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休業延長します。

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緊急事態宣言延長に伴い、引き続き5/31(月)まで休業延長します。

OGATAYAMA

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一昨年ぐらいにお客さんから聞いてずっと気になってた建築がありました。

「OGATAYAMA」

個人邸らしいのだけど、見学ができて、なんだったらご飯も頼めて、一日過ごせるらしい。。。
そのお客さんは実際一日そこで過ごしたらしい。
仙台の郊外、というか山奥にあるらしいと聞いていて、いつか!と思ってました。
そしてそのいつかが来ました!

僕が行く日はポップアップショップがやってて、普段の建築ツアーがなかったのだけど、まあそっちの方が気楽かな、とも思い申し込みました。
仙台駅から南北線の終点「泉中央」まで行き、そこから「泉岳自然ふれあい行」のバスに乗り、フリー乗降システム(言ったところで降ろしてくれる!)で「カフェモンタナ前で」と運転手さんに告げ、半信半疑のままバスに揺られること40分。本当にカフェモンタナの前で降ろしてくれました。
そこから車で迎えに来てくれるということなんだけど、これがその風景。不安しかない。

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やーーー、この感覚!!
ズントー巡りとかしてる時のホンマかいなっていう感覚久々に味わいました。
日本でこれが味わえるとは!刺激的!
とりあえず待ち合わせの時間まで待ってみるも車は来ず。。。
そこから10分して歩こうかと思い立ったところに来てくださいました!
車でこんな道!?ってとこ通り抜けながら10分弱。
ようやくたどり着きました!!!
ご覧ください!!
これが「OGATAYAMA」です!!!

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お分りいただけるでしょうか、このすごさ。。。
遺跡!?のような感覚というか。
ポップアップの方にこの建築の主である尾形さんがいらっしゃったのでお話を聞くと、建ったのは3年ほど前で、最初はミースのファンズワース邸のようなガラスの矩形で考えてたけど、段々この自然に合わせるように洞窟のようなものになっていったのだとか。
この尾形さんというのは家具や内装を中心にデザインされてる方で、実際この家の奥には工房もあったります。
その尾形さんが自らデザインされたのがこの「OGATAYAMA」だそう。
最近になって新建築でも取り上げられたけど、それは誤情報だそう。
新建築には「House O 設計:アトリエ海」となってるんだけど、実際の設計は尾形さん自身らしい。

それにしてもこのセルフビルド感すごい。。。
このコンクリの表面が異常なんですよね。
なんでも、工法的には盛り土でドームを形成してそこにコンクリを流すのがシンプルなんだけど、これだけの土を運び込むのが場所的に大変なので、足場を組んで、その上に土を持って、さらにその上に布やらアルミ板やら土囊袋を被せてコンクリートを流し込んだためにこんなテクスチャーになったらしい。
最終的にその布とか剥がすの超大変だったらしい笑
土囊袋の印刷まで転写されててその大変さはなんとなく分ります笑
ちなみにこの工法、石上純也や西沢立衛にも伝授したそうです。。。

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やー、本当にすごかった。。。行けてよかった。。。
普段は建築ツアーもやってくれるみたいです。
現在コロナで1日1組の予約のみです。こちら
仙台からかなり遠いけれど建築好きはぜひ行くべし!
ちなみにバスが相当ないので車があればベター。
帰りは歩いてモンタナまで行って時間を潰して帰りました。。。
それにしてもモンタナもシュールだったなぁ。。。

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ところで仙台では聖地せんだいメディアテークへ。
残念ながらまん防により閉まってましたがファサードだけ拝ませていただきました。
今年でちょうど20年なんですね。感慨深い。。。

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東北旅は以上!
来年は青森行かねば!

