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「美学校クロニクル1969-2019 51年目の現在」 @ 美学校

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みなさん、美学校って知ってますか?
僕もぼんやり名前を知ってるぐらいだったのですが、最近美学校出身者(講師は会田誠!)と知り合って、なんとなく興味が湧いてきて、そしたらちょうどが出てるってんで買ってみたわけです。

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僕の認識だと、Bゼミに並んで日本近現代美術史に出て来る歴史上の学校だったのですが、なんとまだ現役!今年で創立50周年という恐ろしい事実が!
本もその50周年を記念しての発行で、なんとその美学校で50周年記念展示をやってるとのこと。
こんな機会でもないとそんなとこ行けないので、行ってきました神保町。
そこは令和とは思えない昭和空間www

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やー、すごかった!ものすごく興奮しました!
なんてったって50年ですよ。歴史の厚みがすごい!
美学校のロゴは赤瀬川原平。
創立時の案内に書いてある講師陣の豪華さが異常。
中西夏之、赤瀬川原平、松沢宥、中村宏、菊畑茂久馬、小杉武久、澁澤龍彦、唐十郎、瀧口修造、土方巽、、、
嘘みたいな本当の話。
赤瀬川さんも捨てがたいけど、松沢宥の授業は受けてみたかったなぁ。。。
本にはこれらの講師陣の貴重な授業の様子などが書かれています。

「澁澤龍彦さんはすごい人気でした。当時はマイクを使わない上、ほとんど聞き取れない蚊の泣くような小さな声でしゃべるので、一生懸命耳を澄まさないと何を言っているのかわからないというような授業でした。それと、どの先生の時もそうですが、横にサントリーレッドとかのウイスキーとちっちゃいグラスが置いてあるんです。先生もだいたい緊張しているので、それを飲みながら話していました。特に澁澤先生は緊張しているように見えました。」

「(土方巽先生の授業は)1回か2回あったと思います。すごく面白い授業で、着流しみたいな格好で座って、わけがわからんことをおっしゃっていました。いまでも覚えているのは藁半紙を七輪でさっさと炙って醤油をつけて食べるんだって言っていて、ああそうですか、と思いました。そんな感じの授業でした。1回休講になったことがありましたけど、「今日は脳の調子が悪いので休講します。」というお知らせがあって、本人がその通りおっしゃったんでしょうけれど、ちょっと不思議な人でした。」

「美学校1969-2019 自由と実験のアカデメイア」 P122より


なんの脚色もなくこんな感じだったんだろうなぁと想像します笑
この美学校は、こうした現役の作家たちが教えてることが何と言っても特徴的。
そして、「美術学校」ではなく「美学校」であることも。
もちろん技術も教えるけれど、ここではもっと精神的な部分を教えて来る場なんだろうな、と想像します。
本当に豊かな空気が流れていました。
会期は8/25とこの記事上げてる当日までですが、間に合う人はぜひ!
歴史の空間に居られるだけで幸せでした。いけてよかった!
ちなみに廊下にあった美術手帖の蔵書はうちの店が勝ってましたw


ところで神保町。
学校のある場所もいいよなーと思う。
何と言っても古書店がひしめき合い、レコード屋もたくさん。
ディスクユニオンに行ったらずっと欲しかったMax Richterの「SLEEP」が売ってた!
しかもやすい!即買い!
これはトータル8時間に及ぶ壮大な音楽で、タイトルの通り、睡眠時に聞く音楽。
買ってから本当にこれかけながら寝てます。幸せ。
古本の収穫はなしでした。

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大山エンリコイサム個展「VIRAL」 @ 中村キース・へリング美術館

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山の日に山梨へ初訪。
久々の18きっぷ。
下諏訪ー上諏訪ー小渕沢ー甲府の旅。

下諏訪と甲府では建築を。
山梨文化会館 by 丹下健三 / 下諏訪町立諏訪湖博物館・赤彦記念館 by 伊東豊雄
昔から見たかった丹下健三の山梨文化会館はやはり神でした。上まで登りたかった。。。
伊東豊雄の中期の作品はふーんって感じ。。。せんだい以前の公共建築はいまいちですね。

さて、今回の旅のメインはキース・ヘリング美術館。
前から存在は知ってましたが、キース・ヘリングに特に興味はないので行く機会もなく。
今回は特別展で大山エンリコイサム展がやってるのでいい機会だと思い行くことにしました。

大山さんは僕と同い年の1983年生まれ。
日本人とイタリア人のハーフで現在NY在住とのこと。
先月までポーラ美術館で個展やってたり、現在NYのビルでも巨大作品展示していたり大活躍中。
コムデギャルソンとのコラボも記憶に新しいし、今とてもキてる作家です。
ストリートアートのような作品ですが、一目見て大山の作品とわかるインパクトがあります。
ずっと気になってたけど生で見る機会がなかったので行こうと思い立ちました。

