺産級の仕事なので、その点ではプリツカーなんていつとってもおかしくはなかったんですが、なんせそのプロジェクトの数が少な過ぎるので、この賞の受賞は難しいかな、と思ってたんです。
寡作といえば2004年の受賞者ザハに次ぐ衝撃でしょう。
彼女も当時はまだ「アンビルトの女王」の冠がはずれてない時代でしたから。
にしても、これだけ派手な仕事もない中での受賞は素晴らしいです。
もう伊東さんしかおらんやろーと思ってましたがズントーなら仕方ない。
あー、去年講演会行っててよかった。
そういう意味では高松宮殿下記念世界文化賞は先見の明がありましたね。
ホント、ズントーさんおめでとうございます。
ズントー建築巡りがしたいっ!!来年かなぁ。。。
これを期にa+uさん、ズントー特集号復刊させてください!!
皆さん是非投票しましょう>>http://www.fukkan.com/fk/VoteDetail?no=37578

詳しくはプリツカーのサイトで>>コチラ
関連記事>>Peter Zumthor

Serpentine Pavilion 2009


衝撃的なニュースが飛び込んできました。
なんと今年のサーペンタインパヴィリオンはSANAAだそうです・・・。
のあー、見たい。見に行きたい!誰か何かの間違えで旅費出してください。
あー、きれいなんやろうなぁ。透明感あふれまくるんやろうなぁ。
いろんな想像膨らみますが、悪いわけがありません。
これでSANAAはヨーロッパほぼ制覇な感じですね。すごい。
次あたりはヘルツォーグあたりが来そうですね。

関連記事
Serpentine Pavilion 2008
Serpentine Pavilion 2007
伊東豊雄
熊野古道なかへち美術館 by SANAA
Novartis Campus 4 by SANAA
海の駅なおしま by SANAA
SANAA @バウハウス展示館

The Unilever Series 2009

そろそろかな、と思ってテートのサイト覗いたら案の定発表されてました、今年の秋から始まるユニリバーシリーズの作家がッ!
作家の名はMiroslaw Balka(ミロスワフ・バウガ)。ポーランドの作家です。
あ!ヴェニスのポーランド館の人や!と思ったら違いました。
彼女はモニカ・ソスノヴスカ。性別すら違うでやんの。
じゃあ誰?ってことで調べたら液晶絵画展で、最後の方に塩にガスコンロの映像を投影してた人と判明。
がーん。あの人か・・・。
モニカやったら相当おもしろそうやったのになぁ。
今やってるのも酷いけど、今年もこけるんじゃないかと期待。
だってどうせ行けへんもんね。

The Unilever Series: Miroslaw Balka
13 October 2009 - 5 April 2010
Tate Modern 詳細はコチラ

伊東豊雄ミュージアム!!!!


た、た、た、大変なニュースが飛び込んできました。
なんと、伊東豊雄のミュージアムができるらしいのです!
これはさすがに度肝抜かれました・・・。
場所は愛媛県の大三島町。2010年の夏オープン予定・・・。
もちろんデザインは伊東事務所。
しかも、伊東さんの自邸シルバーハットも移設されるとかで、もう2010年まで待ち切れません!

先ほど静岡から帰ってきて、更新もままならないのですが、もういてもたってもいられず先にこのニュース流しちゃいました。。。静岡の記事はまた追々書いていきます。
あー、びっくりし過ぎて疲れた。。。

53rd Venice Biennale Japan Pavilion

先日、来年開催される第53回ヴェニスビエンナーレにおける、日本館の概要が発表されました。
前回に引き続き、日本館の展示を指揮する国際交流基金が5組のキュレーターを指名。
その中から女子美大学教授の南嶌宏氏による展示が採用されました。
作家はやなぎみわ。日本館にテントをかけ、中は大きな写真作品を展示するらしい。

正直これが去年だったらなぁ・・・という感想。
去年の国別展示で話題の1つがドイツ・イギリス・フランスの三つ巴合戦。
それぞれ、イザ・ゲンツゲン、トレーシー・エミン、ソフィ・カルという、灰汁の強い女性作家が隣り合ったパビリオンで熱い火花を散らしておったのです。
これと負けず劣らず灰汁の強い作家やなぎみわが加わればおもしろかったのにな、と思います。
まあ、今更何を言っても後の祭。
ってか、他国のプランなんて事前にわかるもんじゃないんだから仕方ないですね。
来年、もしかしたら行く機会がありそうなので、適度に楽しみです。
詳しくはコチラ