土門拳記念館 by 谷口吉生

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以前から行きたかった酒田にある土門拳記念館。
写真の講義をやってたこともあり、行くタイミングとしてはバッチリでした。
しかもちょうど亀倉雄策との二人展が始まってて最高でした!
二人は戦前日本工房で一緒だったんですよね。
その辺の詳しいことは僕の講義聞いてください笑 こちら
亀倉の代表作であるオリンピックや広島のポスターも観られて、土門の「筑豊のこどもたち」などの代表作も観られてラッキーすぎた。

そして、この建築。
1983年開館で、僕と同い年なんですよね。
谷口建築のすごいところは、年月を経ても全然汚くならないんですよ。
しかもこんな雪国なのに。。。アラフォーでこの美しさは異常。どうなってるんだ???
SANAAの90年代の建物とか見れたもんじゃないんだけど。。。
直線のみの神殿のような造りですが、嫌なモダニズムを感じさせないのもすごい。
そして写真に撮るといちいちきまるんですよね。
谷口吉生。本当に異常な建築家だな、と改めて思いました。。。

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ちなみに酒田は鶴岡から電車で30分ほど。
さらに土門拳記念館は酒田駅からバスで20分ぐらいのところにあります。こちら

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ところで酒田にはケルンというバーがあって、井山さんという90歳を超えるバーテンダーの方が作る「雪国」というカクテルを飲みたかったのです。
映画になる程世界的に有名なスタンダードカクテル。
ご存命のうちにどうしても飲みたかったのですが、行ったら閉まってた号泣
コロナだし、仕方ないですね。。。
あぁ、のみたかったよーーー

スイデンテラス by 坂茂

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鶴岡最大の目的は坂茂設計のホテル、スイデンテラスです!
名前の通り水田の上に建つホテル。
鴨もいます。

とりあえず周囲をぐるっと。
周囲は本当に何もなくて、よくこんなところに建てようと思ったな、と。
実際駅から歩くと30分弱かかります。。。
ドームは温泉。
遠くには雪をかぶった月山が見えます。美しい庄内平野。

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全体の構成はこんな感じ。
メインの共用棟があり、ここにフロントやライブラリー、ショップにレストランがあります。
そこから渡り廊下で宿泊部屋のあるG棟、H棟、Y棟へ。(何でABCじゃないのか謎)
G棟には図書室やバーがあり、温泉に繋がってます。

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中へ。坂茂ワールド全開!!!
受付の鍵ボックスが紙管でかわいい!!!

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一寸の隙もなくデザインされてる。。。
素泊まりだったのでレストランは外から笑

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ショップとライブラリー、からのテラス。

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お宿はH棟。共用棟から渡り廊下で。

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お部屋。入った途端に声が出ました笑 最高!!!
ねえ、これで素泊まりとはいえ7560円って安すぎません????

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この値段で温泉も付いてます。水田越しの夜風に吹かれながらの露天風呂最高でした。
てことで温泉のあるG棟へ。こちらには図書室やバーもあります。
図書室の選書も素敵。
バーはセルフ式なので少し残念でした。。。

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夜。美しすぎる。。。。。

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本当に最高でした!!!
駅から少し遠いのが難点ですが、それを差し引いても最高。
そもそもデザインホテルでこの値段はすごい。。。
また泊まりたいホテルです。オススメ!こちら
建築も素晴らしかった。
スイスにできたSWATCHの本社ビルとか豊田にできる博物館とか最近の坂さんノリにノってますね。
富士宮にある静岡県富士山世界遺産センターも行ってみたい。
今月は大分県立美術館に行くので楽しみです。

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庄銀タクト鶴岡 by SANAA

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突然思い立って先月山形に行って来ました。初山形!
それも山形市はスルーで日本海側の町、鶴岡と酒田です。
鶴岡での最初の目的はSANAAによるこの会館です。
この10年ぐらいSANAAは屋根の造形に力を入れてる感がありますが、その極め付けな感じがします。
ぱっと見ゲーリーに見えなくもない造形です。
でも正直イマイチでした。。。
ゲーリーやOMAのような突き抜け感が足りないんですよね。。。
後、SANAAの時折見せるプレハブ感が好きじゃないです。
屋根の裏側の感じとか、中のように木で連続させられなかったのか。
無理矢理ひねってる感がすごくて、エレガンスに欠けるというか。。。
まあ、見られてよかったですが。
ちょっと最近のSANAAは今ひとつピンと来ないですね。

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SLEEP マックス・リヒターからの招待状



「SLEEP」が映画になる!
半年ほど前に噂で聞いてびっくりしたのを覚えてます。
「SLEEP」とは、イギリスの作曲家マックス・リヒターが創り出した8時間にも及ぶ音楽。
眠りに着目し、眠りながら聴くという前代未聞の作品。
初めてスティーブ・ライヒの「Music for 18 musicians」を聴いた時もびっくりしましたがあれで1時間ですもんね。
まあ、ジョン・ケージの「As Slow As Possible」は639年ですがw こちら