それにしても遠い。
小渕沢からさらにタクシー。
18キップで行ってるのにタクシー往復だけで4000円近いんですけど。
駅前からバス出して欲しい。。。

たどり着いた先は木々の生い茂る高級リゾート地感満載のポッシュエリア。
美術館の近くには同じ建築家によるホテルが。
中にも作品が展示されてるようだったので、宿泊客でもないけど見せていただきました。
しかしそれより何よりロビー奥にあったバーがヤバすぎた!
プレミアウイスキーの数々が並んだ壁。神々しすぎる。
勧められたけど車で来てるんでと嘘ついて逃れました笑
ちなみに一室4万ぐらいだそうです。

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それよかいい加減展覧会について。
前半はもちろんキース・ヘリングの展示。
僕、本当にこの作家に興味ないんです。ほとんどスルー。。。
そして後半が大山エンリコイサム展。

まずキースの写真のコラージュと大山のストロークのコラボレーションがエモすぎて泣きそう。
この展覧会の目玉って何と言っても二人の関係性だと思うんです。
僕はポーラではなくこっちに来た理由もそれにあって、ストリートとアートを難なく結んじゃってる時代を超えたこの二人の親和性は見事で、その二人が織りなす空気感が本当に素晴らしかった。
ストロークの点でもエッジは違いますが、完全に精神を引き継いでる。

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そして大画面の作品も本当に素晴らしいけど、僕は小品に目が釘付けになりました。
目の力がとても試される絵ですが、これはすごく欲しい。。。

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展覧会は11月17日まで。遠いですが行く価値はあると思います。こちら

ちなみにカタログ欲しかったけど4500円は流石に高い。。。
まだまだこれから大活躍するであろう作家なので、将来包括的な作品集が出たら欲しいな。
画集より先に彼の評論集が出てるみたいなので読んでみたいですね。こちら

山梨文化会館 by 丹下健三 / 下諏訪町立諏訪湖博物館・赤彦記念館 by 伊東豊雄

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サイモン・フジワラ「The Antoinette Effect」@ TARO NASU

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2ヶ月ぶりのアートの記事です。。。
観てはいるんですが書く気力が。。。昔はなんであんなに書けてたんだろう。

さて、そんな中で最も良かったのがタイトルのサイモン・フジワラ展です。
というか新しいタロウナスがめっちゃ良かった。
馬喰町から六本木のギャラリーが集まるピラミデビルの4階に移動。
前の地下ギャラリーはあまり好きじゃなくて、今回のは外光も入って気持ちいい空間。
同階にはコルビュジエやペリアンなどのモダニズム家具を扱うGALLERY SIGNも新たに入居。
広島を本拠地にしていて、ここが企画する家具展に足を運んでたので東京にギャラリーができたの嬉しい。
しかもタロウナスとゲストルームをシェアしてるのか、ペリアンらの椅子が並び、壁にリアム・ギリックの作品が掛かった部屋があってめちゃくちゃ気になりました。
それはそうと展覧会。

前回タロウナスでやった時は確か自分の母親と父親の馴れ初めであった帝国ホテルをテーマにしてたと思うんだけど、今回はタイトルが「アントワネット現象」で、これまでの個人史を扱った作品とはまた違った趣。
入ってすぐに気がつくのは香りです。
これは部屋の奥でラデュレの「マリー・アントワネット」という名前のアロマを焚いているせい。
嗅覚が導入になるってすごく素敵だなと思いました。
そして視覚に入ってくるのはヴェルサイユ宮殿の門のミニチュア模型。
奥には金の水滴モチーフがいくつも壁に貼り付けられて、手紙、金の大きなオブジェ、そしてマリー・アントワネットと思われる頭の頭部の模型。
さてはて何のこっちゃですが、ここはテキストを読まねば始まらない。
なのにテキストがどこにも置いてない。。。スタッフの方に尋ねるとテキスト出てきました。
なぜテキストを自由に取れるようにしてないんでしょう。。。テキスト必須の作品なのに。
気になりつつ、読んでると、これは2017年にブレゲンツ美術館で開催された個展「HOPE HOUSE」の続編ともいうべき展覧会で、その「HOPE HOUSE」とは、アンネ・フランクの家の模型がお土産として大ヒットしているという事実から端を発し、美術館の中に、その模型を大きくした家を建てた凄まじい展示。