最近青弓社から出てる「ビエンナーレの現在」という本を読みました。
これが結構おもしろくて、知っていると思ってたら意外と知らなかったことに気づかされたりもしました。
ここでももちろんヴェニスのことが書かれていて、昨年の日本館キュレーター港千尋氏のインタビューが特におもしろかったです。
氏は、このコンペ形式の日本館の選び方の難点を挙げておられました。
その難点とはつまり、指名されたどのキュレーターもベテラン作家を選ぶ傾向にあるということ。
これは、若手作家で、もしコンペで落ちた際に、自分の選んだ未来ある若手作家のキャリアに傷をつけてしまうのではという懸念がそうさせるようで、たしかにそうだな、と思いました。
それまでどういう風に決められていたのかわかりませんが、確かに2003年の長谷川祐子さんがキュレーションした日本館は小谷元彦と曽根裕なんていう、新鮮な組み合わせでしたしね。
2005年のビエンナーレでは韓国館が、若手ばかりのグループ展を催して話題を呼びました。
そういう新しい風を通さないと日本館も数ある国別パビリオンに埋没してしまうのではと思ってしまいます。

また、港さんが、岡部さんのライフワークとも呼べるプロッタージュをヴェニスでもやろうと、ヴェニスの建築学校の学生に呼びかけた所、すごくいい返事が返ってきたというエピソードも興味深かったです。
その反応に対し、学生になぜかと尋ねた所意外な答えが返ってきたそう。
「ヴェニスは歴史のない町だから、町の記憶を留めるプロッタージュを是非やってみたい」
いやいやいや、そんなことはないだろう、と港さんも戸惑ったそうです。
どういうことかとさらに尋ねると、そこにはヴェニスという島の抱える問題が浮き上がってきたのです。
それは、世界遺産になってからというもの、完全なる観光地と化してしまい、物価も上がって、この20~30年で人口は半分程になってしまったとか。年々過疎化が進み、もう伝統も引き継ぐ人がいなくなってしまうと。
確かにあの島に行ったことのある人はお分かりかと思いますが、あれは完全に夢の島です。
天然ディズニーランドというか、確かにあそこに住めと言われたら難しいと思います。
ビエンナーレの開催中のヴェニスは、もう外国人で埋め尽くされてしまいますし、イタリア語なんてほとんど聞こえてきません。
ヴェネツィア映画祭が行われるあの島には実際映画館なんて2館しかないそうです。驚きですね。

近年ビエンナーレやトリエンナーレというアート行事が各国で行われるようになりました。
そのほとんどが、地域活性化を目論みとして行われています。
しかし、そのビエンナーレの元祖が、それを続けることで、地域の過疎化を招いている。
なんと皮肉なことでしょう。
このままヴェニスはどうなってしまうんでしょう。
そして、これからのビエンナーレはどういう風になっていくのでしょうか。

London Autumn 2008

長かった展覧会も一段落し、ようやく普段の生活に戻れます。
久しくやってなかったアート行脚も復活です。
と、日本の記事に行く前に、飛んでロンドンのお話。
今月、来月と、ロンドンはアートの秋で色づきます。
先日もデミアン・ハーストがサザビーズと組んで、なんとギャラリーも通さずに個人でオークションを行ったというビッグニュースが入ってきました。しかも全223点で総落札額213億円!!!!ありえん・・・。個人でこの記録はピカソの記録を遥かに抜く記録・・・。もう完全ブランド化してますね。作品も金をあしらった牛の剥製とか悪趣味そのもの・・・。まだ43歳・・・一体どこまでいっちゃうんでしょう、この人。
でもオークション前の一般公開は見てみたかったな。
なんせ、彼の新作が200点以上も一同に会するなんて異例も異例ですから。
たった10日間で21000人もの来場者が集まったというのも納得。
詳しくはコチラ。作品の写真も見れます。

そんなこんなで、話題の事欠かないロンドンの秋。
ちょっと今年はどんなものがあるんかいな、と調べたら、「見てみたい」と思ったのだけでこんなにありました・・・。ロンドンに近々行く人。ロンドン在住の人。参考にしてみてください・・・。あぁ・・・。

07.01-11.16 Martin Creed @ Tate Britain
09.03-10.03 Tony Oursler @ Lisson Gallery
09.03-11.02 Roger Hiorns @ 151 ? 189 Harper Road, London SE1
09.04-11.01 Roger Hiorns @ Corvi Mora
09.05-10.04 Spencer Tunick @ Hales Gallery
09.05-10.04 Runa Islam @ White Cube, Hoxton Square
09.06-10.04 Nobuko Tsuchiya @ Anthony Reynolds Gallery
09.12-10.30 Giuseppe Penone @ Frith Street Gallery
09.23-11.16 Gerhard Richter @ Serpentine Gallery
09.23-12.07 Robin Rhode @ Hayward Gallery
09.26-02.01 Mark Rothko @ Tate Modern
09.30-01.18 Turner Prize 2008 @ Tate Britain
10.04-01.25 'Statuephila' @ British Museum
10.09- THE REVOLUTION CONTINUES:NEW CHINESE ART @Saatchi Gallery
10.14-11.15 Elmgreen & Dragset @ Victoria Miro
10.14-04.13 The Unilever Series: Dominique Gonzalez-Foerster @ Tate Modern
10.15-11.08 Anish Kapoor @ RIBA
10.16-10.19 Frieze Art Fair @ Regent's Park
10.24-11.29 Sam Taylor-Wood @ White Cube, Maison's Yard
11.04-01.04 Francis Bacon @ Tate Britain