さて、マックス・リヒターですが、「ポスト・クラシカル」と呼ばれてるそうです。
僕が初めて彼の音楽を聴いたのは、映画館でウェイン・マクレガー演出のロイヤル・バレエを観た時。
ヴァージニア・ウルフの生涯をテーマにしたその演目の音楽を担当していたのが彼でした。
ダンスももちろん素晴らしかったのだけど、もう音楽が凄すぎて泣きました。
クラシックっぽいのから電子音楽まで幅広い楽曲で、この音楽作ったの誰!?となりました。
そこから調べ始めると、「SLEEP」という音楽があることを知りました。
想像を遥かに超えた音楽家なんだとその時に知り、そこからウルフの「Three Worlds」、「Infra」「The Blue Notebooks」を買い集め、ついに「SLEEP」も買いました。
その日から眠る時にその音楽を流しながら寝ました。
もう心地よすぎて最高でした。

さて、その映画。
公開が楽しみすぎて初日に映画館へ。
初日にも関わらずガラガラ。。。まあ、マニアックすぎるよね。。。
映画が始まる前から劇場ではすでに「SLEEP」が流れていて、客席も暖かいし始まる前に寝てしまいそう。。。

8時間もある音楽をどうやって映画の尺に収めるんだ!?と思いながら観始めてびっくり。
「SLEEP」のライブ映像はもちろん、観客の声、マックスの半生とその妻ユリア・マールとの絆。
たった99分の中に、余すことなく情報が入っているんだけど、全く過多になってない!すごい!
監督はナタリー・ジョンズ。
恥ずかしながら存じ上げなかったのだけど、素晴らしいドキュメンタリーだった!!
楽しみにはしてたけど、ここまでいい映画だとは!DVDになったら絶対買う!

映画の中で、この曲が睡眠科学に則って緻密に作られてることを知りました。
低周波から覚醒に近づいていくにつれて高周波へ。
そんな構成知らずとも、この曲、本当に美しい曲なんですよ。
科学と美しさを両立させるなんて、やはり只者ではありません。

映画の白眉はなんといってもライブの映像。美しすぎて泣いた。
会場に各々が枕や寝袋を持って集まってくるのとか尋常じゃない。
会場にはそれぞれ席ではなくベッドが用意されてて、そこで各々が「8時間の子守唄」を聴きながら、寝るもよし歩き回るもよしの完全な自由を与えられる。
やがてステージにリヒターが現れ演奏がスタート。
観客は次々と眠りに落ちていく。
片や音楽家たちは1度始まると演奏を止めることができないので気が全く抜けない。
どういう集中力を持ち合わせてるんだろう。。。休憩があるとしても凄すぎる。。。
そして、この「SLEEP」は、音楽という概念を遥かに超えて、人々の連帯を創造しているのが、映像からありありと伝えられる。
見知らぬ同士がすぐそばにいるのに、この音楽によって無防備にその眠りを晒している。
これは本当にすごいこと。
特にメインとなってるLAのグランドパークで開催されてるライブ映像はすごい。
周囲はビルに囲まれて、夜風に吹かれながらの鑑賞。気持ち良さそうだなーーー!!
あとはシドニーのオペラハウスも外はすぐ海でしかも豪雨が降ってる!とか、アントワープの聖母大聖堂とか会場がいちいち素晴らしい。
ちなみにオペラハウスのライブはテレビで生中継されてて、その動画がアップされてます。消されるかもしれませんが一応リンク貼っておきます。こちら
実は日本でも一昨年のライブは当初「SLEEP」を演奏する予定だったらしい。。。!!!!
なのに主催者側が直前になってキャンセルしてしまったとか。。。
まあ、そのライブはライブで良かったのだけど、「SLEEP」やってほしかった。。。(その時の記事はこちら
パンフレットのインタビューで、リヒターが直島でやりたいと言っててマジで実現してほしい!!
コロナで実現は遠いけれどいつか。。。