今回はマリー・アントワネットの死がエンターテイメント化していく人々の欲望に焦点を当てていて、なんといってもアントワネットの頭部の模型は、実際マダム・タッソーで当時彼女のデスマスクとしてとても人気があったとか、金色の大きなオブジェは、当時彼女の首を刎ねたギロチンをモチーフにしたイヤリングが発売されてたとか、彼女の死がいかに民衆を熱狂させてたかがわかります。
が、それは今でも変わらないどころか、ネットやSNSの発達によってさらに強化されています。
フジワラの面白いのは、アンネの作品をオランダではなくオーストリアで、アントワネットの展示をフランスではなく日本で発表している点にもあると思います。
これまでの地域性の概念を全く無視していて、これこそ現代のどこにいても世界中の情報が入ってくる感覚をそのまま享受しているようでとても自然な態度だと思います。
にしても何で今回アントワネットなのか。
僕の勘ですが、アントワネットの享年37歳というのに関係しているかと思います。
というのも、それはサイモンの今の年齢でもあるからです。
テキストにはそういうことは書いてませんが、なんとなく。
サイモンの作品はとても難しいとは思いますが、読み込んでいく楽しさがあって、わずか10点とはいえ豊穣な世界が広がっていてとても満足できました。
明日(8/10)までですが、お時間あればぜひ。こちら
近くのcomplex665のタカ・イシイでは木村友紀展がやっており、同じく読み込み系なんですが、ちょっとネタ切れ?感がすごい。。。全く広がりのない世界でとても残念でした。


さて、六本木といえば今最も話題なのが森美術館でやってる塩田千春展でしょう。
下の森アーツセンターでやってるPIXAR展の影響もあり子供づれがたくさん。
平日でもチケット売り場めっちゃ混んでて、10分ほどは並びました。つら。
そして入ったら入ったですっかりインスタスポット。。。
写真撮影をかいくぐる様にして観なきゃいけないのでとても不快です。
とはいえ、もはや僕の中で塩田さんはほとんど響かない作家さんになってしまった。。。
どれ観ても魂ふるえないよ。。。
やっぱ読み解く楽しさがこの人の作品にはあまりないんですよね。
見た目のインパクトがすごいので、ビジュアルだけでお腹いっぱいになっちゃう。
多分彼女は今後まだまだ活躍するし、いずれは草間彌生を継ぐ女性作家になるとは思うけど、僕みたいなアートクラスタはあまり満足できないかもしれません。
とはいえインスタでもアートの裾野が広がるのはいいことなので、こういう作家さんがいるのは大事だと思います。
ところで、彼女の作品、写真映えしすぎる問題。実際より絶対写真の方がいい。
入り口の舟とかも実際見ると小さい印象だし。
唯一驚いたのが、枠の中にドレスが2体収まってる「時空の反射」という作品で、中に鏡が仕込んであるんだけど、何周しても構造がわからなかった。。。鏡は確実にあるのにどういう風に収まってるのか全くわからない。
鏡で2対に見えるのと実際に2対あるってのも面白かった。

それよか、ミュージアムショップ抜けた先でやってる高田冬彦展に魂がふるえた!
トータル1時間弱ありますが、全部観るのをお勧めします。
笑えるんだけど、ものすごく深い哀愁が漂う映像作品郡。
まだ若いのに、どうしてこんなことに笑 必見!
どちらも10/27まで。
どうせだったら9/21からバスキア展も森アーツセンターで始まるので、両方みれる時に行けばいいかと。

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他ここ最近観た展示リスト。
川北ゆう Be still @ 日本橋高島屋
本多康司写真展 @ poubelle
佐藤雅晴 I touch Dream @ KEN NAKAHASHI
今村文展 @ SHISEIDO GALLERY
“Robert Morris − Jiro Takamatsu & Robert Morris from the 1970’s” @ Yumiko Chiba Associates
ジュリアン・オピー @ 東京オペラシティアートギャラリー
松延総司 "See the Shades" @ HAGIWARA PROJECTS
塩田千春 @ KENJI TAKI GALLERY
小泉明郎展「Dreamscapegoatfuck」 @ 無人島プロダクション
伊庭靖子展 まなざしのあわい @ 東京都美術館


ユミコチバのモリスと高松次郎のドローイングは驚異的だった。
特に高松次郎。
世界的にはモリスの方が断然有名だけど、今回のドローイングは完全に高松次郎の凄さに驚く。
世界はもっと高松を知るべき!!
どちらも手を使ったドローイングなんだけど、本当にかっこいい
前期で高松次郎のドローイングはなかったけど、8/31までやってます。(8/11-19休み)
近くで塩田千春、松延総司、ジュリアン・オピーもやってるのでぜひ。オピーは3分で観終わっちゃった。。。


無人島は清澄白河から錦糸町に移転第一弾。
倉庫みたいな巨大空間で初のVR体験。
小泉さんが今までやってきたことと、VRの親和性がすごい。
彼の作品のキーワードの一つに「憑依」ってのがあると思うんだけど、その憑依をまさか観客が味わえるなんて。
VRの中の人物と同じ動きをする場面があって、本当に感覚が重なる体感があった。
すごく不思議な体験でした。
10月のあいちトリエンナーレ企画の新作も予約済み!
ちなみにこの無人島の作品も要予約です。ぜひ。8/31まで。予約ページはこちら


そして伊庭さん。
ずっと絵画を超えて触感にまで触れそうな作品を描いてきた伊庭さんですが、新作ではついに触感を超えて、触れられそうで触れられないという、まさに「あわい」を描いていて、ここまできたかと思わず唸りました。
最後の版画と映像は正直よくわかりませんでしたが、新作絵画郡がとにかく驚異的。
10/9までやってるのでぜひ。インタビューはこちら