今年も大御所の展覧会が目立ちますね。
リヒターにペノーネ、ロスコ。ガゴーシアンではセラの展覧会もやるそうです。
中でも注目はテートブリテンで行われるフランシス・ベーコン展。
近年オークションなどで作品価格が飛躍的に上がってる作家なので、巡回しても日本には来れないでしょうね。なんせ貸出料やら保険料やら半端ないですから。あー、見たい。
にしてもテートブリテン熱いですね。今美術館の大開廊ではマーチン・クリードの「作品」が走り続けてますしターナー賞も昨年のリバプールから帰ってきます。今年のノミネートのルナ・イスラムの展示はホワイトキューブでも見られるようです。
テートモダンの方では今年もおなじみユニリバーシリーズ。今年はどんなのが登場するんでしょう・・・。
大英博物館の「Statuephila」は出品者がやたら豪華。ハーストやらゴームリーやら。中でもマーク・クインによるケイト・モスの金の彫刻は開催前から話題になってます。コチラ
アウスラーやチュニック、エルムグリーン&ドラッグセット、サム・テイラー=ウッドなど中堅の展覧会もおもしろそう。
でも僕が最も見たいのは、土屋信子とロビン・ロードとロジャー・ヒオンズの展覧会。
この3人はとても詩的でロマンに溢れた作品を作る。
特にヒオンズのはヤバい・・・。これは絶対伝説になる。foglessさんで紹介してて鳥肌たった。しかも住んでた家の近く!!見たい!コチラ
土屋さんのは見たい見たいと願い続けてるのに結局生で見たことがない。
昨年scaiでやってたけど、そん時はロンドンだったし、帰ったらロンドンで展示・・・。
いつになったら見れるのかしら。scaiさん、もう一度彼女の個展やってください!
ヘイワードは前回の建築とアートの展覧会もよさそうだったけど、今回もいいの持ってくる。
そして、このブログでもお知らせしたサーチギャラリー。
展覧会自体に興味ないけど、空間がどんななのか見てみたい。
ちゃっかりフリーズに合わせてきてるのが憎い。

とりあえずこんなとこ。つつけば必ずまだ出てくる。
ロンドンの涼しい夏も恋しかったけど、秋は数十倍恋しい・・・。
これからこの恋しさを秋が来る度に味合わなければならないのかと思うと・・・涙
来週は東京行って、この気分を紛らわしてきます。

追記
英国建築協会(RIBA)でのアニッシュ・カプーア展も発見!
これまでの建築とのコラボ作品を一挙紹介する珍しい展覧会です。
11月4日にはカプ-アによるトークもあるそうですが既に予約完売。
あー、見たい・・・。

Temenos by Anish Kapoor x Cecil Balmond


エプスフリートに続き、またイギリスの巨大アートプロジェクトが発表されました。
今回はコンペ形式ではなく、4年前から着々と育てられたプロジェクト。
アニッシュ・カプーアとセシル・バルモンド。
なんてアツい2人なんでしょうか、まったく。
この2人は2002年テートMのタービンホールで公開されたMarsyasという室内最大彫刻でも見事な共演を果たしています。
2人ともインド系なので合うのかもしれませんね。
にしても今回もまたデカイ。
幅110m。高さ50m。
しかも今回はこの10年以内に5つも点在させるとか・・・。
総工費£2.7m。約5億~6億円でございますよ。
ホント、桁違いとはこのことです。日本も見習ってほしいです。
とりあえず1つ目はこの秋に制作が開始され来年の夏には完成とのこと。
エスプフリートのも完成したら是非合わせて観に行きたいですね。
詳しくはコチラ

関連記事
Cecil Balmond+伊東豊雄@NHK大阪ホール
New Public Sculptures in the UK

Pritzker Prize 2008


今年も建築界のノーベル賞、プリツカー賞の発表がありました。
受賞者はジャン・ヌーベル。
まあ、予想通りの結果ですね。個人的にはあまり好きじゃないですが。
プロジェクトの数からしてプリツカー賞をとってない方が不自然。
昨年のリチャード・ロジャースもそんな感じでしたが。
進行中のプロジェクトも挙げればキリがありません。
写真はパリのケ・ブランリー博物館。
次こそ伊東さんを!

The Unilever Series 2008


来月6日までヒビが入ったままのテートですが、早くも次のユニリバーシリーズを手がける作家がテートのサイトにていつの間にか発表されてました。
作家の名前はDominique Gonzalez-Foerster(ドミニク・ゴンザレス=フェルステル)。
昨年に引き続き、誰?ってなったんやけど、検索したら、昨年のミュンスター彫刻プロジェクトにて、今までの野外彫刻をミニチュア化した人だということがわかりました。
にしてもこれまたうまくあの大きな展示室と結びつかない・・・。
結局作品が公開される10月まで予想がつきません。
今回は多分行けないからしょうもないのでお願いします(死)

The Unilever Series: Dominique Gonzalez-Foerster
14 October 2008 - 13 April 2009
Turbin Hall in Tate Modern

photo by Shingo Tanaka
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