映画を通して素晴らしい体験をお裾分けしてもらいました。
また「SLEEP」聴きながら眠ります。

2周年記念グッズ

2周年記念イベントの串カツPARTY及びとんちピクルスLIVEお陰様で盛況のうちに終えることができました!
こんなご時世にお越し頂いた皆様本当にありがとうございました。
串カツを揚げ狂ってくれた家族、そして最高のパフォーマンスで魅せてくれたとんちさんには感謝しかありません。
1周年は何もできなかったので嬉しかったな。

そしてとんちピクルスさんがなんとA'holic2周年記念グッズを作ってくれました!!!
とんちさんの通販サイトでご購入頂けます。
https://suzuri.jp/tonchipickles
一部はお店にもありますので是非手にとって見てください。

Tシャツはサイズ、色豊富展開。イラストは2パターン。
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タオルハンカチはS、M、L展開。イラストは2パターン。
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色は8種類。イラストは2パターン。
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ビッグショルダーバッグ。色は4種類。イラストはこのパターンのみ。
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スマホケース。裸で持ってた僕のiPhoneにようやくケースがつきました!
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ベイビーロンパース!先日生まれた友達の子供用に贈りました!
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是非!!

フランシス・ベーコン バリー・ジュール・コレクションによる @ 松濤美術館

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3度の緊急事態宣言により、1年前同様続々と休館に。。。
展覧会は始まったらすぐ行く!がニューノーマルとなりました。
ということで初日に行ってきたベーコン展。松濤は休館にならなかったけど笑

先日まで神奈川県近代美術館葉山館で開催されてたベーコン展の巡回。
葉山館、一度行ってみたいとは思うものの遠さに慄き、今回ベーコンがやると聞いてチャンス!と思ったのに松濤に巡回すると知りまた行けず。。。
せっかくのベーコンなのに関東で2館しか回らないとか鬼ですよね。
せめて神奈川と関西とかにすればよかったのに。。。
とはいえ神奈川、緊急事態宣言もあり会期中ほとんど閉まってました。
事前に図録も買ってたので予習もバッチリでした。

今回はベーコンの友人であったバリー・ジュールが生前に託されたベーコンの作品資料から成る展覧会です。
ベーコンは生前ドローイングは描かないと言ってたので、これらは生前秘密の資料でした。
とはいえ、展示物の中には、これドローイングって言えるの?ってのもありましたが。。。
写真に絵の具たまたまついたんじゃないの、ってものからガッツリ描かれてるものまで。
冒頭の「Xアルバム」と言われる古いアンティークのアルバムに綴じられたドローイング集はすごかった。
有名な法皇やゴッホのドローイングから自画像まで。
また、メイプルソープの写真の上に描かれてるものとかも興味深かった。
絵画よりももっと彼自身の嗜好が生々しく現れていました。
とはいえやはり資料なので、ベーコン展としては少し物足りなさも感じるかも。
初期の油絵とかは貴重でしたが。6月13日まで。こちら
松濤美術館はこの後もアイヌ展白井晟一展など面白そう。

他に観た展示。
OKETA COLLECTION:4G @ スパイラルガーデン
加藤泉以外観るものなかった。これ全部持ってるのかと思うとすごいけど。
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粟津潔展 expose2021 海亀と天使の手 @ スタジオ35分
こんな可愛い絵を描くんだと結構意外だった。1枚欲しかった。
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マーク・マンダース —マーク・マンダースの不在 @ 東京都現代美術館

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めちゃくちゃ楽しみにしてたマーク・マンダース展!
正直金沢のボレマンスとの二人展が良すぎたのでソロはどうかな、と思ってたのですが、期待を遥かに凌駕する内容でした。。。!!!!
金沢では観られなかったディテールが詳細に観られたし、展示構成も素晴らしかった。
永遠に居られる空間でした。。。

まずは美術館入口に「2つの動かない東部」(2015-16)。
これ、金沢ではガラス越しにしか観られなかったので、こんな至近で観られるのが嬉しい。
触ろうと思えば触れる。。。それにしてもこの色彩の美しさよ。。。

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美術館3階の展示室へ。
エスカレーター登りながら観えてくる最初の作品「未焼成の土の頭部」(2011-14)の神々しさ。。。
金沢の時は気づかなかったけど、この木に見える部分もなんとブロンズ。。。!!
そもそも顔の粘土っぽいのもブロンズだし、マジで頭おかしい。。。
ブロンズってこんな表情作れるのか。。。
あとでコレクション展観たらいくつかブロンズ作品出てるけど同じ素材とは思えない。。。