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A'holic Selection03 "OH MY UK" 開催のお知らせ。

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8月5日よりA'holic Selection#03を開催します。
第三回は「OH MY UK」と題して、ヘンリー・ムーアからサイモン・フジワラまでの英国美術の変遷を辿ります。
展示予定書籍は以下。

ヘンリー・ムーア展 (1986) 東京都美術館

アンソニー・カロ展 (1995) 東京都現代美術館

リチャード・ロング「山行水行」 (1996) 淡交社

ANTONY GORMLEY ON SCULPTURE (2015) Thames & Hudson

ANISH KAPOOR SVAYAMBH (2007) PRESTEL

Rachel Whitehead house (1995) PHAIDON

FIONA RAE GARY HUME (1996) THE SAATCHI GALLERY

Chris Ofili (2010) TATE

TRACEY EMIN (2006) TATE

Martin Boyce When Now is Night (2015) Princeton Architectural Press

サイモン・スターリング「仮面劇のためのプロジェクト(ヒロシマ)」(2011) 広島市現代美術館

ライアン・ガンダーーこの翼は飛ぶためのものではない (2017) 国立国際美術館

Simon Fujiwara 1982 (2012) TATE

「リアル/ライフ イギリスの新しい美術」 (1998) 朝日新聞社

THE TURNER PRIZE (2005) TATE

THE TURNER PRIZE AND BRITISH ART (2007) TATE

Luca No.2「ロンドン、ミュージアム&ギャラリーガイド2003」(2003) エスクァイア

美術手帖1994年5月「ロンドンの逆襲」 (1994) 美術出版社

美術手帖2000年8月「ロンドン2000 東京21世紀」 (2000) 美術出版社

美術手帖2012年7月「デミアン・ハースト」 (2012) 美術出版社


是非お越しください!

A'holic (エー・ホリック)
東京都新宿区新宿3-11-1 高須ビル3階
*新宿3丁目駅C-6出口より徒歩1分

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*急な変更はtwitterをご確認ください。

地点「三人姉妹」「シベリアへ!シベリアへ!シベリアへ!」 @ KAAT



9年目を迎える地点とKAATの協働作品。
今回は何と2作品。
しかも1つは「三人姉妹」再演!
この作品は2015年にもKAATでやってたんだけど、ちょうどスイスに行ってたので観られず。。。
その後BSでやってて、やったー!と思って観たんだけど、やっぱり映像じゃダメ。
正直何も感じなくて。。。
なので、やっと生で観られるという興奮で行ってまいりました。
やはり、生はすごい。映像じゃダメ、絶対。
もう毎日観たい。これはやばかった。。。
地点はチェーホフ4大作を全部やってるけど、「三人姉妹」は登場人物が多いので中々できないんですよね。

まずセットがすごい。
くすんだガラス張りのでかい構造物が肝で、これを演者が動かしながら演目が続く。
こういう舞台セットを演者が動かすっていうのは、地点の中では中々なかったかも。マームのような。
中にはそう動くの!?という予想外の動きもあったり、とても新鮮だった。
そして何より、というか毎度なんだけど、演者の体力の凄まじさ。。。
登場から、2組ずつ組んず解れつの取っ組み合い。レスリングのようなセックスのような、何となく直視していいのかわからない背徳感のようなものに襲われる。
この取っ組み合いは最後まで続くし、全く見慣れないまま最後まで突っ走られてしまった。

そして何と言ってもこの「三人姉妹」に通底する悲壮感がすごい。
身体の動きや台詞がどこか滑稽なだけに、その悲壮感がより強調される。
それなのに最初「今日」という言葉が強調されていたセリフが終盤は「明日」になっていることに気づく。
絶望し打ちひしがれる姉妹は、それでも希望を失わず明日へ向かう様が何とも切ない。

一つ難を言うなら、やっぱり安部さんと窪田さん以外の客演の女優たちが弱い。。。
やはり河野さんの穴は大きいよな。。。
しかし客演の岸本昌也さんが素晴らしかった。もっと彼の演技が観たい。地点レギュラーにしてほしい。


そんなこんなでもう一作「シベリアへ!シベリアへ!シベリアへ!」
これは完全新作で、チェーホフのシベリアへの旅行記を元にしたコラージュ作品。
「三人姉妹」がモスクワへ焦がれる物語で、全く逆のシベリアへ向かう対作品として美しい対比。
6月にも観たんだけど、その後観た「三人姉妹」が素晴らしすぎて、もう一回観てしまった。。。
「三人姉妹」の後に見たら、舞台美術が再利用されてる感じとかがわかって面白かった。