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続いて「夜の庭の光景」(2005)。
初めて観るタイプの作品だけど、これ猟奇的すぎ。。。
猫真っ二つにぶった切られて謎の物体が挟まれてる。。。怖い。。。

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広い展示室ではまず「マインド・スタディ」がお目見え。
この作品、2013年に行ったヴェネツィア・ビエンナーレオランダ館で展示されてて、初めてこの作家のこと知ったんだよな。。。感慨深い。
改めてディテール観ると本当に意味がわからない。。。
なんで?の連続で永遠に観察できます。

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お次はマンダースお得意の養生シートで空間を構成するシリーズ。
金沢で観た作品がほとんどだけど、改めてディテールすごい。。。
どれがブロンズでどれが違うのかの見極めゲーム楽しすぎた。。。
周りに散らばってる破片とかはどこまで指示があるんだろうか。

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「4つの黄色い縦のコンポジション」(2017-19)
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「椅子の上の乾いた像」(2011-15)
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「乾いた土の頭部」(2015-16)
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「黄色い鉛筆のある土の像」(2019) これ謎すぎたw
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この養生シートから抜けた時の風景が好きでした。空間構成が迷路のようで面白すぎる。

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「リビングルームの光景」(2008-9) ディテール
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「狐/鼠/ベルト」(1992-93)
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「黄色い縦のコンポジション」(2019-20)
最初に登場した「未焼土の土の頭部」(2011-14)に似た作品だけれど、これはなんとロープはロープで木は木だった!(日本語混乱)
なんとなく初期は生の素材を使ってて後に全部ブロンズになるプロセスを思いがちだけれどなんと逆で近作の方がブロンズじゃなくなるの意味がわからないw
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「記録された課題」(1992-93) かわいいw 初期は動物モチーフが多め。
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「舞台のアンドロイド(88%に縮小)」(2002-14) (88%に縮小)とは???
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「像の習作」(1997-2015)
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後半からは写真撮影不可。
廊下のドローイングの部屋がほぼ精神病患者www
ドローイングがマジでおかしすぎて怖かった。。。
これって会期中増えたりしてるのかな?ファックスとかで送られてるような印象。
後半の展示は雑多にいろんなオブジェが置かれていてその展示も面白かった。
最後の最後、最新作の「3話の死んだ鳥と墜落する辞書のある小さな部屋」(2020)も頭おかしかった。。。
改めてマンダースの天才奇才っぷりを堪能しました。
それにしても、作者が来日できない中でここまでの展示ができるとは。。。本当にすごい!
今年暫定1位の展示。6月20日まで。こちら
図録早く見たいよ!5月の発売だそうです。


同じく都現美ではライゾマティクスTokyo Contemporary Art Award 2019-2021 受賞記念展コレクション展が開催中で、4つ全部見ると美術館出る頃にはげっそり。。。
ライゾマは謎のデバイスを装着するんだけどただ邪魔でしかなかった。。。
最初のイレブンプレイとの作品は面白かったけど、後半は技術っぽすぎてよくわからなかった。
アワードの下道さんと風間さん好きな作家なのにあまり良く思えなかったな。。。
とにかくマンダースに全部持って行かれた1日でした。

「ストーリーはいつも不完全……色を想像する ライアン・ガンダーが選ぶ収蔵品展」@ 東京オペラシティアートギャラリー

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昨年から続くコロナ禍で、美術館は改めてそのあり方を問われることになりました。
これまでのように人も物も自由に行き来するのが困難な中、海外から作品や作家を呼ぶことも、ブロックバスター展のように観客を展示室に詰め込むことも中々難しくなったのがこの1年でした。
そんな中、コレクションがいかに大切かを改めて気づかされた1年でもあったように思います。
これまでのように企画展ばかりに集中して、おまけのように常設展があるのではなく、むしろ常設展の方が面白いぐらいの勢いが欲しい。
今回紹介する3つの美術館の展示はまさにそのことを教えてくれてます。

まずは東京オペラシティアートギャラリー。
今回まさにコロナの影響でライアン・ガンダーの展示が延期になりましたが、それを逆手にとって、ガンダーキュレーションによるコレクション展を開催するという転換。
ガンダーは国立国際でもコレクションをキュレーションしてたのでならではですね。
ここは企画展のおまけぐらいで常設展が上の階で静かにやってるイメージですが、今回は全展示室コレクションっていう中々ない機会ではないでしょうか。