やっぱ地点は化け物。
この作品も本当に素晴らしいんです。
全員が「ばーしゃ ばーしゃ」と言いながら出てきた時点で心鷲掴みにされた。
まさか6人が馬になって、チェーホフの旅行記を編んでいくなんて凄まじい演出。。。
途中の「ひーーん」とか、やたら濁音になっちゃうのとか耳福が過ぎる。
そしてたまに流れるワルツも効果的。
地点お得意の山腹横飛びもまた登場してて、演者の体力を残酷に削っていくけど御構い無しに舞台は進む。
これほどの体力と台詞を酷使しながら、意味はわからないまま。
ただ、感情の塊のようなものが本当に伝わるんですよね。
シベリアへの旅はひたすらしんどくて、見ているこっちもちゃんとしんどくなるっていう笑
ドストエフスキーのように流刑になったわけでもないのに、ここまでしんどい思いしながらシベリアに向かうチェーホフって本当に変人だな、と思いながら見てました。

アフタートークでこの演目をロシアに持って行って、劇中の地でツアーしましょうという案が出てて、リアルに大変そうだな、と思いつつ、本国でこれがまたどう受け取られるのかと思うとワクワクが止まらない。
そして来年はそのロシアからドストエフスキーの「罪と罰」の舞台化を依頼される地点の凄さ。
地点xドストエフスキーは「悪霊」以来なので楽しみすぎる。しかも「罪と罰」!
個人的には「未成年」「白痴」「カラマーゾフの兄弟」とドストエフスキー5大長編を制覇してほしいところ。
今から楽しみすぎます!

「やっぱり悲劇だった」by 三浦基
地点「だれか、来る」@ アンダースロー
地点「グッド・バイ」@吉祥寺シアター
地点「正面に気をつけろ」@ アンダースロー
地点「汝、気にすることなかれ」@アンダースロー
地点「ロミオとジュリエット」@ 早稲田大学大隈講堂
地点「みちゆき」 @愛知県芸術劇場
地点「スポーツ劇」@ロームシアター京都
地点「光のない。」
地点「悪霊」@ KAAT
地点「CHITENの近未来語」@アンダースロー
地点「かもめ」@ Cafe Montage
地点「コリオレイナス」@京都府立府民ホールアルティ
地点「――ところでアルトーさん、」@京都芸術センター


椿組「芙蓉咲く路地のサーガ」@花園神社
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先日花園神社で唐十郎の舞台がやってて、状況劇場!!!と思って馳せ参じたんですが、正直目も当てられないぐらいひどい舞台で、最後にとっくに亡くなったと思ってた唐十郎(失礼!)がゲストで登場するということがなければ救われなかったという経験をしました。。。
その前にいつも行くバーのマスターに勧められた今回の舞台。
中上健次原作、主題歌山崎ハコ!というのに魅かれてチケット買ったものの、どうせ前回のような寒い内容なんでしょ、と全く期待せずに行ったらめちゃくちゃ良かった。あまりに素晴らしすぎて最後涙ぐむほど。。。
もうね、演者が全員素晴らしかった!めちゃくちゃうまい。しっかり演劇の声の出し方をしていた。
この声の出し方って本当に重要で、ただ叫べばいいでもなく、映画のように語ってもだめ。
うまく表現できないんだけど、演劇の正しい声の出し方ってのがしっかり存在していて、その適切な声の出し方を全員が見事にやってらっしゃって、2時間半すっかり酔いしれてしまった。
内容も中上健次らしく、本当に救えなくていい感じだし、笑えるところはちゃんと笑えるし、本当にいい舞台だった。
なんかドラマツルギー苦手って思ってたけど、やっぱりダメな舞台といい舞台の違いはそこじゃないんだな、って改めて思いました。
声、なのか何なのか。。。
22日の月曜までやってるので新宿にいる方はぜひ。
ネタバレなので言えないけど、最後の演出も最高だった。まさかあの人が出てくるとは。


てことで5月から続いた怒涛の舞台三昧は一旦終了。
美術を観ます。

雑誌掲載と新メニューのお知らせ。

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梅雨らしすぎる気候が続いていますがいかがお過ごしですか?
夏は嫌だけど流石にここまで雨が降るとうんざりですね。。。

さて、7月13日発売の「おとなの週末」という雑誌にうちの店が掲載されております。
書店などで見かけた際は是非チェックしてみてください!
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07TMMCBHR?pf_rd_p=3d322af3-60ce-4778-b834-9b7ade73f617&pf_rd_r=ZRP20HNR2NFD9E5ASNZP


そして、夏に向けて新メニューが続々と登場します。
この度コカコーラ様からなんと冷蔵庫をご提供いただきました!
もはや冷蔵庫が手狭になってたのでめっちゃ助かります。。。

新メニュー1
ジンが増えました。
「ザ・ボタニカル」と「フェルディナンズ」。
「ザ・ボタニカル」はスコッチウイスキーの本場アイラ島で採られた22種ものハーブがとても複雑で爽やかな香りに仕上がってます。夏にピッタリのジンです。
「フェルディナンズ」はドイツ産のジンで、蒸留後に白ワインを加えるという変わった手法で作られているそう(なんでもあり!)
フルーティな香りのジンです。
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新メニュー2
テキーラ登場!と新たなウォッカ。
クレイジージャーニーでも紹介された日本人初のテキーラ職人の景田哲夫さんが携わっているプレミアムテキーラ「カスカウィン」。
樽熟成の長さでブランコ、レポサド、アネホとレベルアップします。
テキーラの概念が吹き飛ぶくらい上品な味わい。是非!
サントリーから新たに出た白という名のウォッカも入ってます。国産米100%のウォッカ。
自家製コーヒーウォッカも好評です。ロック、ストレートはもちろんソーダや牛乳などでも割れます。
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新メニュー3
ミックスジュースとエスプレッソトニック。
夏季限定アイテム。7月16日から。
大阪人やさかいミックスジュース出しまっせ。果実たっぷり!
エスプレッソトニックは名前の通りエスプレッソ+トニックウォーター。
まじかよと最初は思いましたが、爽やかな苦みでクセになります。是非!
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新メニュー4
日本酒!ずっと出したかったメニュー。
冷蔵庫に入りきらなかったので保留でしたが、この度悲願の登場。
こちらも夏季限定、冷やのみとなります。7月16日から。
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新メニュー5
グリーンカレー。こちらも夏季限定。
ポテサラ、きんぴら、ピクルスのおつまみ三種セットも是非。
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新メニュー6
BAR専用チョコレート。
これはお店やる前からずっと入れたかったチョコレート。悲願中の悲願でした。
紹介制と聞いていて、どうしたものかと思っておりました。
そんな折、Instagramを見てくれてそのショコラティエさんがなんとご来店してくださったのです!
まさか向こうから来ていだけるとは。。。
ということで、ようやく入れられます。嬉しすぎる。
名前の通りバーでしか食べられない特別なチョコレート。是非!
味は味噌や昆布、ブルーチーズなど想像だにしない味ばかりですよー!
アトリエAirgead https://atelier-airgead.amebaownd.com
須藤銀雅さんインタビュー https://professions-of.jp/contents/?id=18011283
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以上!
少しずつパワーアップしております。
皆様のご来店お待ちしております。

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A'holic Selection02 "American Abstract Attitudes" 開催のお知らせ。

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7月1日よりA'holic Selection#02を開催します。
第二回は「American Abstract Attitudes」と題して、ポロックからミニマルアートまでの戦後アメリカ美術がテーマ。
展示予定書籍は以下。

ハロルド ・ ローゼンバーグ 「新しいものの伝統」 (1965)

紀伊国屋書店 「グリーンバーグ批評選集」 (2005) 勁草書房

「モダニズムのハード ・ コア」 (1995) 太田出版

ロザリンド ・ クラウス 「オリジナリティと反復」 (1994) リブロポート

ジョン ・ ケージ 「サイレンス」 (1996) 水声社

平芳幸浩 「マルセル ・ デュシャンとアメリカ」 (2016) ナカニシヤ出版

マーク ・ ロスコ 「芸術家のリアリティ」 (2009) みすず書房

多木浩二 「神話なき世界の芸術家」 (1994) 岩波書店

藤枝晃雄 「新版ジャクソン ・ ポロック」 (2007) 東信堂

“Jackson Pollock” (1998) MoMA

“BARNET NEWMAN The Late Works, 1965-1970” (2015) Menil Yale

“ROTHKO THE COLOR FIELD PAINTINGS” (2017) CHRONICLE BOOKS

“Clyfford Still” (2012) Skira

“Robert Ryman” (2017) PHAIDON

“FRANK STELLA” (2017) PHAIDON

“Dan Flavin: Corners, Barriers and Corridors” (2015) David Zwirner Books

“Fred Sandback | Vertical Constructions” (2016) David Zwirner Books

“Minimal Art” (2004) TASCHEN

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*急な変更はtwitterをご確認ください。


私ごとですが、急性肝炎になってしまい、お店を1週間以上閉めてしまいました。。。
開業準備からの疲れと睡眠不足、遊びすぎが祟りました。。。
体調管理も仕事の一つだと猛省しております。
今後こんなことのないよう、しっかり休んで無理せずにやって参りたいと思う所存です。
ということで、今後ともよろしくお願い致します。

「ジャコメッティと I」 @ 国立国際美術館

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家族の用事で関西に帰ってました。
本当は体調最悪だったのだけど、折角なので京都大阪。
東京帰ってきて病院行ったらえらいことになってたけどまあ行って良かったです。

何と言ってもよかったのが表題の「ジャコメッティと I」。
企画展ではなくコレクション展なのだけど、企画展と言っちゃっていい内容だった。
ジャコメッティの盟友矢内原伊作の彫像を国内で初めて収蔵した記念の展示。
矢内原の彫像が日本になかったなんて意外だったけど、そもそも完成した作品が2体で、鋳造合わせても世界に7体のみだそう!
矢内原の書いた「ジャコメッティ」を読んだけど、作っては潰しての繰り返し。モデルを前に叫ぶしもうほんと際どい笑
わざわざ日本から矢内原を呼んでモデルをさせても結局完成しないとかもう大変。。。
そんな貴重な矢内原の彫像がついに日本へ!
国立の美術館は何年に一回か特別予算というものが付くそうです。
これは本来の収蔵予算とは別に、「未来の日本に有効となる作品」の為の収蔵予算、だそう。正しい言い方は忘れた。
今回はこの作品が選ばれました。
お値段は聞きましたが公開していいのかわからないので気になる方はお店に来てください笑