まずは4階へ。
このフロアでは「色を想像する」と題されて、なんと白黒の作品のみを集めた展示室。
しかも何段がけにもなってて、対する壁にキャプションが貼られてるという。
そして途中で気づいたのだけど、シンメトリーに展示されてる!
こんな遊びまくりな展示、在館のキュレーターには流石にできないですよね笑
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そして「ストーリーはいつも不完全……」と題された3階。こっちはさらに攻めてて、なんと照明がなく、暗闇の中を観客自身がライトを当てながら観るという展示方法。これも無茶だ笑
小山穂太郎の洞窟の写真からスタートしてるのもいいですね。
文字通り作品に「光を当てる」ことでディテールも観えます。
「探検」「注視」「視点」「パノラマ」「ヴィジョン」とテーマに分けられてます。
が、流石に3階は作品数が多すぎて後半から飽きちゃいました。。。
4階の2室ぐらいがちょうどいいですね。
そもそもあんまり好みのコレクションではないので。。。
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アーティストならではのキュレーションでした。他のアーティストでも観てみたい。
こうやってコレクションを外部の人にどんどんイジらせたら面白いと思います。
以前広島現美で開催された「マネートーク」というコレクション展では、ゲストキュレーターに窪田研二さんを招いて、コレクションを買った時の値段順にするという恐ろしい展示があって、それがめちゃくちゃ面白すぎて10年以上経った今でも記憶に残っています。こちら
キュレーション次第でいくらでも面白いものになることを見せつけられた展覧会でした。
今回そんなことを思い出させてくれた展示でした。6月20日まで。こちら


続いてアーティゾン美術館。
今回「STEPS AHEAD」と題して、新収蔵作品を中心としたコレクション展が開催中です。
開館記念展とは少し違う近現代美術寄りの展示。
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最初に感動したのが作家の肖像写真を集めた展示室。
特に安斎重男の写真は素晴らしくて、こういった記録ともとれるものをしっかり収集し見せるのは素晴らしい。
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次に倉俣史郎と田中信太朗の展示室。
二人の友情が滲み出るようなエモい展示。
コレクションでこういう血の通った温かい展示を作れるのが素晴らしい。
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後、コレクションに現在の世界の動向がしっかり反映されてるのもすごい。
今回のコレクション展を見ながら明らかにジェンダー平等が意識されてるのがわかります。
決して声高には謳ってませんが、最初の方の印象派の展示でもほとんど紹介されることのない女性作家の作品も展示されてるし、特に抽象表現主義の展示室はすごかった。
ジョアン・ミッチェル、リー・クラズナー、エレイン・デ・クーニング、サラ・フランケンサーラーが並んでるのにはたまげました。。。こんな展示世界的に見ても中々類を見ないんじゃないでしょうか。
特にリー(ポロックのパートナー)とエレイン(デ・クーニングの奥様)が並んでるのはすごい。
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そしてその後の瀧口修造と実験工房の展示もアツい!!
最近瀧口修造の本を読んだのもあって、すごくエモかった。
そのままデュシャンの展示に流れていくのもうますぎ。。。
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コーネルのコラージュも素敵すぎる。。。
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具体もこれでもかってくらいあって。。。
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最後はマティスで締め。。。
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アーティゾン半端ねえって!!!
胸がいっぱいになって見終わってヘトヘトになりました。。。
これはぜひ観に行くべき。9月5日まで。こちら


そして最後に、毎度のことですが東京国立近代美術館です。
企画展の「あやしい絵」展は前回の「眠り」展同様面白くなかった。。。ほぼ素通り。。。
むしろこの美術館はコレクション展。
とはいえ4階と3階はほとんど変わってなかった。。。
4階と3階の間にある「建物を思う部屋」に描かれたソル・ルウィットの壁画やっと見られた。
前回はまだ作業中だったので、今回は堪能しました。
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2階では毎度小企画展が面白いですが、今回の「幻視するレンズ」も良かった。
アジェに中山岩太に川田喜久治に小さい部屋でも見ごたえ抜群の作品群でしたが、特に新収蔵の深瀬昌久の「鴉」シリーズが半端なく格好良かった。。。見惚れすぎて写真撮るの忘れてた。。。
新収蔵といえば畠山直哉の「tsunami trees」があったのも良かった。。。
やはりここのコレクションは間違いありません。
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To See List
・2021.04.06-05.16
エントランス・ギャラリーvol.2 清水裕貴 @ 千葉市美術館