さて、展示の内容は前半はジャコメッティと同時期の作家の作品や、身体にまつわる作品をコレクションから。
正直この辺は無理矢理感がありましたが、後半がえげつなかったのです。
ついに矢内原の彫像の部屋へ。
まず冒頭、ジャコメッティのお言葉が素晴らしい。

「確かに私は絵画と彫刻をやっている。そしてそれは初めから、私が絵を描き出した最初から、現実を捉えるため、自らを守るため、自らを養うため、大きくなるためだ。大きくなるのは一層よく自らを守るため、一層よく攻撃するため、掴むため、あらゆる面であらゆる方向に可能の限り前進するため、飢餓に抗し寒さに抗し死に抗して自らを守るため、可能の限り最も自由になるためだ。可能の限り最も自由になるのはー今日の私に最も適当な手段でー一層よく見んがため、周囲のものを一層よく理解せんがため、一層自由になるために一層よく理解せんがためだ。可能の限り大きくなるのは使い果たすため、仕事の中で可能の限り自分を使い果たすため、私の冒険を敢行するため、新しい世界を発見するため、私の戦いを戦うためだ。戦いの悦びのため?戦いの歓喜のため?勝ちまた敗れる悦びのためだ。」
アルベルト・ジャコメッティ(訳:矢内原伊作)
ピエール・ヴォルドゥーのアンケート「各個人における現実」への回答
『XX siècle』第9号、1957年6月、35頁


なんだこの格好良い文章は。。。
矢内原もジャコメッティは文章もうまいと書いていたけれど本当に惚れ惚れする。
「勝ちまた敗れる悦び」。素敵です。

そして肝心要の作品がこちらです。

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ああ、もうなんて素晴らしいんだろう。
似てるとか通り越して矢内原伊作の塊。
これ一作でものすごい説得力。
やっぱモデルとの関係性をある程度知ってると違いますよね。
上の二人の写真とか最高です。
さらに奥の部屋には矢内原を書いたドローイング、というか落書きとかまで。
ほとんどが神奈川近美でびっくり。こんな持ってたんですね。
さらに奥では、ジャコメッティとの日々を矢内原が綴った手帳やジャコメッティが矢内原に送った手紙、二人の写真など、もうこれ見てたら泣けて来て仕方なかった。。。
いつだったか、国立新美術館でジャコメッティ展観た時はほとんど感動なんてなかったのに、圧倒的に規模の小さいこの展示は、その何倍もの感動。
やっぱりね、展示への愛のかけ方が違う。
所詮国立新美術館のは海外からの巡回ですよ。
コレクション展でここまでしっかりした展示を見られるとは思っても見なかったので本当にびっくりでした。
展示室の使い方もゆったりとしていてとても良かった。
この展示は8月4日からで、なんと「I」があるからには「II」もあります。こちらは8月27日から。これも行きたいなぁ。。。

ちなみに下の企画展「抽象世界」も想像よりは良かったけど、あまりぱっとした印象がない。。。
仕切り壁がゼロで広場みたいな感覚は楽しかったけど。
なんか80年代といい大味の展示増えてきてないか?国立国際。
ジャコメッティみたいな展示ができるポテンシャルがあるんだからもっと頑張ってほしい。

ところでなぜか過去の美術館報が無料配布されてた。
キリがないので持って帰らなかったけど。。。

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「セレブレーション-日本ポーランド現代美術展-」 @ 京都芸術センター

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日本とポーランド国交樹立100周年ということで企画された展覧会。
本当は京都市内でいくつか分散してるのだけど、僕が見たのは芸術センターのみ。
それにしてもなんでタイトル「セレブレーション」なんだろう。
全部観てないからなんとも言えないんだけど、芸術センターに関しては「気持ちの悪い」作品が多くてびっくり。
特にギャラリー北と南。まさかどっちとも日本人だったとは。実際見てください。
しかし何と言っても見たかったのは今村くん。
やっぱりどこでやってもブレない。
そしてライトがさらに小さくなって進化してる!
新しい展開も見え隠れしててこれからさらにまた楽しみになる。

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あとちょうど友人の堤加奈恵が制作室を借りてたので覗きに行きました。
フィンランドから帰国したばかりで現地で作ってた作品も見れたし久々に再会できて良かった!
帰国してから色々考えることもあるだろうけど、迷いながら色々作って欲しい。楽しみです。

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ローザス「A Love Supreme ~至上の愛」「我ら人生のただ中にあって/バッハ無伴奏チェロ組曲」 @ 東京芸術劇場

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早くも6月。今年も半分が過ぎてしまいました。。。早い。。。
お店も開店から2ヶ月が経ちました。
そして5月末には上京から1年が経ちました。
お陰様でとっっっても内容の濃い1年でした。これからは恩返ししなくちゃ。

さて、5月に観に行ったもの。最早記憶が遠い。。。

まずはなんといってもROSAS!しかも2演目!
大体2年に一度は来日してくれますね。ありがたい。
2演目の中でも特に「A LOVE SUPREME」には震えました。。。
ジョン・コルトレーンの同題の曲に合わせて4人の男性ダンサーたちが踊るんですが、素晴らしいのなんの、、、。
「神への捧げもの」として作られた楽曲と解説に書いてたけど、この踊りも含めて捧げものになってた。
昔は芸事というのは神への供物になってて、踊りのような形のないものも捧げてました。
まさにそういう神々しさがこの演目にはありました。
と同時に、一緒に踊りたくなるような躍動感もあり、体がムズムズ。
ところどころに空手のような所作もあり、東洋的な動きがあったのも印象的。
あっという間の50分でした。CD思わず購入w
そしてもう一演目「MITTEN WIR IM LEBEN SIND/BACH6CELLOSUITEN」はバッハのチェロの為の曲。
ジャン=ギアン・ケラスによる生演奏と、ROSASの長、アンヌ自ら踊るというのもあって、立ち見も出るほど。
「A LOVE SUPREME」ほどの躍動感はないものの、後半からの畳み掛けがすごかった。
前半は正直心地よ過ぎて寝ました死
後半でアンヌが暗闇の中で見えるか見えないかの中踊ってる様が焼き付いてます。
そして最後の終わり方がすごかった。見事。
5章に分かれてるんだけど、その度アンヌが手で何章か示すのがたまらなく可愛らしかった。
ピナのような柔らかさはないんだけど、また別のチャームがありますね、この人は。
また2年後来日してくれたら嬉しい!

<関連記事>
ローザス 「ファーズ―FASE/時の渦―Vortex Temporum」 @ 東京芸術劇場
Rosas 'Golden Hours (As you like it)' @ Les Théâtres de la Ville de Luxembourg
Anne Teresa De Keermaeker 'Work/Travail/Arbeid' @ WIELS


藤田貴大「CITY」@ 彩の国さいたま芸術劇場大ホール
柳楽優弥を主演に迎えたマームの最新作。
めちゃくちゃ期待してただけに、観劇後のがっかり感が半端なかった。。。
今まで観てきたマームの中で最もひどかった。。。
まさかのヒーローもの。。。なんで。。。
相変わらずのリフレインといつもにも増してダイナミックな部隊移動はよかったけど。
ちょっと冒険し過ぎたかな。。。つらたん。
そもそも東京を舞台にしてるのに埼玉や兵庫でやってる時点で違うでしょ。
なんか突っ込みだしたらキリのない舞台でした。。。
次回作に期待。


イキウメ「獣の柱」@ シアタートラム
初めて観るカンパニーだったけど、周りで評価が高いので行ってきました。
チケット取ろうと思ったらすでにほとんど完売で、追加公演でようやく取れた。すごい人気。
実際観に行った日も平日だったにも関わらず立ち見も出てたし。
「散歩する侵略者」って作品が映画化されたのもあるのかな。
全く無知識で観に行ったんだけど、SFもの。
とってもよくできてるんだけど、なんだろう、ほとんど入れなかった。。。
やっぱり僕はドラマツルギーが苦手。それなら映画でやってくれって思っちゃう。
今回のもまさに映画的で、映画でやったらもっと面白いと思う。
身体が見たい。躍動感を感じたい。もっと抽象的なものが欲しい。
それを満たしてくれるのはやっぱり地点なんだよなー・・・。
ということで、この間観た地点の新作が最高すぎたんだけど、それはまた次回。


5月は映画もほとんど観てなくて、展覧会も周りに促されて行った都現美ぐらい。
リニューアル記念と言いつつそこまで大きくは変わってなかった。2年ぐらい閉まってたのに。
まあ、こういう美術館のリニューアルってのはほとんど配管とかそういう部分なんだろうけど。
見える変化は漆器がスキーマの設計になってたり、ロッカーが手前に来たぐらい。
展示室は変わってないとは思う。
展示は企画展の「百年の網み手たち」とコレクション展示。
企画展では、岸田劉生の見たことのない作品が見られたり、戦前の牧野虎雄という作家を初見だったのだけど物凄く良かった。何者??
あと柏原えつとむ氏とウォーホルのマリリンが対峙してる展示室かっこよ過ぎた。
コレクション展はマーク・マンダース(多分あいちトリエンナーレで展示してたやつ)が収蔵されてて嬉しかった。
とまあ、そんなとこだけど、見ても損はないぐらいでしょうか。
やっぱり11月のダムタイプ展と3月のオラファーに期待しちゃいます。

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