・2021.03.27-06.13
段々降りてゆく 九州の地に根を張る7組の表現者@ 熊本市現代美術館

・2021.05.15-06.27
佐藤雅晴 尾行 存在の不在/不在の存在 @ 大分県立美術館

・2021.02.20-05.30
コンスタブル展 @ 三菱一号館美術館

・2021.04.05-06.20
オムニスカルプチャーズ——彫刻となる場所 @ 武蔵野美術大学 美術館・図書館

・2021.04.17-06.13
驚異の三人!! 高松次郎・若林奮・李禹煥 ―版という場所で @ 世田谷美術館

・2021.04.28-06.27
宇佐美圭司 よみがえる画家 @ 東京大学 大学院総合文化研究科・教養学部 駒場博物館

・2021.05.17-08.06
Lost in Pandemic ――失われた演劇と新たな表現の地平 @ 早稲田大学坪内博士記念演劇博物館

・2021.04.03-06.27
Artists’ Breath―コロナ禍の中、アーティストはいま @ 市原湖畔美術館

・2021.04.10-09.26
最後に @ museum as it is

・2021.06.05-08.29
「第八次椿会 ツバキカイ 8 このあたらしい世界」@ 資生堂ギャラリー

・2021.06.08-09.12
アンサンブル・スタジオ展 @ TOTOギャラリー・間

・2021.06.09-09.06
ファッション イン ジャパン1945-2020―流行と社会 @ 国立新美術館

・2021.06.19-08.15
「10 Mame Kurogouchi」 @ 長野県立美術館

・2021.06.26-08.09
「アイヌの装いとハレの日の着物 @ 松濤美術館

・2021.07.10-09.05
ボイス+パレルモ @ 埼玉県立近代美術館

・2021.07.10-18
劇団チョコレートケーキ「一九一一年」@ シアタートラム

・2021.07.17-09.20
加藤翼 縄張りと島 @ 東京オペラシティ・アートギャラリー

・2021.06.29-09.23
鷹野隆大 毎日写真2001―2021 @国立国際美術館

・2021.08.07-10.17
ピピロッティ・リスト:Your Eye Is My Island -あなたの眼はわたしの島- @ 水戸芸術館

・2021.09.18-10.03
Christo "L'Arc de Triomphe, Wrapped"

・2021.09.15-12.13
「マティス 自由なフォルム」@ 国立新美術館

・2021.09.18-2022.03.30
「ロニ・ホーン」展(仮称)@ ポーラ美術館

・2021.09.23-11.03
美男におわす @ 埼玉県立近代美術館

・2021.10.16-2022.01.23
戸谷成雄展 @ 市原湖畔美術館

・2021.10.21-2022.01.30
Chim↑Pom展 @ 森美術館

・2020.10.22-2022.03.20
妹島和世+西沢立衛/SANAA展 @ TOTOギャラリー・間

・2021.10.23-2022.01.23
ホー・ツーニェン展 @ 豊田市美術館

・2021.10.23-12.12
白井晟一 入門 第1部 @ 松濤美術館

・2021.10.26-2022.02.13
柳宗悦没後60年記念展 民藝の100年 @ 東京国立近代美術館

・2021.11.06-2022.01.23
日本の新進作家 vol. 18 (仮称) @ 東京都写真美術館

・2021.11.09-2022.01.23
松江泰治 (仮称) @ 東京都写真美術館

・2021.11.20-2022.02.23
クリスチャン・マークレー展 @ 東京都現代美術館

・2022.01.04-01.30
白井晟一 入門 第2部 @ 松濤美術館

・2022.02.02-03.21
松澤宥 生誕100年 @ 長野県立美術館

・2022.02.02-03.21
Hello! Super Collection 超コレクション展 ―99のものがたり― @ ⼤阪中之島美術館

・2022.07.30-10.10
国際芸術祭「あいち 2022」

・2021.05.01-05
マームとジプシー「路上 ON THE STREET」 @ LUMINE0

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